2015/09/21 のログ
白鷺 奈倉 > その時は風紀委員会の方に言伝頼むことにするッスよ。
同僚さんなら会う機会も俺よりはあると思うスから。

(にへら、と笑顔を浮かべる。
 借りたものはきちんと返しておきたい──というか年頃の女の子のものを借りっぱなしは。
 どうにもよくないことのように思えてならない。童貞ゆえの思考かもしれない。)

あ、なんかスイマセン。
ハンカチ借りてお菓子まで貰っちゃって。
特に今返せるものが何もなくて申し訳ないんスけど。

(掌にころんと転がったチューイングキャンディ。
 いただきます、と頭を下げてから口に運んだ。ミント味。
 そう大してミントが好きでもなければどちらかといえば苦手だ。
 出来るだけ誤魔化すように──どうせ自分のことだ。誤魔化せてはいないだろう──
 頭を下げた。口が美味しくない。)

………、通り魔、スか。
ソラさんがいなかったら犠牲者が出てたかも知れないんスよね。
それって、えーと、何処の話ですかね。
落第街、方面なのか。それとも学生街、だったのか。
スイマセン、公安でも俺偉い訳じゃないんで全然情報知ってる訳じゃなくて。

(眉を下げた。
 場所、というのは非常に大きな問題だと自分では思う。
 これが落第街の話なのであれば特に何を思うこともないが、違うならば。
 出てきてはいけない場所に出てくる輩が多い、という話にも。)

公安、はッスね。
仲良いヒトらはすっごい仲良いんスけどやっぱり腹が知れない、というか。
中々に凄みのある方が多いッスからね。
俺みたいなヤツの方が少ないッスよ。合ってないとはよく言われるスね。

蒼穹 > あー、そう来るか。そこまでしなくてもいいのになー。

(何処までも律儀だったとまた認識。
何も布きれ一つ、それも柄も付いていないつまらないものなのにと思うのだけれど。)

…あはは、こういう時はありがとうと言うべきだよ。多分。
………あ、うん。こちらこそごめんね。

(あまり美味しくなさそうで、それを告げるかのように頭を下げられる。
そして己もあまり美味しくないと思っている。彼の口にも合わなかったらしい。
「人と自分が同じと思うな」とか言うが、こればっかりは例外。人間的味覚にミント味は宜しくない。
ので、己も申し訳なさ一杯だった。独特の口に広がる歯磨き粉めいた感覚が良くないと思う。)

通り魔って言っても大分派手な奴でね。
「連続殺人記録更新だー」とか叫んでるまじもんのキチガイだよ。
あ、ごめんごめん。学生街の商店街ね。
落第街はもうどうしようもないっていうかどうでも良いんだけど。
だー、謝ることじゃないって。
ひょっとしてキミそれ口癖でしょ、"スイマセン"って。

(正に出て来てはいけないところに出てくる輩の話だった。己も落第街ならどうでも良いと、言葉通り思っている。
というか、実際は落第街でなくてもどうでも良いと思っていたのだが、いざ目の前にすると要らぬ御節介をしてしまうのは悪い癖。

それはさておき、ことある事に独特のイントネーション?に依るスイマセンとの言葉は、初対面ながら大分と特徴的に思えた。
ともすれば、彼の人柄を顕わしているようにも。)

権力って怖いよねー。司法権だっけ。良く知らないけど。
あっはは、だったら風紀委員に移るかい?

(軽い冗談による無責任な御誘い。)

白鷺 奈倉 > スイマ──……

(口を覆った。
 口癖になっているよなあとは思ったはいたが他人にまで指摘されるとは。
 一瞬だけ目を閉じて頭を切り替える。起きろ。スイマセンじゃねえ。)

口癖かもしれないッスね。直せ、とは何回か言われたことあるんスけど。
れ、連続殺人記録って……。そんなのが学生街にって、ああ、スイマセン。
ちょっと頭、回ってないみたいで。ハハ。
そんなのが野放しになってるのって可笑しな話ッスよね。
本土だったら速攻射殺されててもおかしくない話、というか。
………、ソラさんにする話でもなかったですね。
今、本土の方も中々きな臭い、って聞いてますし。

(少しばかり頭を抱えた。
 正規の学生に被害がなかったらいいが。
 後からそれ関連の資料を少し調べてみよう、と思う。
 ただでさえ最近の常世島はきな臭い。
 それが学生街まで広がって学生の不安に繋がるのはよろしくない。)

ありがたい、お誘いなんスけど。
俺、なんだかんだ言って公安のスタンス、じゃないッスけど。
好きなんスよね、あの委員会の事。
結構怖い、って印象が先行するし現に俺もビビってるッスけど、中々。
だから、スイマセン。ってこれ冗談のお誘いでした?
俺だけマジで話してたりとかします?

(ちらり、覆った手の隙間から彼女を見遣った。)

蒼穹 > …あっはは、悪い口癖じゃないと、思うけどね。
無理に直さなくてもいいんじゃないかな。

(きつく瞑って、ぱちりと開いた目。
ぼんやりとしていたのかもしれないけれど、本人も改めたいみたい。
ただ、何も悪い言葉ではないと思う。謝る事は良い事だし。)

はーい、またスイマセンって言った。
確かにおかしい話だとは思う。私もどうも甘くなって…ああいう奴いたら射殺でいいのかな。
そうだよね、普通の人間社会じゃ、そう言うのはすぐ何とかされるだろうけど…ううん。
ん、何だっけ。おぼろげにテロがあったとかなかったとか。そんな噂は聞いてる。
「最近物騒だね」―――って、この所ずっと言ってる気がするなー。

(その物騒を何とかする委員会が風紀だ公安だと言ったところなのだろうが。
己はどうする気もないし、大方ダークサイドじゃ財団とか生徒会がそういう見え透いた悪と繋がっていると思っている。
程よく物騒になるのは、計算ずくなのかもしれない。常に危なっかしくきな臭い、そんな非日常が日常。)

…う、うん。あはは。

(申し訳ないながら、冗談だった。またも半笑い。併せて少しだけ申し訳なさげに、小さく頭を下げる。
ただ、そんな風に言うのなら、彼も彼なりに公安委員会に思い入れがあるのだろう。
合わないながらしがみついていきたいと、怖いしビビっているけれど、
それでも続けたいと、そんな風に思っているのやもしれない。
ちょっと野暮ったいお誘いだったのかもしれない。)

つまり、真面目に公安委員やってるんだね。キミは。

(根拠はないが、多分そうだと思った。
人柄が良いというか、お人好しっぽい性格だし、
学生の安寧を何とかしようと考える一員なのだろう、恐らくは。)

白鷺 奈倉 > 学生だったら咎めて、相応の罰を受けて、ってなるんじゃないスかね。
それが学生じゃなく、学生を傷つけるようならばそれもやむをえないかな、とは思うッスよ。
それが当たり前であり、公安風紀に求められる事ッスから。
誰かを襲ったりだとかは落第街でやればいいんスよ。
あの街は"存在していない"んスから。でも学生街は"存在している"ッス。

(口下手なりに自分の想いを伝えられただろうか。
 渋い顔をしているだろうな、と思いつつも彼女の目を見る。
 相変わらず自分は人と目を合わせるのは苦手だが、誠意が伝わるように。)

ああ、テロ、の話は。
公安でも少しだけ話題には挙がってましたね。
それでも外の話だから、と俺が何をする訳でも出来ないッスし。
少しでも早い解決を祈るしか出来ないんスよ。一般職員、ってそんなもんスしね。

───って冗談なら冗談ってわかるように言って貰えるッスかね!?
完全に大真面目に喋ってたッスよ俺!?

(やっぱり顔を覆うことになった。目を合わせてしゃべると碌なことがない。
 いや、原因は頭が中途半端に固い自分のせいだろうが、どうしたものか。
 さっきからやたらと恥ずかしいところばかり見られている気がする。)

真面目、って言うのもちょっと自信ないッスけどね。
こうやって業務の合間を縫って散歩してるような奴ッスよ、俺。
………、ソラさんが真面目、って言ってくれるんなら真面目に頑張らないとッスね。
お互い、頑張りましょう、じゃないッスけど。

(下手な笑顔を貼り付けた。
 びしょびしょの制服とハンカチを引っ下げて立ち上がる。
 おまけに忘れずに半分残ったコーラを持つ。損したように見えて得したかもしれない。
 少しだけあの自動販売機に感謝した)

じゃあ、俺そろそろ。
業務放っぽって休憩してたんで行くッスね。
ハンカチ、早めに返しに行くんでよろしくお願いするッスよ。

(ひらり、手を振りながらゆっくりと公安委員会庁舎へと向かう)

ご案内:「委員会街中央公園」から白鷺 奈倉さんが去りました。
蒼穹 > 相応の罰、か。色んな価値観のやつが集まってるから困ったものだよ。
そうだね、その通り。
人を襲うなら落第街って。地図の上にはあるけど、存在してない街で何やったって自由だよ。
そこで起こした物事や罪、罰なんかも存在しないんだから。
兎も角…学生街、平和だと良いよね。

(彼なりに思ったことを言っているのだろう。俯いたり、半ば逸らし気味だった彼の目は此方に。)

ん、そうだね。…祈るだけマシじゃん。
そういうのは、もうほっといて自然鎮火を待つしかないかな。
外も内も物騒って、地球って世界、惑星は終わってるね。

おやおや、最初から冗談のつもりだったんだけどなぁ。
ごーめんごめん。悪かったってー。

(ひらひらと、あまり反省の見られない態度で手を上下する。
先程見えた彼の目も、またと覆われ隙間からに。)

真面目であることに自信持つ人なんていないさ。私は不真面目であることに自信持ってるけども。
って業務中だったんだ?!いやぁ、びっくり。
業務中にコーラかって噴出しちゃうような子だったのか。
あっはは、私もま、じゃあ程々に頑張ろうかな。

(やっぱり、とりわけ初対面の女子と話すのは、苦手なのだろうか。
最後までぎこちない表情に見えた。)

ん、お疲れ様。
あっはは、りょーかい。そっちも待ってる。
んじゃ、頑張ってね。

(ベンチから立ち上がって見送った。そのまま、再びベンチへと腰を落ち着ける事はなく、
さてこれから何処へ行こうかと気まぐれに歩きはじめた。
軈て夕暮れから夜時にでもなろうけれど、一向に己の暇は潰える事はない。)

せめて座って拭いてから行けばよかったのでは…?

(彼が見えなくなってから、一つ溢す。
何だかんだ、ハンカチを渡したは良かったけれど、
結局拭いていなかったような。別れ際の彼の服装は、びしょ濡れだったし。
…ちょっとドジなのだろうか。)

ご案内:「委員会街中央公園」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「公安委員会外事部特殊情報課」にライガさんが現れました。
ライガ > 情報の裏付けと、独自の調査のために、
のんびり睡眠をとれている、なんてことは全くなく。
早朝に上役から会議室に呼ばれ、たった今、自分のデスクへ戻ったところである。
ライガは眠い目をこすりこすり、手渡された文書を眺める。

『この度の情報提供、感謝する。

しかしながら、凄腕のハッカーと評される”Archangel ”氏に関しては不透明な点も多い。国籍、出身、年齢など、一切が隠ぺいされている。
テロ対策のためにこれを信用しろというのは、あまりに無理がないだろうか。
また、公的な捜査機関が、身柄を確保していない人物と密接に協力し合うとは防衛上、とても考えにくい。
勝手ながら独自手段で各捜査機関に確認をとっているが、氏の身分をハッキリ証明できるものは現在見つかっておらず、シリコンバレーのウェブ大手についているとのことだが、そもそも米国籍かどうかも怪しいのだ。
氏が自ら捜査機関に出向し、メールや伝言などではなく実際に接触しなければ、真に信用たる関係を得ることは難しいであろう──』

(ま、おおむね予想通りといったところだろうね。
彼女には申し訳ないけれど。
アメリカのウェブ大手ってったら、おそらくあそこくらいしかないだろうし、買収なんかもあり得る話だしなあ)

ライガ > 文書はさらに続く。

『──また、FBIはじめ各国の捜査機関が、なぜ捜査員を直接出向かせるわけでもなく、
一般人の嶋野陽子を連絡員に使ったのか等、疑問もある。
あらゆる可能性と懸念から、例え捜査協力という形であっても、特殊情報課が身分確証のない個人と連携をとるのは難しいと考える──』

文書にはもちろん記載されていないが、言わんとすることはだいたいわかる。
上役はおそらく、件のハッカーがテロリスト側に通じている可能性を捨てきれていない。
手柄を立てて信用を得るのは、潜入手段として昔からよくあることであるし。

ライガ > 『──以上をもって、特殊情報課の返答とする』

そういえば。
会議室を出る前に、かけられた言葉を思い出す。

「常世学園のセキュリティシステムであるが、
当課では根本に干渉するのは難しく、またその権限もないことから、意見書程度にとどめておくのが限界だ」

学園中枢部でもない限り難しいから、その辺りは承知しておくように、と念を押されたのだった。

「さて、これをもとに各機関に送る書類を申請しないとな」

空っぽのお腹が、間抜けな音を出す。
そういや、昼食をとっていないことを思い出したが、仕事は待ってはくれないのだった。

ご案内:「公安委員会外事部特殊情報課」からライガさんが去りました。