2015/07/21 のログ
ご案内:「風紀委員会本部」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (ドアを開けて入ると、想像より片付いていた)
(何時もやっている人間がいなくなると他の人間がやるということか)
(そうでなければ組織として困るのだが)
(しかし思ったよりマシと言っても乱雑なことには変わりない)
(いつもやっているように片っ端からデスクの上を整理し始める)
■佐伯貴子 > (空になったコーヒーカップを片付けたり、書類を整理したり)
(筆記用具を整理したり引き出しの中に入れたり)
(電気の付いている端末を保存して電源を落とす…のはやめてスリープモードにしたり)
(とにかく、「そのまま現場に行って帰ってきてないな」といったデスクを勝手に片付ける)
(整理しないものが悪いのだ)
(何かあっても責任は取らない)
■佐伯貴子 > (次に自分のデスクに自分でも処理できそうな書類を持ってくる)
(種類は少ないが数は多い)
(思ったより風紀委員は多いのだ)
(とにかく勝手に処理してしまう)
(いつもやっていたことだ、今更怒る者もいまい)
ご案内:「風紀委員会本部」にレイチェルさんが現れました。
■佐伯貴子 > (あらかたサインしてしまうと、次にファイリング)
(こんな地味な仕事も現場を支えるものとしては大切な業務だ)
(端末を操作しプリントアウトしたりしながらファイリングを続けていく)
ご案内:「風紀委員会本部」に園刃 華霧さんが現れました。
■園刃 華霧 > 気分がどうにも微妙になっていたので、少し切り替えようと考えて普段あまりこない本部に顔を出してみた。
……見たら、なんかいる。
しかもなんか凄い真面目に仕事してるし。
「おーい、おいオイおい、貴子チャン、もういいのかネ?
仕事熱心もいいケド、身体に良くないヨー?」
■レイチェル > 「よ、貴子」
風紀委員本部にある一室のドアを開けたのは、いつも通りにクロークを纏った
レイチェル・ラムレイであった。
「誘拐されてたとか報告されてたけど、本当に大丈夫か?」
開口一番、そんなことを口にする。
ここ数日フェニーチェとの交戦や悪魔退治で忙しかった彼女は貴子が行方を眩まして
いたことに関しては全く気がついていなかったのだが、後ほどあがった報告書を読ん
んで事を把握したのだった。
外傷は無い、と報告書にはあったが、親友のことである。
心配に思って、ここまでやって来たのだった。
■佐伯貴子 > 園刃か。
今朝退院した。
心配をかけたな。
大丈夫だ。
(作業する手を止めず、いつもどおりの口調で言う)
(動きと表情を見ればその言葉が嘘や強がりでないことはわかるだろう)
>園刃
レイチェルも来たか。
二人共珍しいな。
…てっきりレイチェルは一発殴るくらいしそうだと思っていたんだが…
(苦笑する)
見ての通りだ。
メールでも送ったが、「見て」くれないか。
病院を信用してないわけではないが、念のためな。
(貴子の内臓は素手でちぎられサンプルにされている)
(しかし東洋魔術のためか、検査では引っかからなかった)
(普通であれば入院中に埋め込んだ3つの発信機が左右の脇腹、そして心臓部に見えるだろう)
>レイチェル
■園刃 華霧 > 「と、おヤおや。貴子チャン、刑事課チャンにもトモダチがいたんだネー。」
レイチェルの方に目を向け、へー、となんだか感心してみせる。
特に何処に所属、としているわけではない自分としては、ある意味珍しい物をみた感じである。
「てゆッカさー、貴子チャン……お持ち帰りされるトカ、男子をナンパ以前の……
ああいや……あー、まー……とにかく、ホント、洒落にならンから気をつけて欲しいネー。
やっぱストーキングしたほーがよかったかナ」
一瞬なんだか言いよどんでから、一応心配らしきセリフを口にする。
が。後に続くセリフがひどかった。
■レイチェル > レイチェルと同時に声をかけたのは――
(確か園刃華霧 、だったか)
詳しいところまでは全く知らないのであるが、同じ風紀委員として顔と名前くらいは
覚えていた。
視線を向けられれば視線を返す。
「別に殴りつけてどうこうなるもんでもねーだろ。殴って言い聞かせるのは、言葉で
言っても分からねぇ奴だけだ。オレは荒事屋だが、誰もかれも殴りつけるって訳じゃ
ねーぜ。貴子は反省しないような奴では無いだろうし、今後は改めて注意もするだろう?
それならオレがわざわざ拳を振るう理由なんて、全くねぇ」
今回の件、貴子が悪いという訳ではない。
彼女が悪事に手を染めた、とあれば殴りつけることもあるだろうが、そんなことは恐らく
無い筈だ。レイチェルの言葉は信頼の表れであろう。
「メールは見た。ここに来たのはその件のこともある」
眼帯を取ると、時折光の線が走る『右の目』が現れた。
彼女の機械化した身体の部位の中でも最も顕著な部分である。
「じゃあま、ちょっと動かないで居てくれるか?」
そう言って、静かに貴子の身体をじっくり眺め始める。
■佐伯貴子 > 園刃より付き合いは深いぞ。
彼女はレイチェル・ラムレイだ。
(紹介しておく)
お持ち帰りではない。
どこかに連れだされたのだ。
そこの謎を解かない限り取っ掛かりがつかめないな。
(肩をすくめながら作業を続ける)
今は発信機を埋め込んで心拍数までここでモニタできるからストーキングは不要だ。
記録も残すようにしたしな。
>園刃
それもそうだな。
ミスはだれにでもあるしな。
…問題は自分でどこでミスったかわからないことだが。
(ため息をつき、作業を止める)
彼女は園刃、園刃華霧だ。
(こちらにも紹介する)
(デスクが邪魔にならない位置に移動して、両腕を軽く広げる)
>レイチェル
■園刃 華霧 > 「は、ン………?」
貴子とレイチェル、二人の会話は正直外野にはイマイチ、ピンと来ない。
しかし、どうやらレイチェルには何かの能力があって、それで検査する、ということのようだ。
と、なると……まあ、茶化さないで大人しく見ているっていうのが空気を読んだ行動だろう。
いくら快楽主義とはいえ、それくらいの判断はする。
「レイチェル・ラムレイ……ね」
流石に名前くらいは聞いたことがある。
せっかく紹介してもらったけれど自己紹介はしなくても、貴子が言ってくれたし……
まあ益体もない世間話は後でもいいだろう。
ただ、面白そうだしせいぜい見物はさせてもらうとしよう。
■レイチェル > 走査《スキャニング》――解析《アナライズ》。
レイチェルの、本来右目がある筈の場所に埋め込まれた高性能の機械眼球は、貴子の身体の内部
に起こっている機能面の異常を探りだす。
レイチェルの右目に映る電子情報群は、貴子の身体に対して異常を訴えることは無かった。
ただ発信機だけは、レイチェルの目にもしかと映る。
これは確か、報告書に埋め込む旨が記されていた筈だ。
「ん~、オレの目で見てもそう大した変化は無さそうだぜ。ま、病院でも診て貰ったんだろ?
なら、きっと問題無いだろうさ」
そう言って、眼帯を再び右目に装着する。
スキャンした限り少なくとも内蔵の機能に異常は無さそうである。
貴子の内部を自分の目で見て、レイチェルは改めて一つ安堵の息をつくのであった。
「園刃華霧……名前くらいは聞いたことがあるぜ」
そう言って、華霧の方へと向き直る。
「邪魔したな、こっちの急用はとりあえず終わった。紹介は……ま、貴子の方がしてくれた
からいいか。同じ風紀委員だ、よろしくな」
腕を組みながら、そう口にするレイチェル。
■佐伯貴子 > ありがとう。
そうか、レイチェルがいうなら信用しよう。
別の線で捜査しなければ。
(息を吐き、作業に戻る)
>レイチェル
今回の件は謎が多くてな…
当人の私でさえさっぱりなのだから、正直手のつけようがない。
誘拐専門の組織というのも聞いたことないしな。
(どちらともなくいう)
(端末を捜査し、精神操作系、遠距離から可能、で絞り込んで学生や教師を検索する)
(膨大な量の名前が出てきた)
(公安のデータベースならもっとだろう)
さて…どこから手を付けよう。
■園刃 華霧 > 「こっちハ単なるグーゼンだし、まあ気にすることはないヨ。
と……お噂はカネガネ……なんて、ネ。
あはは、アタシの方のはロクな話は聞いてないカモしれないけれどネー。
まあ、よろしくサ。」
レイチェルに挨拶をされれば、こちらもヒラヒラと軽く手を振りながらアイサツを返す。
軽いも軽い。真面目さはかけらもなかった。
「で、貴子チャン。そんな慎重に調べテもらって……なんか、気になるコトでもあるのかイ?
その、ヨクワカランって辺りから発してルのかネ?」
検査が終わった貴子に聞いてみる。
■佐伯貴子 > 私の異能だけが目的なら「4日」も必要ないからさ。
私の能力は瞬間だ。
性的暴行もされていない、となると、身体をいじられたのではないかと思ってな。
ますます謎は深まった。
(ため息をつく)
>園刃
■レイチェル > 「まぁ……色々噂が立ってるらしいことはオレも把握してるぜ」
頭を抱える。
全身武装のキリングウーマン、などと図書委員に言われた時の衝撃たるや。
思い起こしながら、華霧の方を向いて困ったように笑う。
「ああ、よろしく」
軽い奴だな、と。そう見たレイチェルであったが、特にその
真面目さの欠片も無い態度にどうこう思うということも無いようだ。
華霧へ挨拶をし終えると、再び貴子の方を見やる。
「捜査するのはいいが、釘を刺しておくぜ。くれぐれも気をつけろよ、貴子。
何かあったら連絡寄越しな。自分一人で解決しようとすんじゃねーぜ」
そう言って、クロークを翻すも、思い出したように振り向き直る。
「ああ、海だが……ちょいと明日は用事が入っちまって。
木曜日、空いてたら行こうかと思うんだけど……」
そう言って頬に指をやりながら、そんな風に聞いた。
■佐伯貴子 > 大丈夫だ。
主に生徒と教師の洗い出しから始めるしな。
二級学生だったら捜査のしようがない。
(肩をすくめる)
頼りにしてるよ。
ああ、海はいつでもいい。
この事件長丁場になりそうだし、じゃあ木曜に行こう。
(端末の画面とレイチェルを交互に見ながら返事をする)
(自分の無力さは自分がよくわかっている)
>レイチェル
■園刃 華霧 > 「なー二、働くヤツってのはやった分だけ、色々な誤解とかもついて回るモンさ。
特に、武闘派なことしてりゃーネー?
そこは有名税っていうか、まあそんなもんだロ。諦めるしかないナ。
そんだけ活躍してるってワケだしサ。ま、忙しいナラ少しくらい手伝ってもいいヨ」
困った笑いを浮かべるレイチェルに、けけけ、と笑ってみせる。
申し出は、やや珍しいものだった。
「アー……なるほど、ネー……
異能以外にも目的があって、なンか弄くられた可能性、カー……
なんだかふるーいフィクションでいうトコロの宇宙人の仕業、みたいナ話だナ。
したラ、アレだ。物凄い技術で手術とかしタリして、血とか抜いたりしたのかネー?
目的?調査とか、そんな感じ?」
貴子の疑問を受けて、少し考える。
出てきたものは適当な仮説を適当にでっち上げたようなものだった。
■佐伯貴子 > 宇宙人の仕業なら風紀の管轄ではない…と言えないのがこの学園だな。
物凄い技術だったらこちらの技術では捜査しようがない。
いずれ迷宮入りするだろうという予感はしてる…
(端末を弄りながら)
私の能力はその手の連中に高く売れそうだからな…
(だから発信機を埋め込んだのだ)
>園刃
■レイチェル > 「ま、大体諦めてるさ。オレ個人の力でどうこうできる話でもねーし。
物騒な噂もある意味風紀の為には必要……ってのもあるだろうからな」
そう言って肩を竦めるレイチェル。
実際、近頃は顔を見ただけで逃げるチンピラもそれなりに多くなってきた。
向こうから引き下がるならありがたくはあるが、やはり人から見られて逃げられる、
というのは何処か払拭できない悲しさもあった。
「手伝う……っつってもな? 一緒に見回りするとか……か? それだったら、また
お願いしたいとこだがな」
腰に手をやり、少し考えた後にそう口にした。
その申し出が珍しいものであることも知らず、意外と真面目な奴なのかね、と
心の内で疑問符を浮かべるレイチェル。
「おう、水着楽しみにしてるぜ。オレも水着買ってきたし、準備は万端だからさ」
そう言ってレイチェルは貴子に対して微笑みかけるのだった。
■佐伯貴子 > いくらレイチェルといえど水着を見られるのはちょっと恥ずかしいな…
まあ、お互い見せ合うのだし、覚悟を決めるか。
いつもの時間でいいな?
(微笑みを返す)
(園刃にはしないだろう表情だ)
>レイチェル
■園刃 華霧 > 「ま……とすればひょっとしたラ、ホシは医療系かも知らンね。
わかればブン殴りにデモ行くんだけど、ドーモ雲をつかむよーな話みたいだナ……
ああ、そうそう。レイチェルたんの言うとおり、貴子チャン一人で無茶しちゃダメだヨー?
なんか前も似たよーナこといったような気がするけどサ。
そン時くらいは手伝うヨ」
やーれやれ、と肩をすくめつつ……おやおや、これが親友に見せる顔ってやつかね……と
そんなことを思いながら貴子がレイチェルに向ける笑顔を見る。
「そだネ。見回りとかかネ。荒事はー……ま、出来なくはないヨ。
所属上、専門でやっちゃいないけどネ。」
レイチェルの発言には、そう返す。
華霧自身は無所属。要するに一般委員である。
■佐伯貴子 > 医療系ね。
だったら必要ならいくらでも力を貸すのにな。
わざわざ手間を惜しまないところを考えるとな…
(話半分に聞いておく)
私は一人で無理したことはない。
落第街行くのにも後輩連れて行くんだぞ?
今後こんなことは起きないさ。
(二度上手くいくような事件ではない)
(似たようなことが起これは次は確実に足がつくだろう)
じゃあたまに落第街につきあってくれよな。
>園刃
■レイチェル > 「出来なくはない、ね。まぁ自分でそう言えるんだったらきっと十分だろ。
じゃ、まぁその内一緒に頼むぜ」
そう言って、頷きながら華霧に返すレイチェルであった。
水着如きで何を今更、と。
そんな言葉を口にする前に押しとどめて、レイチェルは苦笑する。
水着以上の何かがあったのか、などと勘ぐられたくはなかった。
「ん、いつもの時間で。まー、軽く泳ぐとしようぜ」
そこまで言って、貴子の笑顔を見ている華霧の方に目をやるレイチェル。
「って話なんだが、……華霧も海に来るか?」
彼女は貴子の知り合いだ。友人かもしれない。
遊びに行く話を二人だけでしているのも何だかな、と思ったレイチェルは、
華霧に対してそう問いかけるのだった。
■佐伯貴子 > 泳ぎがメインか。
受けて立とう。
(楽しそうだ)
ああ、そっか…
(園刃とは浜辺で会ったからすっかり話しの外だった)
(泳ぎ比べとかに載るのかな彼女、とか思いながら)
(園刃の言葉を待つ)
■園刃 華霧 > 「ははは、ま、アタシのテキトーな予想だから合ってるかはわかんないケド。
で。落第街、ね。そーだネ。どうもアソコにいく連中はスナック感覚っポイところが多い気がするシ、それくらいは手伝うヨ。
お姫様のゴシメーとあらばネー。」
思いつきで言ったけれど、ホントだったら多分相当後ろ暗い奴ってことだろうな……
まあ本当のところはよくわからないし、貴子ちゃんに任せるしか無いけれど。
そんなことを思いながら、へらへらと答える。
「ほいほい、まあタマには真面目に仕事しないといけナイしね。
其の時はせーぜー頑張りますヨっと」
レイチェルにはそう答えてから……
「はえ? ああ、アタシ? や、別に暇はあるからいーケド。
お友達ドーシ、水入らずがいいんじゃないノ?
一応、アタシは貴子チャンぼでぃーは眺めたカラ……いや、また見れるならそれはソレで有難いけどサ。」
微妙にセクハラ台詞を垂れ流しながら泳ぎの提案に答えた。
■佐伯貴子 > 園刃は意外と優秀だったことを思い出したぞ。
医療系ね、調べてみよう。
(相手の言葉で態度が変わった)
頼りにしてるぞ、園刃。
(自分より頼りにならない風紀委員はいないから)
来たらいいんじゃないか?
夏はこれから長いし、嫌ならレイチェルもこんな提案しないだろう。
(半ば強引に誘ってみる)
>園刃
■レイチェル > 「恋人同士って訳でもあるまいし、そんなの気にしねーよ。
寧ろ、同じ風紀委員に入ってる奴なんだ。せっかく知り合った
のも何かの縁だろうしな? 交流を深めるとしようぜ」
そう言って小首を傾げるレイチェルであったが。
しかしながらボディーを眺めたとは。
堂々としたセクハラ発言にその目はじとっとしていたことだろう。
■園刃 華霧 > 「買いかぶりだっテ言ってるンだけどナー……」
急に態度が変わる貴子にポリポリと頭をかいて、微妙に困惑する。
だから、自分は適当星の適当星人なんだってばー。
まあ頼りにされて悪い気はしないんだけれど……
なんか最近、妙なところで変に頼りにされる気がして怖いな。
「ン。まー、二人がそういうナラ……じゃあお邪魔しますかネ。
……って、いやいや! 言葉のあやっていうかサ。
この子、なかなか水着になりたがらなかったからネ?」
まあ二人がそう言うならいいんだろう、と思って返事を返したが……
なんか視線を感じる。刺さる刺さる。痛い痛い。
やめてレイチェル。その視線はアタシに効く。
などと益体もないことを考えながら、慌てて補足をした。
■佐伯貴子 > 適当、とは適していて当たっていると書くぞ。
現代国語でも「適当な言葉を当てはめよ」って問題文があるだろ?
(わかるんだかわからないんだかの理屈だ)
ああ、あの時はまだ恥ずかしかったからな…
もうそろそろなれた頃だと思う、だからレイチェル。
そんな目で見ないでやってくれ…
(園刃の真面目な面を知っている身としては少し同情する部分があった)
さて、私は片付けもすんだし、一旦戻るとするよ。
捜査は女子寮でもできるしな。
(そう言ってタブレットを掲げる)
心配をかけてすまない、そしてありがとう。
海、楽しみにしてるよ。
(二人に改めて頭を下げ、本部を後にする)
■レイチェル > 「あー、オーケーオーケー、言葉のあや、ね」
と、言葉では言いつつも表情は変わらないのであった。
「さて、それじゃあ木曜日に、な」
そう言って、レイチェルもクロークを翻して去っていく――。
ご案内:「風紀委員会本部」から佐伯貴子さんが去りました。
■園刃 華霧 > 「ぅっわー……ロックオンされてナイだろーナー……
シャレにならんぞ、ソレ……」
ゲソーっとした顔になる。
これも自分の軽口が撒いた火種なのでまあ仕方ないのだが。
「ま、なるよーにしかならんよネ。
ソレもまた人生ってコトで、せいぜい徹底的に不真面目に楽しく生かせてもらいますカ」
去っていく二人を確認してから、やれやれ、と肩をすくめて……
そして自分も出て行く。
ご案内:「風紀委員会本部」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本部」から園刃 華霧さんが去りました。
ご案内:「委員会街」に久藤 嵯督さんが現れました。
ご案内:「委員会街」から久藤 嵯督さんが去りました。
ご案内:「2番保管室」に久藤 嵯督さんが現れました。
■久藤 嵯督 > 突如として学生街に現れた門から出現した化け物……『紫檀色の大蜘蛛』の亡骸が、ここには納められていた。
そしてここに、腕を組んで解剖の様子を見る男が一人。
「……随分と頑丈だな」
紫檀色の殻には未だ、切れ込みひとつ加えられていない。
衝撃や熱といったものをことごとく通さず、また魔術による破壊も通し辛い。
レーザー加工などもままならない。
■久藤 嵯督 > そんな殻を、この大蜘蛛の横っ腹に突き刺さっていた長大な刃は割ってみせたのだ。
化け物の殻も大概だが、この七尺一寸二分ほどの刃……おそらく野太刀であろうそれも相当頑丈に作られている。
刃はとうに抜かれ、そちらも加工に回されている。
職人や専門化が数名がかりで調査を行った結果、その金属は地上で見られるどの鉱物にも該当しないことがわかった。
重く、柔らかく、そして堅い。その存在を”あり得ない”と定義付けられたこの物質は『虚鋼《ウロハガネ》』と呼ばれることになる。
虚鋼の野太刀は従来の製法で加工する事が可能であることもわかっている。
折れた茎を復元した後、柄をつけて武器としての性能を再現することになっているようだ。
■久藤 嵯督 > 一方で合金じみた堅さを誇る殻の方は、一向に加工できる気配がない。
ここまで手こずるというのなら、この保管室には無いような…もっと大掛かりな機材を使う必要がある。
高出力の巨大プラズマ切断機を用いればあるいは可能だろうか。
兎も角、ここでは手に負えないようなシロモノだ。
向こうを頼るのもシャクだが、研究区に届けて本格的に解剖して貰うのがいいだろう。
■久藤 嵯督 > 「……よし、こいつは明日の朝研究区に届ける。
向こうには転移魔術で送れないので、トラックの手配をしろ。
出来るだけコンパクトに折りたたんでコンテナにぶち込んでおけ」
命令口調ではあるが、実際には提案である。
その口ぶりにむっとする役員も少なくはなかったが、案そのものに反対する者はこの場にいなかった。
解剖作業は取りやめられ、大蜘蛛の亡骸はコンテナに収納されていく。
■久藤 嵯督 > 「それじゃあ、お疲れ様だな」
仕事を終えた役員に挨拶をすると、警備巡回の仕事に戻っていくのであった。
ご案内:「2番保管室」から久藤 嵯督さんが去りました。