2018/01/16 のログ
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「ええ、訓練です。
さすがに凍死しないように装備はありますよ」
生身の状態でこの環境に身をさらせば、
さすがに北国出身とかそう言うのに関係なく身体を壊してしまう。
よく見ればいつものコートの下には厚手のシャツを着ているし、
身体の下にも熱を通さないようシートが敷いてある。
それでも寒いことに変わりはないのだが、無いよりもはるかにマシだ。
「いや、私は大丈夫ですから。本当に。
明らかにこれが必要なのは私じゃなくてあなたです」
頑なに毛布を渡そうとする。
根性や気合ではどうにもできないということは、自身がよくわかっているから>
■リーゼロッテ > 「……羨ましいなその武装。実にあたたかそうだ」
がくがくぶるぶる震えながらこの少女。
背を覆っていないは、ミニスカートだはで寒そうなことは明白で。
訓練と言うだけあって準備万端でいいことだ、と頷き。
「ふむ……? そうか? そうか。
いやはや、オレも寒いのは苦手でな。
かと言って重武装はしづらい故ありがたく受け取ろう」
と言って受け取れば包まり。
ぬくぬくとしながらはふー、とため息を漏らし。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「どうせあと20分ちょっとで終わりでしたから、ちょうどいいといえばちょうどいいですから」
こちらとしてはむしろ寒冷地での行動の方がなれているのだ。
それに対して目の前の少女は、見るからに冬に行動する服装ではない。
背中は大きく空いているし、衣服も薄い。
誰がどう判断したって毛布が必要なのは彼女の方だ。
「私はむしろ重装が多いので。私には気を遣わないでください」
そんなことを言えば、銃をばらしてケースにしまっていく。
程なくして彼女がいる階段に降りてくれば、こんなところに何か用事があったのかと問うて>
■リーゼロッテ > 「ううむ? 邪魔したようで悪かったな……」
困ったように髪をガシガシと掻いて、黄金色が乱れる。
毛布に包まったまま寒い寒いと言いながら彼女の行動に合わせ、時計塔の中に引っ込み。
「ふむ……? そうか……?
オレはそうしたいからそうしているだけなのだがな」
首を傾げてから、問われれば、きょとんとしてから。
「ああ、誰ぞを狙撃するのかと思うてなッ!!
つい動いてしまったぞ。依頼ならなんなら別にどうでもよかったりするし。
恨み憎しみやらなんやらでも別段どうでもいいが。
とりあえず撃ちたかったとか言う理由で狙撃とかするならば止めねばならんと思うてな!!」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「まぁ。邪魔じゃないといえば嘘ですが、
そこまで目の敵にするほどでもありませんし」
とりあえず風の当たらないところに入ると、荷物を整理しだす。
その過程で水筒を取り出せば、彼女に手渡して。
「まぁ、重装が向いてなさそうなのは見てなんとなくわかります。
でも気候に合わせた服装をしないと、動くに動けませんよ」
服装を選ばなくてもいいような能力や魔術があるならばこのかぎりではないが、
普通は温かく着るモノだろう。
「ああ、確かにぱっと見てそう思うのは仕方ないですね。
こちらとしてはこんな高所に居て見つかるなんて思いませんでしたけど」
狙撃の訓練をしていたのに見つかるとは。
自身の甘さに呆れてしまう>
■リーゼロッテ > 「ううむ……邪魔をしたのならば何らかの詫びはせねばなるまい。
さもしい学生ではあるが望みがあるのならば言うがいい」
妙に偉そうに言いながら毛布にくるまっている。
傲岸不遜な態度ながらその姿最早滑稽。
「ううむ、そうはしたいのはやまやまなのだがな?
オレは炎の化身と言うかそういう存在でな?
体が燃えるのだ。放熱が必要なのだ。
常時放熱しておると周りにも迷惑だがたまには熱を抜かんといかんのでな。
で……まぁ、なんだ。背中開けておかんと服が燃える。
流石にさもしい学生では服を犠牲にしながら燃やし続けるなぞ、できんのだ……」
ふっ、と顔をそむけずずーん、と落ち込み。
「普通は分かるまい。オレは炎の女ゆえ。
熱量に色々と敏感なだけだ。いわばさーもぐらふぃーとか言うものに近い。
オレはトカゲではないのだが変温動物的に冬眠できたらしたい。
寒いの嫌いだし」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「いえ、別にそこまでしなくていいですよ」
誤解されるようなことをしていたのは私なのだ。
何よりも見つかった段階で訓練としては失敗している感がいなめない。
もし何かしてほしいとすれば、目の前で寒そうにするのをやめてほしいくらいだ。
他人がさむがる様子というのは見ていてこちらに冷たさが伝わるようだ。
「服が燃えるほどの熱を持て余しているのに、寒がるっていうのも変な感じですね。
それともあれですか、温度差がダメなんですかね?
……なら、その水筒の中身温めてください。
すっかり冷めてしまったので」
たぶん彼女は何かしらしないと引き下がらない質なのだろう。少し考えて、水筒を指さす>
■リーゼロッテ > 「む? その程度でいいのか?」
首を傾げてから受け取った水筒に熱を伝えつつ。
じょじょに温めながら、十二分になった所で渡して。
「まぁ炎の翼とか噴き出したりするからな。
寒いのは苦手だ。暑いのは存外平気なのだが。
まぁそういう種族特性と思ってくれ。プールとかにいれると萎びるぞ」
笑いながら嘘かほんとかわからないことを告げて。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「むしろ私のお願いをその程度なんて言わないでください。
逆に今あなたには他になにができるんです?」
こちらとしては寒い時に温かい飲み物が手に入ることは、
空腹を満たす以上にうれしいことだったりするのだ。
「ああ、なるほど。周囲が熱いのは大丈夫とか、そう言う感じなんですね。
ならなおさら着込んでくれなきゃ寒々しいですが。
服が燃えるなら仕方ないですね」
プールの下りは、あえて突っ込まなかった。
大抵この手の冗談は真実だったりするから。>
■リーゼロッテ > 「今でなくともあとでどっかりでかいのを頼むとかそういうこともあろう?
火種にもなれるな。オレは燃える炎の女故」
指先を振るえばぼう、と人差し指の先が炎になり。
いるか? と首を傾げてから。
「やろうと思えばマグマとて温泉気分にはなれるのだが……。
冷氷の海とかにいれられたら多分死ぬな。おそらく。きっと。メイビィ。
良い耐火素材の繊維はないのか? 燃えないで済む。
いやまぁ、そういうのは高いだろうからさもしい学生には手が出んのだろうが。」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「別にあなたに恩を売った覚えなんてありませんし、
今温かいものを飲めることが最大の利益ですよ」
温めてもらったお茶を飲み下しながら説明する。
そして火を差し出されると、首を横に振る。
「私はタバコも喫いませんし。火そのものは間に合ってます。
冷氷の海なんて、人間でも入れば死にますよ。
軍用の者ならそう言う繊維もありますけど、
確かに高いですね。重いですし」>
■リーゼロッテ > 「ふむ? そうか。……そういえば名乗っておらなんだな」
うー、さぶさぶ、と毛布に包まったまま。
ごそごそとその下でポーチをあさり、カイロを取り出して。
いるか? と差し出す。
「オレはリーゼロッテ。リーゼロッテ=アッヘンヴァル。
焔人と言う炎の化身たる異世界生物だ。
そなた、名はなんと言う?」
差し出したまま翡翠の瞳で見つめ首を傾げ。
「ふむ……この地は本当に変わっているな。
火種一つとっても早々に用意できると言うのは些か炎の女としてアイデンティティ崩壊だ。
いやまぁオレはそのような海を見たことすらないのだが。
やはり高いか……そうか……高いし重いのか……」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「私はラウラです。ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン。
もともと雪国に住んでいました。
あなたとは反対側の人間です」
カイロが差し出されると、礼を言ってそれを受け取る。
反対側。その言葉が意味する部分はいろいろある。
「ほかの世界がどうなのかは分かりませんが、
文明が進めば代替品が出回りますから。
大変容が起きてからこの世界も随分変わったようですし。
でも、あなたのアイデンティティが消えるのとはまた違いますよ。
少なくとも私に火は起こせません」
アイデンティティが薄くなることはあれど、消えることはあるまい。
何かしらの力を持つだけで、この世界では特別な部類なのだから。
「それでは私は帰ります。
リーゼロッテさんも寒いでしょうから一緒におりましょう?」
時計をみれば、なかなか時間が経っていた。
整理した荷物を背負えば、そのまま会談に向かって、高い塔を下りていく>
ご案内:「大時計塔」からラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが去りました。
■リーゼロッテ > 「ふむ、よろしく頼むぞ、ラウラ!」
笑ってから立ち上がり。
「そうか? なればよいが。
うむ、そうだな。では行こうか。
流石に寒い。毛布は暫く借りておくぞ」
そう言いながら共に降りていき。
帰りに毛布を返して帰宅したそうだ。
ご案内:「大時計塔」からリーゼロッテさんが去りました。