2016/08/24 のログ
ご案内:「学生通り」に綾瀬音音さんが現れました。
綾瀬音音 > (学生通りの裏道に入った喫茶店。
立地条件は悪いが、それでも潰れないのは近くに大きな書店があり、
書店に併設されてるカフェでは煩く感じる人が利用しているのと美味しいドリンク、
それに店を一人で切り盛りしている店主が結構なイケメンであることに由来している。
自然女性客が多いが、読書をする客も多いので暗黙のルールとして話し声は控えめだ(煩い人には店主が爽やかな笑顔で注意する)

そんな喫茶店の隅の席に座って、読書をする。
中学生の頃から追いかけている少女小説の最新刊で、話ももう完結間近――クライマックスな内容の一冊。
涙なしには読めない内容の小説は流石に書店のカフェで読むのには気が引けたので、この喫茶店へとやってきたのだ。

半分ほど読み進めた辺りでもう涙目である。
読書のお供に頼んだレモンスカッシュの氷はもう無い)

綾瀬音音 > うぅ……
(涙が零れないように目頭を抑えつつページをめくる。
所謂異世界ファンタジーの小説で、主人公の女の子が過酷な運命と恋心に翻弄される王道ストーリーだが、
王道は王道だから愛される、を地で行く小説で、このレーベルの近年の代表作と言っていい。
最初は表紙のイラストに惹かれて買ったものだが、今では発売日当日には必ず買って、その日の内には読み終える程に気に入っている。
尤もこの島では数日遅れで入ってくることがほとんどなのだが)

あー、もう……
(それほどの音量ではないものの、呟きが思わず漏れる。
主人公だけが知らなかった衝撃の事実を知らされるシーンだ。
何で、と叫び涙を流す主人公の絶望と言ったら!)

綾瀬音音 > (全てを知り、崩れ落ちる主人公。
それを見て何も言えない仲間たち、名実ともに一番の心の支えである恋人はその絶望を覆すべく、別の場所で戦いへと赴いていく――。

そんな感じでこの巻は締めくくられた。
読み終わる頃には目が真っ赤になっていたが、
この一冊を読み終えた充実感と続きへの期待で一杯になっている。
それから思い出した様に、すっかり温くなったレモンスカッシュへと手を伸ばした。
ちょっとだけ眉を寄せる。

異能を使えば冷たくすることは可能ではあるものの、そういう気分でもないので、そのままストローに口を付けた)

綾瀬音音 > (温くなったレモンスカッシュをすすりながら、店内を見渡す。
今日も概ね女性が多い店内。
店主を満喫できるカウンター席はほぼ埋まっており、
テーブル席も半分ほどが埋まっていた。

大体が本を読みに来ているようで、本を読む間にドリンクを楽しみ、店主を楽しむ――、そんな感じである。
いや、純粋に読書とドリンクを楽しんでいる人もいるけれど)

――――――。

(店主と目が合って微笑まれた。
自然と良い気分で微笑み返す。
好きな人がいようがいまいが、イケメンに微笑まれて嬉しくない女子は少数派だ)

綾瀬音音 > (ぼんやりと窓の外を眺める。
揺らめくような夏の気配は相変わらずで、もう暫く暑い日が続くだろう。
うんざりするような気分だが、それも悪くないものが夏の空気にはある。

夏特有の空気だと、思う)

あーあ

(外に出ればきっと暑いのだろう。
出た瞬間に汗が吹き出すようなそんな気温。
それを想像すれば、やっぱりうんざりとする。
だけどやっぱりそれは悪く無い気分だ)

帰りにアイス買おっかなぁ……

(そんな事をつぶやきながら、立ち上がると会計を済ませて喫茶店を後にした。


外に出た途端、想像通りに汗が滴った)

ご案内:「学生通り」から綾瀬音音さんが去りました。