2016/12/19 のログ
飛鷹与一 > 「…少なくとも、こうして会話して”楽しい”ですし。楽しいのは大事なことですよ?」

真剣な会話や議論、専門的な話題。でも、矢張りこういう気を抜きたい時は楽しいと思えるのが一番だから。
もっとも、そこまで事細かに語るのはただの野暮というものだ。
少年からすれば、彼女の癖の強さは十分感じ取っているし、アブない一面も垣間見た。
が、それで信用、信頼が揺らぐほどでもない。それがこの講師の個性なのだから。

「……ええ、もうすっかり良い時間です」

そう辺りを見渡しながら答えつつ。ジーッとミラ講師を眺める。そんな素振りを見せてないがこれは…。

「…いや、楽しい時間でしたし気分転換所かお釣りが来るくらいでしたし。
…と、いう訳でミラ講師。…帰りちょっと付き合ってください。
何かコンビニとかで夜食くらいは買っていきましょう。俺が奢りますんで」

と、そう申し出る…いや、付き合って貰うが。そんなに時間を取らせるつもりも無いのだし。
彼女の無表情にもすっかり慣れたようで、そこにある微妙な感情やニュアンスはある程度読み取れるようになった。

「…と、いう訳でお別れはもう少し先という事で行きましょう」

背負っていたライフルケースを担ぎ直しつつ彼女を促す。
この談話の中で、彼女の空腹?具合も察した様子…ある意味で異能レベルだ。
彼女がもし了承してくれたのなら、そのまま一緒に大時計塔の階段を下りていこう。

多分、コンビニ寄りがてらあれこれと他愛も無い事でも話していたかもしれない。
あと、一応彼女の講義の受講生になるので、一応の連絡用としてメールアドレスを教えておいたとか何とか。

ミラ > 「楽しい、大事」

マフラーに手をかけながら小さくうなずく。
だからこそこんな時間まで話せたのだから。
口数の少ない彼女にしてみればとても珍しい時間だった。

「……構わない。
 ただ、奢り、よく、ない
 ちゃんと、払う」

小首を傾げたまま了承する。
ついでに食事もとっておこう。そういった趣旨のお誘いのようだし。
そうして反射術式もゆっくり解除する。
干渉を受け入れる形で、ほんのすこしだけ。

「おいしいもの、期待」

そうつげてとことこと階段を下りていく。
その後近くの商店街で無表情に、けれど見る人が見れば楽しそうに食事をする彼女と彼の姿が見られるだろう。
その先のお話は、また別の機会で……。

ご案内:「大時計塔」から飛鷹与一さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」からミラさんが去りました。