2016/07/23 のログ
蒼穹 > ただでさえ暑いのに何で赤色を選ぶのだろうか。何で!マーク二つもつけるんだろうか。
視覚的にも非常に暑苦しい。我慢大会しているんじゃないんだから、もう7月なんだから、冷房くらい好きにつけてもいいではないか。

物凄く気怠そうな歩調で、空いている椅子に座った後、PCの電源を入れる。

「はぇえ………あっつ…頭おかし―でしょーこれーぇぇぇ…。」

PCの電源が入って起動するまでの間、手で空気を薙いで待つ。
分かってはいたがあまり涼しくはならなかった。

折角座ったので立つのも億劫なのだが、このまま暑さに晒される方が余程面倒なので
立って誰も使っていなさそうな扇風機を拝借しに行く。
適当に選んだのを首根っこ掴む様にひょいっと片手で持ち上げれば、

「これでよし。」

自分の座った席の真横へ扇風機を自分専用とばかりに置き据え、コードをコンセントに差し込んで。
「強」のボタンを押せば先の気怠そうな歩調もなかったかのように改めて席へとついた。
ぶわーっと強風が吹いていく感覚は良いもの。結構うるさいのが玉に瑕だがあんまり気にする人はいない…筈。
少なくとも本人はそう思っている様だ。

ご案内:「風紀委員会」にメグミさんが現れました。
蒼穹 > 改めて、起動したPCにIDにパスワードと入れて。
メールに連絡事項にと確認する。

「あ、…ああ、うん……多いね。なにこれ。」

未読:1984件
【重要】未読:426件

思わずマウスに置いてた手が止まった。
散々サボリ続けてきたっていう証みたいなのがそこに結晶していた。

「まぁいっか、新しいのできるだけ読んどけば…。」

扇風機で気怠さを振り払ったかと思えば、再びマウスに乗せた手が気怠さ満々になった。

メグミ >   
 
「へくしゅんっ」

 扇風機を強に切り替えた直後、くしゃみが響いた。
 埃が舞った のかもしれない。
  
 

蒼穹 > 「ん?」

回転いすを器用にくるっと。
冷房と扇風機だけの無機質な音の中に混じった人間的な音に気付いた。
まるで現実というPC画面から顔を背けるような勢いでくしゃみの音源に振り向く。

「………あ……メグミじゃん。やっほ、久しぶり~…。」

少しばかり気まずそうだが、とりあえずここにいるよ~とアピールを兼ね片手を振ってみせながら。

メグミ >  
 人を殴れそうなコピー用紙の束を脇に抱えて両手を空け、花柄のティッシュで口元を拭う。
 一息つい素振りで振り返った。

「あら、ソラさん。お久しぶりですね。
 お元気にしてました?」

 にっこり微笑みつつ歩み寄る。
 何時もと変わりのない、おっとりとした柔らかい笑顔だ。
 

蒼穹 > 「ああ、うん。私は変わらず概ね元気だよ。暑くてやる気はあんまりないけど~…。」

ちょっとばかりの苦笑い。

「メグミ…も、元気そうだね…特に変わりないかな?
っていうか…今日はまた何用で?」

当然目に付くと言えば妙に物々しい真っ白な紙束である。
自分の用事もそっちのけで、椅子に凭れかかっては彼女とそれに交互に目をやる。

メグミ >  
「雑用です。ソラちゃんも手伝っていきます?
 ……と言っても所定の紙を取りに来ただけですから、大した幼児でもないんですけれど。」

 笑みを絶やさぬまま冗句を紡ぎ、
 ぺらりとコピー用紙を指で弾く。

 ……少しの間の後、思い出したように顔を上げた。

「……あ、そう言えば冷凍庫にアイスバーが入っていましたね。
 食べて良いみたいな事が書いてありました。差し入れみたいですよ。」
 

蒼穹 > 「ああ、ね。いやあ…私はほら、別の用事あるし~…まあいいけど。お昼のうちに終わるなら。
んじゃ長居はしないって感じなんだね。」

納得が言ったようで、頷く。
サボり気質ではあれ、別段絶対嫌ってわけでもなさそうだ。

「へー…意外とそういうとこは気を回してくれるんだね。
ありがたく頂いておきましょっか。どれどれ…。」

椅子から立ち上がれば、やけに生き生きとした歩調で室内の冷蔵庫へと滑走していく。
PC画面に映った蒼穹がサボりを重ねた結晶が晒されてしまったが。

「………ああ~…ふう。
おお……結構なもんあるねー。メグミはどう?色々あるっぽいよ。」

この暑い中、冷蔵庫を開けた時に吹き出す冷風に当てられる。
控えめに言ってもそれは素晴らしい快感だった。
それはさておき、ドライアイスに囲まれたアイスクリームが御皿の上に結構な数乗っていた。
「ご自由にどうぞ」との書置きが御皿に添えられている。

「んー。」

短い葛藤の末にソーダ味の水色のを選んだ。

メグミ >  
「といっても後はこの紙を別室のいんさつきに入れるだけですから。
 アイスでも食べ終わった後に、半分持ってくださいな。
 

 ……どうしてもテスト期間からの夏季休暇ですからね。
 暑い、遊びたい。中々仕事をするにも気が乗りません。
 仕事をしてくれる人が増えるように、仕事をしている人が頑張ってくれるように、ちょっとした労いかもしれません。」
 
 "なんて"、と一言付け加え、真面目そうな少しだけ言葉を冗談めかすようにおどけてみせて。
 膨大な数の未読メールには、ちょっとだけ苦笑を浮かべました。

「いいえ、私は遠慮しておきます。
 手も空け辛いですし、紙を汚したら大変ですから。」
 
 特に他意もなさそうにやんわり遠慮。
 単純に荷物があるからみたいです。
 

蒼穹 > 「ん、りょーかいっ。じゃあちょっと待ってて。
ああ…そっか、ごめんごめん。」

緩々な敬礼をしてみせる。
次いで遠慮されたら自分の分だけ取って。

「…うん、凄く耳が痛いなあ……うん、うん。」

サボりの自覚はある。真面目に働いてた時期もないわけじゃない分、
彼女の冗談はといえば、あとにつけた仕草で打ち消されるでもなく、深々と言葉として、
妙な居辛さを覚えた。
俯き加減に幾度か頷く。叱られてるわけでもないのに叱られてるような気がした。
…これ食べてもいいのかな?と、そんな話をされたら思ってしまって。
けど手を付けたんだしって事で複雑な気分でビニールの包装を引き破った。

「んー………ああ、もう見られちゃったし聞きたいんだけどさ。最近になって変なこととか知っといた方が良い事って別にない?
連絡事項見ればいいんだろうけど…ちょっと多くてね。
夏季休暇で仕事も増えちゃってるみたいだけど。」

それからむいたアイスを片手にパソコンの前へと戻る。
立ち上がって目を背けたところで現実は変わらず、多量の未読連絡が表示されるばかり。

メグミ > 「こんな暑い日は誰だってサボりたいですから、
 今日やってきたソラちゃんは気まぐれでも嬉しいですよ。
 仕事を片付けてくれればもっと嬉しいですけれど、控えているだけでも違いますからね。」

 屈託のない笑み向けて当然のように言ってのける。
 例え仕事をしなくとも、邪魔をしないのならば居るだけで意味はある、と。

「――んー、そうですねえ……
 魔王バラルを名乗る少女……ああ、アレです。アレが本格的に活動を始めた事。
 龍宮 鋼と名乗る少女……恐らく本人ですけど、彼女がちょいちょい問題めいた事を起こす事、
 夏季休暇中であることと猛暑日における作業の過酷さから、
 該当期間中は何かしらの補助や業務の見直しを提示・要求する意見が挙がっていること。

 サングラスをした妙な教師が紛れ込んでいること。
 落第街の地下に妙な炉があるらしいこと。蕎麦を売る神性が確認されていること。
 転移荒野で「『門』発生予測装置」の実地試験が行われていること。
 獅南先生がやや長めの休講を出したこと……ぐらいでしょうか。」

 覚えている中から彼女に伝えて問題なさそうなもの・彼女の身の回りに関係しそうなものをいくらか挙げる。
 関与はせずとも、幾らかは把握しているらしい。
 他にそこそこ大きなものが2件程あったものの、興味と相性を鑑みたのかそれらは省いた。
  
 

蒼穹 > 「………優しさが痛み入るよ。」

頭を抑えて俯いた。
因みに後半の言葉はやっぱりあんまり聞きそうもないのが困りものだろうけれど。
サボりの蒼穹にとっては目に染みるくらいいつもの笑顔が眩しかった。

「ああ…はいはい。ありがとありがと…ちょっと待ってね。んー…。」

適宜頷き脳内にメモを取りつつ頭の中で整理する。
アイスクリームを咥えて口の中を冷やして暫く。
飲み込み切って口を開き、

「心当たりがあるのもあるしー…ないのもあるし。
あれっ?ナミさん…じゃない、獅南先生、あの人何してるんだろね?
まさか失踪なんてワケじゃあ…?」

最後に上がったものには少々食って掛かる様子に聞き入った。

「色々気になることはあるけど…概ね大体いつも通り…かな?
メグミとしてはどう?その中で特に困ったこととかは……。」

メグミ >  
「ソラちゃんの友達で、これでも召喚士の端くれですから。
 友達であることを抜きにしても一人一体一柱の重みは良く分かっていますよ。
 ある程度の打算もありますから。」
 
 決して甘いだけではない。
 と言いたいものの少し甘くなっている気も否めない。
 とは言え無理強いしても動かぬものは動かぬと考える故に、やはりこれでいいのだと一人で頷いた。

「さぁ、私もそこまでは……“学ぶ意欲がある者は訪ねて来るように”と、周知はされているみたいですけれど。」
 
 コピー用紙を抱えたまま頬に手をあて、不思議層に小首を傾げる。
 それ以上の事は知らないし、問題を起こした話も聞いていない。
 
 その中で困ったこと、を、訪ねられると――大分考えるような唸り声。

「……んー、火急を要するものはありませんね。
 強いて言うなら風紀委員の制服でうろうろしてくれるだけでも十分です。
 気が乗る様でしたらちゃんとシフトに組み込んでおく形にして給料に影響する様通しておきますけど。」

 軽い微笑みを口元にたたえて伺う。
 無理強いされる気は更々ないが――了承した上でサボるとメグミが働く上でねじ込むつもりとかとか、なんとか。
  

蒼穹 > 「…つくづく思うんだけどさ、メグミって色々侮れないよね。上手い事言えないけどさ。
ほんとによく分かってるなあって、ね。そういうのも召喚術の賜物かな?」

良い言葉が思い当たらないけれど、単に優しいだけでなく、笑っているだけでもないのは知っている筈だ。
いつもは朗らかで優しい彼女だけど、本人の意思っていうのもそこにあるんだろうっていうのは良く分かる。

「ん……確か休講が殆どない、なんかこう…そう、自他ともに厳しいって感じのする人だしね。
…なんか妙な胸騒ぎがするような。」

無論その所以など理解してもいないのだけれど。
彼女が一考している間にアイスクリームを食べ終わってしまって。
PCの処理も一通り。知っておくべきことは知れたし、ぱぱっと全既読を押してしまった。

「うわお…そんなんでいいの?」

とはいえ蒼穹はそれさえやってるかどうか怪しいが。

「……それは勘弁してね。…メグミが私の上司になるのかなぁ。」

想像してちょっと萎縮した。
いつも優しい彼女ではあれ風紀委員としての節度や信念は持っている。
…だがそれも悪くないかもしれない。

「よっし、作業完了。もういいよっ、お待たせ!そろそろいくかい?ついでにお昼も一緒に、どうかな?」

器用に座ったままアイスバーの残り棒をゴミ箱へとホールインワンすれば、立ち上がった。

メグミ >  
「ふふ、ありがとうございます。
 でも買いかぶり過ぎですよ。言うのは簡単ですから。」

 照れの嬉しさを打ち出しつつも改めて笑いつつ、
 気を引き締める意味でも謙遜を交えて誤魔化す。
 
「私も少しばかり気に掛かりますけれど、
 獅南先生も立派な 大人 ですから。委員と言えど問題にならなければ探る訳にも……
 ……個人的な親交があるなら話しは別ですけれど、私は受講しているのと ちょっと聞きに行くぐらいですし……」

「ソラちゃんだからと言うのもありますけれどね。
 書類仕事 や 策を弄する事 は好きじゃなさそうですし、気まぐれさんでもありますから。
 動きの読めない、戦闘力と生還力に優れた委員が活動しているだけでも牽制にはなりますよ。
 ――あぁ、でも、大変な事をするときは注意してくださいね。
 いくらかは庇えますけど、基本的にはソラちゃんの責任にもなりますから。」

 くすり、と笑いながらもちょっとだけ釘を刺す。
 言及や提示をした分、メグミが被れる責任はあるとはいえど
 行動の責は団体に届き、ひいては起こした本人を待ち構える。
 
 "上司"の言葉が出れば――

「どうでしょう。ソラちゃんの上司が上司でいいんですか とも思いますが――
 ――ええ、このコピー用紙をいんさつきに入れて、お昼ご飯にしちゃいましょうか。」

蒼穹 > 「そうかな?本当に言ってるだけだったら買いかぶらないよ。」

ふるっと首を左右に揺らして、褒めるところはちゃんと追いうつ。

「気になるけどどうしようもない、か。私もそうだけど。
委員として気になってるんじゃなくてさ、個人として気になってるんだよね、何となく…。
っていうかメグミも取ってたのかあの人の授業!驚いたよ…。」

授業内で会ったことあったっけかと振り返るけれど、とりわけ記憶にない。
そもそも同じ授業ではない可能性もあるけれど。

「よく知ってるね、私の事。
…責任…責任。社会ってものは厳しいね。それこそ立派な大人になる節目ってやつかな。
んー…大丈夫大丈夫。安心してって。気をつけるけどさ、今まで通り、心配かけたりはしないよ。」

その自信に根拠があるわけではないが、いつも通りの御都合主義さで、親指をグッと高く立てて見せる。
言われなくても、とはいえ。

「……仮に、私が大変な事をするとして、一体何をするんだろうね。」

思い当たる節はあるが。小声で自問の様に溢す。

「うん…?上司で…?
はいはーい、じゃあいっくよーっと。持ってくのってあっちの部屋だよね?
食堂に行ったら私、普通のとんこつラーメン食べるんだ……。」

扇風機に気を取られてたそうで。
つけっぱなしてた強風の扇風機のスイッチを切れば、
分厚いコピー用紙を勝手に彼女から貰って。
熱気の籠った風紀委員会の一室からたったか駆け出し振り返った。

メグミ >  
「はい。
 魔力の保有量こそ低いとおっしゃってましたけど、技術としてはかなりのものですよ。
 その分スパルタでもありますが――」

 と 授業の一つを思い起こす。
 慣れるまでは大分苦労した記憶はあるものの、"ひたすらこなす"事は得意だ。
 慣れてしまえば得るべきものが多く、労に見合った/それ以上のものを齎す講義であったと記憶している。
 
「召喚士ですし、何より友達ですから。友達の良い所ぐらい知っています。
 勿論心配はしませんけれど、ちょっとしたくもなっちゃいます。
 ――ええ、大人と子供の節目でもありますし、法と無法の境目でもあります。
 その境目を取り持つのも召喚士――私のようなものの役目です。」

 思う所があるのか、言い直した後に頷く。
 とは言え親指を立てて示す彼女を見る瞳に不安は無い。

「さあ? でも、うっかり管理下にある自販機を壊しちゃったりするのも大変な事と言えば事ですから。
 気を付けてくださいね。ソラちゃん。」

 迷いを覚えるような小声を拾う。
 手の内に落とし込むように例えてみせつつ、軽い注意を促すか。
 管理下にないものならいいのか、生きている自販機ならどうなのかなどの倫理は別の話なので言及はせず。

「とんこつラーメン……結構濃いものを食べるんですね。
 私は何にしましょうか……ええ、この紙はそっちであってます。」

 コピー用紙を一部を渡した後、蒼穹を追う様に歩みを早める。
 つつがなくコピー用紙を入れ終えた後、蒼穹と共に昼食へと向かうだろうか――。
 

ご案内:「風紀委員会」からメグミさんが去りました。
ご案内:「風紀委員会」から蒼穹さんが去りました。