2018/01/19 のログ
ご案内:「大時計塔」に日下部 正親さんが現れました。
■日下部 正親 > 常世島夕暮れ前、日下部正親は常世学園へ入学した。
しかし入学したという言葉が正しいかどうかは分からないが、
教師らしい人に『ようこそ、常世学園へ』と言われたのだから入学でいいのだろう。
その教師から常世島の地図やルール、自分の"異能"について纏めている常世島パンフレットなるものを渡された後解放された。
どうやら寮が用意されているらしく今度からそこから通えと言われたから暗くなるまでにはそこにつけばいいだろう。
それまでは散歩だ、ということでたどり着いた場所はこの常世島の時計塔。
耳を済ませば機械が動く音。これほど自分に都合の良い場所はなく、適当に腰を落として一息つく。
しかし記憶を整理すると、博物館にある兵器を触れた時に突然動きだし、気付けばその動き出した兵器は破壊されて、
また気付けば怪しい人たちに囲まれていて、あれやこれやという間に常世島に来ていた。
果たしてこれは来たという言葉が正しいのだろうか?
しかし逃げ出す手段なんてものは思い浮かばなければ、逃げ出す理由も無い。
正直通っていた学校では浮きに浮いていたという自覚はあったから丁度良かった
■日下部 正親 > もっと時計塔の音を聞きたいが為に床に耳を当ててみる
内部で聞こえる歯車、時計塔の分針が一分を刻む音。
……一人っきりの時計塔で男が床に這いつくばって音を聞いているという図は中々怪しいかもしれないが
もしも、この時計塔が破壊もしくは故障するような事が起きたならばその治療活動に参加したいところである。
中身の仕掛けの把握にどれだけの時間をかければこの規模の時計塔が建て直せれるのか、
そのあたりを詳しく触って気付かれない内に部品を抜き取ったりしたい。
しかしこれほど大きな機械仕掛けのものはそれこそ英国にある時計塔ぐらいだろうし、
日本にそんなものはないはずだからこれを味わえるのは中々の幸運なのではないか?
入学して早々幸運に巡り会えたというのは幸先が良いのではないか?
……いやもっと一般的な幸運が欲しい。
■日下部 正親 > 機械仕掛けが動く音を聞きながら明日からの自分の身の振りを考え始める。
学園もとい学校という形はあれど出席は自由ではあるらしい。
そうなれば学校には気が向いた時に行けば良い訳で、真っ先にやるべきことは常世島のゴミステーションの捜索である。
教師から貰った地図を見る限りそういった施設は見当たらない。
「大型の焼却施設か、またどこかへ埋め立てているのか……」
こういう時だけは自分の頭が良く回るのは今まで自分が"あっち"で沢山のゴミステーションというものを探し回ったせいだろう。
そもそも大型の焼却施設ともなれば自分の目当ては見つかりそうにないが、
そういう施設がある場所付近ならありそうな気がする……多分
ご案内:「大時計塔」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 機械の音を掻き消すように騒がしい足音が下の方から近づいてくる。
白く異様に長いタオルを靡かせて階段を誰かが駆け上がってくる。
「…良し!OK!間に合った!!」
男はそこから外を見れば額を拭ってふうと一息。
「うん!今日の夕陽も綺麗だなあ!!
…む、そこの君こんなところでそんな格好になってどうしたんだい?
もしや!?体調でも悪いのかい!?」
西へと沈みつつある太陽に目をやった後地面に寝そべった男子の姿に気がついたようで
慌てた様子で声を掛けた。
■日下部 正親 > 何かが駆け込んでくる。
それは機械のような規則正しい音ではなく人力の、いや足。足音。全く違う。
やがてその足音の正体が現れると何やら心配をされてしまった
「い、いえ、決してその、……死にそうだとか、そ、ゆうのではない……です。」
自分はそういう事から関わらずに生きていたから、見ず知らずの人を心配出来るのは中々人に出来る事ではない。
きっとこの人は良い人なのだろう。
悪い人ならばきっと見かけた瞬間に何も見なかった事にして立ち去ろうとするはず
して、そのタオルを外套のように靡かせた彼に一つ疑問を思い浮かべたので問いかけてみる
「ぁ、の。何が、間に合ったのでしょ……?」
決して恐れている訳ではないのだが恐る恐る聞いてしまう。
人間というもの、一回身についてしまうと中々剥がれてくれないのが困りものである
■真乃 真 > 「そうか!なら良かった!
ならなんで?…こうしてると何かあるのかい?」
特に倒れていたたわけではなさそうだ。
だがそれならば何故?男子生徒がしてる姿勢を真似てみる。
…床に体温が奪われる。
「寒いっ!やっぱり冷たいな冬の地面は!!」
テンション高くそんな風に言う。
冷たい事は分かったが何をしているかは相変わらず謎のまま。
「それは見ての通りさ!!
ほら見てみなよ!!あの夕焼け!!今日は夕日が綺麗だったからね!
つい最後まで見たくなって思わず登って来たのさ!!」
寝そべったままで無駄にカッコ良いポーズを取る。
■日下部 正親 > 冷たいと彼は言う。
そういえば今は冬で、ここに暖房なんてものはないのだから冷たいに決まっている。
言われてみれば床は冷たいし、床に押し付けていた部分は触れなくても分かるぐらいに冷たかった。
「たしかに、冷たい……
です、けど、こうした方が……時計塔の音が良く聞こえて、あ、えと、機械が動く音が好きなだけ……です」
アハハと慣れてない笑顔を作りながら出来るだけ場を誤魔化す。
一般人に時計塔の音が良く聞こえると言ってもあまり伝わらないような気がしたのだ。
更に誤魔化すようにその綺麗な夕日の話題を出す
「夕焼け、あ、あぁ…確かに。
高いところ、から見るの夕焼けは綺麗だよね。
君は太陽が好き、なの?」
何故彼はカッコ良いポーズを取っているのか分からないが太陽が好きだと思われる彼に問いかけながら
自然に視線を合わしたくないのか視線の先を作るように、西の方に見える山の名前を調べるべく貰った地図を見ている
■真乃 真 > 「………。
おお!そう言われてみれば聞きやすいかもしれない!」
真が少し黙って目を閉じる。
一気に辺りが静かになった気がする。
だが、その静かさも3秒ほど。
「良いね!機械!僕も好きだぜ!でっかい重機とかカッコいいよね!!
時計塔も動いてる仕組みはとか知らないけど好きだぜ!!」
立ち上がって同意するようにうんうんと頷く。
「ああ、太陽も好きだ!明るいし!眩しいし!!
カッコ良いよね!!」
太陽に対してカッコいいというのはあまり聞かない感想であるが…。
「おや、この地図は…
もしかして君は最近入学して来た人だったりするのかい?
うーん?今年にはいてからか…遅くてもここ三か月以内くらいの新入生と見た!」
いつの間にやら距離を詰めて地図を覗き込着こんできた男はドヤ顔でそんな事を言いきった。
■日下部 正親 > 本当に時計塔の呼吸を聞いたのだろうか、
しかし3秒程静かになったのだから聞こえたのだろう。きっと恐らく
「重機、太陽……カッコ良いから、好きなのかな。
確かに太陽は、カッコ良いかも。何年も何年もずっと同じ事をしてくれてる、凄いヤツ」
重機について語らないのは言わずもがな、ということなのだろう。
しかし太陽についてのカッコ良さについては太陽光発電というシステムが生まれてから良いヤツとは思ってはいる。
しかし短い時間ではあるが話していて彼の特徴は何となく分かってきた気がする。
自分とは真反対で人を避けるのではなく人に寄っていくような……今のようにいつの間にか距離を詰めてくるような人。
「ぅえ!?あ、はい……ここに来て、一週間も経ってない若輩者です故に……
あ、名前名前……そう、ボクは日下部で、す。下の名前は正親…正しい親と書いて、おうぎと読みます」
思わず距離を取り、思い出したかのように自己紹介を始めて、
空中に自分の名前の字を描いているが視線はあちらこちらに向かい決して定まる事はない
■真乃 真 > 「そうだねカッコいいものはそれだけで好きだよ!!
そう!ホント太陽は凄い奴だよ!!」
太陽がもしもなかったら地球はたちまち凍り付くだろう。
ホント凄い!!
「ビンゴ!やっぱりね!!そうだと思ったんだ!
これは僕実は探偵の才能あるかもしれないな!」
パチンと大振りな動作で指を鳴らしてそのドヤ顔を強める。
心底嬉しそうだった。
「そうか!日下部…日下正親君か!!よろしくな正親君!!」
一度距離を取られれば身体の距離は近づくことない。
少し距離を取られても問題ないほどの声の大きさ存在感。
「僕の名前は真乃真!!この学園の4年生だ!
分からないことがあったら何でも聞いてくれていいよ!!」
そして無駄にカッコイイポーズ。
■日下部 正親 > 「探偵、才能あるかもしれませんね」
探偵ものの物語といえば巻き込まれ体質といえばそうだが、
持っておきたい特徴としては声が大きいところだろうと思い無責任にも才能があると言ってしまった
……しかし彼ならなんとなく何とかしそうな気がするのでそこまで罪悪感は無い
存在感がある自己紹介はたまに自分の存在も飲み込まれるのではないかと思ってしまう。
実際にそんな事があれば自分はまず存在はしていないだろうけども。
「まの、まこと、先輩。先輩だったんです、ね。
でも4年は……今年卒業、なんですか?
卒業したら、島から出ていくんですか?」
卒業したら卒業したで学生はどうなるのだろうか。
このまま常世島で暮らすのか、それとも帰るのだろうか。
そんな疑問が頭に浮かぶ頃には既に口から言葉が飛び出していた