2015/08/27 のログ
ご案内:「風紀委員会本部」に六道 凛さんが現れました。
■六道 凛 > 手には、赤い上着。今日は少し肌寒い。
が、上着を羽織るまでもないのでカーディガンでストップ。
ゆっくり、入り口から外に出て。ふぅっとため息。
何かしら視線は感じた。多分、良くないもの。
けれど、役目を与えられているから。顔を出さないわけにも行かず。
「……ん、こんなものか」
顔を出したのが、元罪人。
そのため、こうなることはよくわかっていたし
ある意味で自分たちは有名だ。
当然の結果。しかたのないことだと思う反面。
どうでもいい、そうも感じた。
ゆっくりとベンチに腰掛けて。手首に付けた時計を見る。
腕の内側――秒針が、時を刻む。
まだ、セールには少し。早かった。
「――風紀……」
まだ良くわからない。
なにが、それを守るということなのか。
それが体面上なのか、それとも根っこからそうなのか。
まだまだ、理解には程遠い。
家主は仕事中だろうか。同居人も、また――……
思考はだいたいそればかり。
なにせ、依存する相手はまだそれくらいしかいない。
言葉をかわしたのはいるが、そこまで至ったとは言いがたいし……
と、そこまで思考して。息をひとつ。
少し、なにも考えず休憩しよう。そう思い、鞄の中にある水に口をつけた
■六道 凛 >
静かに唇を濡らし、喉を潤す。
これは、職業からの癖だった。
口が乾いては、唇は避けやすい。口の中も
ほんの少しだけ――
だから、よく水を摂取する。
何故とは、まぁ。察してもらうほか無いが。
「――もう、秋、か」
あれから、もうそろそろ一月くらいになる。
彼女は、どうなったのだろう。
意識して、六道凛という名前をもらってから
彼女のことは調べなかった。
きっと調べてしまったら、何もできなくなる
変わっていない。そう感じたから――……
だから、考えこそすれ”現実”で把握することはやめていた。
そろそろ、決着がついただろうか。彼女は彼女の”終結”を
迎えることができただろうか。
それを知るのは、まだ――……
「……また、考えてる」
考えるのをやめようとしてコレだ。
苦笑を零しながら、深く腰を背もたれに預けた
■六道 凛 >
何かをするのには理由が必要だ。
自分には特にそう。
依存するものを、肯定するために。
自身を肯定するために。
今まではそうだった。
でも、今は?
今は、どうだろう。
義務で? できるから?
何をどうやって、自分は――……
この”自分―ちから―”を振るうんだろう。
それが正義だからか。そう思ったからか
それとも――
まだまだ、孵るには程遠い。
だから知らなくてはと。そう、思う。
なにも知らなくては。何もできない。
そう、この前教えてもらったから。
少しずつ、前に――痛くても、前に。
■六道 凛 > 静かに立ち上がり、そっと時計をもう一度見た。
時間は、セールちょっと前。
ちょうどいい時間だ。
水をもう一度、口に含んで。
「帰ろ」
今日は少し肌寒い。
最近は冷たいのが多かったから温かいものがいいかもしれない。
鶏団子鍋、とか……嫌いなものはなかったんだったか。
結局。考えなかった時なんてなくて。
行き道も、ずっと思考しながら歩みを進めていくのだった
ご案内:「風紀委員会本部」から六道 凛さんが去りました。