2017/08/17 のログ
ご案内:「大時計塔」に鈴木竜一さんが現れました。
鈴木竜一 > 誰しも,目新しいものには興味が沸くものだ。
見知らぬ街,初めての店,新しい友達。
……そして,大時計塔。

存在はもちろん知っていたが,登り口があるとは知らなかった。
それを先程発見してしまったわけで,

こんなん上るしかないだろ?

そんなノリでてっぺん近くまで上ってきた。
街の夜景はまぁ……それなりだが,それよりも感動的なのは,頭上に広がる星空。

鈴木竜一 > 向こうではこんな風に星を見上げる事なんて無かった。
他にやることがたくさんあったのも確かだし,
すぐ上にこんな絶景があるなんて事はだれも気に留めなかった。

「…………つまり,俺,けっこうヒマしてんだな。」

そりゃそうだ。
友達はまだ居ないに等しいし,授業もなければ部活動もない。

鈴木竜一 > 空が一番良く見えるように仰向けに寝転がる。
無機質で錆び付いたスチールの床も,背中に感じているだけなら冷たくて心地よい。

ここが自分一人だけの秘密の場所だったら,きっと,気になる女の子を連れてきて,自慢したことだろう。
けれど,こんなに簡単に入れてしまうのだし,きっとみんなが知っているスポットに違いない。

…………そもそもそんな相手まだ居ねぇし。

セルフツッコミを入れつつ,青年は静かに目を閉じた。

ご案内:「大時計塔」に鈴木竜一さんが現れました。
鈴木竜一 > ふと,この島で出会った数人の顔が浮かんだ。
向こうで生活していれば,きっと出会うことの無かった人たち。
……今の自分と同じように,きっと,何かを抱えている人たち。

ここは面白い島だと思う。
向こうでは経験できないことや学べないことを沢山得られると思う。多分。

「…………で,どうすんだろな。」

ラミアの子みたく目的があるワケじゃない。
ゴーグルのアイツみたく悩んでいるワケでもない。
オッドアイの子みたくその先を考えているわけでもない。

ご案内:「大時計塔」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 騒がしい足音が階下から聞こえてくる。
…どれだけ本気で時計塔を登っているのだろう。
勢いそのままに一人の男が飛び込んできた、異様に長く白いタオルを靡かせた男である。

「おっと、先客か!一足遅れたな!
 いや、聞かなくても分かる!空だ!空を見てたんだろ?」

先に寝っ転がっていた男子生徒にそんな風に声を掛けて
汗を拭って床面に座り込んだ。

「いやあ、少しずつ夜は涼しくなってきたし良い季節だな!」

鈴木竜一 > 駆け上ってくる音が聞こえる。
そのテンポからどのくらいの速さかを想像してしまうくらいにはアスリート脳。
管理人とかにしては勢いが良いし,逃げる必要は無いだろうと判断した。
実際にその姿を見て想像が確信に……ってか,

「……にーさんテンションたっけーな!
ま,正解なんだけどさー。」

思ったことを素直に口に出して,貴方の様子を見る。

「……で,そっちはトレーニングか何か?」

真乃 真 > 「ああ、テンションは高いよ!常に高い!
 ここに来てる人の大半は空見るか、街見るか、考え事するかだからね!
 寝転がってたらつまり、空というわけだ!ナイス推理!」

推理でも何でもないと思う。
…考え事も残ってるし。

「まさか!トレーングしたけりゃ地べたを走るさ!
 そう、僕がここに来たのは…僕がこの場所が好きだからだよ!
 高いしね!」

つまり、煙とかハサミとかと近いタイプの人間なのだろう。
風邪ひかないで夏風邪引く感じの。

「…まあ、つまり走ってきた理由はないんだけどね!」

鈴木竜一 > 「なーるほど!確かにその他にやることねぇもんな!
カップルとかならいちゃついてるってー可能性もあっけどさ!」

お一人様な時点であり得ない可能性を提示したりしつつ。

「高いところが好きって何かこう,スッゲー頭悪い感じだけど俺も分かるんだよなー!」

そしてこちらもどうやら同類である。
上体を起こしてそんな風に言ったりしつつ,楽しげに笑い……

「無いんかーい!
……てか,よくあの細い階段駆け上がって来たなぁ!
けっこうおっかない気がすんだけど!」

真乃 真 > 「ああ、幸いにもここでカップルには出くわしたことがない!
 会ったら絶対に気まずいぜ!バレないように帰るしかなくなる!」

ちなみに、この時計塔はクリスマスとかバレンタインとかそんな時期には風紀委員の
見回りが厳しくなるという話がある。一人で登る場合は見逃してくれるらしいぞ!

「多分本能的なんかだよ!
 高いところに登りたくなるのは!」

…一瞬木を登る猿とかイメージしたけどそんな事は無い。
ほら、昔から人類は高いところに登って外敵とか見つけたりしたし!
人類的の本能だし!

「まあ、慣れてるからね!
 この3年とちょっとの間で数えきれないほど登ってるし!
 仮に落ちたとしても僕の異能があれば無傷だしね!!」

コケて脛とか打った場合なんかはその限りではないけれども。
そもそも異能を使えば転ばない!

ご案内:「大時計塔」に鈴木竜一さんが現れました。
鈴木竜一 > 「あれだけダッシュして上がってきたらどう考えても無理だろ!
 ってか,やっぱしここって結構有名スポットだよな…ここでいちゃつくのは危険が大きすぎるか…。」

そんな相手いねーけどさ!なんて笑って,

「まぁ,俺もそんな感じで登ってきたから否定できない!」

仲間だな!なんて笑ってみたりしつつ,
確かにあの瞬間の,絶対登らなくちゃって思ったのは本能だったのかも知れない!

「3年とちょっと…って,めっちゃ先輩じゃないっすか!
 俺なんか来たばっかしでここに上るのも初めてだったもんで…」

しつれーしました。なんて苦笑する。
先輩を前にしてあまり堅苦しくならないのは,貴方のテンションがそうさせない何かを持っているからかもしれない。

「…落ちても無傷ってどんな異能してんすか一体。」

真乃 真 > 「無理か…なら僕にはもう無難に世間話するくらいしか…。
 ああ、結構みんな来てるね!立ち入り禁止だし入ったら風紀委員に怒られるけど!
 最悪、反省文とか書かされるぜ!」

でも、どこまでいってもそこくらいまで基本的に口頭で怒られるくらい。
何も言わない人たちも多くいる。
要は事故とか起こらなければいいのだ。

「そう!つまり四年生という事だよ!四年の真乃真だよろしくな!
 そうか!来たばかり一年生か!この時期は地味に新しい子が多く入ってくるな!」

自分の名前を名乗りながら無駄にカッコ良いポーズを取る。

4月ほどではないけどもこの時期はなんか多い気がする。
夏休みという準備期間があるおかげかもしれない。

「ああ、僕の異能は一瞬で自分のポーズを変える異能だ!
 見た方が分かりやすいかな?例えばこういう風に跳ぶだろ!」

そう言うと鉄の床に飛び込むみたいにジャンプした!
結構勢いがついている!どう考えても痛い!

「このまま普通に行けば間違いなく僕は怪我するだろう!
 いや怪我しないにしてもかなり痛いだろうな!
 だが、そんな時この異能さえあれば!!」

ぶつかる寸前、その瞬間には真はその床の上に普通に立っていた。
瞬きで見逃したとかじゃなくまるでコマ送りを飛ばしてしまったみたいに不自然に
それも無駄にカッコ良いポーズで!

「っと言うわけさ!」

どういう訳だろう。

鈴木竜一 > 「いやそれ,ダッシュしないで静かに上がって行けば良いんじゃないっすかね!?
 ……あ,やっぱし怒られるんすか。それなら尚更ダッシュしちゃ駄目なんじゃ…。」

楽しげに笑いながらそう指摘したりしつつ,恐らくここの警備というか,規則はやや緩めなのだろうと納得した。
まぁ,ここでこうして星を見ている限り危険はない。

「俺は一年生の鈴木竜一っていいます。
 夏休み期間に転校してきちったもんで,ヒマでヒマでしょーがないってー感じっすね。」

ポーズが,カッコいい。
いや,でもこのタイミングでやられると凄く笑いがこみ上げてくるのだけれども…!
何なん,何なんこのスタイリッシュコミカルな先輩!!

「……あ,ちょッ!!」

いきなり跳ぶ貴方をすぐそばに居ながらにして止めるコトが出来なかった。
そんな後悔と自責の念が……もとい,何事もなく,相変わらずのポーズで立っている貴方。

「……ぶふっ…………!」

あかんて,ポーズがあかんて。思わず噴き出した青年である。

「でもそれって,ここから落っこったら…ポーズ変えられても勢いよくそのポーズで地面にめり込むだけなんじゃ?」

綺麗な人型の穴ができる漫画のアレである。貴方のテンションからするとそういう想像しかできないのであった。

真乃 真 > 「ああ、確かに怒られる。ダッシュすればまず見つかるだろう…。
 でもコソコソ登るぐらいなら見つかって怒られる道を僕は選ぶね!」

思い切り言い切った。
…普通に登るという選択肢がない極端だった。

「なるほど、確かにまだ友達とかいたら色々出来たのにな。
 えーと、バイトするとか勉強するとか身体鍛えるかくらいしか思いつかないな…。
 ああ、後来たばかりだったらあそこがおススメだよ!異邦人街!行ってみた?」

せめて学校があってからの夏休みなら知り合いと色々出来ただろうに。
今はとりあえず異邦人街を勧めるくらいしかできない…。

「…まあ、何で笑ったのかは聞かないけど!
 その心配はないよ!この異能使うと一瞬止まるからね!
 どんな速さで落ちても、落ちながら何回も使えば安心っていうわけだよ!」

そう言って垂直にジャンプして空中で異能を使い腕を広げた。
すると、確かに一瞬止まったように見える。

「だから、このまま電車とかに乗ってる時使うと大変な事になる!
 そう、線路の上に取り残されたりする!理屈は分からないけど!」