2016/07/08 のログ
東雲七生 > 「願い事……願い事か。」

やっぱり思いつかないな、と小さく溜息を溢す。
考えるよりも行動、考える時もとりあえず行動、の七生にとって何かを祈願するというのはどうもピンとこなかった。
願いをとは叶えようと行動する為の指針であって、託すものではない、と思っているのだ。

「まあ、動くためのキッカケ、ってこともあるか……」

それでも何だか、自分の目標が不特定多数の目に触れる事になるのはどうも気恥ずかしい。
無難に「身長が伸びますように」とでも書けば良かっただろうか、と考えが過って
……割と冗談じゃない事に気付いて慌てて頭から追い出した。

東雲七生 > 「あんな遠くにあるんだから、願い事が届くまでどれくらい掛かるかも分からないし。
 ……だったら少しでも動いた方が早いだろうに。」

夜空に瞬く星へと手を伸ばす。
当然ながら届かないし、きっと異能を使って距離を伸ばしても届かないだろう。
それほど遠い所にあるものに、自分の願いを託すなんて、どうにも不便というか、
七生には現実味がなさ過ぎる様に思えた。

「んまあ、気の持ち様なんだろうけどさあ。」

溜息混じりに呟く。
きっと誰も本気で願いが叶うなんて思っていないのだろうな、と。

ご案内:「大時計塔」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 「おっと最近は良くここで人に会うな!」

首から異様な長さのタオルをたなびかせた男が現れた。
七夕のロマンチックな雰囲気とは無縁な…
いや、その白いタオルを天の川と言えば何とか縁が出来そうな男である。

「ひっさしぶりだね!東雲君!いやーしばらく会わないうちに…い、いや何でもない。」

身長伸びたね!とか言おうとしたのだけもその気配を感じなかったので口を閉ざした。
むしろ縮んだような気すらする。気のせいだろうか?

東雲七生 > 「あれ、真乃先輩。」

ぼんやりと星空を眺めながら少し黄昏た気分で居たら、
そんな気分をぶち壊……吹き飛ばすような声が聞こえて身を起こした。

「何してんすか、こんなとこで。こんな日に。」

せっかく涼しくなってきたのに、と不満げに口を尖らせながら尋ねる。
てっきり校舎の方で七夕の手伝いやら短冊に書かれた願い事を叶える為に東奔西走してるタイプだと思ったのだが。

真乃 真 > 「いやー!ここは星が良く見えるからね!」

転移荒野までいけば更に見えるけども流石にそこまで行く気にはなれない!

「もう、今日やることは大体終わったから一人で星を見て黄昏ようとしてたのさ!」

そんな柄にもないような事を言う。
七夕の手伝いなどはもう終わり、明日の朝の片づけを残すだけである。

東雲七生 > 「ああ、そ、そうっすか……。」

黄昏る、という言葉がここまで似合わない人もそう居ないだろうなと思いつつ。
起こした半身を再び横たわらせる。一人で見るのが目的だった様だが、生憎と先に居たのはこちらなので譲る気は更々無かった。

「……そいつはお疲れ様っすね。
 明日も早いし、黄昏のもほどほどにしといた方が良いんじゃないっすか?」

起きれなくても知らないっすよ、と夜空を眺めながら。

真乃 真 > 星空を見る。
あれが彦星であっちが織姫だったっけ?
大三角の…デネブとアルタイルだっけ?

「そういう東雲君こそこんなところで何してるんだい?
 君の朝が早いかどうかは知らないけれども!一応ここ立ち入り禁止なんだぜ!」

そう一応は一般生徒、立ち入り禁止なのである。

「いや、しょっちゅう来てる僕が言えることじゃ無いんだけどさあ!」

東雲七生 > 「俺っすか?
 昼間暑かったんで夕涼みに、っすよ。」

ついでに星でも眺めようか、と思ったのでこの場所を選んだだけで、特に他意は無い。
立ち入り禁止である事も知ってるし、まあ教師に見つからなければ良いだろうくらいの認識だった、と正直に告げた上で。

「まあ、落ちそうになっても何とかなるっすからね。
 危険だから立ち入り禁止ってことは、危険じゃ無ければ禁止でも何でもないって事っすし?」

全力で詭弁である。

真乃 真 > 「ああ、ここは風が強いからね!」

とてもピッタリである。

「なるほど、確かに!危なくなければ問題ない!
 うん、そうか、そうだよな。」

落ちても大丈夫なら確かに問題はない。
問題ないとも!

「そういえばあれどうなったんだい?
 バレンタインにモテすぎて男友達からの除け者にされてるってやつ。
 正直、こんな時期まで続いてることはないだろうけど?」

東雲七生 > 「まだ覚えてたんすかそれ……

 普通に、15日になったら皆除け者にしなくなったっすよ?
 とはいえ、2年になったら授業の関係であんまり会わなくなった奴とか居ましたけどー。」

何だったんすかね、と肩を竦める。
ついでに言えばバレンタイン当日も、特に何かあったという訳ではなかったのだが。

「先輩の方は、相変わらずっすか?」

真乃 真 > 「…そ、そうか。」

なんとも微妙な表情になる。
結局チョコもらえなかったんだろうなと理解した。
しかし、本人がそれを気にしていないならそれはそれで良いのだろう。
絶対もらいそうな感じするのにな…。

「ああ、僕の方は何も変わらな…
 なあ、東雲君。例えば女の子の耳とか尻尾とか撫でるのってスケベなんだろうか?」

変わらないと言おうとした手前ふと思い出したようにそんなことを言う。
極、真剣な表情で。

東雲七生 > 「何でそんな顔されにゃなんねーんすか。」

別にチョコが貰いたかったりモテたかったりするわけじゃないし、と不満げな表情を浮かべる。
……いや、モテはしたい。モテはしたい気もするけど。

「へ?女の子の耳とか、尻尾っすか?
 ……んー、そういうのは人に因るんじゃないっすか?

 あ、人によるって言っても、触る方、触られる方、両方ともっすよ。」

ざっと頭に知り合いの女性を思い浮かべてみたのだが、見事に気にしなさそうな面子が揃っていた。
いや、嫌がりそうな人も居るには居るのだが。
やっぱり、人によるとしか言い様が無い。

「ていうか、耳と尻尾って。
 耳は兎も角、尻尾って何すか、尻尾って。」

真乃 真 > 「おっと、顔に出てたかい?ごめん!」

でも、実際モテそうな感じはするのに何故だろう?
逆にモテそうな感じすぎて渡しずらいのかもしれない。

「あ、ああもちろん許可はとってからだよ!
 触っても良いって言われたうえで触ったのにそれでスケベ呼ばわりだよ!」

釈然としない。とても釈然としない。
何が駄目だったんだろう?
触り方?触り方が駄目だったのか?

「いや、尻尾だよ。こう、もふもふだったりもふもふじゃなかったりするやつ。
 異邦人街とかなら生えてる人いっぱいいるぜ。」

ジェスチャーでモフモフ感を表現しながら言う。

「いや、なんか動いてると触りたくなるよね!耳とか尻尾!」

スケベ心ではない。きっと、多分。

東雲七生 > 「むー」

納得いかない。
何だか過大評価を受けてる気がするのが納得いかない。
まあ、それはそれで気にしなければ良いだけなのだけど。

「許可を得たうえで……?
 それなら多分、手つきとか……顔?

 まあ何て言うか、先輩ってすぐ顔に出たりするじゃないっすか。
 多分スケベそうな顔してたんじゃないっすか。」

身も蓋も取り付く島も無い事を言いながら、ふーむ、と考える。
実際のところ、ただ単にからかわれただけだとは思うのだが。

「いやまあ、気持ちは分かるっすけど。
 そんなに衝動的に触りたくなるもんすか……?」

何せ現在の同居人が狼変化の能力を持っているからいまひとつピンと来ない。

真乃 真 > 「そっか手つきか!って…顔っ!」

自分の頬を伸ばしたり潰したりしてみる。そんなに顔に出やすいのだろうか…
しかし、その発想は無かった確かに頬が緩んでいたような気がする。
いや、でもそれはもふもふから来る幸福感からの物であって決していやらしい気持ちは…
なかった!

「いや、凄いモフモフ感でさ!しかも期間限定なんだよ!
 それが目の前で動いてたらさその上で触って良いって言われたらさぁ…堪能するのは仕方ないよね!」

きっと耳、尻尾が日常的に足りてる人間にはわからないだろう。
いや、触って駄目って言われたら押さえるだけの理性はある。あるのだけど。

東雲七生 > 「あー、自覚は無かったんすね?」

七生自身表情にはよく出る方だと自覚があるが、この先輩はその上をいくと思う。
まあ、それはそれとしてだ。
もふもふしている物は七生も嫌いではないので、気持ちは理解出来なくもない。

……が、やはりそこまで熱弁するだけのものか、と疑問には思う。
別に日常的に足りている訳ではないけども。

「それで、ええと……。
 変態呼ばわりされたくらいっすか、最近は?」

真乃 真 > 「ああ、自覚は無かった!」

力強く言い切った。
今まで気がつかなかったくらいだ。
あまり気にしていないのかもしれない。

「変態とまでは言われてないよ!スケベだよ!
 正直どっちも傷つくけど!」

スケベか変態かなら変態の方が近いのかもしれないが…。
どちらも違う。違うのだ。

「…まあそれくらいかな。あっあと必殺技を作ったぐらいかな!
 必殺技!いやー!ロマンだよね!」

新しく作った必殺技があるくらいであとは本当に変わったことなどなかった。
そう、真乃真は変わらないのだった。

東雲七生 > 「スケベも変態も似たようなもんすよ、多分。
 まあ、傷付いたんなら謝るっすけど……何でだろ、謝るのが凄い不本意な感じ……。」

ぐぬぬ、凄く腑に落ちない顔で軽く頭を下げる。
仮にスケベと言われたのがからかい半分であったとしても、
それより以前にスケベと言われる様な事をしたことはあったのだろう。
具体的に何をされたのかは、さっぱり分からないが。

「……必殺技?
 あー、えー……真乃先輩の異能って、必殺出来るようなもんでしたっけ?」

この人これで本当に年上なんだろうか。
そんな風に思う時がある。今がその時だったりするが、それはまあ言わずにおいて純粋な疑問だけを口にした。

真乃 真 > 「いやいいんだけどね!なんか変態のほうが得体のしれない感じがあるだろう?
 スケベはこう!あれだ!分かりやすい!」

謝られれば逆に悪い事をした気分になる。
傷ついた上に悪い事をした気分になるなんて!

「うん?打てないよ?必殺技を使う為に魔術を勉強したんだよ!
 一人で本とか見てだったから凄い苦労したね!
 いやー失敗して骨折れたりしたけど完成して良かった!」

アグレッシブな男であった。
これがもっと別の方向に向けばいいのに…。

「さてと、結局黄昏る事はできなかったけど僕はそろそろ帰るよ!
 今日は七夕だ!東雲君が書いた願いも叶うといいね!」

そう言いながら柵を飛び越えて真は下に落ちて行く。
真の場合異能を使えばこの高さでさえ危険ではないのである。

真乃 真 > 「ま た  会   お    う!」

飛び降りながら発された声はどんどんと遠ざかっていき時計塔は今までのような静寂に包まれた。

ご案内:「大時計塔」から真乃 真さんが去りました。
東雲七生 > 「得体のしれない感じ……って」

まあ確かにそうだけれど、それなら尚更先輩には合うんじゃないすか。
そう言いかけて口を噤む。傷付いたと言われた以上余計な事を言って傷を広げるのも、
………それはそれで少し楽しそうではあるが。

「へ、へー……そ、そうなんですかー……
 すっごい頑張ったんすね……」

生み出すために怪我したりしてたら何かもう本末転倒だとも思ったのだが。
まあ、本人が満足そうだから気にしないでおくのである。
というか、気にしたら負けだ。そんな気がする。

「あっはい、先輩の方こそ──」

願い事、書いてないんすけどね。
柵を越えて塔の下へと落ちていこうとする真乃へと心の中で付け加える。
そうして別れの声が遠退いていくと、ふー、と溜息を吐いてから身を起こした。
すっかり黄昏ていた気持ちなんて何処かに行ってしまったので、そろそろ家に帰ろうかと思ったから。
早く家に返って、


「……もふもふ。」

偶にはそういうのも、良いかもしれない、と。

ご案内:「大時計塔」から東雲七生さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (深夜の時計塔屋上。
 一日遅れの七夕である。
 幸い晴れているようだ。
 月はよく見えるが天の川が綺麗に見えない。
 この島は夜空を楽しむには明るすぎるのだろうか)

佐伯貴子 > 青垣山の山頂とかならよく見えるのかもしれないな…

(ごろりと仰向けに寝転がる。
 梅雨が埃を洗い流したのか、
 生活委員会が掃除しているのか、
 綺麗なものである)

佐伯貴子 > …すぅ…すぅ…

(適度な温度にいつのまにやら寝息を立てている。
 日頃の疲れが出てしまったのか。
 どこでも寝てしまう傾向はあるのだが)

ご案内:「大時計塔」に上泉 和正さんが現れました。
上泉 和正 > (粘土で作った巨鳥のゴーレムに乗って空を遊覧中に時計塔の屋上に来てみると知った顔が。屋上にゴーレムをつけ佐伯に近づく。いい寝顔の佐伯に本来は注意しないといけない立場だが)穏やかな顔で見続ける)さて……そろそろ起きてもらうかの。お〜いここで寝とると危ないし風邪をひいてしまうぞ(しばらくしてから起こしにかかる)
佐伯貴子 > …はっ!?

(不覚にも接近する存在に気が付かなかった。
 しかし覚醒は早かった)

かっ上泉先生、ゴメンナサイ!
普段はこんなところに来ないんですけど…
七夕の夜に仕事漬けだったので…

(起き上がり立ち上がって頭を下げる。
 いつも来ているわけではないが極稀に来るのでこういうこともある)

上泉 和正 > まあ、ここは結構良いスポットじゃからのう。生徒もよく来たくなるというものじゃて(フォフォフォと笑う。特段怒っている様子はない)しかしこの島の学生は大変じゃのう。七夕も仕事漬けとは(同情気味に)
佐伯貴子 > はぁ…屋上でもよかったんですが、
一人静かに楽しむならやはりここかなと…

(頭を掻きながら言う)

お給料を頂いておりますから。
アルバイトをしている学生も同じではないでしょうか。

(異邦人なら親からの仕送りは期待できない。
 自然と自立する必要は出てくる)

上泉 和正 > なるほど……それでも大変なことに変わりはなかろうて(同情しながら)それはそうと夜食にハンバーガーでもどうじゃ?ほとんど常世島産のハンバーガーじゃ。肉は鶏じゃからあっさりして食べやすいと思うがの
上泉 和正 > (そういって差し出したのはバンズにレタス、トマト、チーズ、肉が挟まったオーソドックスなハンバーガーだ)
佐伯貴子 > 大変といえば大変ですが、それなりに楽しいですよ。
あ、ありがとうございます…?

(ハンバーガーを受け取る。
 そういえば最近ハンバーガーを食べていなかった。
 鶏肉ともなるといつ以来だろうか)

では、座って頂きますね。

(スカートを直しながら座る。
 立って食べられるファーストフードとはいえ、
 一応格好を付けたいものである)

上泉 和正 > 羨ましい限りじゃ。この歳になると大変なことというのはしづらくなってのう……若いことは無条件でいいことじゃ。(羨ましそうに言う)あ、言うの忘れたがわしの手作りなんでな。感想を頂けると嬉しいの
佐伯貴子 > またまたぁ!
巨大なゴーレムをお作りになるなんてまだまだお若い証拠ですよ!

(笑ってみせる。
 職員室に引っ込んでいるタイプでもないだろう。
 先日は浜辺でバーベキューをやるとかの連絡を見た)

手作り?手作りでハンバーガーを…

(そもそもこういうものは大量生産品の象徴なのだが)

いただきます…
…おいしい…

(ふっくらしたバンズに新鮮な野菜。
 濃厚なチーズに負けない肉の味。
 これが手作りの強さか)

上泉 和正 > いや、新規開拓が若い頃よりできなくなっての。やはり若さじゃて(謙遜ではなく本気でそう思っているようだ)おいしいか、それは良かった。チーズと調味料の一部以外は全て常世島産じゃからのう(自慢げだ)
佐伯貴子 > それが本当なのでしたら、
よほど活動的な青春を送ってらっしゃったのでしょうね。
羨ましいです。

(壮年でこの行動力なのだから、
 若いころは想像を絶しただろう)

とてもおいしいです。
食べがいがあるというか、食べごたえがあるというか…
この島のものでこんなに美味しいハンバーガーが作れるんですねえ…

(感慨にふけりながらハンバーガーをかじる。
 自給自足の島というわけではないが、
 これだけのものが作れるのかと素直に感動する)

上泉 和正 > まあ、ただ調味料は仕方ないとしてもチーズがのう……まず乳が出る家畜は土地がいるから良いチーズがなかったのじゃ(とても悔しそうだ。よほど拘っていたのだろう)
佐伯貴子 > 産業区、農業区あたりにいい乳牛はいませんでしたか?

(常世島MAPを携帯デバイスで映し出す。
 確かに離れ島なので、ある意味この島ではない。
 そんなことより食べる手が止まらない)

ほひひいれふ…

(口に入れながら喋ってしまう)

上泉 和正 > う〜ん微妙じゃったのう。最低限わしの舌を唸らすもんはなかったわい(渋い顔をして答える)あと、そろそろわしは用事があるから帰ろうかの。佐伯ちゃんも寝るのはいいけれど場所を考えてな。では(ゴーレムに乗り離陸した)
ご案内:「大時計塔」から上泉 和正さんが去りました。
佐伯貴子 > 美食家でいらっしゃる…
だからこそこの味なんでしょうけれど。
ご馳走様でした。

(ぺろりと平らげると頭を下げる。
 寝ていたことを指摘されるとバツが悪そうに)

はい…気をつけます。
先生も気をつけて。

(ゴーレムに乗り飛んで行く上泉を見送ると、
 誰かに見つからないうちに時計塔をあとにした)

ご案内:「大時計塔」から佐伯貴子さんが去りました。