2018/08/10 のログ
ご案内:「学生通り」にレイヴンさんが現れました。
レイヴン >  
――っちィ。

(コンビニ前のベンチにどっかりと腰を下ろし、タバコを咥えたまま恨めしそうに雲一つない空を見上げる大男。
 喫煙所ではないので火は付けずに咥えているだけと言うのがなおさら恨めしい。
 そもそもお盆休みだというのになぜ見回りなどしなければいけないのか。
 そういうのは風紀委員の仕事ではないのか。)

こちとらガッコのセンセーだぞ、ちったぁ楽させろ……。

(それで食わせてもらっている身とはいえ、まったくやっていられない。
 そうでなくても山ほど仕事はあるのだから、日陰のベンチでさぼるぐらいはさせろとばかりに足を投げ出してベンチの上でだらけている。)

ご案内:「学生通り」に古城 桜虎さんが現れました。
古城 桜虎 >  
(うぃーん。)
(コンビニのドアから膨らんだビニール袋を腕に提げた少女が現れる。)

 あっついですねえ……。 

(外の熱気に当てられれば暑そうに胸元をはたつかせた。)

レイヴン >  
(隣でコンビニのドアが開く。
 見れば、ちょうど少女がコンビニから出てきたところで。
 彼女をチラリと横目で見て、)

――人の目のあるとこで、はしたねェ真似してんじゃねえよ。

(タバコを咥えながらぶっきらぼうに。
 あからさまに不機嫌な、大型犬が唸るような低い声。)

古城 桜虎 >  
あら、すみません。
あまりにも暑かったもので……。

(服から手を離す。引っ張られていた布が胸に打ち付けられた。)

……お詫びにって訳でもないですけれど、
紅茶とか飲みます?

(ビニール袋から取り出されたるは"透明な紅茶"。
 新しいんだか流行遅れだか分からない、色のないドリンクだ。)

レイヴン >  
(服が彼女の肌に張り付くわずかな音。
 それを聞いて苦虫を何度もしっかり念入りに噛み潰したような顔で舌打ち。)

いらねぇ。
砂糖と香料ぶち込んだだけの水飲むぐらいなら、雨降ってくるまで待った方がなんぼかマシだ。

(右手を乱暴に振って丁重にお断り。
 しかもコーヒーならともかく紅茶ならばなおさら。)

古城 桜虎 >  
あら、丁重にお断りさせてしまいました。
では、これは私が。

(断られればそのまま蓋を開けて飲む。)
(んく、んく、と、嚥下と共に喉が動く。)

……"先生"はお仕事です?

レイヴン >  
(店先でいきなりラッパ飲みする姿にまたも舌打ち。
 先ほどよりも三割増しで大きい音。)

夏休みでハメ外し過ぎてるガクセーがいねーかどうか、見回りだよ。
センセーに頼らねぇとロクに仕事も出来ねぇんならやめちまえっつーんだ。

(苛立ちを咥えたタバコのフィルターにギリギリとねじりこむ。
 夏の連休に仕事をしなければいけないこととこのクソみたいな暑さとの合わせ技で口調が荒っぽい――と言うわけではなく、普段からこんな感じである。)

古城 桜虎 >  
(意外にも桜虎、舌打ちをスルー。)
(聞いていない訳ではない。)

そこはほら、夏は活動できる"生徒の数そのもの"が少ないですから。
特に今の時期ですと、盆や祭典で帰省している方も多いですし。

(ある程度飲めばビニール袋にしまい直し、
 おもむろにレイヴンのいる日陰のベンチへと近付いた。)
 

レイヴン >  
(舌打ちを二度もスルーされたことに尚も舌打ち。
 聞いたうえで流していることはわかっていて、だからこそ腹が立つ。)

だったらハナからケーサツ置いとけっつーんだよ。
休みに数が減るなんつーのはわかりきった事だろうが。

(彼女が近付いてきてもベンチの真ん中からずれるそぶりも見せない。
 それどころか投げ出していた脚を若干広げてすらいた。
 一応端っこに彼女一人ぐらい座るスペースはあるが。)

古城 桜虎 >  
んもう……。
それをしないからこの島が成り立っているのでしょうに。

(座る場所が用意されていないとみれば、
 あろうことか椅子の背に腰を預けて器用に座る。)

(ろくに座面が空いていないのだから仕方ない。)

レイヴン >  
(当てつけのように――彼女にそのつもりはないのかもしれないが――椅子の背に腰掛けられた。
 一瞬ベンチを揺らしてやろうかと苛立ちを隠しもしない視線を彼女に向けるが、流石にそれは大人気なさすぎる。
 代わりにこれ見よがしに大きな舌打ちをして、彼女側の脚をもう一方の脚に乗せた。)

成り立ってねぇからこうやってオトナが駆り出されてんだろうが。
ガキならガキらしく片意地張らずに最初っから大人に頼っとけっつーんだ。

古城 桜虎 >  
あら、先生なのに大人げなくありません?

(不快を顕わにすれば笑いながらそう告げ、足を揺らす。
 他意はなさそうだが、もしかするとスカートの布地が肩にあたることぐらいはあるかもしれません。)

そうですねえ……最初からそう出来ていたのならそうすべきで、
そもそもこの島自体が不要だったのかもしれません。
大変容後の世界は、大人だけでは成り立たなかったみたいですから。

(天を仰ぎ、大きな溜息を付いた。)

レイヴン >  
――いつまでそんなトコ座ってんだ。
わざわざ空けてやったんだからさっさと座れ。

(タバコの端を小刻みに上下させながら。
 眉間にはこれ以上深くならないだろうというぐらいに皺が寄っている。)

成り立たなかった?
ッハ、大の大人が手に負えねぇっつーんでここに押し込めたっつーだけの事だろうが。

(実際にその様子を見てきたわけではないし、もっと言うなら元々こちらの世界の人間ではない。
 が、この島の成り立ちはどう考えてもそうとしか思えなかった。
 吐き捨てるように、皮肉めいた笑みを浮かべて。)

古城 桜虎 > では、お言葉に甘えて。
……かもしれませんねえ。

(身軽に跳んで座り、膝の上に荷物を置く。
 ……皮肉めいた形で吐き捨てられた言葉は曖昧な肯定と共に流す。
 これ以上突く事ではないだろう、と。)

さて、と。

(コンビニ製のチョコバナナクレープを取り出して風を開き、
 ぱくりと齧り付く。……おいしそうに食べている。)

レイヴン >  
――オジョーサンがバタバタ飛び跳ねるもんじゃねぇっつんだ。

(とうとう眉間を手で押さえてしまった。
 正直さっさと立ち去りたいが、日向の気温がそれを許してくれない。)

……。

(甘ったるそうなクレープをおいしそうに食べる彼女を、おぞましい物を見るような目で眺める。
 若干体を反対側へと傾け――ありていに言えば、ドン引きしている。)

古城 桜虎 >  
もぐもぐ……んく……どうかしました?

(ドン引きしている様相を察知すれば食べる手を止めて振り向く。)
(ハムスターめいた振る舞いだ。)
 

レイヴン >  
お前……よくそんな甘ったるいもん食えるな。

(こちとらコーヒーに砂糖の一粒でも入っていては飲めたもんじゃないと言うような反甘党だ。
 砂糖の塊みたいなクリームなど見ているだけでも胸焼けがするし、ましてやそれにチョコレートシロップがたっぷりかかったクレープなど。
 よくそんなものを口いっぱいに頬張っていられるものだ。)

古城 桜虎 >  
ええ。ほら、糖分は大事ですから?
 
(答えになっているようでそうでもない返答をしつつ、残りを食べ切る。
 がっつり食べ切れば満足そうにおなかを摩った。)

甘いものより辛いもの、です?
 
(世間話のつもりなのだろう。
 ふと、そんなことを問うか。)

レイヴン >  
……そうかい。

(別に人様の趣味趣向に口を挟むつもりはないが。
 ないが、さすがに見ているだけで胸焼けがしてきた。
 若干青い顔を反対側へ向けた。)

――甘いモンが嫌いなだけだ。
メシなんぞ食えりゃ構わねぇよ。

古城 桜虎 >  
そうですか……。

(苦笑気味に笑いつつごみを包んで袋の中に仕舞う。
 一旦、袋の口も縛る。)

……今のところは平和ですねえ……。
転移荒野で"パンデミック"、なんて噂もあるみたいですけれど……

レイヴン >  
(口の中が甘くなってきた気がする。
 帰ったらめちゃくちゃに濃く入れたコーヒーを飲もう。)

パンデミック、ねぇ。
そりゃ世界のどっかじゃ何かしら起きてるだろうよ。
たまたま見える範囲で何も起こってねぇっつーだけのこった。

(やる気のなさそうな目を通りへ向ける。
 夏休みを満喫する学生や、買い物袋を提げた住人なんかが右から左から続々と歩いていた。)

古城 桜虎 >  
ああ、そうではなく──。
──いえ、そうなのかもしれないですが……。

(やる気なく流されれば言葉を止めて通りを見る。)
(特におかしなものは見えなかった。)

レイヴン >  
じゃあなんだ、根が優しい鴉センセーなら、パンデミックと聞いちゃ黙ってられねぇとでも思ったか。
そんなもんは風紀の仕事だ。

(特に何を見ているわけでもない。
 ただいつも通りの風景が広がっているだけ。)

別に風紀だって「正規の学生」からのお願いしか聞いてくれるわけじゃあるまいし。
裏でお前がなんかコッソリやらかしてんなら尚更俺の知ったこっちゃねぇしな。

古城 桜虎 >  
んもう、一言多いんですから……。

(目の前に広がっているのはいつも通りの光景だ。
 視線をレイヴンへと戻す。)

ほら、いくら危険な場所や立ち入り禁止区域でも、
うと知らなければ避ける事も引き留める事も出来ませんし、
お仕事的にも知っておいて損はないと思ったんですが……

余計なお世話、だったみたいですねえ……。

(頬を掻きながら視線を外し、呟いた。)

レイヴン >  
俺の仕事ァガッコのスウガクのセンセーだ。
転移荒野なんぞについぞ用事はねーよ。

(それにしても熱い。
 今年の夏はなにかが狂ったとしか思えない暑さだ。)

ガキどもに言うにしても、それで聞くような優等生は最初から危ねぇとこには近づかねーよ。
そんなこともわからん阿呆は、ほっといても転移荒野だろうが落第街だろうがずかずか入ってむしり取られて野垂れ死ぬんだしよ。

(口に咥えたタバコを手に取り、ポケットから取り出した箱へとしまい込む。
 一服したいところではあるが、喫煙者には生きづらい世の中なのだ。)

古城 桜虎 > それをどうにかするのが"センセー"の役割かもしれませんが……
……ぁ、タバコ、吸ってきても構いませんよ?

(タバコを吸いたそうに取ったりしまったりする姿を認めれば、
 そんな提案をしてみせる。素性を知られていない訳でもないなら、短時間の交代ぐらいは出来るだろう。と。)

にしても本当、暑いですねえ……。

レイヴン >  
テメェが構わねぇでも風紀の連中が構うんだよ。
気にすんな、副流煙がどうとかこうとか気にせずに済む荒れ放題の原っぱでも言って吸ってくらぁ。

(ぶっきらぼうに告げて立ち上がる。
 一歩日陰から出れば、暴力的――いや、殺人的な日差しに全身を焼き尽くされたような感覚。)

――このクソ暑いのに余計な仕事増やしやがって。
センセーなんかなるんじゃなかった。

(魔術で自身の愛馬を呼び出し、メットを被ってエンジンをかける。
 重低音の爆音が周囲の視線を集めるが、気にした様子もなく。
 そのまま派手なスキール音を上げて走り去っていった。)

ご案内:「学生通り」からレイヴンさんが去りました。
古城 桜虎 > 行ってらっしゃいまし?

(魔術で乗り物を呼び寄せて去る姿を見送った後、
 大きく背を伸ばしてベンチにもたれかかる。贅沢かつ怠惰だ。)

……と言う訳で折角ですし、もうちょっとだけ此処で見ていきましょう。
ちょっとしたピクニックです。

古城 桜虎 > ……しばらくの間通りを眺めた後、
ゆったりとした足取りでベンチから立ち去った。

ご案内:「学生通り」から古城 桜虎さんが去りました。