2016/11/30 のログ
ご案内:「学生通り【常世祭期間中】」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 「はぁ~、うぅ、思ってたより動き辛かったなぁ。」

そろそろ終わりが近づく常世祭。それでもなお活気に満ちた学生通りに据えられたベンチに七生は座っていた。
首には白いカラーが巻かれ、その顔は不機嫌そのものといった様子。

切り傷擦り傷に関しては異様な回復を見せる七生の体も、打ち身や捻挫、打撲といったダメージにはとことん弱い。
異能を用いての応急処置が出来ないからだ。
結局あの日は公園から病院に担ぎ込まれ、そのまま検査入院。主立った外傷は無かったものの、首と背骨を強かに打っていたためまともに動く事すら出来なかった。

そしてようやく自由に動けるまでに至ったのである。

「はぁ~……退屈だったぁ。それでもまだ、本調子には程遠いけど。」

東雲七生 > 首が思う様に動かせない事は今まで無かったので、思ってた以上に不自由である事を思い知らされた。
まず視野が狭い。身体ごと顔の向きを変えれば前後左右はどうにかなるものの、問題は上下だ。特に下方。
足元がほぼ見えないので、不安定な足場を歩くことは出来ない。
こうなってくるとほぼほぼじっとしている事を自然と強いられ、動いていないと落ち着かない七生にとってはとことん最悪だった。

「これが何か試合中の怪我なら、その時のビデオなり何なり見て反省会とか出来るけど……」

実際のところ、ただの喧嘩の結果なのでそれも出来ない。

東雲七生 > ベンチに腰掛けたまま、ぶらぶらを足を揺らす。
折角外に出て来れたというのに、これでは屋内に居るのと何も変わらない。
むしろ寒い分屋内より悪い。せめて話相手でも居れば、と辺りを見回してみるが。

「いてて……あーもー、変な怪我なんてするもんじゃないなぁ。」

首に痛みが走って顔を顰める。
あと2、3日もすればカラーは外せるとの事なのだが、それでもしばらくは突っ張る様な痛みが残るらしい。
鈍った身体を鍛えるにはその痛みが抜けてから、と医師からも釘を刺されていた。

「ぶぅぅぅ。」

頬を膨らませ、口を尖らせ、不満を顔中で露わにする。