2016/06/28 のログ
ご案内:「保険課」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 > 「どうも、ありがとうございました」

ぺこりと頭を下げて、部屋から出てくる

「やっぱり収穫なしかぁ…」

名前や特性を可能な限りボカしたまま、
ディアブロ・ウィルスについての情報がないかと調べて回っているものの…まるでてがかりなし

さすがに疲れてしまって、ロビーのソファへと座り込んだ

伊都波 凛霞 > ロビーに備え付けられた端末…主に学園ネットワークを閲覧するためのものだ

そちらに目をやって、もう一つため息
検索して情報が出てくるものなら楽なのに

零の事件から数週間
今のところ高峰司にこれといった変化は多分ない

それでも時間は進んでいる
つまり、進行はしている…はず

「…例の抑制アンプル、なんとか誤魔化して研究してもらったほうがやっぱり良いんじゃないかなぁ……」

フードの男は自分にしか調剤できない、みたいなことを言っていたけれど、やってみなければわからないこともある

伊都波 凛霞 > まるで情報の見つからないウィルス
それは完全に未知であるか、もしくはタブーだ

ホストとして司がモルモットになりかねない危険性が邪魔をして、
この情報を学園の大きな機関に流すことも出来ない

「………はぁっ」

項垂れる

せっかく自分に心を開いてくれた司に、何もしてあげられることがない
神童だとか、完璧超人だとか言われても所詮、一人の未成年の女の子だ
無力感に苛まれる

伊都波 凛霞 > 「………」

ウィルスと呼ばれていたこと
進行性であるということ

なら、具体的な解決策ではないものの停滞させておけることは可能なはずだ

…問題の先送りにしかならないし、何より司は保護者がいない
八方塞がり、ではないだろうか

「…んーん、諦めてた人間のところには…」

光明はやってこない

これも父の受け売りである
諦めてはいけない、絶望まで落ち込んでも諦めなければ奇跡の目だって、在る

伊都波 凛霞 > 「───あっ」

ふと時計を見る、もう帰らなければならない時間だ

帰りに少し買い物して、妹の病室に寄って帰るつもりだった
もうすぐ退院、病院食ばかりだしちょっとしたケーキでも買っていってあげよう

「(悪いことばっかり考えてても、仕方ないもんね)」

よし、と前を向きなおして、その場を後にした

ご案内:「保険課」から伊都波 凛霞さんが去りました。