2016/12/01 のログ
東雲七生 > こんな退屈な事になるなら、もう怪我なんてしたくない。
特に異能で治せないような、捻挫や打撲なんて絶対にしない。
その為にも、この前の喧嘩を反省して学べるところを見つけていきたいのだが。

「………。」

何故か思い出せない。
強く体を打ち付けた、前後の記憶はあるのだけれど。
どういう経緯でそうなったのか思い出せない。壁にぶつかったショックによる一時的なもの、だとは思うのだが。
これでは反省もクソも無い。

「………うー。」

そのくせ相手の下着姿だけ妙に鮮明に覚えている。
そっちの方こそ忘れて欲しいのに、と七生は頭を抱えた。

東雲七生 > うーうー呻きながら頭を抱えている間にも、学生通りはそれなりに賑わっていく。
親子連れの楽しそうな声に我に返り、顔を上げれば丁度両親に手を引かれて歩いて行く子供の姿が目に留まり。

「……いいなー。」

と、無意識の内に呟きを溢していた。
やっぱり誰かに連絡を入れてから来ればよかっただろうか、と溜息混じりに空を見上げる。
といっても首が不自由なので殆どのけ反る様になってしまって。

「………暇。」

結局のところ、七生は話相手が欲しかった。

東雲七生 > ふわぁ、と欠伸が漏れる。
大きく伸びをしようとして首に痛みを感じて溜息を零し、七生はベンチから立った。
帰って一眠りしようと、にわかに重くなった目蓋を擦る。

「……んー、深雪、一緒に昼寝してくれっかなあ。」

そんな事を呟きながら、学生通りの喧騒を泳ぐ様にすり抜けて帰路に就いた。

ご案内:「学生通り【常世祭期間中】」から東雲七生さんが去りました。