2018/12/08 のログ
ご案内:「学生通り」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 >  
「すっかり冷えたなー…」

今日は曇り空、冷たい風が吹き、通りを歩く学生達も皆一様に厚着をしている

女子学生とは不思議なもので、この寒空で上は温かい格好をしていても下はスカートにブーツ、なんてのはザラなものだ
彼女達のファッションに対する拘り、対外的な視覚意識は寒さをも超越する

「(いやあ、普通にクソサムだと思うけどさ)」

その点自分は、異能の力で自分の周辺だけちょっと暖かくできる勝ち組である
多少の厚着はするものの、全身もこもこにまでする必要はないのだ

コートにマフラー、あとはブーツ
これくらいで十分なのである

雪城 氷架 >  
あと、重要なポイントとして多少は寒い思いをしないと、
この時期の温かいホットメニューの趣が弱くなるというのがある

やはり寒いときには寒い思いをして、温かいものを食べたいのだ

「(そう、例えば───)」

コンビニに目をやる
年中売ってはいるがやはりにくまんは冬が旬だろう

思い立ったが吉日

5分後にはいくつかの中華まんの入ったコンビニ袋を下げて、ベンチへと向かっていた

雪城 氷架 >  
にくまん、あんまん、カレーまん
ピザまんなどの変わり種が発生しはじめてからはや数十年、らしい

中華まんという言葉が似合わないようなものもたくさんである

しかしやはりスタンダードは廃れない
肉まん、そして定番オブ定番、元祖中華まんとも言える豚まんである

この時期にしか売られないような巨大豚まん
…女学生が一人で食べている光景はあまり良いものではないかもしれない

「はむ」

この氷架という少女は、それほどキにせずに食うのであるが

ベンチに腰掛けてもふもふと豚まんを食べていると、
どうにもビジュアル的なギャップがあるのか道行く人間から視線をもらいはじめる

……さすがにはずかしくなってきた

雪城 氷架 >  
「…寮に帰って食べよ」

カサカサと包み紙に食べかけの豚まんを包んで、コンビニの袋へと戻す
冷める心配はない、異能の力で保温くらい、朝飯前だ

ちょっと多めに買っちゃったし、ルームメイトにも1個ずつくらいやろうかな、なんて思いながら帰路を歩いていた

ご案内:「学生通り」から雪城 氷架さんが去りました。