2017/04/17 のログ
ご案内:「大時計塔」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > どんよりとした空模様だと思っていたら、急に雨が降ってきた。
そんな夕暮れ前の時計塔で、七生は雨宿りをしていた。
いつもなら屋上で島の景色を眺めるのだが、今上るのは流石に危険だろう。

「普段なら足滑らせても何とかなるけど、雨降ってちゃあなあ……」

庇から滴る雨垂れを眺めつつ、小さく肩を落としていた。

東雲七生 > ふと、先日の公園でのやりとりを思い返す。
七生は泳ぐのが好きだ。泳ぐと言うよりも、水の中に居るのが好きだ。
海、川、プール、温泉、風呂。季節冷温問わず液体の中に居るのが好きだ。
思えば雨もそんなに嫌いではない。活動が制限されるのは煩わしく思うが、
それはあくまで衣服が濡れる事で授業を受けるのに支障が出るからで、その後授業を受ける必要がないのであれば雨の中飛び出して駆け回る様な事だって辞さないくらいだった。

「……なんでだろうな。」

ぽつりと、雨音の中に独りごちる。
どうせ今この場に誰も居ないのだから、とたまには解らないことだらけの自分の事を顧みてみるのも良いかもしれない。

そんな風に思い、ざあざあと雨粒が地面や壁を叩く音に耳を傾けつつ、七生はゆっくりと思考し始めた。

東雲七生 > 一つ、考えられるのは公園でも七生自身が言った様に、体が小さい方が抵抗が少なくて済むから。
これは謂わば「そんな気がする」程度なのだが、体格に優れない七生にとってはイニシアチブを持てる環境と言うのはそう多くない。
であれば、少しでも有利なものに依存するのはおかしなことでも無いのだろう。

「……多分。」

要するにコンプレックスを少しでも和らげたいのか、と七生はぼんやりと頷く。