2017/08/18 のログ
鈴木竜一 > 「先輩,それ潔いんだか何だかさっぱり分からないっす!!」

ツッコミを入れる竜一はとても楽しそうだった。
貴方の極端な発言やテンションは,本土でもそうそうお目にかかれないものだっただろうから。

「勉強とトレーニングはちょっとやってみたんすけど,バイトってのは考えてなかったっすね。
 …あー!ちょっと覗いてみたんすけど,マジでなんかワケ分からなくって勇気が足りませんでした。」

でも先輩がそーいうなら行ってみるのも手っすね。
なんて,何気に真面目に考え始める。何となく,貴方が勧めるなら悪いコトは無さそうな気がしたから。

「空中で何度もポーズ決めるとかもうなんか見てる側の立場にもなってくださいって感じなんすけど!
 でもなんてーか,何だかんだで注意して使えば便利そうな感じっすね…!」

用途はえらく限定される気がするが,便利なコトは間違いないだろう。

「4年ってことは…そろそろ卒業っすよね!
 先輩は卒業したらどうする予定なんすか?」

真乃 真 > 「でも、何かカッコ良い感じはするだろう?」

「もし、行くなら絶対ガイドとかは持って行った方がいいよ!
 買わなくても図書館にも置いてるし、生活委員のホームページでも簡単なのは見つかるよ!
 あった方が分かりやすくて楽しいし!意味とか文化とかも分かるし!
 人間には食べれないものとか普通に売ってるから!
 適当に食べてたら、僕みたいに3日間トイレに籠る羽目になるよ!」

そうやって楽しそうに言う。
異邦人街なんかにも結構行きなれてるのかもしれない。

「いや?雑に使っても便利だぜ!
 気持ちによっては電車の中でも普通に使えるし!
 服の早着替えなんかもできちゃうのさ!朝とか超便利!」

自分の異能にかなりの自信を持っているようだ。

「僕か!僕は本土に帰って働く!
 異邦人街の食べ物とかを輸入して売ったりする会社なんだけどね。
 ほら、本土の方ではあんまりそういうの手に入らないし、分からないだろう?
 知らないだけで良いものがたくさんあるから色んな人に知って欲しいと思うのさ。

 良いものを皆が知らないままで、皆に知られないままで終わるなんてもったいないからね!」

真はこの島を出ていくらしい。
本土とこの島を繋ぐ仕事、異邦人とこの世界の人間の共存の支えとなる仕事。
そこまで言うとカッコつけすぎだがともかく知って欲しいのだ。

「いやー最後まで特撮のスーツアクターと悩んだんだけどね!」

鈴木竜一 > 「何ととは言わないっすけど,かなりこう,紙一重っすよ!」

思ったっとおりに伝えながらも楽しげな青年。

「なるほど,確かに案内の人かガイドが無いと偉いコトになりそうっすよね。
 …って,経験談っすか……肝に銘じておきます。」

自分の何十倍もの経験を積んだのであろう相手の言葉は重かった。
とりあえずはガイドを手に入れようと,頭の中にメモして…

「むー,異能は自分で変えようがないっすけど,羨ましいっすね!」

日常的に使える異能。それはこの青年にとってはあまり想像できないものだった。
だからこそ,それで恩恵を得ている貴方がうらやましく思える。
……そして,つづけられた貴方の“進路”の話を聞いて,貴方が異邦人街を勧めてくれた理由も,どことなく理解できた。

「先輩,なんかこう,テンションだけで乗り切るタイプかと思ったんすけど,
 ……すげー良い進路じゃないっすか!!
 きっとそれ,手伝いたいって人も一杯いると思いますよ!」

貴方が突然,これまでとは違う輝きを放っているように見えた。
…あと3年半で,自分もこんな風に,その先の事を考えられるようになるのだろうか。

「……もう会社のイメージキャラクター作ったら良いんじゃないっすかね!?」

冗談だったが,意外と悪くない提案かもな,なんて心の中で自画自賛して…

「…なんか,良い話が聞けて良かったっす。
 そろそろ帰ろうと思うんすけど,とりあえずまずは異邦人街,行ってみますね!」

立ち上がった青年はもう一度空を見て,貴方を見て,そうとだけ言って軽く頭を下げた。
青年の下る足取りは速い……ってか,速すぎる。
どんなリズムで下ってるんだって感じの音が,延々響いておりましたとな。

ご案内:「大時計塔」から鈴木竜一さんが去りました。
真乃 真 > 「ああ、僕の失敗談を話せばキリがないから割愛するが
 気を付けた方が良い!まあ、人間ですっていえばある程度は選んでくれるけどね!」

人間にとっての毒を主食とする人たちだっている。
悪意ではなく善意で殺されることになってはお互いに辛い。
故に知る事が必要なのだ。

「いや、僕はテンションとカッコよさだけで生きてるタイプの人間だよ!
 …それに別に僕が一から会社を立ち上げる訳じゃないんだよ。
 色々調べてたら見つけてしまってね!ビビッときたという訳さ!」

それはともかくマスコットキャラクターはありかもしれない!
入ってからさも自分のアイディアのように提案してみよう!

「ああ、気を付けて行ってくるがいい!
 何か面白そうな店があったら教えてくれよ!」

その言葉を伝えて、柵に腕を乗せて街を見る。

「そうだよな。もう卒業なんだよな!うん!頑張らないと!」

ご案内:「大時計塔」から真乃 真さんが去りました。