2017/10/23 のログ
暁 名無 > まだ彼女が居るとか、同居人が居るとかであれば家事をする気も起きるというものだけども。
幸か不幸か、狭いアパートで独り暮らしをする俺は特別家事をする意識は低い。
自分で言うのもアレだが、滅茶苦茶低い。

「お?休日に教師に集るとは言い度胸してんな。
 度胸は褒めてやるが、流石にこれから何か食うかってなったらその肉や魚はまず傷むぞ。」

自分が置かれてる状況を思い出してからにしろよな、と俺は岡崎が持つ荷物を指さした。
なお、昼飯候補はまだ決まっていない。

岡崎燐太郎 > 「かわいい生徒に手差し伸べるのも教師の仕事でしょう?
 ……ん、これなら30分程度はまだ大丈夫だと……あ、なんならテイクアウトでも構いませんよ。ジャンクフード万歳」

冬の気温と買ってからそう時間も経ていないということもあり傷みにくいだろうと踏んで。
それでもせっかくの食材を無駄にはしたくない思いもどこかにあり、サムズアップとともに代案を提示する。

「まー、野郎二人で買い食いってのも味気ないんで、断ってくれたらそれで諦めますけど」

今は食べ物に困っている訳でもないし本気で集ろうなどとは思っていない。
なんの拒絶もないのならともかく、断られたら素直に引くつもりだったのだ。

暁 名無 > 「じゃあ満漢全席でも食いに行くか……
 なんてな。料理が出来るなら自分で作って食うに越したことはねーんだ。」

やれやれまったく。
給料日後ならともかく、今は給料日前。最も手持ちが少ない時期だ。
そんな時に集ろうなんて見上げた胆力である。
いや、俺以外の先生なら奢ったりしてくれることも無いかもしれないが。

「おう、分かってるじゃねえか。
 女の子ならともかく、男とツラ突き合わせて飯食う趣味はねーの。」

諦めろ諦めろ、とひらひらと手を振った。
やれやれ、俺が学生の頃は教師に集ったりなんてしなかったぞ……しなかった、よな?

岡崎燐太郎 > 「せっかく腕があっても、振る舞う相手がいないってーのは物悲しいもんすよ……」

昼食はいつもなら学校で済ませるとして朝と晩はだいたい独り。
それを憂うこともないが料理は他人と、それも異性とならより美味しく感じられるのだろう。
その事実はただ嘆くしかない。

「相変わらずの返しでなーんか安心した。先生が乗り気ならそれはそれで気色悪いし」

さらりと下げるような事を言ってのけるがこれも普段と変わらない態度だ。
食費が浮かなかったのは残念だと思う傍ら、安堵したという本音も確かにあって。

「それじゃ、交渉決裂ってことで俺はもう帰るとしますかー。
 早く冷蔵庫に入れないといけないし……では、失礼しまーっす。
 外食ばっかで体壊さないようにしてくださいよー」

再びビニール袋を掲げて中身の様子を見る。まだ中身の状態は良好。
しかし気持ちは急いでいるようで一足先に駆け出す。
そして離れつつも労いの言葉を投げて駅の方面へと走り去っていく。

暁 名無 > 「その辺は俺は料理できねえから分からねえなあ。」

誰かが食べてくれる方が作りがいがあると、そう言えば藤巳もそんな事を言っていた気がする。
そういうもんなんだろうか。作れる様になったら分かるのかね。

「はっはっは、一緒に酒でも飲むってんならまた話は違ってくるんだけどな。
 ほれ、気を付けて帰れよ!」

人の身体の心配なんて10年早い。
そんな事を思いつつ、俺は駅へと向かっていく岡崎を見送った。
……さて、それで何を食うとしようか。

ご案内:「学生通り」から岡崎燐太郎さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から暁 名無さんが去りました。