2015/11/20 のログ
谷蜂 檻葉 > 「私は図書委員やってる二年の檻葉っていいます。図書館では私しかオリハって子はいませんからなにかお力になれることがあれば呼んでくださいね。あ、それと四十万って子とルームシェアしてるので、彼女からでも―――ってもう時間っ! えと、また今度っ! 肉まんとかっ奢りますからっ!」

やなぎさんまた今度ー! と、慌ただしく自己紹介をして街道の先の公園へと走っていく。

ご飯の前に食べ物の約束が出る辺り、人気相応にお高いか、逆に浮くぐらい格別に安い店なのだろう。
電話ボックスを使う人は少ない。やがて、先程までの通りよりもずっと、静かになった。

ご案内:「学生通り」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
やなぎ > 「檻葉せんぱ―――お気をつけてー…。」

言い切る前に行ってしまった。
相当急いでいるのだ、と思い直して自分もその場から離れていく。
カードをポケットにしまいつつ、夜道を歩く。

―ああ。
やはり四十万静歌のことだった。
お礼をされる立場ではないのに。

とはいえ、
肉まんときくと急に肉まんが食べたくなってくるのだが、奢ってくれると聞けば…

「我慢して課題でもやるかぁ。」

なんて気が抜けたように呟きながら帰路についた。

ご案内:「学生通り」からやなぎさんが去りました。