2017/10/22 のログ
ご案内:「学生通り」に暁 名無さんが現れました。
■暁 名無 > 秋風吹く学生街を、ぶらぶらと歩いてみよう。
そんな風に思い立ったのが昼前のことだった。
訳あって明け方に帰宅した俺は、そのまま昼前まで寝て、起床直後に思ったのが先に言った散歩である。
幸い夢見の方もそれほど悪くなく、そして酷くも無く。
少し「良い夢を見た」程度のもので済んでいたので、難無く家を出る事も出来た。
「出てきたは良いけど、やっぱりというか何と言うか……寒いな。」
ここんとこ寒いしか言ってない気がする。
でもしょうがないじゃないか、寒いんだから。
ご案内:「学生通り」に岡崎燐太郎さんが現れました。
■岡崎燐太郎 > 学生通りに立ち並ぶ商店の数々。
学生も運営に協力している様々な商店の一つである食品店を袋を引っ提げて後にする。
寮や学校で食事が提供されるとはいえ、それだけでは財布事情が厳しい。
だからこうして買い出しに来たりしている。
とりあえず一通りの食材を買い揃えたところで通りに出ると、赤褐色の髪をした姿を発見した。
「お、先生……どこ行くんですか?」
少し遅れてその姿を追い背後から声をかける。
■暁 名無 > 「ぉん?」
さっさと飯食って帰ろうか、と考えながら歩いていると。
唐突に背後から声を掛けられ、俺は緩慢な動きで振り返る。
「おう、岡崎か。
どこも何も、飯だよメーシー。」
イタ飯か、ラーメンか。それともバーガーでも食うか。
まだ行先は決まってないに等しくとも、何はともあれ腹ごしらえと決めている。
■岡崎燐太郎 > 「外食とは贅沢っすねー。記念日かなにか?」
追いつくと早めていた足を緩め歩幅を合わせるように横を歩く。
わざわざ外に食事に来たのかと、勝手な感想。
「普段家で自炊したり、彼女の手料理食ったり、そんなことしないんですか」
そしてちょっとした疑問。
後半はさておき日頃の食事はどうしているのかと。
「俺はこの通り、学食だけじゃ食費がバカにならないんで」
と、店のロゴが入ったビニール袋を掲げる。
見ると中には肉だの魚だの野菜だの、普通にバランスの良い食材が詰まっている。
■暁 名無 > 「家に何も無いってだけだ。
別に奮発する気もないしな、その辺のファミレスかラーメン屋でちゃちゃっと食っちまおうかって。」
並び立った岡崎を横目に見つつ、さて何を食うかと考える。
少しは体力のつく物を食べておきたいところだが、やっぱラーメンかなあ。
「自炊は料理できねえし、普段の昼飯は……まあ、弁当が来るからそれ食ってるけど。」
生徒が作って来るのを食べてる、とは言い難い。
まあ、幸い宅配弁当屋もあちこちにあるんだから、都合よく勘違いしてくれることに期待しよう。
「あー、学生にゃ遣り繰りすんのは厳しいよな。
一応申請出せばある程度生活費の援助はして貰えるから、利用するのもまあ一つの手だぞ。」
残念ながら利用できるのは生徒だけだ。
俺だって生活費援助して貰いたい。
■岡崎燐太郎 > 「まあ男はあまり家事とかやりませんからね。料理以外の家事はいまだに苦労します……」
不器用ながら身の回りのことはなんとかこなせているがやはり慣れというものには時間がかかる。
学生の身で贅沢を言うわけにもいかないので我慢してはいるが。
弁当については支給されるものなのだろうと解釈。
「そういえば案内用紙にそんな事書いてたっけ。
一年の頃は使おうかとも思ってたけど、しばらく暮らしていたら今のままでも満足だなって」
結局使わずじまいです、と含み笑いで言う。
学生が無駄にお金を余らせたところで非効率的に散財してしまうのがオチだろうし、ある意味計画的なのかもしれない。
■暁 名無 > 「むしろ掃除とかの方が男の仕事って感じはするけどなあ?」
まあそこは個人の得手不得手というところなんだろう。
正直な話、俺は料理に限らず掃除も出来ないけども。
学生のうちはなー、俺も掃除くらいは出来たんだけどなー。
「ま、それでお前が満足してるなら良いさ。
使うも使わないも自由、ただ、そういう物があるって事は覚えといて損は無いぞ。
同じ様な場面は今後何処ででも遭遇するもんだしな。」
金銭関係は本当にシビアだ。
しかし、だからと言って学生のうちから貧しさを感じながら生活するってのも、どうなんだろうか。
■岡崎燐太郎 > 主夫という言葉もあるくらいだから、確かに一概には言えない。
唯一料理を得意とするのも実家にいた頃の食卓を任されていて、その時の経験が生きただけという理由なのだから。
「はーい、覚えときますよー。ま、使う機会がなけりゃそれが一番か……」
現状不自由のない生活を送れているとしても、いずれそんな危機的状況に身を置かれたら助けを借りる必要があるだろう。
だが結局はそうならないように、自己を管理するのが最善であると結論づけた。
「で、何を食べるかは決めたんですか? こうして会ったのも何かの縁ってことで、ここは一つ先生の奢りで……」
ふと思い出したかのように悪戯っぽい笑みを浮かべて、貴重な一食をかけた交渉に移った。