2018/11/01 のログ
ご案内:「大時計塔」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 「…ああ。次回の落第街の摘発任務は3班と4班のみ重装備を許可する。……そうだ。というよりも、1班と2班は此方に装備を許可する権限が無いからな。………謝る事じゃ無い。先輩方のご好意だ。虫螻共を叩き潰せる万全の装備で出撃しろ」

秋風と呼ぶには大分冷たい夜風が吹き荒ぶ大時計塔。
その屋上で、電子端末を手に自分の班員と連絡を取り合う。

「先輩方は見せしめと武力の誇示をお望みだ。派手にやって構わないぞ。必要な装備があれば、個人的に私が手配することも出来る。……何、これも委員会の為だ。ああ、班員の選抜はお前に任せる。摘発区域に関しては、上層部からの指示を待て。………ああ。それじゃあ、宜しく頼む」

軽快な電子音と共に通話を終了する。
後の雑事は、班員がしてくれるだろう。必要となれば、重火器の手配もしなければならないだろうが、己の異能や魔術に自信も持つ委員達が必要とするかは疑問の残るところ。

「必要なものは何でも使うべきだと思うんだがな。まあ、矜持に縛られるというのは俺も人の事は言えないが」

身を切る夜風に僅かに身震いしつつ、小さく自嘲的な笑みを浮かべた。

神代理央 > 背後には、己を守る大盾の異形が二体。
最近は、サイズ感が良いこともあって護衛代わりに召喚している。
流石に学生街や委員会街では自重しているが―

「恨みつらみを買うばかりだからな。そろそろ、帰り道に刺されても文句は言えん程度には買いためてしまったか…」

違反部活生だけでは無く、スラムや落第街の二級学生――所謂不法入島者――も摘発の対象とし、苛烈な攻撃を行っている。
英雄然とした他の風紀委員達とは違い、顔や名前を露にする事が少ない任務ではあるが、それでもちらほらと狙われる事はある。
そろそろ防弾チョッキでも買うべきか、と取り留めの無い思考を烟らせながら島の夜景を見下ろしていた。

神代理央 > ――と、再び軽快な電子音が鳴り響く。
何事かと電話に出てみれば、先程の班員から先輩方からのお呼び出しがある旨の連絡。

「…ああ、分かった。直ぐに行くと伝えてくれ」

宮仕えも楽じゃないな、と溜息を吐き出しながら、カツカツと足音を響かせて時計塔から立ち去った。

ご案内:「大時計塔」から神代理央さんが去りました。