2015/06/06 のログ
レセナ > 「先生としてその発言は如何ですの。
商売人としては嬉しいお言葉ですけれど。」

「先生のお店もなんだかよさそうなモノ揃ってございましたね。」
近々是非伺います、と席を立ちスカートを摘んで立礼。

黒星 > 「金を払うだけマシな教師じゃあないかネ。
 口だけよりも目に見えるモノ払う方がお互いのタメだヨ。」

立ち上がった相手に頷きながら、財布をスーツの裏側に戻す。

「それじゃあ、どこぞで寝床でも調達するがいいヨ。
 レセナは運が良かったネ、クカカッ」

レセナ > 「目で見えるものほど信用できるものはございませんからね。
先生とはとっても気が合いそうでございます。」

にっこりと笑顔向けて踵を返す。

「今日はこういう日でございますので、望む結果にたどり着けるほど運の良いことはございません。」
「それでは、良い夜を。」

鼻歌交じりにカフェを後にするのであった。

ご案内:「学生通り」からレセナさんが去りました。
黒星 > 片腕をテーブルに乗せて頬杖をついて、去っていく姿を見送る。
多少の金で買える労働力と思えば、安かったのか?

「二級生徒ってのは便利だネ。
 ワタシも 2-3 人くらい、自由に使えるのが欲しいもんだヨ。」

黒星 > 「最近、また増えた気もするしネ。
 どこで買えるんだったかヨ、あれって……落第街の斡旋人はダイブ前にとっ捕まって、消えちゃったしネ。」

ふーっと細く長い息を吐きながら、こんな時間にも行き交う生徒を眺める。
まるで品定めでもしています、という風の視線である。

黒星 > 「ま、ココでこうしててもしょうがないかネ。」

時計を見て、時刻を確認。
まだまだ夜明けまでは時間がある、今から移動しても問題なさそうだ。

ということで、伝票を取って席を立つ。

「そんじゃあ、向こうでもウロついてみるかネ。」

ご案内:「学生通り」から黒星さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に遠条寺菖蒲さんが現れました。
遠条寺菖蒲 > 生徒会に身をおいてはいるが独力で情報の調査をしておこうと考え行動してみるが、それほど収穫は得られずに予想外に進展がないことに少し不満顔であった。

「……事件が事件だけに情報は漏らしませんよね」

なんとなく菖蒲としても分かっていた結果ではあった。
最初から上手く情報収集が出来るとは思っていなかったが温室育ちで過保護にされて育った彼女には整った顔を少し不満気に歪める程度には不満であった。
恐らく生徒会と言う名の権力を使えば、情報収集も楽なのだろうがそれは上の傍観に徹するという決定に逆らうことになるため不可能と言えた。

遠条寺菖蒲 > そして菖蒲としては公安委員会の人間や風紀委員会の人間と遭遇できれば有り難くも思っていたのだが結果は空振りである。
今も視線だけ動かして周囲を見渡すが、特に見たことのある人物を発見することは出来ない。

「やはりこういうのは現場めぐりなのでしょうか……」

それは島に来てからテレビで偶然見た刑事ドラマの主人公が何度も現場へ向かい閃いたり発見をしたりするという事をしているから出来た判断であり、とても夢見がちな思考である。

遠条寺菖蒲 > 生徒会への報告で上がった『違法薬物』の件での事件発生現場についての情報は多少は出ていたし記憶もしているが菖蒲は口頭でその話を聞いただけであり、性格な場所を把握している訳ではない。

「組織に頼らないというのは意外と面倒、ですね…」

そう小さく呟いて、この学園での各委員会等の権力について少し考えた。いつの間にか自分も権力を当然のように思っていたのだろうかと思うのだが、菖蒲の間違いはこの学園に来てからではなく生まれてからと言う間違いであるのだが本人は気が付けない。

遠条寺菖蒲 > 一息ついて、ここで考えることにした。

先ず、私の優先目的は事件の関係者からなんとか聞ける範囲で情報を収集して後日の楽を勝ち取ること!
幹部候補生になったからある程度書類にサインやハンコを押せるようになって今までの比ではなく大変と聞いてるからどうにかしたい。
となれば、やはり情報を握っているだろう組織の人に会うのが望ましいのかも知れない。
後は現場百回とかそういう感じなのでしょうか?確かに朝と夜では受ける印象って違いますよね?

首元に右手を当てて考える。

遠条寺菖蒲 > 手当たり次第に聞きこみをした方がいいのかも……。
あ、でもそれだと生徒会に迷惑かけちゃうのかも。

そんな思考をしつつ菖蒲は別の場所へと移動することにした。

ご案内:「学生通り」から遠条寺菖蒲さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に烏丸 九郎さんが現れました。
烏丸 九郎 > ふぁぁぁ……くそ…

(朝日が登ってしばらく経つが、一向に眠気はおさまる様子を見せない。
大きなあくびをしながら学園へと向かう歩みはとろとろと遅い。
ちらりと横目でいつも人が賑わっているカフェを見れば、氷架の姿が目に入る。
あいつ目立つな…なんてことを思いながらも、カフェには立ち寄らず
そのままノタノタと歩いてゆく。)

烏丸 九郎 > (色々と思うことがあった。公安のことで。
公安に不利な情報を流そうとするあの男…。
麻美子の言っていた氷架の異能を次へと進ませてどうのとかいう
胡散臭い『都市伝説』。
今月の食費。
バカの考え休むににたり。考えがまとまるわけもなく、夜更かししてしまった。)

ねみぃ…

ご案内:「学生通り」に犬飼 命さんが現れました。
烏丸 九郎 > 麻美子のせいだぜ…まったく

(とりあえず責任転嫁することにする。
ブチブチと文句をたれながら歩む。
基本的に通学は徒歩だ。今隣を走っていった路面電車や
鉄道、自転車といったものは使わない。)

犬飼 命 > 学園までの道のりの十字路、徒歩で通学する学生で賑わってくる場所でもある。
その曲がり角、苦労の眠気もあったのか急に目の前に長身の男と出会い頭になった。
何かに気を取られているのか気づいていない様子だ。

烏丸 九郎 > うぉっと…

(あわや正面衝突というところで、よろめきながらも
かわそうと試みる。その結果、肩がかするくらいのの接触で済んだだろうか。
危ないところだ。自分もだが、相手も注意が足りなかったようだ。
とやかくいう気はないが…)

…猫?

(なんで猫?のってるんだ?)

犬飼 命 > 「んぁ……?」

男は頭に猫を乗せていた、その猫に左手の指を差し出し遊ばせている。
接触に気が付き烏丸に顔を向ける、目付きの悪いその顔はそれだけで威嚇しているようにも見える。
お互いの不注意で接触したことを理解するとバツが悪そうな顔をする。

「ん……わりぃ、ちょっと余所見をしてたようだ。
 あぁ、猫だが?」

どういうわけか猫は男の頭から逃げる様子はなさそうに、差し出された指をつついている。

烏丸 九郎 > ボーッとしてるなよ、あぶねーぞ。
まぁ俺も悪かったけどよ。

(男に向かって言葉を投げかけながら、肩を払う。
なんで猫が乗ってるのかはわからない…猫が好きなのか
そういう異能なのかはわからないが…おそらく前者なのだろう。
猫も男が好きなのか、接触しても逃げる気配がないようだ。)

頭に猫乗っけてるなんて珍しいな、あんた。

犬飼 命 > 烏丸の乱暴な言葉づかいに一瞬、眉を顰める。
だが、ここでキレてもどうせ『制裁』されるだけだと怒りを沈めた。
こんな些細なことでキレそうになるのはこの男のわかりやすい短所である。

「ま、まあなお互い様だ」

二人の様子を見ていた他の生徒の声がヒソヒソと聞こえてくる。
「うわぁ、烏丸のやつ風紀委員に捕まってるよ、ゴシューショーサマ」など「カワイソー」などと。
目の前に居る男はどうやら学園内では危険人物らしいことが伺える。
当の男はその会話に意を介せず、いや聞こえないふりをしているのようだ。

「捨てられてたからな、拾ってきた。 抱え続けてると猫も嫌がる、だから乗せてるだけだ珍しくもなんともない」

それが珍しいというのだが。

烏丸 九郎 > そういうこった。
お互い、気をつけようぜ。
いくら異能者っていっても交通事故かなんかにでもあったらただじゃすまねぇからな。

(目の前の男の心中も知らず、気の良さそうな笑顔を向ける。
が、なんか周辺がヒソヒソと騒がしい。
どうやら、男は風紀委員のようだ。
このあいだのギノさんといい、この猫の男といい、風紀委員の男は変わった特徴でもあるのか?)

へぇ、いかつい顔して割と優しいんじゃねぇか。さすが風紀委員ってところか。

(だが、授業中とかはどうするのだろう?猫を乗っけたまま授業をうけるのか?気になる。)

犬飼 命 > 「はっ、交通事故程度で怪我するほどヤワじゃねぇよ」

この男にとってはそうなのだろうか。実際、事故にあえばただではすまないのだが。
いい加減に周囲の声がうるさくなってきたのかガンを飛ばす。
その途端、周囲に居た生徒たちは散らすように通学路を駆けていった。

「ったく、いつもいつもうるせぇ奴らだ。
 風紀委員だからってわけじゃねぇよ。 嫌いなものにわざわざ優しくするほどほど俺は甘くはねぇよ」

つまり、回りくどい言い方ではあるが猫が好きだからということになるのだろうか。

「おい、一年だか二年のどっちか。 いつまでも突っ立ってると遅刻するぞ」

烏丸 九郎 > (この学校の風紀委員だから、異能者だと決めつけてしまったが、どうやら当たりらしい。
どんな異能かを探る気はないが。)

へぇ、そうなのかい。羨ましいぜ。

(男が周囲を威嚇するのを見れば、相当恐れられてる風紀委員なのだということがわかるだろうが
それでも笑みは崩さず、どこか親しげに話しかける。)

なるほどな。甘くはねぇんだろうが、あんたはいいやつそうだな。

(公安の暗部を垣間見たあとだから、余計にそう思えるのか。
周りの風評よりも、自分で感じたことを優先することにする。)

おおっと、そうだったな。俺は一年だよ。烏丸九郎ってんだ。
その口ぶりだと、あんたは先輩か。すまねぇな、口が悪くてよ。

(頭を掻きながら笑ってこたえる。言葉遣いを直す気はないようであるが。)

犬飼 命 > 一行、学園に向かう。時間的にも十分間に合う。

「お前……どこをどう見てそう思えるんだ? そう簡単に決めつけていいのかよ」

烏丸に怪訝な顔を向ける。楽観的なのか短絡的なのか会ったばかりでは伺いも知れない。
そんな二人の様子を他の学生は困惑した様子で眺める。

「一年坊主かよ。 犬飼だ、犬飼命、三年だ。
 せめて先輩と言っておいたほうが命を縮めることにはなんねぇぞ」

こういった距離感で接してくる下級生は珍しい、怒る気にもなれないので苦手である。

烏丸 九郎 > (歩きながら、笑みを浮かべ、犬飼の頭の上の猫に視線をやる)

どこって、猫がなついてるだろ?
動物の心ってのは純粋だからよ、いいやつと悪いやつの違いがはっきりわかるんだと思うぜ。
だから、俺は、あんたがいいやつだと思ったってわけだ。
動物好きで、歌が好きならなお完璧なんだがよ。
歌はいいぜ?魂で繋がれるからな。

(まだ寝ぼけているのかと思わせるようなことをのたまう。
しかも自信満々に。
他の学生の畏れの混じった眼差しにさらされながらも、カラカラと笑ってみせた。)

犬飼さんか、俺のハートに刻んでおくぜ。
先輩ってかしこまった言い方のほうが好きなら犬飼先輩と呼ばせてもらうけどよ。

(馴れ馴れしい下級生は、そんなことをいいながら
犬飼と歩調を合わせて学園へと向かう)

犬飼 命 > 「動物の心が純粋だなんて決めつけな気がするぜ。
 少なくとも動物にも好き嫌いぐらいあるだろ、第一俺は犬が嫌いだ、動物好きなんかじゃねぇよ。」

犬、その言葉をして忌々しい顔をする。

「はっ、そうか……おまえ歌やってんのか。
 悪いが歌にはあまり興味がなくてな。魂でとかなんてのはちょっとわかんねぇな。
 おまえが歌を好きだってのはわかるがなぁ」

悪そうに手を振る。
残念ながらこの犬飼、歌にはこれといった興味がなかった。
とはいえ烏丸のこの様子、歌が好きなのであろう。
否定するわけにもいかないがうまい言葉が浮かんでこない。

「おまえ……だいぶ馴れ馴れしいな。 ぜいぜい取り締まられねぇように気をつけておくんだな」

やはり烏丸下級生は苦手な気がする。 なんだか相手のリズムに乗せられているような気がして。
そのようなやりとりをしていたら校門に着いていた。

烏丸 九郎 > ハハハッ、違いねぇ。
でもよ、少なくともその猫にとっちゃ犬飼さんは悪いようには見えねぇってことだろ?
それに、俺も、あんたが悪い奴のようには見えねぇ。
犬飼さんが悪いやつなら、ぶつかった時点でなんだかんだ因縁ふっかけてくるだろうしよ。

(犬が嫌いなのは意外だった。やっぱ名前のせいだろうか?
気を悪くさせそうだからそれは言わないでおくが。)

ああ、歌は俺で音楽は俺だ。俺はいずれ音界の覇者になる男なんだよ。
大成するぜ?
犬飼さんが歌に興味ないってのは残念だけどよ
気になったらいつでも聴きかせてやるぜ?
俺の魂の歌ってやつをな。

(少し残念そうではあるものの、笑顔のままで自身の夢を語ってみせる。
夢というより、野望だが…それでも、夢みたいなことを平然と言ってのける。)

はは、よく言われるぜ。ま、公安には捕まらない程度に注意しておくし
風紀委員の手も煩わせる気は今のところはねぇよ。

(サボりは良くするし、大時計塔はベストプレイスと称してはよく進入するのだが…。
それを悪びれもせず言っているのだから肝が太いのかもしれない。)

っと、到着しちまったな。それじゃ、俺はこれで失礼するぜ、犬飼さん。
できれば、音楽にもちったぁ興味持ってくれよな?
個人的には立花響なんておすすめするぜ?

(手をひらひらと振りながら校舎の中へと消えてゆく。
その背中や口ぶりからは、犬飼に対する恐怖など微塵も感じない。)

犬飼 命 > 「……そうか、そうなのか?」

猫に問うように指で頬を撫でてあげても気持ちよさそうな鳴き声しか返ってこない。
気楽なものだ。
犬飼は自分自身が善悪のどちらでもないと考えている。
しかしこうして面に向かって言われるとなると心がむず痒くなる。

「大した夢じゃねぇか。 俺はとても応援する気にはなれねぇが……。
 お前の夢を応援してるやつも居るだろ、せいぜいそいつらの期待を裏切らないようにするんだな。
 もし有名になったんなら、まちなかで流れてくるのを聞いてやるぐらいしてやるよ」

自分で言っておきながら、もっとマシな言い方はなかったのだろうとモヤモヤした気持ちになる。
誰かを肯定するという言葉に慣れていないのだ。

「あぁ、それじゃあな烏丸。 授業だけはちゃんと受けておくことだな。」

立花響、気が向いたら探しておこう。
そういえば烏丸の名を初めて呼んだ気もする。
校舎に消えていく烏丸の姿を見送り、頭の上の猫を抱きかかえる。

「おまえはちょっと風紀委員室でお留守番だな」

そのまま委員会棟へと消えていった。

ご案内:「学生通り」から犬飼 命さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から烏丸 九郎さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に井戸木さいこさんが現れました。
井戸木さいこ > 「あの――」

 道行く人に声を掛け、人を尋ねる。
 が、結果は今のところ、思う程には良くない。

 ……来島宗仁本人とはまだ話せてない。
 それだけではない、学校にも来ていない。

 定期健診の予約と思わしき患者もやってきた。先生が居ない事を伝えて、帰って貰った。

 仕事や診療を黙って休む様には見えなかった。同じ居候達には上手くごまかしているけれど……。

 ともあれ、尋ねる。片っ端から話を聞く。まずは表からだ。

井戸木さいこ > 「……」

 少し疲れたので休憩する。
 その辺の自販機でココナッツソーダを購入して、一息。

「どこ行っちゃったんだろ……」

井戸木さいこ >  此処に居ても手がかりはない。
 学校でさらっと聞いた限りも、無断欠勤以上の情報は得られなかった。

「うぅん……」

 わたしを救けた様に、何かに巻き込まれたのだろうか。
 そう思いながら、思案を続ける。

井戸木さいこ > (ちょっと休憩)

 先走り易いのはわたしの悪い癖だけど、
 朝から動いていた事もあって少々疲れた。
 
 手頃なテラス席のあるカフェに座り、身体を預ける。
 今度は紅茶とアイスを注文した。

井戸木さいこ > (んー、美味し。)

 アイスと紅茶の爽やかさに舌鼓を打ちながらの休憩タイム。
 僅かな望みで道行く人を見るけれど、見つかりそうにはなかった。

「……はぁ。」

 無事だと良いんだけど。どうにも嫌な予感がする。
 こう言う時の予感は、だいたい当たる、

井戸木さいこ > (……裏、かなぁ。)

 ぼんやりと思案する。
 表通りでやる事をやれば、後はそれ位しか思い浮かばない。
 裏でも、手に入るかは分からないものの。

井戸木さいこ >  
 来島宗仁の妹分氷架さんに話すかどうかは、悩む。
 いらぬ不安を掛けてしまうかもしれない。そう考えれば悩ましい。

 勿論、彼女の携帯に緊迫した来島宗仁から電話が掛かって来た事なども、知らない。

「うーんー……」

井戸木さいこ >  此処にいても仕方がない気がするが、焦っても仕方ない。
 でも、不安が焦りを呼ぶ。抑えよう。
 ……不安を覚えながらも、もうちょっとだけ寛ぐ事にした。

 店員さんに、アイスクリームをもう一つ注文する。
 柑橘系フレーバーのアイスクリームを食べてみよう。

ご案内:「学生通り」に松渓 つばめさんが現れました。
井戸木さいこ > 「……♪」

 アイスクリームを口にすれば、思わず顔が綻ぶ。
 桑の実や果物の自然の甘さも好きだけど、こういうダイレクトな甘さも、やっぱり好きだ。
 今まではめったに食べられなかった、けど。
 
「ん、おいし。」

松渓 つばめ > 「やっぱ一日はどっか早上がりの日作っとくべきねー」
自分の計画性を自画自賛しながら、駅への帰路を歩く。
午後の授業のうち、時間割で単位調節し、早く帰れるようにしたのだ。
「マァ、結果一人で帰るわけなんだけど。……どっかで何かつまんでこうかしら」

キョロキョロと

井戸木さいこ >  尚、井戸木さいこは本日の受け持ち講義なし。
 だからこうして探し歩く事も出来るのだが。

「……うぅん。」

 紅茶をストローで吸いながら唸る。

松渓 つばめ > 「お?」
甘味の皿を重ねた、一部がやたらめったらゴージャスな女性。
まだ一度か二度だが、講義を受けたことはあった。
(確か……)少し思い出して、歩み寄る。テラスの柵を挟むように。

「さーいこセンセ?」

井戸木さいこ > 「あ」

 目の前のは確か、松渓 つばめ  だった気がする。
 何となく印象に残っていたので、すぐに覚えた。

「え-と、 松渓さん?」

松渓 つばめ > 覚えててくれたんだ、素直に嬉しい。歯を見せて笑いかける。アタリ、と。

「ちっす松渓でーす。センセ今日は非番ッスかー。買い物?デートの待ち合わせ?」
足を後ろにぱたぱたとさせる。

井戸木さいこ > 「ううん。探し人。そんな人居ないよ。なんて。」

 小さく首を振って否定の意。
 一応、聞いてみる事にする。

「来島宗仁先生、見なかった?
 ほら、あの、保険医さんの。」

松渓 つばめ > 「来島先生?あのタバコスッパスパの」
学校に居るんじゃ、という言葉を飲み込んだ。
彼女が学校の外で、教師の所在を聞くというのは、つまり、校内にいないから。

「ん、どうしたんです、今日これからこの辺りで偶然さいこせんせーと会ったりする感じで?」
柵に寄りかかったまま問う。少しはぐらかしながら。

井戸木さいこ > 「んー、ならいっか。何でも無いよ。」

 多分知らないだろう。とアタリをつければはぐらかし、
 くすりと笑みを浮かべてみせる。あまり騒ぎ立てるのもな、とも思っているのだろう。

「それより、松渓さんは?
 サボりだったら指導しちゃうゾ☆ なぁんてね。」

松渓 つばめ > 「アタシは今日の午後後半取ってないですからー。
たまにはカジノとか遺跡とか行ってみよっかなーって思ってたところですよー?」
真面目な所をちょっと見せつつ、教育的指導?と冗談めかす。
が、全く何でもない、とされるのもそれはそれで気になる。
「ちょっとメッセにでも聞いてみましょうか?アタシの友達どうせ講義効かずに遊んでるだろうし」
携帯を取り出して数回振って見せる。

井戸木さいこ > 「うーん……」

 考えこむ。
 目の前の生徒の"性質"がよくわかっていないこともあり、保留にすることした。

「もうちょっと自分で探してみるね。其れでもダメなら、お願いしようかなぁ。」

松渓 つばめ > 「そスか。それならまぁ」やめておきます、と携帯をしまう。

(まぁ、後で勝手に流してみるけども)
尾ひれ背ヒレのつかないよう気をつけて聞いてみよう、とも。

「んじゃ、センセーはこの後も来島先生んとこ探してみるつもりなんですね。
アタシは帰るだけでヒマだし、なんなら個人的に手伝いますけど」

ペットボトルからレモン水を口に含む。別の先生の講義だったが、体育けっこう頑張ったのでクエン酸が美味い。

井戸木さいこ > 「うん。それじゃあお願いしようかなぁ。
 この辺りは探したから、後は、ら―――」

 聞いたし、それくらいなら。
 そう思ってそこまで言って、言葉を止める。
 流石に『落第街を探して、』とは言えるものではない。


「……うーん、やっぱり大丈夫かも。
 とりあえず、わたしはそろそろ行こうかな。 松渓さんも気をつけて帰ってね。」

松渓 つばめ > 「あ、お安いご用ですよセンセ、   ら?」

止まった彼女に、少し怪訝な目を向ける……が

「あ、は、ハァ」
気が抜けたように返事をするしかできない。

井戸木さいこ > 「うん。じゃあまた学校で、かなぁ?」

 逃げる様に会計を済ませ、その場を去る。
 とんでもないことを言いかけた後ろめたさ、だろうか。

ご案内:「学生通り」から井戸木さいこさんが去りました。
松渓 つばめ > 風のような早さでどこかへ行ってしまった……
「ら?  ら……ライブハウス」
努めてポジティブな方向で考えてみる。
今日は早めに帰ろうと決意しながら。

松渓 つばめ > 一瞬浮かんだのだ。『落第街』。
(でも、そこまで足を広げて探してるってこと?あのセンセー)

それに、人というのは動く。動く人とさいこセンセーがそれぞれ歩きまわって、行き会える確率は……
「範囲が狭いほど会えるハズじゃない」

それなのに、そんな方まで?自分も時々隠れて行くが、日常的に教師が出入りする場所とは、思えなかった。

携帯を取る。

松渓 つばめ > トトト、と画面に文字を躍らせる。
「今日だれか来島がスパってるとこ見た?」と。

ご案内:「学生通り」から松渓 つばめさんが去りました。