2015/10/15 のログ
ご案内:「学生通り」に四十万 静歌さんが現れました。
■四十万 静歌 > 「秋の夜長――とはいいますが――」
コンビニ帰りのお菓子の袋を持ちながら、
思わず立ち止まって空を見上げる。
「ようやく――
暑さが落ち着いてきたって感じがしますねぇ。。。」
そろそろ冷たいものも終了でしょうか?
なんてひとりごちて、
ぼんやりとする。
良い夜で、いい風ってこういうことをいうのかな?
なんて思い、思わずクスリと微笑みを浮かべた。
■四十万 静歌 > 「~~♪」
空をみあげながら、メロディを口ずさみ、
歩き始める。
特に何か歌っているわけではなく、
なんというか、気分?
とかいう奴である。
■四十万 静歌 > 「ふぅ。」
ゆっくりと視線を正面に戻して、
再び帰路を歩き始める。
それにしても、静かな夜だと思う。
――不意に友人や知人の顔を思い出して、
ついクスリと笑う。
――思ったよりも静かな夜は少なかったのかななんて思えて。
■四十万 静歌 > 「――」
ゆったりとあるき続ける。
それにしても、いい、夜だ。
思わず――
くるりと両手を広げて一転。
――踊りたくなるほどに。
まぁ、さすがに恥ずかしいから、本格的に踊る気はないけど。
ご案内:「学生通り」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 右腕に肩を固定するための包帯が巻かれている。
首に巻かれた長いタオルが包帯と絡み合い首の動きまで固定している。
まるで糸の絡んだマリオネットのような奇妙な姿勢を保ったまま少女の向かいから歩いてくる男。
歩いてきた少女に気が付くと姿勢を戻そうと格闘し、諦め、奇妙な姿勢のままで声をかけた。
「や、やあ四十万さんじゃないか!あれから何か困った事とかないかい!」
■四十万 静歌 > 「あ、こんばんはーって……」
手をあげて、声をかけられた方をしっかりみると、
真の姿を確認し、一瞬硬直。
「ちょ――」
うん。どうみても大けがである。
入院クラスの。
まぁ、自分も無茶したことのある側の人間なので、
強くは言えないが、それでも――
「お、大けがしてるじゃないですか!
だ、大丈夫なんですか……!?」
つい心配してしまうのは仕方のないことであろう。
■真乃 真 > 「これは、ちょっと外れちゃったんだよ。念のために巻いてるだけだから!」
そう言って巻かている方の手でサムズアップする。
「治療も受けたしもうそれほど痛くないよ!」
早めに肩をはめたのも良かったのだろう。
この学園でなければもっと治癒に時間がかかったかもしれない。
そう、怪しげな湿布とかそれっぽい薬とかこの学園ならではの手段を用いることで
その脱臼は既に完治しかけていた。
■四十万 静歌 > 「外れて……るだけ、ですか、
それなら、よかったのでしょうか……」
むむ?と首を傾げ考えて、
「まぁ、痛くないのはなによりですけどね。
後は外せるようになるだけですか?
早く――」
早く包帯が外せるようになるといいですね。
と言いかけて、ふと、気づいた。
「え、でも、脱臼するって、
一体何やったんですか?」
そういえば、なんでそうなったのか聞いてない。
■真乃 真 > 少し考えて話し始める。
「…いやーファンと握手した拍子に嫌な音がしたんだよ!驚きだね!」
本人の中では半分嘘である。あれは握手ではなかった。
客観的には全部が嘘である。あれはファンではなかった。
「街中で握手を求められるなんて僕も有名になったと思ったらそのまま肩が外れて二度ビックリだよ!」
左腕をぶんぶん振りながらHAHAHAと笑う。
そのファン(仮)への恨みは感じられない。
■四十万 静歌 > 「ファンと握手して脱臼ですか……」
少し再び考えて、
「よっぽど多くの人と握手したか、
ファンが悪意をもっていたのか、
それともただの事故なのか。
脱臼で済んだようで何よりですけど……」
そういってじっと上目遣いに目をのぞき込もうとしつつ、
「――気を付けてくださいね?」
と心配げにいうだろう。
実際問題、事故でそうなった可能性もあるけど、
いずれにせよ気を付けたほうがいいだろう。
■真乃 真 > 「悪意みたいなものはなかったよ、ただの事故さ!」
目を覗きこまれると少しはずかしくなって目を逸らして
照れたのをごまかすように話す。
「でもあの人、うーん鎧?には悪いことしたな。気にしてないならいいんだけど…。」
もう少し自分の体が強ければまともに握手することもできたかもしれない。
もっと相手と通じ合えたかもしれない。
「大丈夫!僕はこう見えて一番自分のことを優先する人間だからね!」
自分の命とアイデンティティを最優先する。そんな人間だと冗談っぽく言う。
――そうだから僕は正義の味方になんてなれない。
■四十万 静歌 > 「となると、純粋にその人の力が強すぎたんですね。」
悪い事したな、とか鎧とか聞いて、
加減できない相手だったのかな。
なんて自分を納得させて――
「まぁ、そうですねぇ。。。
次はそんなことがないように鍛えたりするんですか?」
なんて、クスっと笑った後――
「ええ、自分をしっかり守ってくださいね。
ほら、よくいうじゃないですか。
誰かを守る為には、まずは自分を守らないといけない。」
何か違ったような気がするけど、意味合いは似たようなものだろう。
にっこり笑って言葉を続ける。
「あ、そうだ。
せっかくであった事ですし、
よろしければ、お菓子はいかがですか?
ハロウィンにはまだ早いですけど。」
■真乃 真 > 「…そうだね、もうちょっと鍛えないとね。」
普通のトレーニングではダメな時がきているのかもしれない。
なにか変わったなトレーニングを考えないと…
「た、確かによく聞く気がする…。」
感心したように頷きながら考える。
確かにそうだと思う自分が守る盾になるならその盾が簡単に壊れてしまっては無意味だから。
「お菓子くれるのかい!?何があるんだい!」
お菓子をくれると聞いた途端に目を輝かせる。
チョコレート…はいいやクッキーとかあるだろうか。
両手を受け皿のようにして差し出してお菓子置くスペースを準備する。
いつのまにか右肩の包帯はくるくると綺麗に巻かれて真乃のポケットから顔を覗かせていた。
■四十万 静歌 > 「まぁ、きっと、私が同じことしたら、
腕もげるかと思いそうな事になりそうですけど。」
なんて、苦笑して――
「では、強い体と守れるように――はい。」
そういって、袋から取り出した、
チョコレートのかかったドーナツを一つ両手の受け皿の上へと置くだろう。
「甘い甘いドーナツをどうぞ。」
そういってウィンクしたところで、ふと気が付く。
「は、外してしまっても大丈夫なんですか……?」
■真乃 真 > 「ありがとう!四十万さん!」
ドーナツが手の上に置かれるやいなや両手で持って口に運ぶ。
いい甘さだ。チョコレートの甘さ抑えめでおいしく食べれる。
飲み物が欲しくなるけどこのままでもいける!
「うん?外す?あ!」
お菓子をくれることに夢中なっていたて気が付かなかったがいつの間に無意識に異能で包帯を外している!
まさか異能を暴走させるなんてお菓子の力は恐ろしい…。
「だ、大丈夫さ!もう殆ど治ってたし!ドーナツ食べて完治したよ!」
そう言って右肩をぐるぐと回しその三週目の途中で動きを止める。
■四十万 静歌 > 「……」
心配そうな目線をむけたいが、
そんなに嬉しそうに食べるのを見ると、
思わずほわっとして頬が緩む。
仕方ないじゃない、
可愛いんだもの。
さておき――
「え、えっと。まぁ、治りかけだっていってましたし、
ドーナツでかはともかく、
無理しない限り――」
大丈夫ですよね、と笑顔で言おうとした時には、
すでに腕を回して3週目。
そして、動きがとまったところで、
こちらの笑顔も硬直した。
「あの、もしかして――?」
■真乃 真 > 歯を食いしばり無理して作った笑顔で答える。
「だ、大丈夫、全然、大丈夫…。」
ゆっくりと右肩を降ろしまたしてもいつの間にか包帯が巻かれている。
その巻き方はとても乱雑で右の腕を動かさないことだけを考えている。
「大丈夫だけど、病院行ってくる!!」
少し涙が滲んだ表情を隠すように少女に背を向け慎重に素早く道を進んで行く。
途中で一回立ち止まり振り向いて「ドーナツごちそうさま!」と大きな声を
静かな夜に響かせるとそのまま振り向かずに走り去っていった。
――誰かを守る為には、まずは自分を守らないといけない。
それなら自分の肩すら守れない彼に何が守れるというのだろう。
ご案内:「学生通り」から真乃 真さんが去りました。
■四十万 静歌 > 「は、はい。いってらっしゃい。」
そういって、ひらりと手を振って見送るが……
その、なんというか。
「や、やっぱり無理がたたったみたいで……
お大事に……」
その声は多分聞こえないだろうけど、
ぽつりと漏らすだろう。
「……私も気を付けよう。」
■四十万 静歌 > 「――」
そのままゆっくりと帰路を歩いて家へと帰るだろう
ご案内:「学生通り」から四十万 静歌さんが去りました。