2018/11/10 のログ
ご案内:「学生通り」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 昨夜の戦闘によって負傷した為、予定していた落第街での巡回任務は免除となった。といっても人材不足の昨今代わりの者を直ぐに手配することも難しく、結果的に学生通りの巡回任務と交換という形に落ち着いた。
昨夜異形を召喚したまま睡眠を取り、普通に歩く分には問題ない。流石に激しい戦闘は未だ堪えるが。
「……しかし、他の地区と違って此処は平和なものだ。いや、そうでなければ我々の力不足であるから良いことなのだが」
今は学生通りの一角に設けられた詰め所―所謂交番―で、通りを行き交う学生たちをぼんやりと眺めていた。
偶に落とし物だの道案内だの牧歌的な内容の学生が訪れるくらいで至って平和。
有り体に言ってしまえば、暇であった。
■神代理央 > 時折入る通信も、至って平和なものばかり。
落第街やスラムの回線を開いてみるが、今の所大規模な戦闘は行われていない様だ。チンピラとの小競り合いは発生しているようだが、そのくらいはいつものことだろう。
「…ま、これくらい平和な方が書類仕事も捗るというものだが」
来客が無い間は、ノートPCを開いて黙々と年末に向けての事務処理やシフト作成。予算案の見直し等を行う。
特に年末は島の外に帰省する委員も多く、落第街やスラムよりも学生街の警備人数に支障が出る。公安や生活委員会との協力体制も必要だろうかと、現場の人間と対策会議を開く日程を調整。その会議に出席する風紀委員も選抜しなければならない。
「…裏方の仕事に徹する事が出来れば楽なんだがな」
鈍い痛みを訴える傷口をさすりながら、溜息混じりに呟いた。
■神代理央 > 無心でキーボードを操作し、画面と見つめ合っている間に随分と時間が経ってしまったらしい。
呆れた様な声色の同僚が、交代の時間になった事を告げる。
「…む、もうそんな時間か。引き継ぎ事項はそこに纏めてある。尤も、特筆すべき事は何も無かったがね」
肩を竦めて後片付けを終えると、後の処理を引き継いで詰め所を後にする。
通りは既にクリスマスに向けた商戦の飾り付けが派手に成されている。行き交う学生も、既に年末に向けての予定を話しこんでいる者が多い。
そんな平和な光景を眩しげに見つめた後、小さく溜息を吐き出してその場を後にした。
ご案内:「学生通り」から神代理央さんが去りました。