2018/08/07 のログ
ご案内:「学生通り」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 夜の帳が下りた学生街。
その一角、24時間客を飲み込み続けるコンビニエンスストアから、ため息混じりに退店する少年の姿があった。

「…まさかどこも閉まっているとはな…。まあ、偶にはこういう夕食も手軽で良いか」

片手でぶら下げるのはサンドイッチのジュースが入ったビニール袋。遅めというには大分時間が経った夕食を片手に、少年は欠伸を噛み殺しながら自宅である学生街のマンションへと足を進める。

神代理央 > 風紀委員会に広報活動を行う部署を設立する。その為の資料収集や準備等を行っていた結果、すっかり遅くなってしまった。
無論、まだまだ関係者への根回しや工作活動等は必須ではあるが―

「まあ、直々に出来るというわけでも無い。慎重に事を進めれば良い、か」

煌々と街頭が照らし出す歩道を独り歩きながら、集めた資料の内容を反芻する。
一般的な広報活動ではなく、よりプロパガンダに近い戦略的な広報部門。違反部活群に風紀委員会の力を見せつけ、誇示する為の組織。
戦力不足を補う為の搦め手として、是非推し進めたいものだと独りごちる。

神代理央 > 取り敢えずは、風紀委員としての任務をこなしつつ支持者を集めていく事になるだろう。
多様化した世界故の単一化された社会。それを試すのに、此の島はうってつけと言える。

「…父上のご意向には、背く事になるやもしれんがな」

ふと、口をついたのは僅かに昏い感情の籠った独り言。
そんな言葉が口に出る程疲れていたかと苦笑いを浮かべると、視界に映る一等地のマンションへと足を進めるのだった。

ご案内:「学生通り」から神代理央さんが去りました。