2017/07/07 のログ
ご案内:「大時計塔」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
鈴ヶ森 綾 > 学園で一番高い建物である時計塔、長い階段を登りきったその先に人影が一つ

人影、髪の長い少女。その身体は外縁に設けられた柵に預けられ、その視線は空へと向けられている

7月7日、今夜は七夕
そんな日に少し高い場所で星を見たくなったとして、誰が不思議に思うだろうか
とは言え、本来の七夕はまだ一月以上先なのだが、今は野暮なことは考えない事にしよう

日中の蒸し暑さは既に遠のき、外壁のない頂上部に吹き付ける風は穏やかで、星を見るにはよい夜だった
幸いな事に空は晴れ渡り、遠く水平線の向こうにまで広がる星空がよく見えた

ご案内:「大時計塔」にイチゴウさんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に真乃 真さんが現れました。
イチゴウ > ガシャリガシャリと機械的な音をたてて
一機の四足ロボットが時計台の階段を昇っていく。
昇り終えた先に待っていた屋上にはいつもと
変わらぬ景色と巨大な時計台が時を刻む音。
しかし今日は少し違う部分があった。

「ん?」

空を見ている1人の女。しかし何かが妙だ。

真乃 真 > 時計塔の階段を上る上る。
普段と比べて担いだ笹が邪魔でいくらか登りにくいが問題はない!
そんな風にえっちらおっちら階段を上った先にいたのは女子が一人と
あれは…ロボットかな?登る時上の方でガチャガチャ言ってたのはあれが原因か!

「おっと、君たち時計塔は基本的に立ち入り禁止だぜ!!
 まあ、それは当然僕も含めてなんだけど!!
 まあ、気持ちは分かるよ!今日七夕だしね!今日くらいはうん!大目に見るよ!!」

何の権限があってそんな事を言うのだろう。
笹を立てながら二人?一体と一人の先客に話しかける。
無駄にカッコいいポーズで!

鈴ヶ森 綾 > 「……?」

遠くから金属が擦れるような音が耳に届く。
最初は時計塔の内部機構のものかと思ったが、どうやらそうではない

視線を空から自分が上ってきた階段の方へとついと移して待つと、程なくそこから姿を表したものに目を丸くして

「………こんばんは?」

背の低い、四足歩行のロボット。そういえばどこかで見たような気もするが、こうして間近で接するのは初めてのことだった
果たして会話ができるものなのかと訝しみながらも、小さく首を傾けて挨拶の言葉を口にする

それからやや遅れてもう一人、今度は極普通の人間が姿を見せる
賑やかな事、と誰にも聞こえぬ呟きを漏らし、身を預けていた柵からゆっくりと身体を離して

「立入禁止…あぁ、申し訳ありません、警告を見落としてしまったようです。」

とぼけているが、無論承知の上でのこと。むしろ立入禁止の柵を脇へその手でどけてきたのだから質が悪い

「本土ではまだ梅雨の真っ盛り、こんなに雲一つない夜空の七夕なんて、ここ数年記憶になかったので、つい」

イチゴウ > 目の前の女を見ていればあちらから先に
声をかけてきた。

「こんばんは。ここからの眺めはとても新鮮だろう?ボクも気に入っている。」

抑揚の薄い悪く言えば冷たい低音の機械音声で
そう挨拶する。

そして後ろからさらにもう一人人間がやってきた。
どうやらここが立ち入り禁止である事を
注意しにきたようだった。

「すまない。だがキミも入ってきてるじゃないか。
それと興味深いポーズだな。どういう意味が?」

ロボットは何よりも男のとったポーズに
興味深々のようである。

真乃 真 > 「まあ、そういう事はだれにでもあるよ!
 寧ろ知ってて入ってきてる僕の方が質が悪い!
 うん、今年は見えないと思ってたけど綺麗に晴れたね!」

星の数は下で見た時よりも多く見える気がする!
多くは無くても確実に星に近い!

「ああ、謝らなくてもいいよ!
 特に僕は風紀員とかじゃあないし!僕も入ってるしさ!おあいこというやつだ!
 ポーズ、ポーズは…カッコいいだろう!?」

さっきとは違うポーズ(無駄にカッコいい)でそう言う。

「でも、まあ君も中々カッコいいよ!
 うん!上半身の部分があったらもっとカッコいいと思う!!」

上半身の部分。
つまり、ケンタウロスみたいな人型の上半身パーツを付けた方がカッコ良いと思う。
武器はパイルバンカーとかで!

鈴ヶ森 綾 > 「まぁ、思ったより…」

饒舌だ、そう言いかけたが最後までは言葉にしなかった
この場所が気に入っていると、このロボットはそう言った
口調は機械そのものだが、こちらが感じた第一印象よりははるかに人間味があるらしい
その正面まで歩いて行くとしゃがみ込み、目線を同じ高さにとまではいかないが、なるべく合わせようと
さながら小動物に接するような態度で

「ええ、とっても。校舎の屋上も好きですけど、ここは格別。でも少し上ってくるのが大変ですね。」


「風紀の方ではなかったんですか…では、この事は内密にお願いしますね」

人差し指を立て、それを自分の口元へと翳して微笑む。もっとも、足元のロボットがその風紀委員会所属である事は笑うところであろう

「…ところで、先程から何を?」

彫刻のモデルでも務めているのかと思わせるポーズ、またポーズ
その行動にこちらは首を傾げるばかりで

イチゴウ > 「有難い。身長差があると相手の顔を
見づらいのでね。」

丁寧にもしゃがんでくれた彼女の目を
異様な程まっすぐイチゴウの目のレンズが
見つめていた。彼女が言いかけた言葉は
さほど気にはしていないようだ。

「ところでこの島には奇妙なモノたちが
いっぱい居るんだ。
因みにキミはただの人間なのか?」

ロボットはいきなりこのような質問をしたのは
何か感じる所があったからだろうか。
もっともこのロボットこそがこの場で一番奇妙なモノである
というツッコミもあるかもしれない。

「なるほどそのポーズにはそんな意味が。
それはもしやロマンというやつなのか?」

イチゴウは一人で顔を少し傾けて
声を鳴らす。

「ボクに上半身・・・?その考えは斬新だ。
だが人間のような上半身をつければ
重心が上に寄ってより高度なバランサーが
必要になる。実用性を考えれば兵器としてナシだ。」

このロボット、こんな奇妙な見た目をしているが
兵器という化け物だ。しかしこの場所にいる
化け物は本当に一体だけだろうか。

真乃 真 > 「ああ、三人の秘密だよ!連帯責任で行こう!」

同じように人差し指を口に当てて言う。
まあ、バレたとしても口頭での注意か最悪、反省文書かされるくらいだけど。

「えっ?ああ!!
 こうするとカッコいいだろう!?」

担いで来た笹を生かした無駄に七夕らしさに溢れた自称カッコいいポーズをとる。
…確かに写真とかそれこそ彫刻なんかでそのポーズならばまあ、カッコよくも見えるだろうけど。
目の前ですると少し可笑しさが勝るかもしれない。

「おっと、あれだぜロボット君女の子にそんな風な詮索をするもんじゃあないぜ!
 いきなり、そんな風に聞いて回ってたらあんまりいいかんじしないよ!
 まあ、それにどんな人でも普通に暮らしていけるのがこの島の良いところだしさ!
 君もまあ…普通では無い寄りだしさ!そういうのはあんまり良くないと思うよ!」

彼女が普通の人ならばきっと不快だし。
正体を隠しているナニカならばきっと不安だろう。
どちらにしてもあったばかりの人が踏み込んでいいところではないと思う。

「ああ!確かにロマンだな!そして!上半身もロマンかもしれない!
 でもほら四脚より絶対上半身があった方が便利と思うんだよ!
 実用性はともかく絶対カッコいいし!人の手があった方が便利だと思うよ!
 というか兵器!?兵器って言ったのかい!?そんな見た目で!!」

何か話したりしていても確かにロボットっぽさはあるけどもそこまで兵器っぽくない。
まあ、物々しい見た目より幾らかましだけれど!

鈴ヶ森 綾 > 「そうみたいですね。私はまだこの島に来て日が浅いのもあってあまり多くは知りませんが、学園内でもたまにお見かけします」

しゃがみ込んで間近で見るとなかなか愛嬌のある顔だが、視線を合わせたその目は感情の無い冷たいレンズ
果たしてそのレンズは、少女の事をどのように捉えているのか

「えぇ、ほんの少し異能を発現させた、ただの人間です。何か他のものに見えました?」

ふふっ、等と口元に笑みを浮かべ、少し触ってもいいですか?と伺いを立ててからその頭部に撫でるように触れようとして
無論、単なる戯れだ。普通の人間が犬や猫を撫でるのと変わらない、極ありふれた行為
吸い取る精気等あるはずもないのだから、僅かな悪戯心さえ起こしはしない


「一蓮托生、ですね」

彼の言葉を受けて、一人と一体の顔を交互に見やる
愉快そうに表情を綻ばせて

「…え、えぇ…確かに、言われてみると」

こういったポージングで、体付きが良いのは多少なりともプラスには働いているのだろうが、
今この場ではどうしてもシュールさが勝ってしまう
とは言えそれを笑い飛ばす程に無体なわけでもなく、曖昧な笑顔でその場を取り繕った

「気遣い、痛み入ります。……あぁ。申し遅れました。私は先月編入された一年の鈴ヶ森 綾といいます。お二人のお名前を伺っても?」

平穏な生活のためにも、あまり深く追求されるのは確かに面倒であった。まして、兵器等と不穏当な発現を聞いては尚の事だ
やんわりと止めに入った彼に対してそう礼を告げると、思い出したように自己紹介を行った