2017/12/08 のログ
ご案内:「大時計塔」に岡崎燐太郎さんが現れました。
岡崎燐太郎 > 時計塔のシンボルである橘が刻印された文字盤の少し下。
展望台フロアから外に突き出た、屋内とガラス張りの壁で隔たれたベランダ。
その中央にパーカー一枚羽織っただけの軽装で佇んでいた。

「オリオン……こいぬ……おおいぬ……」

夜空を見上げ淡々と冬の空に浮かぶ星座を呟く。
今日は晴れていたからか夜になっても雲はほとんどなく、散りばめられた星々をよく見る事ができる。
天体観測なんて洒落た趣味があるわけではない。
今日受けた授業の中に占星学の授業があった。
幼い頃にかじった程度であるものの一応覚えはある、などと考えていたら、
気が付けばここに足を運んでいたのだった。

ご案内:「大時計塔」から岡崎燐太郎さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に岡崎燐太郎さんが現れました。
岡崎燐太郎 > 「あっちはふたごでこっちは……」

辺りに人気はなく薄暗い展望台にその姿はある。

「っれ、なんてったっけ……」

星座をど忘れしたところで空に向けていた首を下げる。
そのまま肩越しに周囲を見渡せば自分のほかに人の姿はない。
まあ訪れた時からこのフロアには誰もいなかったが。

今更星占いなどするつもりもないからと、
つい先ほどまで頭に浮かんでいた思考を隅に追いやる。
そして踵を返して帰路についた。

ご案内:「大時計塔」から岡崎燐太郎さんが去りました。