2017/11/19 のログ
ご案内:「大時計塔」に黒峰龍司さんが現れました。
黒峰龍司 > さて、今夜も今夜とてすっかり『憩いの場所』の一つとなった大時計塔…その最上階に黒ずくめのチンピラもどきの男の姿はあった。
既に火の点った煙草を口の端に咥えつつ、空中に小さな明かりを点す魔術を展開し、手元は何やら一冊の文庫本サイズの本。

時々、ページを捲りながら暢気に一服中。意外かもしれないがこれでも地味に読書好きな男だったりする。
元々、未知の魔術を”覚える”目的で書物を漁り始めたのが切っ掛けだ。今では乱読家な感じになっているが。

(……んー、こっちの魔術理論はこんな感じか。俺ん所の魔術と組み合わせてもうちょい最適化出来るか?)

文庫本サイズのそれは、ラノベとかではなく常世島の図書館限定で出ている魔術理論書だ。
常世島限定だが、その分細かく色々と書かれていて話が早い。勿論、書かれてない魔術も数多いのは当然として。

ご案内:「大時計塔」に黒峰龍司さんが現れました。
黒峰龍司 > 「……そういや、何か祭が始まったんだっけか?」

常世祭…と、いうものらしい。ぶっちゃければあまり興味が無かったので特に意識していなかった。
とはいえ、学園も割とお祭りムードな感じが滲み出ているし、はしゃいでる連中も多いのだろう。
まぁ、その分治安維持も大変だろうから、つまり風紀委員の連中はご愁傷様、というやつだ。

「……ま、こんなもんか」

そして、速読なので文庫本サイズのそれを読み終わってしまった。紫煙を吐き出しつつ、文庫本を宙に放り投げる。
すると、突然出現した真っ黒な”穴”の中に文庫本が吸い込まれて…一瞬で穴も消えていく。
男が編み出した擬似的な門の展開術式だ…今では収納術や移動方法として主に使われているが。

「どうせなら、美味い酒とか珍しい煙草とか扱ってる出店とか出てねぇモンかな…」

勿論、学園でそんなの出せる訳が無いだろう。それこそ落第街で普通に探した方が早い。

ご案内:「大時計塔」に黒峰龍司さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に黒峰龍司さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に黒峰龍司さんが現れました。
黒峰龍司 > 最近は、落第街でも情報屋としての男の評判も多少は上がってきた。しかし、本職の情報屋からすればまだまだだろう。

(…つーか、諜報関連とか俺は元来苦手な方だしな。ま、何の因果か情報商会に所属してるが)

一応、所属してる商会に泥を塗らない程度に個人として立ち回っている。
まぁ、だからといって情報屋として有名どころな訳でもないし、男は別にそれを目指してもいない。
単に、街の情報をキャッチし易いから必然的に続けているだけに過ぎないのだ。

どちらかといえば、男は『黒龍』という、少し前に名乗っていた偽名そのまんまの通り名の方で顔が広いのだ。