2015/09/27 のログ
ご案内:「学生通り」にヴァルトラウテさんが現れました。
ヴァルトラウテ > (晴れて学生になったので学生通りを歩く少女
もっとも、もともとこの格好だったがゆえに、制服以外の時は大体にしてこの姫騎士然とした格好である
太刀履きに軽装鎧
それに加えてこの均整の取れた美しさである

否が応でも目立つ。

だが本人的にはさして気にする素振りもなく、散歩している
要はまだこの辺に不慣れなので、いろいろぐるぐる回っているのだ
故に、辺りを見回しながら興味深そうに歩いている)

ヴァルトラウテ > ……この辺りは店も多いのですね
もっとも、店はほぼ閉まっているようですが

(深夜である
そもそも学生の一人歩きが推奨される時間ではない
が、ヴァルトラウテはむしろこの時間を好み、スラムでもどこでも出没する

戦闘も好むしあまり気にしない、というのもあるが、この時間であれば煩わしくない、というのが大きい
制服であればそういうこともないのだろうが、父様の用意してくれたこの出で立ちを何より気に入っていた)

ヴァルトラウテ > (この出で立ちである故の弊害として、あまり昼間に出歩くと面倒なのだ
落第街であればどうということはないのだが、一般街であるほど目立つ

異邦人扱いで済むところもあるのだが、人が集まってきてしまうことがあり
流石にそれは面倒であった

もっとも、話しかけられる事自体は嫌いではない
ヴァルトラウテはあまりそういったことに関して好き嫌いがない
正確には最初から父様以外はあまり気にしていないだけなのだが

とはいえ、それでも知らない話を聞くこと自体は嫌いではない)

ヴァルトラウテ > とはいえ……どうしましょう。
あまりこの辺にいても、出会いもなさそうではありますし。

(学生街である、スラムのようにいきなり襲われるということも無いだろうし戦闘が起こることも少ないだろう
となれば誰かに運良く出会えるなら良いが、さもなくば落第街周辺をいつものように散歩することになる)

ご案内:「学生通り」に由乃 廻さんが現れました。
由乃 廻 > はっ、はっ、はっ……。
(息に合わせてタッタッタッ、と一定の間隔で地面を蹴りだす音がする。)

これならいい感じで眠気が来そうだ……。
(時刻は深夜、服装はトレーニングウェアと中には刀が収まったバットケース。
いわゆる「なんか急に眠れない」という奴で、疲れたら眠れるだろうという安易な考えの元
トレーニングを兼ね、公園で暫く素振りと型を反復した帰りだった。)

……んん?!
(自宅のマンションに帰る途中、眠気が吹き飛ぶ物を見てしまった。急ブレーキ。
ランニングシューズの踵を削りつつ、思わず前方につんのめりかけるがどうにか踏みとどまった。)

忍者の次はお姫様ってか……?
(目元をゴシゴシとこする。眠い目をこすった訳ではなく、目を凝らすためにだ。
なんというかその……お姫様である。オマケに刀がぶら下がっている。
彼女との距離は約10Mほど。動く物が少ないので彼女がギョッとしている
俺を視界に捉えるのも時間の問題だろう)

ヴァルトラウテ > ……?
(人。
珍しいものでもない、人だ。
特にどうということがなければ、特にどうということもない
深夜なのでまあ、誰もいない、というよりかはいいのだが

ヴァルトラウテにはあまり見目がよい、という自覚はない
正確にはないわけではないが、そもそも父様の導き手としては最低限そうであるべきという認識なので気にしていない

故にその反応も珍しいものではないので、特に気にしていない
向こうがその気なら対応すするしそうでないなら気にしない、そう言う少女だ)

由乃 廻 > これはアレだよな、『下民ごときがなんか私のことをジロジロと見ていますわ……。』
みたいなアレなんだろうな……。

(なんか発想が微妙にヒクツになってる気がするが、不思議そうな顔をしてる(ように見えた)ので
不思議に思ってんのはこっちだよ!と思いつつも……。)

あー……えーと。こんな夜中に出歩いてて大丈夫なのかy……ですか?

(結局は好奇心が勝ってしまった。少しばかり駆け足で彼女との距離を詰める。
SPとか居ねえよな……とキョロキョロ辺りを気にしつつも、
ヴァルトラウテに声をかけた。お前が言うなと言われればそれまでなのだが、
やはり女の子の一人歩きは危ないだろう。おばあちゃんも言っていた。女の子には優しくしろ、と。)

誰か他に人とかいねーn……居ないんですか?

(うっかり何時ものノリで話しかけそうになったが、
一先ずは猫を被っておこう。……それこそ姿の見えないSPとかが居て背中に固いものを
カチリと押し付けられたら俺のこの先が危ない。)

ヴァルトラウテ > ……はい、問題無いです。
私一人ですが、なにか問題でも?

(そもそもヴァルトラウテに一人で危険だという発想がない
立派な太刀を携えているのだがその地震からなのだろうかはうかがい知れない

自信たっぷりというよりかは、本当に特に気にしていないように見えるからだ
その辺を散策するようなノリである

応対にしても、特に奢るでもない
にこやかで素直なものである)

由乃 廻 > や、なんつーの?女の子が一人で歩いてたら色々と危ないんじゃねーの?
しかもこんな時間だし。

(バッサリだった。彼女の腰のものを抜くまでもなく一刀両断だった。
侮れぬ……。と思いつつも、誰も居ないとなるということが分かると一気に口調が砕ける。)

もしかしたらソイツでズバッと行っちゃうのかも知んないけどさ。

(改めて彼女……ヴァルトラウテを見るが、軽装の鎧に刀。
西洋風の鎧にはやはり両刃の剣という印象のある俺としては、あまり見ない取り合わせではある。
やはり刀を使うものとして、彼女の得物は多少は気になるのだった。
刷いている太刀に視線を遣りつつ、手合わせ……はともかく、どんな技を使うのだろうか。)

ヴァルトラウテ > いえ、特にそういったことはないと思いますが……そうですね、まあ、それなりに必要があれば。

(特に奢ってもいないし、無理しているわけでもない
つまり「どうにか出来る」ということである
あくまでも、なにか不思議なんでしょうか? というほど明るく素直な返事だ)

……何か気になりますか?

(特に咎めるわけでもなく、佩いている太刀に目が向いているのを見ればにこやかに問いかける)

由乃 廻 > ないの!?マジかよ……。俺もズバッと行かれないようにキヲツケマス……。

(やっぱ高貴な感じの人なんだろうか。尚の事一人で歩いてて大丈夫なのかは不安になるが
本人がそう言ってる以上は信じる以外にないだろう。そして淡々と伝える口調が逆に怖い。
思わずカタコトになって返してしまう。

あーいや、一応?俺も刀持ってっから、どんな技使うのかなって。流派とかあんの?

(あくまでも態度が変わらない淡々とした口調に少々ビビりつつ、
背中に担いだバットケースのジッパーを少しばかり開けて、彼女に刀の柄の辺りを見せる。
つーか、こんだけ堂々と持ってる人が居るならわざわざ隠して持っておくのが変なんだろうか……。)

ヴァルトラウテ > はい、特に困ったことはないですね。
むしろ昼間のほうが大勢に囲まれてしまうことがあるので、そちらのほうが苦手でして……

(落第街のゴロツキならともかく、一般人であれば無理をするわけにも行かない
何かの撮影などと言われてしまって困ることもある

話しかけられる事自体はやぶさかではないのだが、いかんせん囲まれると応対に困ってしまうのだ)

流派……ですか?
あるようなないような……

(正統なる刃、と名付けられたその戦闘プログラムは、基本、奥伝までの幾つかの流派の掛け合わせである
さらに異能を掛けあわせるため、流派と言ってしまうといろいろ語弊が出る)

由乃 廻 > なるほどねー……。目立つもんな、そのカッコ。
それって、普通のカッコに着替えるわけにはいかねーの?

(とはいえ、クソ暑い神社の境内でも頑なに鎧を脱がなかったオネエサンも居たわけで。
何か事情があるのかもしれないが、聞くのはタダである。)

うん?どっちよ?

(いわゆる我流というやつなのか、マイナーな流派のためあー知ってる知ってる!
みたいなニワカを生まないように気を使ってくれているのだろうか。)

ま、それはいいんだけど。こんな夜中に何してたんだ?
あ、俺は運動の帰りな。
(一人歩きOKまではわかった、がこんな時間に一人で居るのはやはり怪しい。
何か探しものでもあるんだろうか。)

ヴァルトラウテ > 制服でも良いのですが、この方が落ち着くので……つい。
慣れたら変わるのでしょうか?

(ヴァルトラウテにとって、制服のが馴染みがない
それに導き手としてこの服のほうが良いようになんとなくそう思ってしまう
それとも大衆に溶けこむほうが良いのだろうか

もっとも、これ以外に私服を誂える、という気もあまりないというのもある
要は世間知らずなのだ

そのため、うーん、と本気で悩んでいるようである)

一刀流のような、鏡新明智流のような、心形刀流のような?
まあ、あまり無理をしない系統ですかね、詳しくはよくわかりませんが。

(ヴァルトラウテの剣は、逸らし、切落のような相手の技を逸らしつつ切り返すようなものが多い
基本は一刀流の理念に近いのだが一言で言えば対応面が多く無駄が少ない動きと言える
真向から受けるのは愚策であり、そのような効率の悪い力の使い方は好まない
また、搦手や異能との組み合わせなど含めている)

散歩です
この辺をよく知りませんので、観光という感じでもあるかもしれません

(純粋にこの辺りを見まわりたいだけでそれ以上でもそれ以下でもない
あとは、誰かとの出会いがあれば運がよい、というところか)

由乃 廻 > 目立ちたくねーならフツーのカッコすればいいし、そうじゃないなら今のまんまでいいんじゃねーの?
幸い、制服じゃねーとダメって規則もないしな。使い分けって奴よ。

(やっぱそのへんは世間知らずって奴なんだろうか。なんて失礼な事を考えつつも
気に入っているというのならそれを尊重するべきだろう。自分の場合は服装を気にしなくていいから
制服のほうが気が楽なのだが。)

無理しない、ねー……。やっぱ居合とかもやんだよな?
ウチの流派もおばあちゃんがとにかく色んなトコから技だとか技術取り入れてて
何が何だか分かんなくなってきてっけどな。機会があったらお手合わせ願いたいトコだけど。

(うちは「八双心刀流」ってんだけど。なんて軽く足しておく。
そう、様々な技術を取り入れるために此処に来た、というのもある。知らない流派であるのならば
なおさら自分で知り、うまく取り入れることが出来れば御の字である。)

散歩……散歩ね。
俺もココには来たばかりだから、色々知るって意味では時間帯変えるのは面白そうだな。

(なぜこんな時間に、という部分は最早スルーするべきだろう。
とは言え、切り口を変えてみる、という意味では彼女の意見は参考になった。
今度商店街辺りに足を伸ばしてみるべきだろう。)

ヴァルトラウテ > ……何故か目立つのですよね。
まあ、それでもできればこの服が良いとは考えていますが

(目立つ理由にはあまり思い当たってないらしい
そもそも自身の見た目が目立つという自覚もあまりないのでそうかもしれない
でもそのままでもいいと言われると少し嬉しそうだった)

居合……まあ、無くはないですが、いろいろですね。
手合わせなら構いませんよ? 何処でしましょう

(むしろそう言う手合わせは嫌いではないというより好むところである
その提案があればすぐさま快諾する

複合流派の亜流、という意味では似たようなものである
そもそも、ヴァルトラウテの剣はムダを省く、つまりは効率重視を旨とする傾向である
とはいえ、攻め手を変えるための力技もあり、距離速度範囲重さを埋める技術がある
えげつない異能の数を持ち合わせていることも含め、厄介な事この上ない)

もしなにか面白いことが怒るなら……その方がいい、というのもあります。
昼間ではふつうのコトしかおこらないですから。

(要は変わったことの方を求めていると言うことでもある
でもこの顔で言われるとなんか、いいことのようにも思えるかもしれない)

由乃 廻 > 何故かっていうのはこの先ちょっと周りを観察していただければと思うんですけど、姫。

(姫、などと冗談めかして言ってみたものの、こういうことは本人が気が付かないと改善はしないだろう、
という意味もあった。まぁ気が付かない、という可能性もあるがその時はその時である。)

早っ!?もう場所のセッティング?!
なんか今までで一番食いつき良くない?!一応、物とか壊れても大丈夫そうな……演習場とかあるんだっけか?

(それこそ社交辞令のような軽いノリで言ったつもりだったので、
まさかの快諾に思わず二度見をしてしまう俺であった。あまり考えていなかったので場所の選定は
とりあえず思いついた、といった感じで。)

そういうことな……。いや、フツーでいいんだけどね!俺は!

(そんな今も十分普通ではない状況のような気がする。なるほど、言っていることは確かに筋が通っているのかもしれない?なんて思いながら、バットケースを片手に思案する)

ヴァルトラウテ > ……姫?
私のことです?

(姫といった自覚もあまり無かったりする
言われて気分が悪いものではないが、そういう言葉は父様以外に使うものでもないと思っていた
まあ、これが普通だと思っている時点で非常に気付かないのであるが

そもそも、自分は特別だと思うことが当たり前すぎて、自覚がない
見られることについて不思議だとはあまり思っていないのである
目立つかどうかはそれとは別だと思っているのだ)

そうなんですか?
まあ私はそういうことは嫌いではないですし、地下闘技場でもどこでも構いませんよ?

(さらりと演習場以上のものが出てくる
死にはしないだろうが、演習場と違って向こうは実戦である、模擬戦ではない)

普通ならわざわざ出歩く意味も薄いですから
何か用向きがあったほうが自然だと思いますし、それは気分でも良いと思います
普通でいいのは疲れた時で十分に思いますので

(散歩、といえども何かしら能動的に行ったほうが良い、ということである
話していればわかるが基本的に素直である)

由乃 廻 > そうそう、なんつーかそんな感じの見た目?してたから。
ん……どっかのお姫様とかそういうのじゃねえの?!ってあー……。そうか。

(お姫様がお忍びで……とかそういうことじゃなかったの?!と思わず驚愕の表情を彼女に向ける。
これは事件……でも何でも無かった、そういえば彼女は制服でもいい、と言っていた。
ということはつまり学園の生徒な訳で。)

あ、そうなの……ってそんなとこあんの?!
なんか怪しい賭け事とかが夜な夜な行われてそうな……。ま、いいや。気が向いた時に誘ってくれよ。

(サラーッと乗っていいか怪しげなスポットの名前が彼女の口から伝えられる。
風紀委員的にセーフなんだろうか……なんか死んでも責任負いませんよ、みたいな
誓約書書かされる系なのでは……。ビビった。ビビったのですぐやろう、とは言わないでおく。)

何もなくともブラブラすんのも嫌いじゃないんだよな……。
(緊張もほぐれてきたのか。くあ、と欠伸を一つ。俺もそろそろ家に戻るべきだろう。
いい感じにぐっすり眠れそうである。)

ヴァルトラウテ > はい、特に姫とかそういうわけでは。
私も女性なので、そう言われて悪い気はしないのですが

(そう言うとにこやかに微笑みかける
別に気にしないでも良い、ということらしい
なお、学園生徒であり、編入したばかりである)

最近知ったのですがそう言う所があるみたいです
場所はどこでも良いので、今からどうですか?

(すっかり乗り気である)

何もなくとも、ですか?
目的があるならわかりますが、惰性で行うのはどうなのでしょう
なにか良いことありますかね?

(何もなくて行う場合でもヴァルトラウテの場合は、リラックスなどの目的がある
本当に何の理由もなく行動することは基本的にない
そのため、そう言われると興味を示す)

由乃 廻 > マジかよ……マジかよ?!今からやんの?!やんごとなき人の思考回路はよく分かんねえ!
いや、やんごとないんだっけ?!
ただ運動はして来ちまったからクールダウンに一戦はちっと激しすぎるわ……。
また今度っつーことで。

(そんな立場の人間ではない、という事実にまず驚き、今からやろう、と気軽な感じで言われて二度驚いた。
出来ることならこちらとしても最高のパフォーマンスを発揮したいので。やる気になっている所に
水を差すようで若干気が引けたが、そこはハッキリとしておくべきだろう。)


あーいや、惰性ではウロウロしねーだろうけど……なんていうの?
だから何となく、なんだって。目的はあるけど宛がない、みたいな?

(確かに分かり辛かったかも知れないが、まさに何となくと言うのはノリと勢いだ。
伝わってください……と念じるが、恐らく伝わらないだろう。)

さて、体冷やすのもあんまよくねーし、俺はそろそろ家に帰るとしますよっと。
(由乃廻、この辺に住んでるわ。と自己紹介をしつつ、バットケースを担ぎ直した。)

ヴァルトラウテ > 申し遅れました、ヴァルトラウテと申します、以後お見知り置きを。
ヴァルで構いません

そうなのですか、それは残念です。

(ヴァルトラウテはもともとそういった戦いを好む
特に気兼ねなくやりあえるとなれば尚更だ
出来ないとなると少し寂しげな顔をするも、すぐ気を取り直し仕方ありませんね、と微笑んで)

ん……なんとなく、というのはあまりわからないです、すいません。
気が向いた、ということなのでしょうか
感情は理由になりますからそれならわかるのですが

(ヴァルトラウテは基本的に何事もわかりやすいので、なんとなくであってもそれに理由が付いている
言語化に慣れているという部分もある)

そうですか、では私も今日のところは戻るとします……また会えるといいですね、由乃さん
(にこやかに挨拶をして別れた)

由乃 廻 > あいよ。ヴァルね、覚えとく。

それに、それこそさっきまで名前も知らなかったのにいきなりドツキ合いってのもなんじゃね?

(さん付けはなんか響きがよろしく無かったので却下。
残念そうな顔をされた、この人意外と剣呑なのかもしれない……。
今度やりあう時は気を引き締めてかかったほうがいいだろう。)

あーそんな感じ?むしろ気の向くまま?
(難しいことを考えるのは性分ではないので思ったことをそのまま口に出しておく。)

じゃあまたな、ヴァル。
(こちらも軽く手を振って、マンションの一室へと帰っていく。次の朝、ぐっすり寝すぎて危うく遅刻しかけた事を此処に記しておく。)

ご案内:「学生通り」からヴァルトラウテさんが去りました。
ご案内:「学生通り」から由乃 廻さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に蒲刈久々津さんが現れました。
蒲刈久々津 > 夕方、学生通りと来れば学業を終わらせ皆が帰る為に大体の学生が通る場所。
久々津もその一人だが、すぐには帰らず鞄から刺繍してある布を出せばそれを自分がいつも持ち歩いている鎌に結びつけて持ち上げる。

《鎖占いどうですか 100円》

今日から始めた生業ではあるのだが決して躊躇う事なく金銭を得る為ということで占いを始める事にしたそうだ。
大鎌を振る筋力は持ちあわせていないが学生通りから少し離れた位置で布を掲げてゆっくり一歩ずつ病院の方向へ歩いて行く。
その見た目は黒のフード、大鎌ということもあって占いに興味はあっても
その店主の見た目に中々近寄ろうとする生徒はいないようだ

蒲刈久々津 > 「お客さん来る、かな?来たら、いいな。」
ふ、ふ、としゃっくりを起こしている人のような含み笑いをしつつ、鎖を鳴らしながら、大鎌を大きな杖に見立てながら帰り道を歩いて行く。
今日は都合よく風が良く吹いてくれる為に旗が良くなびいてくれている。
それでも近づこうとする生徒どころか帰り道を変える生徒も何人か見かける様子を見ると
「ハァ」とため息をついてしまうが諦めずに病院までの道を歩み続ける。

「やっぱ、り、屋根無いと…駄目かな?
 プライベート、関わる事を、掘り、返す。多いから…一対一が大事?」
真上を見上げる。赤い空と夕日色に染まった大鎌が見える。とても綺麗だ。
その空が何より占い結果を覗き見てくる存在なのかもしれない、と久々津は推理しているが、
まず修正するべきはその見た目であることに気付くのは何時になることやら

蒲刈久々津 > 「屋根、創る?
 ……疲れるけど、その内作りたい、な」
材料さえあれば作れるだろう、という甘い見通しをしているがこれでも一応入院の身である。
今の鎖が無ければ学園に復学することはおろか外を歩くことも叶わなかっただろう。

「…人、少ない?」
さっきから学園側が騒ぎになっているような気もするが久々津には気になる程度で野次馬する気はさらさら無い。
下手すれば逃げ遅れるという可能性さえありえてしまう為に天秤にかけてしまえば面白さより命の方を取るのである

蒲刈久々津 > ちらりと自分の第三の足とも言える大鎌を見る。
先程も見たが夕日で赤く照らされて綺麗……ではなく、その見た目からどこかの委員会に通報されそうなものでもある。

「…まだ自分は何もやってないし、大丈夫」
どうやら誰かが逮捕に駆けつけたとしてもその一言でどうにかするつもりのようだ。
実際にその一言でどうにかなるならばどれだけ逮捕を見逃される事になるのかは知らない。

「まだ、客いない」
適当なベンチに危険ではあるが大鎌を立て掛けて久々津本人もベンチに座り込む。
その際にガッ、と硬い音が鳴るが道行く人は特に気にする事はない。
そもそも久々津を気にかけるというより物理的に距離を空ける人も多い。

蒲刈久々津 > 「ふわあ、ぁぁぁ……眠い、し。帰ろう」
一つ手を口に当てて欠伸を隠せばベンチに立てかけてある大鎌へ手を伸ばして鎖占いの看板とも言える布を解く。
開店初日ではあるが誰も客が来ないというのは悲しいらしく涙が流れそうになるが解いた布で涙を拭い、
鞄へ戻すとふらふらと立ち上がって大鎌を持っていつもより速いペースで病院へ歩き出す。

「暗い夜道は危険……ばっちゃんが言ってた、はず」
うろ覚えの記憶の中から今では全く役に立たない事を呟きながら大鎌持った占い師は帰路へついたのだった

ご案内:「学生通り」から蒲刈久々津さんが去りました。