2017/01/19 のログ
ご案内:「学生通り」にV.J.さんが現れました。
V.J. >  
空では夜と夕焼けがせめぎ合う。

「……」

じゅわじゅわと音を立てている。
丸い凹みが幾つもある鉄板の上で、クリーム色の海が沸いている。
それを真剣に見つめるのがヴェイパージェイル。
いつもどおりのロリータ服を割烹着で包み、前髪はバンダナの中へ収納されている。
半端な長さの髪をまとめているため、ポニーというよりはドッグテールといったところ。

片手に串を持って。

――いま、鉄板の上にタコが散らされた。

通りの一角、たこ焼きの屋台。

V.J. >  
それから天かす、紅しょうが、刻んだネギ。
目分量でばっと散らして、生地を足す。
片手の串で格子状に切れ目を入れながら、生地がある程度固まってきたところで、手早く生地を丸めていく。
生地の底に串を入れ、円錐を描くように手首を返せば、綺麗に焦げ目の付いた半円が現れる。

チャッチャッチャ。

一面30個弱のたこ焼きがあっという間にひっくり返されていく。
それが四面。百個以上のたこ焼きが踊る。