2015/06/23 のログ
ご案内:「学生通り」にアルラウネさんが現れました。
アルラウネ > 《下校時もピークを過ぎた夕刻。
 人通りもまばらになった学生通り、その終点ともいえる正門前に、いつも通り花精は居た》

「ぁぅぅ~~……」

《まあ、その花精の様子は、いつも通りではなかったが。
 花壇の土にぐったり座りこみ、膝から下を土に埋めたまま、両手で頬を揉んでいた。
 白い花の髪飾りと自前の黄色い花を揺らしながら、疲労感たっぷりの顔で、頬をむにむにと揉んでいる。
 座った太ももの上には、この原因を作った黒い物体の入った袋が載っている》

アルラウネ > 「ほっぺたいたひぃ……」

《珍しくぐったりしているのはその、袋の中身のせいである。
 花精にとってその黒いお菓子『かりんとう』は少々堅すぎ、噛むという行為になれない花精は顎を痛めてしまった。
 ようするに、筋肉痛だ》

アルラウネ > 《花精は本来、固形物を食料として『咀嚼』する必要はない。
 ほぼ会話のためだけの口や顎は、花精が幼いだけでなく、種としてあまり発達していないのだ。
 それをいきなり、それなりの堅さがある食べ物に挑戦すれば、筋肉痛にもなるわけだ》

「ぅ~……」

《普段は元気に声を出し、手を振っている花精がぐったりと座り込んでいる姿は、やはり珍しいのだろうか。
 通りがかる生徒らは、少なからず不思議そうな視線を向けて行った》

ご案内:「学生通り」にメアさんが現れました。
メア > ん……?

【学生通りを進んでいると花壇に足の入った小さな少女を見かける
噂には聞いていたアルラウネの少女…ただ初めて実際に見たので
好奇心から近付いていき…】

かりん…とう……?

【ふと、袋の中身が見えた。
植物の少女がかりんとう?と不思議に思いながら】

えと、こん…にちは…

アルラウネ > 「んぁっ、こんにひは~。
 かりんとうでふよー」

《微妙に滑舌の悪い言葉で挨拶し、聞えていたのか、かりんとうの袋を見せてみる。
 花精の表情は、声をかけてもらったというのに相変わらず、くてっと、気の抜けた表情だ》

メア > かりんとう……

【アルラウネという種族は確か植物に分類されていたと思い出す
植物がかりんとう…まぁ食虫植物なんかも居るんだから向うでは
普通なのかもしれないと考え】

えと…だいじょうぶ…?
なんだか、疲れて…る…?

アルラウネ > 「うんうん、ちょっとがんばってみたんだけど……」

《頷き答えつつ、恨めしそうに手元の袋を睨む》

「……くろいあくまはきょうてきでした」

《むむむ、と唸りつつ、少女の方へ袋を向ける。
 食べてみるか? という意思表示だ》

メア > あ…そう、なんだ…

【好物だと思っていたのは勘違いだった。
差し出された袋を見て一つだけ中身を受け取り、ザクザクと食べる
甘くて美味しいが確かに自分でも多く食べていれば顎が疲れるだろう
筋肉があるのかもわからない目の前のアルラウネの少女には確かに強敵だ】

お水、とか…栄養剤…じゃ、だめなの……?

アルラウネ > 「おー……さすが人間さん。
 くろいあくまもあっさり退治ですねぇ」

《そのあっさり食べてしまう様子に、すごいなあ、と感心の視線を向ける》

「ううん、お水だけで大丈夫。
 けど甘いのは好きだから……食べ物くれる人がいて、たまたまもらって」

《だから挑戦していたんだと。そう説明した》

ご案内:「学生通り」に稲葉聡美さんが現れました。
メア > んー…なら…

【同じ甘い物好きとしては水だけではつまらないのは分かる
自分も食べ物が水だけでは少し物足りない】

プリン、なら…柔ら、かくて…美味しい…よ…?

稲葉聡美 > 「ふいーっ!今日もいっぱい勉強したっす!」

(校舎の方から元気に歩いてくる少女。)
(正門付近に見覚えのある姿を見つけて目を凝らし……疑問が確信に変わると大きな声をかけた)

「あっ……メアちゃん!ちっす!」

(ニコニコしながら向かってくる……その途中で花壇に、単なる大きな花ではない者がいることにも気づく)

メア > ん…?

【メアと呼ばれて少女の方を向く】

聡美…こんにちは…

アルラウネ > 「ぷりん……?
 それって、どんなたべものですか?」

《甘い物が食べたいからでなく、ただ噛むという行為が面白かったからなのだが、それはともかく。
 『ぷりん』という未知の食べ物があると知れば、興味津々と聞き返すだろう》 >メアさん

「あっ、こんにちはー。
 えっと……お友達ですか?」

《挨拶をしあう二人に、首を傾げて尋ねた。
 首を傾げた花精の花からは、ふんわりとした甘い香りが漂い始めている》

メア > プリンは…柔らかくて、甘くて…美味しい……
完成、した…食べ物…

【甘い物が好きな少女はいつもよりほんの少しだけ声を張って説明する】

稲葉聡美 > 「うお……これはもしかして……アルラウネちゃん!お知らせは聞いてたけど、ちゃんと見るのは初めてっす!」
「すごい……すごい……」

(初めて見る花精に、名乗るのも忘れて目を煌めかせる。)
(恍惚とした表情でその美しい緑の肌や髪、花弁にわきわきと手を近づけ……我に返る)

「あ、あっ。ごめんなさいっす」(じゅるり)
「こんにちは……1年のいなばさとみっす。メアちゃんとは……そう!お友達、かな!かな?」

(メアの方ににっこり微笑みかける)

メア > うん、友達…

【なんだか一瞬アルラウネを見る目が艶めいていたのが気になったが
深くは考えずに聡美の言葉を肯定する】

聡美は…今、帰り…?

アルラウネ > 「ぷりん……完成した食べ物……!」

《その評価と熱の篭った説明に、花精の興味は思い切りひきつけられたらしい。
 危うくかりんとうの袋を落しそうになり、持ち直す》

「えーっと……」

《友達だと言って話す二人を交互に見て》

「さとみおねーさんに……めあおねーさん?」

《名前を確認するように言いながら、あってるかな? と言いたげに首を傾げる》

メア > そう、プリンは…すごい……

【頷き、プリンの凄さが伝わって満足げ】

うん、私は…メア…
よろしく、ね…えと……

【何と呼べばいいのか分からないようだ】

稲葉聡美 > 「うん、今帰りっす。ちょっと遅くなっちゃったなあ」

(笑顔が滑らかに困った笑顔にモーフィング。そして忙しく興味津々の表情に移り変わる)

「それで……かりんとうにプリン!甘いものの話っすね!?うん、さとみおねーさんも混ぜるっす!」

(おねーさんと呼ばれて恥ずかしくも嬉しげな後輩系少女は、子供のように身を乗り出す。)

アルラウネ > 「ぷりん……すごい!」

《これは食べにいかないと! と、ひそかに決意を固める。
 近々、商店街でぷりんを求める姿が見られるかもしれない》>メアさん

「あ、私はあるらうねって呼ばれてます!
 よろしくおねがいしまーす」

《と、改めて名乗って、ようやく笑顔を浮かべた》

「さとみおねーさんも、甘い物好きなんですかー?」

《もしやここに居るのは皆仲間では、と思いつつ、上目遣いに聞いてみる》

「あ、かりんとうたべますか?」

《くろいあくまもちゃっかり差し出してみつつ》

メア > きっと、気に入る…

【仲間にプリンの素晴らしさを広められて嬉しそうだ】

他にも、ケーキとか…パフェ、とか…
甘い物、は…たくさん……

稲葉聡美 > 「ねへへ。甘いものが嫌いな女子なんていません!……あっ、いただきまーす」

(妙な誇らしさに満ちた顔で答え……かりんとうの袋に手を伸ばす)

(! 固い。少し驚いた表情をしたが、硬さを把握するや問題なく噛み砕く)

「んん、これはなかなか……手強いやつっすね……」

(上を向いて喋りながら……もりもりと咀嚼。)