2016/08/14 のログ
ご案内:「風紀委員会本部」に三谷 彰さんが現れました。
三谷 彰 >  昼下がりに風紀委員の部屋に一人の男が座っている。

「……」

 その男はパソコンと向かいカタカタと文字を打ち込み続ける。書いている内容は夏季休暇が始まってからの違反者などのまとめだ。  
 重いものに関してはそこまで増大はしていないが罪状や名前を打ち込むまでも無い軽い物はやはりというべきか6月までに比べると爆発的に増えている。  
 特に多いのは深夜遅くに出歩いたり時計塔を初めとした進入禁止地帯への立ち入りだろう。  
 重いものに関してもある程度の上昇は見受けられるが組織的というよりは個人の喧嘩の延長の様な物や事故といったものが多いという印象だ。
 
「……ふぅ」

 コーヒーを一口のみ窓の外へ視線を向ける。
 当たり前というべきか歓楽街に比べればそこにいる人は少なくどうにも好きになれない雰囲気が漂っている。
 さっさと仕事を終わらせて戻るか。そんな事を考えコーヒーカップを下ろすと再びパソコンへと向き直る。

三谷 彰 > 「……嫌になるなホント」

 思わず一人愚痴る。
 風紀委員の全体の発見数を書いているのだ当然そのリストは膨大になっている。
 結構長い間パソコンと格闘を続けているがリストを書き終えただけ。これから対策等を書いてそれをまとめてと仕事は山積みだ。
 そもそも対策案といっても警備を増やす位しか案などあるわけも無い。かといってあまりにも風紀委員の数を増やせばそれはそれで息苦しいというものだろう。
 私服化というのも考えたがそれは違う部署の管轄だろうし……。

「……んー」

 パソコンに向き直って目を離し背もたれに深くもたれかかり考えを練る。

ご案内:「風紀委員会本部」に那岐夜車丸汀さんが現れました。
那岐夜車丸汀 > その気配は急にやってきた。風紀委員会本部にも出入り口は確かにある筈なのだが、その気配の主は
急にその部屋の入り口付近に現われたという。そして扉を開け、
何食わぬ顔で中にいるであろう三谷さんの方を向きながら「お疲れ様です」と声をかけたという。

風紀委員に所属して居ながら 一般委員でありながら、赤い制服は相変わらず未着用だった。
未着用な理由とその許可はいつだったか受理されて未着用のままだ。
でもそれでも示しがつかないので腕章だけという状態。

音の出ない異能でもって場を把握すると 空いているパソコンの席へと移動をしようと動く。

三谷 彰 > 「ん、あ、ああお疲れさん」

 あれ、足音したか? とかすっとぼけた事を考えてはいたがこの島身内相手に気にしたって無駄とわかっている為そういう異能か何かなのだろうと納得させ何食わぬ顔で聞き返す。
 チラリとそっちを見るとどう見ても制服ではない人物。

「ったく、別に今は良いけど公の時にはちゃんと着ろよ。目印にもなんだからさ」

 というだけ言ってから自身も思いっきり着崩していたのを思い出し俺には言われたくねぇかと苦笑を浮かべる。

「水かお茶いるか。暑い中来たから大変だっただろ」

 立ち上がり水などを置いてある方へと足を向ける。丁度動きたかったから良かった。

那岐夜車丸汀 > 普段も足音何てわざとしない限り立たない。影も気を付けないと出ない。
それが人の轍を外れし存在の宿命たる理由。まぁ諸々バレている存在でもある。
紅い制服を着ない理由の一つが 着なくても目立ちます、という理由だったりする。

「公…公でも余程重要でない場合は纏いませんが。着なくても目立ちますし…」

本当に着たくないのであれば 刑事課なる部署に配属されてしまえば着ずに済むが。
今はまだ1年というのもあり一般委員で終わっている。

「で、は、お茶をいただきます。暑さはそうでもありませんが…」

パソコンを起動させて 何処からか取り出した耳にインカムをつけると 起動するまで暫し待機を。

三谷 彰 > 「あぁ……たしかに、目立ちそうだもんなあんた」

 失礼な意味ではなく単純にそうはいない見た目だからだ。
 まぁ別に周りがわかるなら良いかと思いお茶をコップに移すと移動し相手の机に置く。

「ほらお茶。暑さに強いんだな。俺なんて暑いの嫌いだから十分辛いぞ」

 そんな事を言って少しだけ笑うと自分の席に着く。
 だがやはりどうにも良い案が思いつかず。うーと唸る。

「……あんたは何の仕事で来たんだ?」

 と相手の邪魔をするのは良くないと思いながらも思わず話しかけてしまう。

那岐夜車丸汀 > 「まぁ、目立つ色合いは私の他に1名居られるようですけど。風紀委員に。」

見た目的に目立つ色合いたるアルビノは風紀委員に調べる限り2名いる筈。内1名は自分と知れる。
もう1人はいるとだけわかるがそれだけだった。

置かれたお茶のコップを持ち上げ一口だけ飲むとまた置いて

「いえ、来る間は冷却魔法をかけますから、それでひんやりしたまま赴くだけです。
 …冷却魔法の札差し上げましょうか?札の効力は大体1日ですし。」

パソコンが起動をした 画面やアイコン、マウスは音が鳴るようにしている。
あと何かするごとに機会が音を鳴らすようにしている。
画面が平坦である以上、異能で視ても画面は反響定位してくれない。
パソコンの機械そのものを理解しないと起動後が全く、という具合。
文章ソフトを立ち上げると ブラインドタッチのままカタカタカタと聊か早い打ち方で作成し始めた。

「私? 日々の記録と島の構図をデータ入れに来ました。
 スキャンはほかの方にお任せしているのですが…」

話しかけられても パソコン操作は止まらない。打ち込み速度も変わらない。

三谷 彰 > 「2人もいるのか。全然知らなかったな」

 顎を押さえ考えるそぶりを見せた後軽く頭を振るう。
 あまり交友が広い訳ではないがここまで目立つなら知っていてもおかしくは無いが……覚えていないだけだろう。
 相手の申し入れにパッと顔を明るくすると。

「それすげぇ助かる。付与魔術じゃ精々タオルが冷たくなる程度だし」

 と明るい表情のまま言葉を続ける。
 相手のパソコンが小気味よく音楽を鳴らしているのを聞きながら相手の言葉を聞くと。

「日々の記録か。あれ面倒だよな……こんなこと言っちゃいけねぇけど」

 顔をしかめそんな事を言い放つ。
 真面目に不真面目。なんとなく自覚はしているがやはり事務系はどうにも好きになれないのだ。

「スキャンついでだしやってやろうか。札のお礼に、ってまぁ誰かがやってくれるならそいつに任せるが」

那岐夜車丸汀 > 「私を除きましたら 1名ほど。然し乍ら名称及び学年諸々は存じませぬ。」

あと風紀委員に所属しているという事だけ。情報としては少ないし同じ委員としては少々使えない少なさだったりする。
付与魔術というらしい。此方は単に符術として作っているので確かここにと 打ち込みを一旦止めて
何処からか取り出した札の束をテーブルの上に置き、数枚ほど引き抜くと それを彼の方へと差し出そう。

【極寒冷却 常時25度 使用者名     】を。

陰陽術の系統に近い梵字で札の上に描かれている札。使用者名が空欄になっているが
そこに名を入れてどこでもいいから貼れば効力を発揮する仕組み。

「1日快適に過ごせますよ、ただ、使い捨てですから。
 効力が切れるまで 水にぬれても剥がれません。てことで」

またパソコンの打ち込みを始めるのだ、その速度が変わらない。

「日々の記録は 記録でしかないので…特には。
 島の構図は…聊か膨大ですので他の方にお任せしております。
 スキャンというかデータ取り込みに近いと思います。此方に…」

帯に差していたUSBメモリーを手にした。容量はギリギリに詰め込んだらしく 中身は精密極まりない地図。
輪切りにしたような構成図が数千点、線図で建物構造から地下構造に至るまでの図、諸々が収まっている。
普通のパソコンで見るより高機能なパソコンの方がいいような代物。

因みに USBメモリーの形状は何故か稲荷寿しの形をしていた。

三谷 彰 > 「まぁ同じ風紀委員ならどっかでわかるだろ」

 自分の能力的に目立つ対象ならたぶんその内見つかるはずだろう。まぁ見つけたところでどうするという話ではあるのだが。
 相手から差し出された札を受け取りニッと笑う。
 
「ありがとな。今度長時間外の仕事の時にありがたく使わせてもらうぜ」

 そう言葉を返すとその札を破らないようにポケットにしまいこむ。折角貰った物を即座に破いて無駄にするなど本末転倒もいいところだ。

「俺は日々の記録苦手だったぞ、何書けば良いかわからねぇし……珍しい形状のメモリだな」

 受け取ったメモリを軽く手で転がしてパソコンに入れようとするが非常にゆっくりになってしまう。
 あまりのデータ量に少しだけうわぁと言う声を出すがそれ以降は特に何も言わずデータを読み取り続けさせる

「こりゃまた随分と丁寧に取ったな。歩いて回ったのか?」

那岐夜車丸汀 > 「それか、体に直に冷却魔法を付けるかですが、魔力が持続して減りますのであまりお勧めは致しません。」

見た目的に目立つ、気配からして目立つ委員はほかにも沢山居られる。
自分と主に害がない限りは特に気にしないのが吉としている。
彼に渡した以外の札の束はテーブルより引っ込みどこかにしまわれた。

また頂いたお茶のコップを手に取り 一口飲む。

「日々の記録 一言記録でも構わないのでは? 単に面白い形状のメモリです。
 他に車や海老など御座いますが。見た目に分かりやすいものを選びましたらこの結果です。」

彼に手渡した後は 最後の打ち込みを終わらせて 一気に保存をかけた。その後音声読み上げソフトで傾聴にかかる。

「蝙蝠の群れを呼び寄せて 一カ月ほど飛び回らせました。
 歓楽街は提出済みですし、今回のメモリの中身は異邦人街です。あくまで構図ですので有効な情報やピックアップはお任せ致します。
 次は宗教施設群でしょうか。まだ赴いておりませんし。」

傾聴終了 問題なし。保存もかけているしパソコンの電源を落として操作終了。

三谷 彰 > 「それは確かに困るな。いざって時に魔力切れで戦えません。何て言った日にはいろんな意味で洒落にならねぇ」

 苦笑を浮かべる。
 ネタでも比喩でもなく。魔力切れになるのは非常に不味いだろう。マルトクの自分は尚更だ。
 戦うの前提なのがらしいといえばらしいのだろうか。

「今思えばそうだよな。なんで律儀にしっかり書いてたんだろうな昔の俺。たしかにこのUSBメモリは届いたら一発であんたのだってわかりそうな位には目立つな」

 まだ1年でよくわかっていなかったこともあってしっかりと書いていた。今思い返せば確かに無駄だったかもしれない。

「へぇ、蝙蝠を……あんた滅茶苦茶器用だな。いろんな魔術使えるのかよ。行くのはありがたいが気をつけてな、まぁ宗教施設郡はやばい場所じゃねぇから安心だけど。後このデータは大事に使わせてもらう。たぶん俺らの部署が1番こういうの使うし」

 相手にUSBメモリを返す。
 俺達の部署の大半は戦闘に特化しすぎててその辺を回りに投げてるからこのデータは1番使う部署ともいえるだろう。

「あ、、仕事終わったならちょっと相談良いか? 一人で考えても煮詰まっちまってな……」

那岐夜車丸汀 > 「魔力が切れた場合ですか…そうならない様に日々鍛錬によって体力を増やされたらどうでしょうか?」

魔力が切れたら気力で戦えばよい、どこぞの戦闘狂ではないが、
魔力切れとか言う理由で戦力外は駄目だと言っている様なもの。
魔力が切れれば物理的に体力と筋力で補ってしまえと割と無茶な事を宣う。

「一言で 今日はなになにがあった、とかでよいと思います。
 現に私はそんな調子ですし。USBメモリ 目立たない大きさとかありますよ?でも無くしそうですので。」

「私 正体はアレですし。色々と魔術は使えますよ?
 打撃群としては 単体では微妙かも知れませんが…では情報はお預け致します。」

 USBメモリを受け取ると、それを帯に差し戻し

「はい? 仕事は終わりましたが…何か御座いましょうか?」

三谷 彰 > 「体力か。まぁそれも方法のひとつではあるな。もう少し走る距離伸ばすかな」

 何時も一応走ってはいるが最近余裕も出てきたところだ。もう少し伸ばしても問題は無いだろう。
 
「ま、今度書くときにはそんな感じにしてみる、たぶん問題ないだろうしな。その稲荷なくしたらちゃんと届けてやるから安心しとけ」

 ちょっとだけ感じの笑いを浮かべそういい放つ。まぁ自分の部署でそんなのを書く機会はそうは無いだろうが。
 相手が情報に乗ってくれるそぶりを見せると実はと切り出すだけ切り出し少し言いよどみ。

「いや、やっぱ良いや。これだけやらせて更に相談ってのも申し訳ねぇし。帰り気をつけてな」

 そう言い自分は自分の席に戻ると少し真剣な顔に戻り考え始める。

那岐夜車丸汀 > 「では 私は是にて失礼致します。

 宜しいでしょうか?では またいずれ。」

色々とあるようだが 彼が良いのであれば長居はしない。
彼へと会釈をしたかと思うと 席を立ち部屋と廊下を隔てる扉を開けると
その敷居を跨ぎ 扉を閉めると―少しは気配が移動していったが 
途中でその気配はプツッと糸が切れたかのようにいなくなってしまった。

ご案内:「風紀委員会本部」から那岐夜車丸汀さんが去りました。
三谷 彰 >  相手に軽く手を振り返し数分。

「……固定地点」

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 歩き回る風紀委員が増えて息苦しくなるなら、それらの違反の多い場所に風紀委員を常に置いておけば良い。
 幸いにもどの辺りでそういったことが多く起きているかはわかりやすく纏められている。それを利用すれば可能だろう。特に異邦人街に関しては丁度今詳細なデータが来たところだ。
 問題は危険地帯のスラム周りや転移荒野等のメンバーをどうするかだが、ある程度志願制にした上で2人以上で組ませる様ににすれば問題ないだろうか。
 チラリと時間を見る。ギリギリ夕方には帰れるだろう。
 軽く一声気合を入れると再びパソコンへと向き直って文字を打ち始める。

ご案内:「風紀委員会本部」から三谷 彰さんが去りました。