2015/06/24 のログ
メア > ワイルド…

【聡美の食べっぷりを見てパチパチと拍手している】

アルラウネ > 「けーき、ぱふぇ……!」

《次々と出てくる食べ物らしきものの名前に、只管目を輝かせて復唱する。
 ますます食べたい物が増えてしまった、どうしようといった様子で》

「――!
 やっぱり堅いですよね! 手ごわいですよね!」

《かりんとうを食べる聡美さんを見て、どことなく真剣な顔をしてうんうん、と頷く。
 くろいあくまに苦戦する仲間に出会えたのかと、こちらもまた違う意味での期待が篭った視線だ》

稲葉聡美 > 「プリン!ケーキ!パフェ!イイよねー。この前学生街の――"あまや"だったかな――あそこの和風パフェがよかったんだぁ……」

(口内のかりんとうを処理しつつ、うんうん、と大げさに頷きながら、何か回想に浸っている)

「あー、そういうおしゃれなやつじゃないけど、さとみも今イイものを持ってるっす!」

(下げた鞄を漁るや、市販のグミの小袋を取り出す。透けて見えるは別の黒い悪魔。)
(ちょこっと高いが決して高級品ではない舶来のコーラグミ。固くはないが極めて弾力に富み、ひと噛みふた噛みでは噛み切れない手強さがウリだ)

「かりんとうの後には、厳しいかなぁ……でも、グミはじっくり舐めて味わうのもイイっすよぅ」

(チャック付きの袋を開き――ひと粒を自らの口に入れ――二人に向けて袋を差し出す)

アルラウネ > 「あまや……お店の名前ですか?」

《だとしたらしっかり覚えておこうと、しっかり記憶に留め》

「……ぐみ?」

《不思議そうにしながらも、袋から摘んで取り出してみる。
 ……なるほど堅くはない。けど、なんだかぶにぶにしている。
 指で摘んだまま潰そうとしてみるけど、弾力が思ったよりもあった》

「…………」

《本当に食べ物なんだろうか? と思いつつ。
 口に入れた聡美さんの様子をじーっと伺っている》

メア > グミ…?

【普段食べている果汁タイプとは違いなんだか黒い。
それに袋の上から触った感じもなんだか弾力が強く感じる】

ありがと…

【そういって袋を開け、1つ口入れる
っ…!
コーラの味と強い弾力が口内に広がる。
だがコーラを飲んだことがないメアにとってはよくわからない初めて
の味が広がり少し困惑している。
不味くはないが美味しいという訳でもない、不思議な感覚だ】

アルラウネ > 「…………」

《むむ、と、メアさんの様子にちょっと難しい顔をする。
 二人の顔を交互に見比べつつ、自分の持った『ぐみ』とやらを見る》

稲葉聡美 > 「んー。お店っす。甘味処"あまや"だったかなぁ。かわぞえ先輩がきっと詳しいっすよ。だぶだぶしたズボンの……夜露死苦とか服に書いてある……」

(グミを口中で転がしながら至極適当な説明。件の店で会った甘味好きの不良 川添孝一のことである)

(しばらく口中でグミの弾力を楽しんだ後、もっちゃもっちゃと噛み締めて一粒を完食する)

メア > あまや…美味しそう…

【店の名前からも甘い物の匂いが伺える。きっとそこには甘い物が
たくさんあるんだろう…そんな想像をしながらやっとグミを飲み込み】

変な、味…

【初体験な上にまだ味覚が子供のせいかコーラ味のグミは食感が
面白いお菓子という評価になった】

アルラウネ > 「なるほど……?」

《その『かわぞえせんぱい』なる人物は知らなかったし、さっぱり人物像が浮かばなかったが、お店の名前だけはばっちり覚えたようだ》

「…………えいっ」

《その様子を見届けると、思い切って自分もぐみを口に含む。
 そして、もっちもっち、と噛んで見た。
 ……たしかに堅くはない。堅くはない、が、これはまた違う意味で顎が大変だ。
 筋肉痛で筋肉が痛いってくらい大変だ》>聡美さん

「…………」

《うんうん、とメアさんに頷く。
 味もこれまで経験した事がない物だ。
 あまり甘くはない……けれど、面白い味だとは思う。
 まあそんな事が気にならないくらい、ちょっと顎が痛くて涙目になっているのだが》

稲葉聡美 > 「うん……あそこは当たりだったっす……パフェも……串だんごも……黒みつときなこのパンケーキも……」

(危うく甘味の世界にトリップしそうになるも、すんでのところでよだれを食い止める。)

(二人の感想と反応を見て、普段とは違う少し意地悪な笑み。)

「フフッ、少し通好み過ぎたっすか……でもきっと二人にもこいつの良さが分かる日が来るっす」

(スーパーマーケットでも買える舶来菓子を使った、14歳の少女の精一杯の通ごっこであった。)

メア > いつか……

【この味をいつか美味しいと感じるようになれるのか、そんなことを
思いながらアルラウネの方をちらりと見ると】

え、えと…だいじょうぶ…?

【泣きそうになっているのを見て心配そうに尋ねる】

アルラウネ > 「…………」

《ごくん、と。
 筋肉痛に耐えながらなんとか飲み込む。
 一先ず、飲み込める程度にはしっかり咀嚼したようだ。
 じわりと涙ぐんで頬をさすってはいるが》

「らいほーふ……」

《というわりには、発声が難しそうだが》

「うーん……面白い味だったけど……」

《今の自分にはちょっと辛かった。
 このタイミングでなければ、もう少し楽しめた気はするのだけど。
 と、ちょっとだけ残念そうである》

メア > 無理しちゃ…だめ…

【そっと頭をなでようとする。痛そうにしているのが心配なのだろう】

えと…そういう、時は…冷やすと…いい…

稲葉聡美 > (脳天気少女もさすがにアルラウネのつらそうな感じを察する)

「あーうあう。やっぱりかりんとうにグミのコンボはまずかったっすか……ごめんっす」

「これ、あげるっすよ。こうやって……閉めれば、長持ちするはずっす。また、元気なときに食べてみてっす!」

(指を滑らせてグミの袋の口に備えられた密閉機構で封をして、アルラウネに差し出した)

(舶来サイズのそれは、まだ90gほどの内容量をずっしり残している)

アルラウネ > 「んふー……冷やすんですか?」

《頭を撫でられると嬉しそうにしつつ、たずね返す》

「えっ、いいんですか?」

《差し出されれば受け取ってみるが、なんだか最近もらってばかりの気がしてしまう。
 それもこんなにたくさんもらってしまうのは、文字通りの温室育ちだった花精にも悪い気がしてしまうのだ。
 ……そういえば、まだくろいあくまが残っていた》

「それじゃあ、これと交換です!」

《聡美さんへ、かりんとうがまだいくつか残った袋を差し出した。
 すでにもうすっかりと敗北したし、味は十分堪能した。
 ので、プレゼントしてもいいと思ったのだ》

メア > うん、冷やすと…痛いの、が…少なく、なる…

【少女が言っている対処は顎関節症の対処法なのだが
筋肉痛でも冷やせばおそらく少しは効果があるだろう】

稲葉聡美 > 「おっけー!ようっし、こいつの退治は任されたっす!」

(グミと交換でかりんとうの袋を快く受け取る。)

(そして……メアが花精を撫でているのを見ると、こちらもうずうずしてくる。)

「あっ……あの……さとみも撫でてもいいっすか?」

(若干息が荒くなり、両手を怪しげに蠢かせながらじりじりとアルラウネに寄ってくる)

アルラウネ > 「そっかあ、そうなんですねー!」

《また一つ、いい事を知った。
 痛いときは冷やす、花精は賢くなったぞ。
 メアさんに尊敬のまなざしが向けられる》

「はいっ、お任せします!」

《ぐっと、手を握り、袋と共に意思を託すのだ。
 かのあくまは退治されるべし。美味しいけど》

「はい、いいですよー?」

《にっこり笑って、二人に撫でてもらえるように頭を傾ける。
 とはいえ、自前の花に白い花の髪飾りと、おもいきり撫で回すには、少々撫でづらいかもしれない》

ご案内:「学生通り」にルナさんが現れました。
ルナ > 「…………。」

ほんの少し離れた場所。
花壇に水をやっている少女が約1名。

ペットボトルの蓋に穴を開け、
簡易式のジョウロ代わりにしている。

メア > う、うん……

【向けられるまなざしに少したじろぐ。
間違ってたら…とも思ったがその時はその時だ】

ん…?

【聡美の方を見て呼吸と手の動きを見て何かを思い出す
あ…なんとなく静佳に似ている?と考えながら邪魔にならないように下がる】

稲葉聡美 > 「かわいい……本当にお花だ……かわいい……」

(何事かうわ言のように漏らしながら優しく頭を撫でる。)

(そのまま視線を合わせながら、悪魔に襲われたかわいそうな頬を撫で……葉に覆われた胸へ……おっと)

「あ、ありがとっす!参考になりましたっす」

(すんでのところで自制心が働いて、不自然な礼を述べながらパッと離れる。危ない危ない。)

ご案内:「学生通り」からメアさんが去りました。
ご案内:「学生通り」にメアさんが現れました。
メア > ぁ..ルナ...

【花壇に水をやる少女に気がつき声をかける】

こんにちは...

ルナ > 「……っ、こんばん、は。」

珍しく、周りの人の存在に気づいていなかった様子。
声をかけられるとびくっと大げさなくらいに驚き、
慌てて振り向いた。

アルラウネ > 「んふー♪
 どういたしましてー?」

《撫でられれば嬉しそうに目を細め、お礼を言われれば笑顔のまま返す。
 なにやら危うい意図を向けられていた事には気付かなかったようだ》

「……?
 あっ、こんにちはー?」

《メアさんがルナさんに気付けば、釣られるように見覚えのある姿を見つける。
 すると手を振って声をかける。が、驚いたような様子に首をかしげた》

メア > えと、ごめんね...?

【驚かせてしまったと思い謝る
少し大げさ?と驚いた様子を見て感じるが、問いただす
のもどうかと悩む】

稲葉聡美 > (何をしているのだ、自分は……しずか先輩の影響だ。きっとそう。)
(特に理由のない濡れ衣が鈴成を襲う。)

「ん……あっ、こんにちは……?」

(メアとアルラウネの動作から連鎖的に気づき、とっさに挨拶。)

ルナ > 「……ん。」

すぐに落ち着きを取り戻して、メアさんに頭を下げる。

アルラウネさんに声をかけられたのに気づけば、
そちらにも軽く手を振って近づいていく。

もうひとりの生徒の姿に気づいて、
また礼をしたところで立ち止まったようだ。

メア > ん...?

【立ち止まったのを見て首を傾げ】

えと、どうか..した..?

アルラウネ > 「…………♪」

《また会えたのが嬉しいのか、ルナさんに笑顔を向けている。
 そして手にしている手作りじょうろを見ると、なんだろう? というように首を傾げている》

ルナ > 「……きに、なる?」

アルラウネさんの視線に気づき、
ジョウロを持って近づく。
その歩みは、どことなくいつもより遅いように見えるだろうか。

メアさんの問いには「なんでもない」と小さく答える。

稲葉聡美 > (とても……とても珍しい。)

(校内においては見下されることの多い14歳の少女だが、この空間においては自分以外皆見下ろす小ささの少女。)

(たぎるお姉さんパワー。そして若干の性欲のようななにか。)

(それは、さておき。二人はじょうろを持つ少女と知り合いのようだ)

「えーと……おともだち?」

メア > うん、友達の..ルナ...

【友達と聞かれ肯定する。
だが今はもっときになることがあり...】

ルナ、どうしたの...?

【ルナの様子がおかしい、そう感じて再度尋ねる】

アルラウネ > 「うんうん、気になる!」

《好奇心に光る瞳をじょうろへと向けて、何度も頷く》

「はいっ、おともだちです!」

《聡美さんにはメアさんと同様、そう言って答え》

「そっか、るなちゃんって名前なんだねっ」

《なんだかんだ、これまで名前を教えてもらった事がなかったなあ、と思いつつ。メアさんが呼んだ名前を繰り返す》

ルナ > 「……べつに、なんでも、ない。」

ちょっとごまかすように返事をすると、
アルラウネさんにジョウロを手渡す。
500mlのミネラルウォーターのボトルの
蓋に穴を開けただけの簡単なものだ。
ラベルは剥がしてある。

ジョウロを渡したあとはその場で待っている、
が、その視線がどうもアルラウネさんの頭の花に
固定されているようだ。

メア > そう...

【2度何でもないと答えたルナの視線を追うように
アルラウネの頭の花を見る】

稲葉聡美 > 「るな……ルナ先輩っすね。いなばさとみっす。よろしくっす!」

(頭ひとつもふたつも小さな相手に先輩と言ってのけ、ぺこりと頭を下げた。)

(眼下の少女から少女へじょうろが手渡されるのを眺める。)

ルナ > 「……ん。………………ぅん?」

稲葉さんの自己紹介を一瞬生返事で返しそうになったが
ちょっと不思議な単語が聞こえた気がして視線を向ける。

「……先輩?」

聞き返してみる、が、その視線はやはり
ちらちらとアルラウネさんの花に向いているようで。

アルラウネ > 「お、おー?
 すごーい、お水がでてきたー?」

《渡してもらったジョウロを逆さにすると、水が当然のように出てくる。
 その様子を見ようとジョウロを持ち上げ下から覗き、頭から水をかぶる》

「ひゃーん♪」

《水を被るともちろん目を開けては居られないのだが、気持ちよさそうに声を上げる。
 人間からすればシャワーを浴びてるような気分だろう。
 周囲のやり取りは意識に入っていないようだ》

メア > ルナ...花が、気になる..の..?

【視線がほとんど花から外れないのを見て尋ねる
それになんだか様子がおかしい...それが気になる】

アルラウネ > 《花精自身は、花に注意を向けられている事に気付いていない》
稲葉聡美 > 「あはっ……これ、口癖で。あの、よければ気にしないでほしいっす」

(何度となく繰り返してきたたこのやりとり。しかし述べたままが事実。)

(先輩を見るような眼差しで、ルナの顔色を伺う――生粋の後輩系少女)

ルナ > 「……べつ、に。」

問われれば、慌てて花から目をそらす。
……逸らした、つもり。
まだ時々花に視線は向いている。

アルラウネさんが水浴びをしているのを見ると、
つん、と軽くペットボトルの底を突いた。
ペットボトルの水が補充される。
簡単な術式ではあるが、便利なものだ。

稲葉さんの視線も気にしているようで、
ちらちらとそちらに視線を向けている。
先輩扱いされたのが初めてなのだろうか、
ほんのちょっとだけ緊張して見える。

メア > 何か、隠してる..ね...

【慌てて逸らすがまだ見ている
素人目にもおかしいのがよく分かる】

ルナ..何か、あるなら...教えて..?

ルナ > 「…………ソラ、が。…………
………うぅん、やっぱり……わすれて……」

ぽつりと呟くも、少し慌てた様子で
首を振って言葉を打ち消す。
また、ごまかすように目をそらすが、
今度はその頬が赤くなって見える。

稲葉聡美 > 「どうか……したっす?」

(ただならぬ空気を漂わすメアとルナに、怪しんで少し近づいた)

メア > ソラが、なに...?
ルナ..答えて..

【一緒にいないのが少し気になっていた、嫌な予感が
的中し焦りが見えるが、聡美が近づいたのに気が付き】

何かは、あった..みたい...

アルラウネ > 「…………?」

《しばしジョウロで遊んでいたが、周りの様子に気付いて、不思議そうにしながら成り行きを見守っている》

ルナ > 「………………。」

若干の冷や汗。赤くなった顔を俯かせ、小さく呟く、が。

「……ソラが、かまって、くれない、から…………。」

全くもって、深刻な事態では、なかった。
柄にもないことをつぶやき、ルナの頬は
沸騰しそうなほどに真っ赤っかになっている。

メア > ....ん..?

【かまってくれない...予想していない言葉に首を傾げる】

えと..どういう、事..?

ルナ > 「……さみしい。だけ。」

真っ赤になった頬を隠すように、
誤魔化すようにまたアルラウネさんの花に視線を向ける。

アルラウネの花の蜜は魔法薬の材料として有名。
それは傷や病を癒す薬であったり、
あるいは人の心を奪うものであったり。

あまりよろしくない使われ方をされることもあるが、
片割れにほったらかしにされてさみしい少女は
ほんのちょっとだけ、良からぬことを考えてみたりもした。

稲葉聡美 > 「…ほへっ。」

(沈黙を裂いた――とても健気な悩みに思わず不謹慎な笑いが漏れてしまう)

(ソラ――とは恐らく彼女のボーイフレンドか?適当に察して話しかける)

「あうあう。ルナ先輩、なかなか苦労してるようですねぇ……」

「かまってもらいたい時、ついかまってもらえそうな行動をしちゃうっす。」
「だけど、逆なんす!まずは自分にかまってあげるっす!!」
「自分を大事にするのが、最もカレの求めるルナ先輩につながるっすよ!!」

(雑誌で読んだようなことを適当に言い放った。無駄に自信げに)

メア > そ、そう..なんだ...

【頬がほんのりと赤くなる
ものすごく恥ずかしい...よく考えればソラに何かあれば
こんなところでルナが水やりをしているのはおかしな話だ】

え、えと..元気、なら..よかった...

【とても苦しい言い訳である】

ルナ > 「……む、むぅ…………。」

真っ赤。見事なまでに真っ赤。
稲葉さんの言葉を聞いて、また少し赤くなる。
が、その言葉についても案外真剣に考え始めたようで。
相変わらず花を眺めながら
思考を落ち着かせるように深呼吸。

メア > ん..うん、そろそろ...帰ら、ないと...

【照れ隠しも含んだ言葉を漏らす
よく考えればかなり長い間ここにいる】

アルラウネ > 「…………」

《花精にはいまいち、なんの話しか着いていけていなかったが、特になにもなさそうだと思うと、今度は花を見られていることに気付く》

「…………!」

《ぱ、っと両手でガード。
 片手にはジョウロ、もう片手には貰ったグミの袋を持ったまま》

ルナ > 「……ごめん。」

ちょっと気まずそうな表情でメアさんに向けて呟く。
夜風のおかげでほんの少し落ち着いたか、
少し頬の赤みは引いている。

「…………ぁ。」

花を隠したアルラウネさんを見て、バツの悪そうな表情。
この間ソラが散々に舐め回していたことを
思い出し、微妙にいたたまれない気持ちになった。
慌ててアルラウネさんの花から視線を逸らし、
代わりに稲葉さんの方を向く。

稲葉聡美 > (赤くなる二人の少女と身を守る花精。)

(なにこれ?なんなの?とりあえずみんなかわいい)

(あっけにとられたままとりあえず手に持ったかりんとうの袋から黒い悪魔を取り出してかじる)

ルナ > 「……なんか、ごめんなさい。」

傍目に見て、よくわからない状況であろうとは
なんとなく想像できる。
なんだか訳のわからない状況に巻き込んでしまった気がして、
稲葉さんに向かって頭を下げた。

なんとなく、謝るのもおかしい気はするが
他に取るべき行動が思いつかなかったので仕方ない、
と内心言い訳のようにつぶやきつつ。

メア > 気に、しないで...

【いたたまれない、そんな気持ちから目を逸らし】

聡美は、どう..する...?

【かりんとうを取り出した聡美に尋ねる
一緒に帰る?と】

アルラウネ > 「ぅー……」

《咄嗟に花を隠してしまったけれど、その表情を見ればちょっと申し訳なさそうになりつつ》

「あ、めあおねーさん、帰っちゃうんですかー?」

《さとみおねーさんも? というように二人を見上げる》

メア > うん、私は...そろそろ..

【長居しすぎるのも、と呟き聡美を見上げる】

稲葉聡美 > 「あっ、いえいえ。きっとみんないろいろあるっす」

(恐ろしく適当な言葉で茶を濁す。)

「あっ、メアちゃん。帰るっす?そっすね、結構話し込んじゃったっす」

(ポケットから取り出した情報端末を見て、一瞬ぎょっとする。困った笑顔をメアとアルラウネに向け、メアに同意した)

メア > ん、じゃぁ...

【そっと聡美の手を握ろうとする。
なんとなく手を繋いでいこうと思ったのだろう】

ルナと、えと...またね...?

【アルラウネをなんと呼んでいいのかわからず
またね、とだけ告げる】

ルナ > 「………ん。」

小さく手を振って返す。
それから自分はどうしよう、と軽く考えて
アルラウネさんに預けっぱなしにしていた
ジョウロのことを思い出して、視線を向ける。

「……きにいった?」

アルラウネ > 「はいっ!
 また遊びに来てくださいね、めあおねーさん、さとみおねーさん!」

《と、二人に笑顔でまたねの挨拶をして》

「ぐみ、ありがとうございました!」

《聡美さんには、嬉しそうにそう付け加えて》

稲葉聡美 > 「じゃ、ルナ先輩、アルラウネ先輩、またっす!じゃ、メアちゃん……行くっすか!」

(かりんとうの袋を無造作に鞄にしまうと、嬉しそうにメアの手を握り返す。)

(もう片方の手を振りながら満面の笑顔を浮かべ、振り返ったまま離れていく。何度かずっこけそうになりながらも、そのまま小さくなっていった)

ご案内:「学生通り」から稲葉聡美さんが去りました。
ご案内:「学生通り」からメアさんが去りました。
アルラウネ > 「……せんぱい?」

《また不思議な単語に首を傾げつつ見送り》

「うんっ、これ面白いねっ」

《そう笑って答えながら、ジョウロを返そうと差し出します》

ルナ > 「……きにいったなら、あげる……」

そっと押し返すようにしてジョウロを握らせる。
別に高価なものでもないし、特に気にすることもない。

アルラウネ > 「……いいのー?」

《そう聞き返しつつも、もらえるものなら素直に貰う。
 とはいえ、ちょっと気にかかるのだが》

「あ、それじゃあお礼に、どーぞー?」

《ぐみの袋を開けて、差し出してみる》

ルナ > 「……ありがと。」

小さな手でグミを一つつまみ上げ、
口の中に入れて咀嚼する。
あまり噛む力は強くないようで、
なかなか飲み込めない。

グミをもらい、そっとその頭をなでようとしたが、
前回の片割れの様子を思い出して慌てて引っ込めた。

アルラウネ > 「……大丈夫だよ?
 えっと、ちょっとだけなら!」

《手を引く様子を見ると、少しだけ悩んで、頭を傾ける。
 花に触られるのは困るが、撫でてもらう分には良いのだ》

ルナ > 「……ん、じゃあ……すこし、だけ。」

恐る恐る、といった調子で花に触れないように
気をつけながらその頭をなでる。
あまり、他の人に触り慣れていないのかもしれない。
その動きはどこかぎこちない。
でも、相手のことを気遣う手の動きは
とても優しく、そして柔らかい。

アルラウネ > 「んぅ……♪」

《撫でられていると、心地よさそうに目を細める。
 人間の物に比べて少し水気の多い髪が、しっとりと指に絡むだろう》

ルナ > 「……ん……」

ソラ以外の髪に触れる経験はあまりなかった。
痛かったりしないだろうか、と
引っ張ったり絡んだりしないように気をつけながら
その髪をなでる。

ときどき、梳くようにして指を通す。
柔らかい手付きで、ゆっくりと。

アルラウネ > 「…………♪」

《うっとりと目を細め、ルナさんの手に身を委ねる。
 随分と心地よさそうにしているのがわかるだろう》

ルナ > 「…………。」

細い指先でゆっくりと髪を梳いていく。
花には触らないように気をつけながら、優しく、優しく。

しっとりした髪質は、なんとなく癖になりそうかも。
ぼんやりと、そんなことを考えながら指を通す。

アルラウネ > 「……はっ!
 えっと、今日はもうおしまいです!」

《そのままうとうととしそうになって、我に返る。
 するり、と。身を屈めて手から離れた》

ルナ > 「ぁ……うん……。」

気づけば、他のことを考えずになで続けていた。
ちょっぴり申し訳ない気持ちになりつつ、
伸ばしていた手を引っ込める。

「え、と……ありがと。」

小さくお礼の言葉を述べて、いつものごとく頭を下げた。

アルラウネ > 「う、ん? どういたしまして……なのかな?」

《お礼を言われると、困ったように首を傾げ。
 ふわ、と欠伸をする。
 もうそれなりに日は暮れて、太陽は地平線へ近づいている。
 普段から日が沈むと共に眠っている花精には、そろそろ眠い時間だ》

ルナ > 「……それじゃ、また……」

ふわり、姿が揺れてかき消えた。
辺りには僅かな光の粒子が漂っている。

ご案内:「学生通り」からルナさんが去りました。
アルラウネ > 「……へっ?」

《目の前から忽然と姿が消える。
 ……その光景に、花精はただ呆然と。
 すっかり日が沈むまで、あまりに驚いて、呆然と立ち尽くしていた》

ご案内:「学生通り」からアルラウネさんが去りました。
ご案内:「学生通り」にウィリーさんが現れました。
ウィリー > 「急に休みって言われてもなあ……」
憂鬱そうな表情でウインドウショッピングをする彼だが、別に懐が寒いわけではない。

しばらく前にあった騒ぎで負った大傷が癒え、退院して職務復帰と思った矢先に、
自警団団長からしばらくの休暇を言い渡されたのだ。

今の彼にできるのは、学生らしく勉強することと学生らしく娯楽に興じることくらい。

「服でも見るかな……もしくは案子ちゃんにおみやげでも買おうか……」

ウィリー > アメシストやローズクォーツが可憐にあしらわれたピアス。
金の彫金細工の真ん中に豪奢なルビーを据えたリボン留め。
銀のチェーンの先に揺れる涙型のアクアマリンのトップが印象的なペンダント。

どれも学生街らしく、センスよくまとめられていて、そしてとても高価だ。

「目の保養にはなるな……ふ、フフフ……」
普段暮らしている歓楽街は、楽しむ以外の目的で住む人間のために
いろいろな商品が安く供されている。あえて言うなら月とすっぽん。

「次の店見てみるかな……」

ウィリー > 「ここはなんだろう、雑貨店か?」
さっきの装飾品だけを売る店と比べて、いかにも学生ウケするような
そして値段も学生向けな商品が雑然と置いてある。

敷地が広い割に通路は狭く、その分商品を大量に積み重ねてあるようだ。
くだらない商品から、そこそこ面白そうなものまで。

「ノートが安い。文房具類のセールだったのか、こりゃラッキーだ」

ウィリー > 思わず買いだめしてしまった。使うといえば使うが、それにしても買いすぎた感は否めない。
店員が『本当にこんなに買うんですか?』みたいな表情をしていたのが、今回のハイライトか。

「左がこなれないせいで……疲れた」
ノートや鉛筆、その他もろもろの入った紙袋を抱えて、適当な
カフェへと向かうことにする。

ワインレッドの看板が目立つオープンカフェに入る。
幸運にも人はまばら、とりあえず腰掛けて次の予定を考えよう。

ウィリー > 「すみません、アイスジャスミンティーと生クリームたっぷりシフォンケーキを」
メニューを店員に返して、お冷に口をつける。

――非常に退屈である。もちろん暴れたいとか、そういう衝動的な公道を取りたいわけではない。

一緒に遊ぶ仲間が欲しい。
切実な悩みであった。
「泣けるぜ…」

ウィリー > 「ん、美味いな……値段相応って感じだがまあ」
なめらかな口当たりに、ふんわりとした甘みのクリーム。
シフォンケーキのしっとり感ある生地と口の中で柔らかに混ざり合う。
生地にぱさつきがあれば、ここで飲み物を取ってしまいそうだが
このシフォンケーキはそれをさせない。

「手が止まらない」
純朴とかシンプルとか、そう表現するのが穏当なただのシフォンケーキだが、
驚くほどにツボに入ってしまった。

ご案内:「学生通り」にライガ・遠来・ゴルバドコールさんが現れました。
ライガ・遠来・ゴルバドコール > 大柄の男が難しい顔をして、店内に入ってくる。
ウィリーの近くの席にどっかと座ると、やってきた店員にアイスクリームとサイダーを頼んだ。

「あ、ストローはいいや」

ポケットから封筒を取り出して、眺める。外側には『魔術測定通知』と書いてある。

ライガ・遠来・ゴルバドコール > しかめっ面で端をびりびりと破き、中から数枚の書類を取り出す。
一枚目は魔力測定結果、二枚目は属性適正結果、三枚目は魔力回路の状態……

やがて店員がやってくると、アイスとサイダーを受け取った。
スプーンでアイスを掬い、口に運ぶ。
本来はアイスなんてあまり食べないのだが、ここのは甘すぎなく、食べやすい。

ライガ・遠来・ゴルバドコール > サイダーはもちろんただの炭酸水だ、そう店員に注文してある。
──さて、程よくおなかが冷えたところで、閲覧の続きと行こうか。

「属性適正……元素4属性はそこそこと。あ、最近技使いまくってるから、風適正、伸びてるな」

ライガ・遠来・ゴルバドコール > 「光と闇は、まあ……今は使えないし、こんなもんか。
どっちも癖が強いからな」

独りで納得して、最後の書類に目を通す。
しばらく書かれている内容を指でなぞって見ていたが、ある項目に来たところで指が止まった。

ライガ・遠来・ゴルバドコール > そこには、こう書かれている。
『──・体内の保有マナ容量が検査のたびに著しく減少している、データパターンから魔力欠乏症と認定。魔術はなるべく控えたほうがよい』
『・新たに複数の術式痕を確認、これで現在確認されている呪いは28種類──』

ゆっくりとその付近をなぞると、がっくりと肩を落とす。
時間でどうにかなるものじゃないことは分かっていたが、ここまで来ると焦りも見えるというものだ。

「早く魔剣、探さなきゃな……
でも、くれって言ったってくれるもんじゃないだろうし」

ライガ・遠来・ゴルバドコール > 先日、商店街で黒い鎧と交戦した時に見えた、魔剣を携えた不穏な少女も気にかかった。

「あ、そういや名前聞いてないや……」

ライガ・遠来・ゴルバドコール > 書類を封筒に入れ、ポケットに突っ込むと、
カウンターに料金を置き、とぼとぼと去る。

ご案内:「学生通り」からライガ・遠来・ゴルバドコールさんが去りました。