2016/06/03 のログ
ご案内:「生活委員会保険課」に陽実 凛さんが現れました。
陽実 凛 > ある日の放課後。そろそろ夏じゃなければ太陽も沈む時間帯。
本来の意味でお世話になっていた事を思い出して、生活委員会へとロビーで周囲を確認して、保険課の受付へと向かっていました。

一度見学したことはありますが、ある程度ざっとだったので、確認も何もできてはいないのですが……。

受付に並び、しばらく待って自分の番が来て。
ぺこりと頭を下げまして。

「すみません、保険課のくっくるー先生はいらっしゃいますか?」

ちょっと間違えた気がするけど多分合ってたと思います。

ご案内:「生活委員会保険課」に雪城 括流さんが現れました。
雪城 括流 > 「はい、では少々お待ちいただけるでしょうか。」

にこやかな笑顔の受付さんがそうお答えして、いそいそと奥へひっこみます。

ほんの少しの時間がたち。
戻ってくるとその手のひらに見覚えのあるピンク色の小さな蛇を乗せていました。

「えーと、陽実さん?
そういえば生活支援は受けられたかな。生活委員ならあっちのほうなんだけど。」

年少、異世界関係と言うことでそっちで支援を受けられるはずという話のつもりだったので、軽く首をかしげています。
いままでどう行動していたか知りませんし。

陽実 凛 > 「わかりましたー。」

ぴしっと気をつけしてしばらく待ちまして。
あ、と口が開き。そう来るんだ、と掌に乗ってきちゃったくっくるー先生を見て。ぺこり。

「はい。
この前はお世話になりました。
生活支援?えっと、寮費の無料化のお話なら学園に来たときに。」

生活委員でその手続きをしてないような台詞を口にしました。

「いちおー、未開拓地区の遺跡を荒らして表面が腐った銀塊を手に入れて売却価格査定が終わったので、お借りしてた一万円を返しに来たのですけれど…。」

そしてコボルドからGOUDATUした戦利品を売った事で収入を得られた事を伝えてみました。
どう考えても定期収入にはなりませんですけれど。

雪城 括流 > 持ってきたほうが早いですしね。
図書館では図書委員のカートに乗せて貰ってたりもします、括流。

「ええと、そうじゃなくて。
寮の費用はもともとほぼ無料なんだけど、一応異界から来たんだったよね。
そう言う人は大抵無一文だから、生活委員が異邦人関係のことを担当しているんだ。
ほら、そう言う人が食い詰めて追いはぎに、とかなっても困るよね。」

治安対策の観点からもー、と説明して。
無制限にとはいかないでしょうが、孤児院とかもあるんじゃないでしょうか。
もちろん外見ロリも多いだろうから一概には言えないところ。ケースバイケースとはいっておきます。

「…だから、ええと。なんで遺跡荒らし?」

おくちかぱー、となって不可思議そうに首を90度くるりと曲げた。
まさかそんなことになってるとは。しゃー。

陽実 凛 > 首をかくん、と傾げました。
そのお話しましたっけ、と言うのと、先生なら別で伝わってたのだっけ、と言う情報の流れ予測で。

「えぇっと。元々はこの世界に住んでて、一時的に異界と思しき場所に行って戻ってきたのです。
でも、出戻りだと異邦人扱いになるですか?戸籍もありますですよ?」

追いはぎになり掛けてた事もあって最後答えず目を少し逸らしました。
この辺ややこしいのですが、行方不明前で12歳、戸籍上の記録では現在ほぼ30歳。
法的には行方不明者であっても孤児の対象外になってしまっていたのです。

「元出が武器と身体技術で大体済むからです。
委員会もありになりそうでしたですけど、仕事内容的に勤まるかが不安材料です。」

狩人→追いはぎ→遺跡荒らし→委員会見学
と言うルートを通っていました。

不思議そうな様子をみて、首を曲げ返して、見つめてみました。

雪城 括流 > ああー、と言った様子で口を開けて。閉じて。

「学生としての記録は把握してるよ。
わりとね、いるんだ。そういう一度向こう側に言っちゃったみたいな生徒はね。
少なくとも常識とか、年齢証明くらいはないと大変じゃないかな。」

たしかリストにも他にいたはず。記録上はもうちょっと多いでしょう。
二級学生だって正規の学生証だけ渡してぽんと放り出したりはしていないはず。

「戦闘能力には自信があるんだ?
常世で戦うというと風紀か、獣や魔物退治かになるね。」

それを生かせる仕事、というと少し悩むところ。
ううん、とでもいうように首を少し傾けて悩ましげに目を細めます。

陽実 凛 > 「んと、なるほどです。
常識と年齢証明はたしかに必要そーなのですけど。
そうなると、生活支援って受けられるのですか?」

ここがポイント。
受けられるなら受けておくに越した事はありません。
できれば行方不明中のあれそれに触れない形で。
ちょっぴり力が手に籠ります。

「そこそこにはあるですけれど、風紀としての問題として、不殺の難しさが大きいです。
見学も行ってみたのですけど、見た目であまり実力を測らないとか相手の耐久力や危険度を私はかなり大きめに見積もりすぎてるようなのです。
そうするとハントですかー。」

そうすると獣や魔物退治になるのでして。
そうすると公園で蛇やカラスを狩っていたのは正しかったのではとゆー気持ちになりました。

雪城 括流 > 「常識については講義で。
年齢証明は行方不明中の時間経過を聞かないとだめかな。寮住まいに鳴ると思うけど、1,2年の生活は保障してもらえるはずだよ。
…タイムワープみたいなケースだと君は12歳相当のはずだけど、どうやら違うみたいだね。」

その目を閉じて。
ごめんね、とだけ呟いて認識を拡張する。
彼女について分かることを。その魂の記憶と、肉体の組成を確かめる。

不老不死は時じくの香の木の実に扱われるように、常世ではありふれた話。
もちろん実際に数多くいるわけでもないけれど、気にする程度には。

「陽実さんの望み次第でもあるね。
戦わない生き方を探すのか、それとも戦う力を生かしたいのか。」

さすがにさきほど確かめてみようと思った程度には、異常性には気付きつつ。

陽実 凛 > 「はーい。
時間経過、曖昧なんです。1,2年だけでも嬉しいお話なんですけど。
多分実経過年齢は…うーん?」

思い出して話そうとするけれど、うまく行きません。
その間に『診られている』事には気付いているのかいないのか。

まず、肉体の組成。ここからして『人間』の範囲ではあっても抗糖化、テロメラーゼの活性化等、現在の肉体年齢から加齢しないように手を加えられた痕跡が多数。
魂の記憶は、――大勢いる。
少なくとも、一桁では済まない数の人生の欠片を取り込んでしまっている。
本人自身を形どる部分を特定できれば、魂の本質までは変わってはいませんでした。
経過時間は短時間で見るのは難しいかも知れません。

「それは、私自身良くわからないんです。
とりあえず生きてみてから考えたいなーと。」

そういう割りには、少しばかり嘘と本音が入り混じった視線の惑いが出ていました。

雪城 括流 > 「カウンセリングをしてみて戸籍年齢を調整することになるかな。
ええと…。」

年齢を確かめるだけのつもりが、ずいぶんと変質してしまっているようで。
肉体から年齢を算出するのは難しく。
魂は集合体となってしまっている。こちらのほうは見ようと思えばみれるだろうけど、無断でもあるのであえてそこで目を閉じて瞬きする。

「そうだね、支援を求めれば少しは余裕ができると思うけど。
どうしたいか、ということはきちんと人に話せるようになっておいたほうがいいよ。
一応ここは、学園なんだから。」

その戸惑いを見透かすように、丸い瞳がじっと見つめて。

「…で、戸籍上の年齢はどうしておく?」
最後にそう尋ねた。