2016/05/18 のログ
ご案内:「委員会街」に寄月 秋輝さんが現れました。
ご案内:「委員会街」に佐伯貴子さんが現れました。
■寄月 秋輝 >
風紀委員のデータを漁る嘱託員の図。
端末に自分の指から伸ばした光の糸を繋ぎ、並列思考で無数の事件記録を見ていく。
「……ふむ」
指を軽く揺らして操作する。
控えめに見てもハッキングのようだが、一応は正当な操作をしている。
■佐伯貴子 > ん…
(いつも通りの事務仕事をしようと、
何気なく立ち寄る。
そして、仕事をしている仲間には声をかけるようにしている。
コネクションは広げておいて損はない)
寄月…だったかな?
精が出るな。
(委員の顔と名前は把握しているつもりだ。
何かあった時に頼れるのは仲間だからだ)
■寄月 秋輝 >
ぴく、と体を震わせて振り向く。
集中していたか、接近に気付かなかった。
「ああ、あなたは……佐伯先輩。
お疲れ様です」
画面から目を離し、ぺこりと小さく頭を下げる。
同じくして、風紀委員の顔はなるべく把握している秋輝も名前を呼んだ。
「佐伯先輩も、何かデータ作業ですか。
正規の委員は大変ですね」
■佐伯貴子 > 驚かせてしまったかな。お疲れ様。
(軽く手を上げる。
かしこまらなくても大丈夫、というジェスチャー)
ああ、こういう作業は誰かがやらないとどんどん溜まっていくからな。
そっちはなにか調べ物でもしていたのか?
(近くのデスクの椅子を引き、座る。
おもむろに引き出しを開けてお茶菓子を取り出す。
どこに何が入っているかは、おおよそ把握している)
■寄月 秋輝 >
「ここ二年ほどの事件記録を調べていました。
少し気がかりなことがあるので……」
指先を動かしてデータを閲覧しながら答えて。
お茶菓子を出したのを見て、指先から光の糸を消し、足元から魔法瓶を拾い上げた。
「コーヒーですが、飲みますか?
長丁場になると思って持ってきていたのですが、あまり飲む余裕が無くて」
魔法瓶と紙コップを掲げてみせた。
■佐伯貴子 > ここ二年か…私は複雑な事件には関わらないからな…
力になりたいのは山々だが…
(まさか万引きや軽犯罪のたぐいではなかろう。
一口大のバームクーヘンが小袋に入った袋。
それを開けると、デスクの上に置く)
気が利くな。
それではお言葉に甘えて頂こう。
便利な能力で羨ましい。
(微笑みながら、バームクーヘンの小袋を手渡そうとする)
■寄月 秋輝 >
「複雑でない事件も、その『可能性』に対しては重要です。
重要なのは島の面積と人数に対する、事件の比率ですから」
二人分のコーヒーを注ぎ、片方を差し出して。
もう一度指先から光の糸を伸ばし、端末に接続した。
「これは僕ではなく、僕の刀の特性ですね。
武器でもあり、高度な情報処理端末でもあるので……
魔術でこれを媒介に、僕とここの端末を繋いでいるだけです」
光の糸を出していない手でバームクーヘンを受け取り、ぺこりと礼をする。
「……しかし、なんと言いますか……
遠くで拝見した姿、噂で聞いていた様子よりは……勇ましいご様子で」
そんな言葉も漏らす。
佐伯貴子という人物に初めて触れ合うまでは、もう少し柔和な女性像をイメージしていたようだ。
■佐伯貴子 > ふうん…君が何を探っているのかわからんが、
そういうものなのかね…
(コーヒーを受け取ると、ありがとうと礼を言う。
バームクーヘンを渡せば、両手で紙コップを持って膝にのせる)
なるほど、魔術媒体…
魔術師における杖のようなものなのか?
(刀の説明に首を傾げる)
ははは、ガサツだと思われてしまったかな。
この辺りは自分の部屋と同じ感覚で過ごしているから、
少々見苦しいところがあるかもしれない。
大目に見てやってくれ。
(そう行って笑う。
佐伯貴子がデスクワークをしている時間は長い。
デスクワークに時間を多く割いている委員は、比較的少ない。
自然と、気を抜いて仕事に向かうことになっているのであった)
■寄月 秋輝 >
「なんとなく事件が起きやすい、と感じたならば……
その感覚自体が事件である可能性がある。
今の調べ物はそういうものです」
片手で器用にバームクーヘンの袋を空け、口に入れた。
その甘さに少しだけ頬がほころんだ。
「杖でもあり、刀でもあり、と言ったところです。
広義の解釈をすれば、この刀もまた『杖』ですね」
ぺろり、口の周りのバームクーヘンの欠片を舐めとり、少しだけ頬を緩ませたまま貴子の方を向く。
「いえ、そんなことは。言い方が悪かったですね。
思ったより高嶺の花、という感覚も無くて……とても接しやすいです」
そう囁いて、コーヒーを一口。
甘いバームクーヘンに苦みがちょうどいい。
■佐伯貴子 > 感覚自体が事件…か…
君は刑事課に向いているのかもしれないな…
(頭では思考をめぐらしつつも、
ちんぷんかんぷんだという顔をしながら、
両手で持った紙コップからコーヒーを啜るのであった)
ふむ、便利というかなんというか。
『魔術師の杖』で電子端末を操作するというのは、
この島でしか見られない風景なのかもな…
(そんなどうでもいい感想をつぶやきつつ、
寄月の様子をぼうっと眺めているのである)
た、高嶺の花…ぷっ…
どこからそんな感想が出てきたのかわからんが、
私とは縁遠い言葉だな。
君こそ思ったより堅物そうで安心したよ。
(笑いをこらえつつ否定し、
堅物という言葉を褒め言葉として使った。
自分がよく知る委員にはあまりいないタイプだったので)
■寄月 秋輝 >
「……前の世界に居た組織では、そんなところに居ましたからね。
昔取った杵柄で、こんな仕事をしていますよ」
正規での所属ではないですが、と付け足して。
会話の中で噴き出した貴子に目線を向ける。
「遠くから見ていた感想ですよ。
素敵な長い黒髪のよく映える女性だ、とね。
……同じ堅物なタイプの方だと思っていたので、余計に驚きました」
少しだけ手を止め、くすっと笑いながらそちらを見た。
本当に今までの想像を改めなければいけないな、と思いながら。
■佐伯貴子 > そうか、君も異邦人だったか。
年季を感じるほどの年齢には見えないが、
いざというときには頼りにさせてもらおう。
(コーヒーを啜りながら言う。
経験ありの人材は貴重である)
くくっ…君は世辞が上手だな。
私は雑事をコツコツやるだけで、堅物というわけではないんだ。
君に話しかけたのも、仲間とはいい関係を築いていたほうが、
組織の中では上手く立ち回れるという下心があったのさ。
(佐伯貴子は現金な女である。
正義の味方ではない。
面白そうにそんなことを言うのであった)
■寄月 秋輝 >
「今18ですよ。当時配属になったのは13の時でしたから。
……佐伯先輩と年齢はさほど変わらないと思います」
実務、実戦ばかりではあったが、確かに相応の経験は積んである。
前線での戦闘だけなら頼られても問題ないだろう。
「重要だと思いますよ、それは。
実際に僕も、今なら戦闘状態に陥っても佐伯先輩を真っ先に守るかもしれませんからね。
堅物ではこんな関係は築けなかったかもしれません」
コーヒーを一口含み、隣を見る。
細められた目は少しだけ嬉しそうに見えるかもしれない。
■佐伯貴子 > 13か…随分と早熟な世界か…
(荒廃した世界だったのだな、
と頭には浮かんだが言葉にはしなかった。
大抵の委員は自分より戦闘能力が高い。
間違っても頼られる側になることはないだろう)
それはよかった、計画成功だな。
いや、高嶺の花でいた方が、守られる可能性は高かったのかも…?
(微笑みながら顎に手を当てて考える。
この年上の後輩も、堅物そうに見えるが、
案外話が通じるようである)
■寄月 秋輝 >
「……逆ですよ。
身寄りが無くて荒れていたところを、その組織が拾ってくれたので。
とても感謝しています」
くす、と小さく笑った。
おそらく自分が悪い捕まり方をされたように思われている、と判断したか。
「さて、どうでしょうね。
高嶺の花は少し汚れ低い位置に見えたくらいのほうが、触れやすいかもしれませんからね。
わざと助けないでいたかもしれません」
そんな軽口を返した。
実際はそんなつもりは全くないのだろうが。
■佐伯貴子 > なるほどな…物事は捉えようだな…
(荒れている相手など想像できないが、
5年以上も前の話である。
様々なことがあったのだろう。
それは想像するしかない)
君はなんというか…
つかみどころがないわけではないが、わかりにくいな。
(面白そうに少し笑うと、
空の紙コップとバームクーヘンの袋を持って立ち上がる)
コーヒーご馳走様。
私は少し離れた場所で作業するよ。
話しながら仕事ができないタチだからな。
じゃあ、頑張ってくれ。
(紙コップを振って挨拶とすると、
軽い足取りで離れていった)
ご案内:「委員会街」から佐伯貴子さんが去りました。
■寄月 秋輝 >
「はい、お疲れ様です」
薄く微笑みを浮かべて、それを見送った。
さて、仲間を守るためにも頑張らねば。
止めていなかった手をまた動かし、並列思考で調べ物を進めていった。
ご案内:「委員会街」から寄月 秋輝さんが去りました。