2017/08/03 のログ
ご案内:「学生通り」に鈴木竜一さんが現れました。
■鈴木竜一 > 学生通りという名前なだけあって,その街には学生服が溢れていた。
といっても,夏休みなのだからこれでも少ない方なのかも知れない。
青年はといえば,着慣れない制服が堅苦しかったので,ワイシャツは脱いでしまった。
…ぶっちゃけ今日は登校日ってわけでもねぇし。
そんな風に内心に思いつつ,学生通りをふらふら歩く。
■鈴木竜一 > カフェや文房具店,そのほかよくあるお店が並ぶ一方で,
魔法アイテムを売っているお伽噺みたいな店もある。
……大きなスポーツ用品店は残念ながら無さそうだ。
「だよなぁ…どう見てもショッピングモールとか無いもんなぁ。」
本土での生活に慣れている青年にとっては,新鮮でもあり,
すこし不便とも感じるのだった。
■鈴木竜一 > そう言えばコンビニも無い。
現代人としては非常に不便に思えてしまうが…
「…ま,これはこれで面白いか。」
まるで物語の世界の中に入り込んだような,そんな気持ち。
移動店舗で適当に飲み物を買って,ベンチに座り込む。
■鈴木竜一 > これから,決めなくてはならないことが沢山ある。
この学園にも部活動はあるし,委員会もある。
どちらもどうやら向こうとはだいぶ雰囲気が違っているようだが。
「……フツーの運動部とかありそうにねぇよなぁ。」
溜息が出た。
■鈴木竜一 > というか,この島ではきっとフツーのスポーツが成り立たない。
本土でも異能や魔法が入り込むと厄介なのに,ここでは大半がそれをもっている。
それこそ,漫画の世界のような対決が繰り広げられるだろうし…
…そうなっちまったら出る幕ねぇってか。
溜息が出る。
■鈴木竜一 > いや,部活動より先に,どんな授業を受けるのかを決めないといけない。
……先行きは不安だらけだ。
そもそもこの島で友達を作ったりできるのかどうかも不安だし,
異邦人や異能者の人たちと上手くやっていけるのかも不安だ。
「……不安しかねぇじゃねぇか。」
思わず口に出る程度には。
■鈴木竜一 > 普通の高校に転学することもできた…けれど,自分でこの島に渡ることを選んだのだ。
少なくとも自分で決めたことは,最後までやり通さなければ。
そうでなければ,決心してここに渡ってきた意味が無い。
そうだ,この島で異能について学んで,この異能をめっちゃ腹減った。
「…すげー良い匂いしてる。」
青年の思考は果てしなく逸れていく。
視線の先にあるのは,どうやら焼き鳥屋さんのようだ。