2016/10/18 のログ
ご案内:「大時計塔」に三谷 彰さんが現れました。
三谷 彰 > 「へぇ……」

 夜の時計塔の上。風紀委員の制服を着た男が感嘆の声を上げる。
 ここは基本的には禁止とされているので彼はここには来たことが無い。偶然見回りの際ここに忍び込んでる人がいないかの確認、そして今日の警備の為許可を得てこうして塔の上に入ることが許されたのだ。

「こりゃ忍び込む奴の気持ちもわかるな」

 風紀委員としては非常によろしくない発言をポツリと呟く。
 それほどまでにここからの景色は綺麗だと感じているのだ。もっとも彼が能力を展開すればここから人の顔まで見えてしまうので風情がぶち壊しになるのだが。
 高い場所だというのにまったく恐れる様子も無く軽く体を伸ばすと座り込む。
 一応は今日は警備なのだ。別に座っていても怒られはしないだろう。

ご案内:「大時計塔」から三谷 彰さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に三谷 彰さんが現れました。
三谷 彰 > 「……なんか飲み物でも買ってくりゃ良かったかな」

 冬も近づき最近冷えてきた。高い場所なら尚更だ。
 だが警備という仕事上持ち場を今更離れるわけにはいかずポケットに手を突っ込んだりなどで誤魔化すしかない。
 まだ本格的に寒くなっていないというのはある種救いだろう。
 それに今日は比較的暖かい日だったはずだ。
 案外自分は寒さに弱かったのか、などと少し思い苦笑を浮かべる。

「……お、星」

 ふと上を見上げる。そこは綺麗な星空。
 少しだけ魔が差し能力を発動星を紅い目で睨みつけるが。

「まぁそこまでは無理か」

 すぐに解除。流石に星を見るほどは自身の能力は無かったらしい。

三谷 彰 > 「……」

 時計に視線を落とす。時間的に警備終了の時間だ。

「っと」

 スッと立ち上がり軽く服に着いた砂を払い落とす。
 一瞬景色をチラリと見た後階段を下りていくのだった。

ご案内:「大時計塔」から三谷 彰さんが去りました。