2017/11/18 のログ
ご案内:「大時計塔」に黒峰龍司さんが現れました。
黒峰龍司 > 「……中途半端な時間に目が覚めちまったな…ったく。」

そんな事を大時計塔の最上階…の、更に上。正真正銘の天辺。時計塔の先端に片足で器用に立ちながら呟く。
目が覚めた理由はなんとなく分かる。何処かのプチ行方不明だった寝ぼすけ娘が起きたのを”感じ取った”からだ。
過去に2、3度リンクした事があったのでその名残り的な感覚かもしれない。

「……つーか、冬場に目覚めるとか冬眠と逆じゃねーのかコレ。まぁ無事ならいいが」

一応、この世界での上位権限代行者(ほごしゃ)である以上、相応の責任は持つつもりだ。
ここ数ヶ月、めっきり姿も反応も無いので正直口には出さないが心配ではあった。まぁ杞憂だったみたいだが。

「…ったく、今度会ったら中華まん奢りつつプチ説教だな」

と、言いつつも声はそんな不機嫌な調子でもない。煙草を蒸かしつつ、まだ暗い空を眺めて。

黒峰龍司 > 「…そん時は義手の調子も見て貰って、ついでにバージョンアップして貰うかね…。」

左腕の黒い義手を軽く掲げて眺める。所々に幾何学模様の白いラインが走るそれは、機械でありながら有機的だ。
以前と違い、見た目はそのままだが中身には成り行きで禁書指定の魔導書の一冊が力だけとなって取り込まれている。
いわば「魔導義手」といった所か。このままだと使い勝手に問題も出そうだし、メンテもしたいというのが本音である。

「…そういや、常世祭…だっけか。お祭り騒ぎねぇ。落第街とかも別の意味で盛り上がりそうではあるが…。」

などと呟きながら、混沌としたその街の方角へとサングラス越しに鋭い黄金色の瞳を何となく向けた。

ご案内:「大時計塔」から黒峰龍司さんが去りました。