2015/06/21 のログ
緋群ハバキ > いやいや違うんですよ美人の先輩に心配して貰えると言うだけで青少年にとっては大変有り難いイベントなんですって分かって下さい。
あ、はい苗字でオネガイシマス……変な気分になっちゃう。

【何だかくねくねとしている。若干キモい】

えーと。疲れとかは別に……でもパシリがなー

【おつかいを頼まれた先輩たちの顔と、目の前の先輩(メイド)とお茶。心の天秤に掛けた所瞬時に後者のウェイトが大地に突き刺さった】

是非ご一緒させて頂きます。

槙壌 結雅 > …はぁ、そういうものですの?
私結構白い目で見られる事多いんですけれど。そういうことなのですね。
…ん、緋群君で御座いすわね。承知いたしました。
(そう言う彼女の目も、何だか白い目だった。)

んふふ、宜しい。それではお掛けになってくださいまし。
世間話でもしながらゆるりとお茶しましょう。
(そんな事言った矢先、既に淹れたての紅茶が二杯机に上に置かれているのだった。)

緋群ハバキ > そういうものなんです。ついでに俺もよく白い目で見られます。
今のように……!!

【立ち上る開き直りオーラ】

ではお言葉に甘えて。って紅茶もうある!?
なにゆえに……!? 
槙壌先輩手品師か何か……?

【椅子に座った時には既に其処に置かれた紅茶に目を見開いてリアクション】
【いちいち驚きが大きい】

槙壌 結雅 > はぁ、然様で御座いますの。…そうですわね。失礼。
(そういうと、白い目を止めて目を逸らした。)

んふふ、秘密で御座いますわ。
ま、私、これでもメイドでゲスで神様です故、これくらい造作もありませんことよ♪
(凄く上機嫌に、得意気に語る。驚かせようとしてやって、驚かれたのだから、それは嬉しい。因みに、タネは魔術である。)

緋群ハバキ > 【目を逸らされるとお預けを食らった犬みたいな表情をする後輩】

メイドで、ゲスで、神様。……えっゲス?
ゲスいんスか槙壌先輩……?

【神様云々に関してよりもそちらに食いつくのは、常世学園という場の生徒故であろうか】
【置かれたティーカップに手を掛け、一口をつける前に】

お、いい匂いしますねーこれ

槙壌 結雅 > …あら?知っていらっしゃいませんの?
私結構ゲスですわよ。ご注意なさいませっ。
(悪びれない無垢な笑顔であった。別に神様であることを驕る気はないが、メイドというキャラの所為でどんどんみんな己が神様であることを忘れて言っているのは気のせいか。)

んふふ、御目が高いですわね。
茶葉、とはどれもこれも良い匂いがしますの。紅茶は特に良い匂いですわ。そう思いませんこと?
(にっこりと、笑いかけつつ。)

緋群ハバキ > 知らんかった……どういう方面にゲスなんだろうなぁ……
みなぎるなぁ……

【何だか勝手に妄想をたくましくしつつ勝手にみなぎる青少年。メイドと神様という組み合わせの奇矯さなど眼中にない】
【笑みを向けれられればいやいやとんでもねーですとパタパタ手を振り】

お茶っつったら薬草臭いやつかほうじ茶、紅茶はペットボトルのばっかりなんで全ッ然縁が無かったんスよね、俺。
なんか湯気が香るような感じッスねぇ。

【ほわー、と湯気を吸い込んで気の抜けた笑みを見せつつ紅茶を一口。口中に広がる香気にさらに緩んだ顔に】

あぁ~癒されるぅ~……っと、そいや先輩は書類処理でしたっけ。
そもそも何処の部署なんでしたっけか?

槙壌 結雅 > んふふふ。ヒミツですけれど…。
そうですわね。激しくバトルなどをする時はゲスになりますわよ御主…緋群君。
…あ、因みに何に漲っているかは敢えて聞きませんわよ。
(打って変わって白い目でそっと一瞥。それから視線を外したのだった。)

んふふふ。日本人ですわね。
ですけれど、偶にはこうした御茶を楽しむのも楽しいことよ?
…でしょう?この、何とも言えない、ほわほわとしたそれに包まれ香ってくる。
御目が高いですわあ…♪
(手を叩きつつ。そうして己も一口、静かに啜った。)
私は独立しておりますし、部署はありませんわ。
そうですわね。大方書類の処理ですけれど、本業ではございませんことよ。
…そういえば、緋群君は?

緋群ハバキ > バトる、スか。激しい一面もあるぞ――!
いやまぁ、生命のやり取りとかね、そういうのなら勝てばよかろうなのだぁ!ってもんスよねぇ。

【敢えて聞かれずとも突っ込んでいく。白い目にしょぼんとなる】
【とは言え、何だか鉄火場に立つ人には見えなかったので意外そうな顔をするのであった】

そうスねー、慌ただしい日常に一服のティータイムをって気持ちが湧いて来る……
しかも先輩、女子にお茶をご馳走になるなんて……明日死ぬのか俺。禍福は糾える縄の如し。

【思いがけぬ幸運にそわそわする少年。普段パシられているとこういうシチュエーションには全く慣れないのである】

らっライセンサァー! ……あぁ、俺はまだ一年なんで書類整理とかは全然ッスね。雑用ばっかですけど。
あ、でも脚の速さには自信あるんで、手渡しの書類のお使いなんかはよく頼まれるスねぇ。

【この学園の公安ともなれば、機密とされる文書も当然多く存在する。情報インフラが発達し、しかも異能や魔術と言うものも無視出来ないこの時代に於いて矢張り一番信頼出来るのはペーパーメディアなのであった】

槙壌 結雅 > そうそう、バトルですの。えぇ、私これでも魔術のエキスパートですもの、結構ゲスですわよ。
といっても、同じ公安のあなたにそれを見る機会は、果たしてあるかしら…。
(別に見せてもいいのだが。彼は、神出鬼没たる己は公安委員会の部屋だけでなく本当に何処にでも現れる理解不能な存在だと、まだ知らないのだろう。故に、バトルと聞いても釈然とはしなくても当然か。)

んふふふ。そうですわね。最近は物騒ですし、尚の事安息が必要ですわ。
…はぁ、大袈裟ですわよ。それに、私は公安委員なら誰にでもお茶を振る舞いますの。
それが、メイドとしての振る舞いではございませんこと?
(一方こちらは、日常茶飯事である。価値観とはそれぞれで。)

あら、そうですの。…と、いいましても書類処理は私が目についたものを勝手にやっているだけですけれど。
私もどっかに所属するべきかしらねぇ…?
…御疲れ様ですわね。…あ、ところで買って来た御菓子とやら、少し頂きませんこと?
(痛み入りますと言わんばかりに彼のパシリとして使われる様に一礼して。それから、気分転換に、と。随分とほのぼのとしている。)

緋群ハバキ > 魔術かー。一応登録必修の魔術基礎とかは受けてんですけど、サッパリなんスよねー。
……いやそれはおっかないので見なくていいかも知れんス! ハイ!!

【公安に所属する者同士。というか学生同士、模擬演習でも無ければ戦闘など無いのが当たり前である】
【あと何だかそのゲスさが自分に発揮されるのがちょっと恐ろしいというのもあった】

あぁー。調査部も執行部もてんやわんやですもんねー。
お陰で流石に器物損壊報告の書類形式は覚えましたよ……え、メイドさんってそういうもの?
メイドさんと言えば――

【連想。男子の浪漫。一瞬の逡巡の後、流石に女性を前にその浪漫を開陳する度胸はバカ男子にも無いので心の中の金庫に厳重に鍵を掛けて仕舞って置く事にした】

――ああ、うん。お茶ですね!

【誤魔化すように紅茶を一口。どうぞどうぞとお菓子の袋を開いて差し出す】

まーお陰で学園の地理にはやたら詳しくなりましたよ。めっちゃ近道とか覚えましたしねー。

槙壌 結雅 > はぁ、然様ですの。んふふ、良かったら私が教えてあげてもよろしくってよ?…なーんて、冗談でございますわ。
あらまぁ、残念ですわねえ。私の自身のある数少ない分野ですのに。
んふふ、今度一緒に、模擬戦でもしてみます?
(神様の本領である。やっぱり戦闘欲は、並はずれて持ち合わせている様で、別に良いのにそんな事を提案するのであった。)

何かもう最近はやってられませんわよねぇ。
やれ炎の巨人が出たやれロストサインだー、とか。どこぞの探偵漫画みたいに事件が勃発しますわ。
…メイドさんと言えば?
(じろりと、見据える。その奥底には、きっと―――)
御奉仕ですか?ヘンタイ。―――とでも罵ればいいのかしら。
(―――ジト目だった。さて、そんな言葉を挟んで。)
ええ、御茶、ですわね。
(先程全く何事もなかったかのように視線を逸らして、それからまた、静かに紅茶を啜った。そして、袋を開けながら。)

…はぁ、成程。でもその、怪我するのは宜しくありませんわよ。
近道って大体危ないですものね。

緋群ハバキ > えっマジですか。冗談ですか。俺の必修単位……

【がくりと大袈裟に項垂れる。どうやらそちらの方面は不得手のようで、苦労しているのが何となく見ただけで分かるのであった】
【学生らしい生活に戦闘など無縁――とは言え、模擬戦。生徒同士の模擬戦はむしろ奨励されていると言ってもよいし、実働部に所属する生徒でなくても、公安委員会は年間最低限の戦闘演習の時間を確保することを課している】
【故に、その提案もあながちおかしなものでは無いのだが――】

いや俺ちょっと身が軽い事位しか取り柄ないんで……まぁ、どうしてもって言われたら付き合いますけどねー!

【ジト目には思いっきり視線を逸らしつつ、腕を組んでカクカクと頷く】
【ビビっているのかも知れない】

いやまぁ、書類とか盗られるのは困りますけど。危ないなら逃げりゃいいんスよ。
さっきも言いましたけど身のこなしには自信あるんで! ……あ、でも空飛んだりとかされると困るなぁー……

【ごくありふれたチョコ菓子に手を伸ばし、腕を組んだままふーむと考え込むように】

先輩空飛べます?

槙壌 結雅 > …はぁ、分かりましたわ。
まぁ、私も一つの属性に特化しています故実技方面しか対応できませんけれどね。
何を手伝えばよろしいのです?
(何だかんだで、付き合ってあげる感じの心算らしい。)

はあ、緋群君、男の子でしょう?そんな事言ってないで積極的になってくださいまし。
(どうにもつれない返事だったので、文句半分にそんな事を。)

へ・ん・た・い。
(彼は寸でのところで押し黙った。だが、そんなビビリ半分な彼を無情にもトドメを刺すかのように罵るメイドな彼女は、まごうことなき、「ゲス」であった。)

そうですわね。逃げるが勝ちですわ。転移魔法って便利。
…ああ、飛べない種族は…ねぇ。
私?勿論飛べますわよ。種族がそもそも天使の上位階級みたいなものでございますもの。
(袋を開ければ、ポテトチップス的なこちらもありふれたスナックをさくりと一枚。)

緋群ハバキ > えー、基礎階梯の魔力構築はなんとかって感じなんですけど、杖とかの補助魔導具使っても魔力変換が苦手で……

【へへぇと平伏。本当に基礎の基礎という段階で躓いているのであった】

お、俺男の子なので今のでちょっと積極的に何かに目覚めそうになりました。
この目覚めた俺の中の野獣黙らせておいた方がいいですかね? いいですよね。
――クッ、鎮まれ俺の中の獣……!!

【トドメがなんだか違う方向のトドメになりつつある青少年】
【ともあれ模擬戦には請われれば付き合う事を冗談を交えながら伝えつつ、お茶請けを伴ってさらに風味を増した気もする紅茶を頂く】

あぁ、転移魔法とか飛行能力とか、地べた這って駆けずり回ってるとずりーって思うなー。
いやズルいも何も無いんですけど、飛べねー身としては飛ぶって事に憧れとかあるんスよ!

槙壌 結雅 > ああ。杖でございますか。
あれは慣れない者が下手に使うと逆に魔力が安定しなくなります故私は使っておりませんわねえ。
といっても、魔力が体内に内在していないと何らかの媒介に頼るしかないのですけれど。
私みたいな存在は最早魔力そのものみたいなものですから、残念ながらアドバイス出来ませんわね。
(それとなく神様アピールをしつつ、ごめんなさいねと頭を下げた。)

ふむ。
ああ、これは独り言ですけれど私は人間的分類で言えば―――"サディスト"ですわ。あとは察して下さいませ。
あと、男の子って誰しも野獣を心の中で飼っていますのね…。
(やっぱり、このクソメイドは「ゲス」としか言いようがない。白い目でまたその様を見遣った後。)
…んふふ、なら今度、どこぞの闘技場で遊んで下さいますのね。
何か景品でも付けたら燃えるかしらね?…くすくす。
(不穏な思考であった。)
んー、魔術を極めればいずれ転移も飛行も出来ますわ。相当頑張らないと無理かもしれませんけれど、
少なくとも転移くらいならできますわよ。
(そういって、紅茶を飲み干して。いつのまにやら2杯目の紅茶に差し掛かったのだった。淹れるモーションを見せないゲスメイド。)

緋群ハバキ > ……成程。つまり望み薄って事スね!
しっかしそっか慣れないと杖使うと逆にダメって事もあるのかぁ……

【魔力そのもの、と己を評する彼女を見る。自身よりも随分小さい体躯であるが、やはりなんというか違う存在なのだなぁ、と何となく考えたり】
【尤もその思考が漏れ出れば、ハバキはただでは済まないのであろうが】

あっやっぱりそういう! 俺Mっ気無い筈だったのに……!
段々この白い目が、気持よく……!? いけない戻ってくるのよハバキカムバック!!

【テンションのままに行ったり戻ったりを繰り返す姿はまるきりおかしな生き物ではあるが、これはこれで道化めいた愛嬌がある、のかも知れない】
【不穏な笑みには脂汗をだらだら垂れ流しつつ、いつの間にやら二杯目に突入した結雅のティータイムに瞠目】

こっちの世界人的思考だと「相当頑張る前に機械の力を借りよう」ってなっちゃうんスよねー。そこにロマンはあるのだろうか……
まー転移とか出来るようになったらパシリももっと楽に……

【む゛ー、む゛ー、とくぐもった振動音がベストから響く。失礼しますと言いおいて画面を確認した少年の顔は見る間に蒼白に】

て、槙壌先輩。お茶ご馳走様っした。
ヤバーイ先輩にお使いさっさとしろってオコラレター!! 

槙壌 結雅 > ああでも、魔術に慣れたらいつの間にか魔力も体内に内在するものですわよ。
取り敢えず、杖でも指輪でも宝玉でも、マジックアイテム適当に使ってみるといいんじゃないかしら。
(残念ながら、と言うべきか。その思考は特に漏れることもなく、己はいつもの調子で語るのみだった。)
まあその、神族なんて大体潜在的にゲスなサディストですもの。
…緋群君。…ふふっ、面白いですわね。虐めてしまいたくなりますわ♪…なーんて、ね。
(向けた白い目は、ゆるく弧を描く笑い顔。そのおかしな様に、つい笑ってしまった。)

ああ、機械文明…。そういえば、そんなものもありましたわね。
こちらは大方魔術ですから、何とも言えませんけれど…ああ、魔術符でも使ったら如何?
あれなら魔術が使えない人でも安心して使えますわよ。
―――はぁ、忙しないですわねぇ。ゆっくりお茶、出来るかと思いましたけれど。
…で、もう行ってしまわれるのでございましょうか?
(仄かに残念そうな様相で、一息。紅茶を飲んだ熱さが口から出る。)

緋群ハバキ > ほほぅ。向いてるのがいつか見つかるかも知れない。
見つからないかも知れない。
見つかるとも! 見つけるとも……!

【雪原に上る朝日を見るような瞳で結雅を見つめる青少年】
【面白いと言われれば照れたようにそれ程でもと頭を掻く。どういうニュアンスなのかはさて置き】

ヘリから紐だけで降下とか飛ぶっつーか落ちる体験ですからね。
あ、魔術符かぁ。それはかなりアリな感じスね。使い捨てが効くってのは、うん。使い勝手良さそうだ。

【適温となった紅茶を飲み干し、名残惜し気に一息】
【残念そうな顔にはカクカクと首を縦に振り、買い物鞄を手に立ち上がる】

――男には、行かなきゃなんねー時ってのがあるんスよ先輩。
ってな訳で、また次の機会を期待してます! それじゃ!!

【深々と一礼し、事務棟の一室を素早く立ち去る少年であった】

ご案内:「委員会街」から緋群ハバキさんが去りました。
槙壌 結雅 > 見つかると、良いですわね。
(何だかスイッチが入ってしまったようで。取り敢えず、ひっそりと応援しておく。)

それってあれ、バンジージャンプとか言う奴では…?
…さて、いってらっしゃいまし。お気を付けて。
(同じく、己も深く一礼を交えて、彼の行く様を見送った。)

槙壌 結雅 > さて、と。
閉幕かしらね。…それでは、失礼いたしましたわ。
(ひょいひょいと、出したカップを何処へやら投げ入れて。そうして、立ち去って行った。)

ご案内:「委員会街」から槙壌 結雅さんが去りました。
ご案内:「第二特別教室『調査部別室』本部」にクロノスさんが現れました。
ご案内:「第二特別教室『調査部別室』本部」に薄野ツヅラさんが現れました。
クロノス > 本部の一角、椅子に座り、足を組みながら、
満足気に口元をゆがめ、目を細めて目の前の彼女を見る。

「―――来てくれたんですね、嬉しいですよ。監視番号109」

ここは第二特別教室の本部、
として『公式には』指定されている部屋。
だが、そのわりにはやけに物が少なく、部屋に居るのは彼女だけだ。

薄野ツヅラ > 「あっは、どう考えても美味しいお話だしぃ───……☆」

恐る恐る、と云った様子で杖に体重を預けて彼女の赤い双眸を見遣る。
普段来る機会のない委員会棟。
アウェーの中でカツカツと杖をつきながら此処に辿り着くのは多少の時間が掛かった。

「────随分と殺風景ねェ」

きょろきょろと部屋を見回して、小さく笑みを浮かべて一言。

クロノス > 「―――ええ、美味しい話でしょうとも。」

にっこりと口元を歪め、目を細めて微笑む。
身を守る地位も何も無く、あれこれとかぎまわるのは危険すぎる。
それに、最悪同じ公安委員会、しかも同僚なら私が守る事も容易いだろう。
―――物理的にも、社会的にも。

「裏も何も無い、貴女にとって実に都合のいい、美味しい話ですよ。」

だから、乗ってくれなければ困る。

「前に言った通り、第二特別教室はやや特殊な部署なので。」

クックと笑いつつ、机に『名前の部分がかかれていない生徒手帳』と
『公安委員』の腕章を乗せる。

「―――ここに来た、という事は、
 『第二特別教室』に入って戴ける、ということで構いませんね?」

薄野ツヅラ > 「美味しすぎて逆に怪しくなってくるけどぉ──……」

一瞬怪訝そうな顔を浮かべるも、笑顔を返す。
損得計算を幾度となく繰り返した上で、此の誘いは明らかに自分にプラスしか齎さない。
間違いなく何の肩書もなく落第街をうろつくよりは圧倒的にプラス。
其れで居て趣味の情報収集も明らかに安全に行える。

当然、其の答えは────

「ええ、『第二特別教室』にお邪魔するわぁ───…☆
 楽しそうだし、尚且つ身の安全は暫く確保できそうだしぃ」

イエス。
机に置かれた腕章と生徒手帳にちらと視線を向ける。
ニイ、と口元を吊り上げた。

クロノス > 「ええ、入る分には貴女にしかメリットが無い。
 ですが、貴女の情報収集能力を考えれば、winwinですよ。
 ―――先日の情報も役に立ちましたしね。」

机に置いた公安委員の腕章と生徒手帳を彼女のほうへスライドさせる。

「ですから、これは『先行投資』です。
 それを手にしている限り、貴女の身の安全は
 室長補佐代理、クロノスが保障しましょう。」
 
クック、と笑みを零す。

「―――かわりに、私の期待通りに働いて下さいね。新入り。」

彼女の瞳を覗き込みながら、口元を歪める。

薄野ツヅラ > 「100%ボクが公安に尽くすかって云えばそうじゃないことはお解かりでしょう?」

クスクスと小さく笑みを溢して、目の前の腕章と生徒手帳を手に取る。
ぱらぱらと捲り、興味深そうに其れを眺める。

「其処まで評価してもらえたら有難いわぁ、
 『一般生徒』の趣味が公安にも通用するとは思わなかったゾ──……☆」

「存分にボクのことは利用してもらって構わないわァ、
 其れこそモノとして扱ってもらっても構わない。

 よく切れるハサミ程度の認識で居てもらって何の問題もないわよぉ。
 頼まれれば仕事はこなすしぃ」

あっは、と特徴的な笑い声を閑散とした教室に響かせる。

「────お互い有益な関係で居られたら嬉しいわぁ」

クロノス > 「ある程度は目を瞑りますが、
 上司をあまり困らせないで下さいね?」

机に置いた帽子を被り直すと立ち上がる。

「―――好きこそ物の上手なれ、
 むしろ、他の組織に引き抜かれる前に私の下に置けて良かったですよ。」

机を回り込むように彼女の傍らに立つと、
机に浅く腰掛けて彼女の頬に指を這わせる。

「モノとして扱って欲しいなんて、誘ってるんですか?
 ―――まぁ、言われずとも存分に使わせて貰いますが。」

クックと笑うと、彼女の髪を指先で弄んで彼女の耳にかけた。
机のペン立てに立ててあったハサミを手に取るとくるくると回し

「『犬』と『ハサミ』は使いよう、ですからね。
 ……貴女も、私の事は存分に『使って』構いませんよ。
 お互いに有益な関係で居ましょう。」

帽子の鍔を握り、正す、
そこで、ふと思い出したように彼女に笑いかけた。

「第二特別教室では通例として本名での活動はしません。」

『生徒手帳に名前欄が無い事からも分かるかと思いますが。』
と、彼女の生徒手帳を指差す。
名前欄の無い生徒手帳には公安委員であるという証明と、
特記事項にクロノスと同じく、
『精神系能力者の為、状況に応じて発言は参考程度の証拠として扱っても構わない』
という一文が追記されている。

逆に言えば、『それだけ』しかかかれていない。
所属は勿論、本名、学年等、本人に繋がる情報が存在しない。

「―――活動名は自由に決めてくれて構いませんよ。」

薄野ツヅラ > 「上司を困らせるのも可愛い部下の仕事でしょう?」

からからと楽しげに笑みを浮かべる。
彼女の蠱惑的な所作ももう随分と慣れたもので、
表情を崩すことはなかった。

「こんなのを引き抜く組織は此処以外には無いと思うわぁ───
 ハイリスクハイリターンすぎるしぃ」

ボクなら引き抜く前に『厳重注意』するかもしれないわぁ、と付け足す。
耳に其の白い指が触れれば一瞬びくっと身体を震わせるものの、
直ぐに余裕のある笑顔を取り繕う。

「あっは、そうこなくっちゃ───……☆」

犬と鋏は使いよう。
身近な少年のクロノスを評した言葉を想起してまた不敵に笑う。
名前の話を持ち出されればああ、確かに───と瞑目する。
元代理も、目の前の彼女も本名で活動していなかったな、と。
特記事項をちらりと見遣れば、嬉しそうに頬を緩めた。

「ンー……今迄は普通に本名を名乗っていただけに違和感あるわぁ……」

暫しの逡巡。
あくまで自分で決めていいのであれば、最高に自分らしいものにしてやろう。
ゆっくりと、楽しげに口を開く。

「『堂廻目眩』───かの有名な小説から。
 ドグラ・マグラとでも名乗りましょうか────」

最後に本名が禁止な訳じゃあないんでしょう?と付け足した。

クロノス > 「ええ、確かにそうかもしれませんね。
 ですが、私を困らせた時は存分に『可愛がり』ますからね?」

過去に自分がやった事を思い起こしながら、クックと笑う。

「ハイリスクはともかく、自分で
 『ハイリターン』と言うのはどうかと思いますよ。
 ―――ええ、確かに『ハイリターン』でしょうが。」

彼女の頤に指を副え、親指で彼女の下唇を弄びながら、
目を細めて彼女の瞳を覗き込み、口元を歪める。

「―――ええ、結構です。
 それでは、堂廻目眩、『良い仕事』を期待していますよ。」

最後に彼女の耳元で囁き、満足気に立ち上がると、
鉄底の靴を響かせて部屋を後にする。

閑散とした部屋には、彼女だけが残された。

ご案内:「第二特別教室『調査部別室』本部」からクロノスさんが去りました。
薄野ツヅラ > 「ひゃー………緊張したわぁ──……」

去る上司を見送れば、へたり、その場に座り込む。
普段以上に、此の空間は物々しく───取って食われるのではないか、と。
彼女は極度の緊張状態の中にいた。
誰もいない静かな教室でふう、と深く溜息を吐いて左手でぐしゃぐしゃと頭を掻く。

「…………可愛がられないくらいに留めとこうかしらぁ」

不遜な、不敵な表情など脱ぎ捨てて脱力したような表情を浮かべる。
否、脱力していた。
数分そのままだらりと座り込んでいたが、ぐいと杖に体重を掛けて立ち上がる。

「さて、存分に楽しませてもらうわぁ───、公安委員会」

ポシェットに公安の腕章と文字通り名前のない生徒手帳をぎゅうと押し込む。
普段通りの挑戦的な笑みを浮かべて、そのまま委員会棟を後にした。

ご案内:「第二特別教室『調査部別室』本部」から薄野ツヅラさんが去りました。
ご案内:「委員会街の公園」にヘルベチカさんが現れました。
ヘルベチカ > (その場所は、無機質な建物たちの合間にぽつんと存在して。むしろ、不自然に見えた。)
(建物の合間に、憩いの場を作ろうという意図はわかる。)
(木陰とベンチ。トイレだけの、小さな緑地空間。)
(昼食時には賑わうだろうその場所で。)
(ベンチに腰かけて、肩口から上を大きくのけ反らせて。)
(ぐぉぉ、と鼾をかいて少年は寝ていた。)

ヘルベチカ > (踏ん反り返る王様のような格好、といえば聞こえはいいが、大口を開けているあたり格好悪い。)
(委員会の仕事の合間、一休みにでも来たまま寝入ったのか。)
(たまに、ぴすっ、と鼻を鳴らして息を止めて、また呼吸を落ちつけて眠って。)
(時折、鼾。頭の上、猫の耳がぴくぴくと震える。)

ヘルベチカ > (不意に。ぐ、と。喉を詰めるように呼吸を止めた。)
(ぐぐぐ、ぐ、と苦しそうな顔。)
(何かに首を絞められているような。)
(物理的な何かではなく、きっとそれは夢の中に。何か。)
(かろうじて浅い呼吸をしながら、額に浮かぶ脂汗。)

ヘルベチカ > (何か、拮抗するような時間は、遂に終わりを迎えて。)
(ひぃ、と。息を吸うとともに、悲鳴のような声が、少年の喉から漏れる。)
(同時。がばっ、と。少年は勢いよく、体を前方へ折った。)
げぇ――――ほ、ッ、ぐ。あ、げはっ!
(勢いよく咳き込む。全身に、ぶわぁ、と汗が噴き出した。)
(額に滲んでいた汗も、合わさって、玉のような汗が顔を覆って。)
(それを拭うこともできず、少年はしばらく咳き込んでから。)
ごっ、っ、はぁ、はぁ、はぁー……。
(両掌で、顔を覆った。)

ヘルベチカ > (左の手を顔から離し、ポケットの中からハンドタオルを取り出す。)
(顔へとそれを当てた。汗が吸いこまれていくのを、酸欠の頭で、ぼんやりと感じて。)
(肩を大きく上下させていた呼吸が、徐々にゆっくりと、落ち付いていく。)
……クソ。
(タオルの中、籠るように言葉を吐いた)

ヘルベチカ > (タオルで覆っていた顔を上げた。)
(緩やかに吹く風が、首筋に少し残った汗を撫でて、ひんやりと感じる。)
(タオルを畳めば、首周りを拭って、ポケットへとしまった。)
んん゛っ。
(喉を鳴らして、調子を確かめるように。)
(未だ僅か残る違和感はあるが、そのうちに消えることだろう。)

ご案内:「委員会街の公園」に三崎 春華さんが現れました。
三崎 春華 > [仕事が無ければ寄り付かないような委員会街を気分よさ気に歩く少女が一人。
人気の少ない公園を横切ろうとした少女は、ベンチの少年に気がつくと声をかける]

「こんにちはー。散歩でもしてたんですか?」

ヘルベチカ > 休みに来て逆に疲れるって、どんだけだよ。
(発した声も、どこか嗄れ、上擦っているように聞こえる。)
(なんとなく恥ずかしい気がして、咳払いを再び数度。)
(それから、ぐるぐると首を回して、肩周りのストレッチ。)
(おかしな姿勢で寝ていた上に咳き込んだことで、なんだか違和感があった。)
(そこでかけられた声に、動きを止めて。)
んん?
(知り合いだったろうか、と相手の顔を見るも、心当たりはない。)
(管理している生活委員会か何かか。首を傾げながら。)
あぁ、いや。図書委員会の休憩時間で。

ご案内:「委員会街の公園」から三崎 春華さんが去りました。
ご案内:「委員会街の公園」からヘルベチカさんが去りました。
ご案内:「委員会街の公園」にヘルベチカさんが現れました。
ご案内:「委員会街の公園」に三崎 春華さんが現れました。
三崎 春華 > 「あー、委員会さんなんですね。お散歩仲間かと思ったのに…」
[ちょっぴり残念そうにする少女はどう見ても初対面だ]
「風紀とか公安とかばっかり動いてますけど、図書も中々大変そうですもんねえー」
[そう言いながらぐいぐいと近づく。このまま何もしなければ真横に座ってくるだろう]

ヘルベチカ > 息抜きの散歩、って意味でなら、間違ってないかな。
(顎を掻きながら、そんな毒にも薬にもならない台詞を吐いて、少年は笑って。)
(それにしても、少女は随分と、悪く言えば馴れ馴れしい。)
(パーソナルスペースへとぐいぐいと踏み込んでくるのを感じれば、訝しげには思いながらも、突然邪険には出来ない弱さ。)
そ、そうだなぁ。でも、風紀や公安には、大変さじゃ流石に負けるよ。そっちもなにか委員会とかやってるの?
(少女が隣へ腰掛けようとすれば、少し距離を取るように、ベンチの上を端へ向かって移動して。)

三崎 春華 > 「入ってないんですよねー、私は自由に生きていたいのでー」
[少し離れたのを見るが、それを追いかけたりはしなかった]
「能力もどこで使ってくれるんだかわからないですからねー」
[手をひらひらさせながら言う姿に危機感や悲壮感は見られない]

ヘルベチカ > あー、確かに。委員会は入ると自由度は減るよ。授業だけで単位稼げるならそれでいいしなぁ。
(少し距離をおいて腰掛けた状態。相手が無理に近づいてこなければ、少しの警戒はそれ以上深まらず。)
ん?なんか特殊な能力とか、そういうのなの?
(軽い調子で話す相手に、ついつい踏み込んだ質問。)

三崎 春華 > 「能力ですか?この島に来てから≪聴心器(ステソスコープ)≫という名前をもらったんですよ」
[ひらひら振っていた手を開いて見せる]
「手を握った相手のちょっとした心境がわかります。人間ウソ発見器」

「…まあ、そういう状況になったら大抵の人は動揺してるんですけどね」

ヘルベチカ > (ひらひらと振られた少女の手へと、視線を飛ばして。)
マジで。覗かれちゃうの?
(帰ってきた内容に、少し驚いたように眉を上げた。)
そりゃそうだわ……覗きますよーって言われて握られたらビビる。
でも、公安も風紀も欲しがりそうな能力だけどな。
随分暗部に送られそうだけど。自由はなくなる。
(大凡であろうとも、相手の心が読めると成れば、普通の巡回担当などには回さないだろうと予想すれば、苦く笑いながらそんな台詞。)

三崎 春華 > 「こっちはか弱い乙女なんですよー?どこから何が出てくるのかわかんないようなアブナい人たちの相手なんかヤです。絶対やだ。」
[ぱちーんとウィンクをしながらの乙女アピール。しかし自分でか弱いとか乙女とか言う奴にはろくなのがいないものだ]
「それでなくても取調室に缶詰なんて…私は自由の子でいたいんですよ」