2018/07/04 のログ
ご案内:「大時計塔」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 夏季考査や夏季休暇前の課題も粗方目処が立ち、久し振りに委員会の任務も無い。
実家への報告書も提出し、特段急ぎの仕事もない。
「……こうなると、暇というのは意外と困るな。演習場にでも行けば良かったか」
やるべきことがない、という事が苦痛であるのは、己が無趣味だからだろうか。
映画を見たり、読書を楽しむといった趣味を持っているつもりではあったが、存外ワーカーホリックな気質があったらしい。
「…まあ、平日だし。夜の散歩くらいは立派な趣味だろう。うん」
最近は任務続きで疲れが溜まっている自覚もある。次の休みは気晴らしに温泉でも行ってみるかと、眼下に広がる島の夜景を眺めながら小さく背伸びをして息を吐き出した。
■神代理央 > 時計塔の展望台では、夏の夜の熱気を振り払う様な涼風が頬を撫でる。
夏場には幾分暑い自分の服装でも、汗を滲ませる事は無い。
「…きちんと警備や係員を置いて、島の観光スポットにでもすれば良いと思うんだがな」
危険である、という理由で生徒の立ち入りが禁止されている大時計台。
しかし、この夜景を家族や友人、意中の異性と共有したい者も多くいるだろう。
いや、禁止されているというステータスも大事なのだろうか、と珍しく取り留めのない思考に耽りながら懐から取り出した飴玉を口に含む。
暴力的な甘さの飴玉が口内で溶け、その甘味に僅かに目を細めた。