2015/06/06 のログ
■小奈美 > や、やめてくださいよー!?
【ビクッ、と体を震わせて一歩後ずさりして……】
ってああ! あった! こんなところに落ちてたのか。よかったー、見つかって
【財布を拾い上げ安堵し、笑みを浮かべる】
■神代千早 > ははは、ジョークやジョーク
【手をひらひらと振りながら】
とりあえず身分証の類が無うなっとらんか確認しときや?
かわいこちゃんのプロフィールを収集したい人間はそこらにおるさかいにな
【と、本気なのか冗談なのか、扇子を開いてそっと耳打ちする】
■小奈美 > こ、怖いこと言わないでくださいよぅ……
【そう言いながら中身を確認。なんとも運のいいことに、中のものは全て無事だったようだ】
■神代千早 > 悪い大人はいつでも狙とるさかいになぁ? 用心せんとアカンで?
【ニッ…と歯を覗かせて笑う】
ま、ええ暇潰しになったわ
■小奈美 > は、はいっ。あの、本当にありがとうございました!
【ぺこり、とおじぎをする】
■神代千早 > ん、また今度ゆっくり出来る時に茶でも奢るわー
ほななー?
【と、手を振る。興味の対象はどうも立ち並ぶ店の看板に移りつつあるようだ】
■小奈美 > はい、また今度お願いしますっ
【手を振り返す。その後、くるりと向きを変え、再び元の文房具屋へと走っていった】
■神代千早 > 若い子ぉはええなぁ
【小声でそんな事を呟きながらどこへ行くでも無くぶらぶらと歩み去っていった】
ご案内:「商店街」から神代千早さんが去りました。
ご案内:「商店街」から小奈美さんが去りました。
ご案内:「商店街」にカラスさんが現れました。
■カラス > 商店街の店の屋根。黒い鳥が居る。
くあー、くあー と、小さく鳴く。
やや特徴的なその鳴き声は、カラス。
バサバサと羽ばたいてあちこちの屋根へ飛び移ったりしている。
■カラス > 時折地面に降り立っては、行き交う生徒等を見上げ、
きょろきょろと見回したり、首を傾げたり。
踏まれそうになっては慌てて羽ばたいたりしている。
■カラス > 地面に降り立っては、石が気になるのか、
光沢のある石をクチバシでつついたり、口にくわえてみたり。
動作はカラスそのもののようなのだが、よーく見ると…普通のカラスではなかったりする。
しかし、賑やかなこの商店街では、誰もそんなカラスを気に留め等しないだろう。
■カラス > ましてや、異能、異世界、異種の入り乱れるこんな場所では、尚更に
■カラス > 石を口から離し、
ぶるるっと身体を震わせ、鉤爪で頭をかいかい引っ掻く。
…鉤爪? この鉤爪、緑の鱗に覆われている。
ご案内:「商店街」にコゼットさんが現れました。
■カラス > ひとしきりかいかいすると、くあー、と鳴き声を上げた。
空を見上げては、カラスは赤い瞳をぱちくりとさせる。
■コゼット > (そんな中──
色々と買い込んだのか、大きな紙袋を抱えて商店街を歩く姿。
魔術師が被るような大きな帽子が目を引き、その先端にはキラキラと光るアクセサリーが歩く度に揺らめいていた。
ふ、と目に入った広告が目に留まる。パン屋のアルバイト募集の記事だった。)
「ほー………。パン屋かぁ…いいなぁ、こうゆうのも。」
■カラス > 時刻は学校が終わって少し、そろそろ日も傾いてくる頃。
いわゆる逢魔が時とでも言おうか。
赤い瞳と、太陽の赤い光。
■カラス > カラスはまたきょろきょろと周囲を見回す。
さよならーまたねーと生徒達の声が聞こえる。
そんな中、煌めくアクセサリーが、カラスの眼にとまった。
あ、これは眼を離せない。本能的に。じぃーっとそれを見つめている。
■コゼット > (カラスの鳴き声は耳に入っていた。しかし、それも"良い時間"だからなのだろう。
だから特に気に留める事もなかった。ただ思う事があるとすれば、風情がある…だろうか。)
■カラス > たし、たしたしたしたし…と、
ヒトが減りつつある商店街をカラスが歩く。
その緑の鱗の脚で。…鉤爪というよりは、爬虫類の足。
足元までは…いかないのだが、コゼットに近づくと、
帽子をじーっと見上げていた。
■コゼット > 「……?」
(ふと、視線を感じたと思い辺りを見渡すと、一見そこにはカラスの姿。
じっとこちらを見ている…人をあまり怖がらないのだろうか。
或いは、何か食べ物を狙っているか。
よく見れば、普通のカラスとは少し違う部分もある。…この島特有の種類だろうか。)
■カラス > コゼットが振り返ると、びくっとカラスが怖気づいたように見えた。
「くあ」
小さく鳴くそのカラスは、…なんというか、弱々しい。
ここまで近づけば、魔術を教えているコゼットなら分かるかもしれない。
この黒い鳥には似合わない、何かまぜこぜになった魔力があるのを。
■コゼット > (カラスと言えば使い魔。──つい最近そんな話題で話していた事を思い出した。
誰かの飼い主か、或いはそうゆう生物なのか。
そう、そこから感じられる魔力から考える。
の、だが。それ以上に、カラスを見てそれに返事ををしたかのような反応に、なんとなく思う所があったようで)
「ちょっと待っててね。」
(コゼットは、そのパン屋の中に入って行った。)
■カラス > 使い魔にしてはずいぶんと臆病にも見える。
コゼットが振り返ったのにびくっとしたのといい。
人見知りの使い魔…使えるのだろうか。
煌めくアクセサリーを見ていたが、
その持ち主に声をかけられるとようやく彼女を見る。
ほんのすこし前まで空にあったような、青空の瞳を見た。
そして、言葉を理解してはなんなのだろうと首を傾げ
赤い目をぱちくりとさせていた。
■コゼット > (10分──いや、20分少し掛かっただろうか。
その間中を覗けばパンを物色する姿は勿論だが、店員と何か話している時間が大半だった。
やがて何かを受け取ると、パン屋から出てくる。)
「おいで。」
(カラスの姿を確認すると一つ再び声を掛け、そのパン屋から程近い所の椅子に座り込む。
途中、ほぼ微量の魔力を発しながら歩く。もし使い魔等の契約された存在であれば、それが一種の目印になりえるだろうと考えた。
付いて行くなら、なにやら袋をがさがさとする姿が見れるだろう。)
■カラス > 赤い目のカラスは律儀に待っていた。
カラスの自分に話しかけてきた珍しい存在が気になる、とでもいうように。
コゼットの店内での動きを見ていた。
出てきた彼女に声をかけられ、たしたし、と数歩、歩く。
途中で魔力に気づくと、少しばかり歩く速度が上がった。
何をするのだろう、とでも考えているかのように
コゼットを見上げる。足元までは行かない一定の距離を保ったままではあるが。
■コゼット > 「はい。…食べる?」
(袋から取り出したのは、パンの耳だった。
──どうやらお腹が空いていると見られているようだった。
使い魔だとか、ペットだとか、別に手懐けたいという意味ではないのだが
今は、なんとなくそのカラスに手を差し伸べたい、そうゆう気分だった。
食べ物を差し出しても警戒し、近づかないのであればその近くに置き、手を引っ込めるだろう。)
■カラス > 食べ物を差し出されると…なんだか動きがフリーズした。
警戒するとか近づくとかじゃなくって、こう、え…? という感じだ。
しばらくの後、ぷるぷると首を横に振ったように見えたが、
近くに置いて手を引っ込められるとどうしたものかとじーっと見ている。
■コゼット > (カラスは雑食──そうゆうイメージしか無かった。
何を食べるか等、知る由も無い。飼った事は勿論、使い魔として使役した事もないのだから。)
「………うーん、違うか。」
(その様子を見て独り言を呟きながら、自分は自分で購入した惣菜パンを口に運ぶ)
■カラス > なんというかこのカラス、わたわたしている。
くわっと翼を広げくあーと鳴いたかと思いきや、はっとしたように閉じた。
ひとしきりわたわたした後、動きを止める。
すると、カラスに混ざっていたまぜこぜの魔力が、量を増したように思えただろうか。
■コゼット > 「…え?私はそんなもの食べません?そっちの方が美味しそうたがら寄越せ?」
(勿論言葉が判るなんて事はないが、そのカラスの動作がそう言っているのではないかと思わせる動きだった。
パンを食べながらその様子を眺めると、やがてその現象に気が付き──しかし、見守っている。)
■カラス > 魔力はやがてカラスの鱗足に集束し、そこから緑の光を全体に伸ばしていくように。
少々の眩しさがあるだろう。姿を変えていく。
「い、いや、その……そんな、図々しいことは…。」
…あれ、なんだか言葉が聞こえた。
カラスが居たはずの場所には、黒いナニカが正座していた。
■コゼット > 「…んん?」
(目の前が眩しく輝いたかと思うと、そこには見覚えの中姿が。
その姿は元のカラスとは違う別のものの姿。
例えここが異能者、多種族の集まる場所だとしても、目の前で突然姿が変わればやはり驚くものである。)
■カラス > 「むしろそんな、もらうだなんてっていうか、ええと…。」
声はあわあわと慌てていた。
黒い塊とも思える。声は青年のようだ。
よくよくその黒に眼を凝らせば、
そこかしこ黒い翼の生えた男の子らしき姿をとっている。
服装はコゼットももう見慣れているだろうか、学園の制服だ。
■コゼット > 「……あら。」
(なるほど、生徒だったのか。カラスになれる異能者だろうか。
しかし、制服は確認出来ても黒い姿ではそれが誰かを確認する事は出来ない。
しかし声は発する事が出来るなら返事も出来るだろう)
「遠慮しないで?パンの耳ならタダで貰った物だし。
何を食べるか判らなかったからそれにしたけど…。パンの一つでも奢ってあげれば良かったかしら?」
■カラス > まっくろの塊に見えたのは初対面の貴方への気恥ずかしさか、
羽で覆っていたせいであった。
そーっと羽をどかせば、きちんと人型をとっている。
羽根が目立つが。そして正座している。なんでだろう。
カラスの時にも臆病に見える行動をとっていたが、人型になると尚更におどおどしている。
男なのに。
「いや、その、それでじゅうぶn……っじゃなくて…ええっと…。」
■コゼット > 「…というか、君、常世学園の生徒でしょう?私、そこの教師をしてるんだけど──
…って、そこで正座してないで、こっち来て座ったらどうかしら?ほら、人の目もあるし、ね?」
(隣が空いている事をぽんぽんと叩いてアピールする。
オドオドしている所を見ると恥ずかしいのか、怖いと思われているのか。
…何にしてもこれじゃあ私がこの人にまるで説教をしているようだ。全くそんな覚えもないのに。
人の目もあるので、なんとかしたい所だが…)
■カラス > 「え、せ、せんせ…? あ、ご、ごめんなさい!」
コゼットの言葉にはっとする。
ヒトの姿でこれはまずいと青年も思ったのか慌てて立ち上がり、
おそるおそるコゼットの隣に座った。
「先生、だったんだ…ごめんなさいその、失礼なことして」
赤い目がゆらゆらとひっきりなしに泳いでいる。
貴方の隣に来れば、その黒の中にもいろいろと分かるものがあるだろう。
黒髪短髪の青年。
翼は耳、かかと、背中から生えている。
頭と背には白い角が複数ある。
足は鳥の時と同じ、爬虫類のような足…靴を履いていない。
■コゼット > 「ううん、私もカラスになってるだなんて思いもしなかったから。」
(どちらかというとこの場合自分の方が失礼だったとも思うが…。しかし、この様子だと堂々巡りのような気もするので心の中で謝る事にしておく)
「私はコゼットよ、魔術を教えてるの。
…貴方みたいな人は今まで見た事が無いけれど、何かの種族なのかしら?」
(恐らく遠慮するかもしれないが、食べる?と菓子パンの一つを差し出してみる)
■カラス > なにせこの彼の具合では、
他の生徒に対しても似たような反応をしているのが容易に想像できてしまいそうだ。
…友達いるのかな。
「えっと、俺、その、最近編入してきて……。
……種族……えーと…種族っていうか…その、き、きめら…。」
どこかバツが悪そうにそう答えた。キメラ――合成獣と
■コゼット > 「あら、じゃあ私と一緒じゃない。
私も先生になる為に最近ここに来たのよ。
念願の先生だけど、これが結構大変でね…。
キメラ…っていうと、あの色んな生物が一つになっているっていう、あの?
確かに姿は変わってるけれど、でも学園の生徒でしょう?
──大丈夫、別に差別したりなんてしないわ。」
(コゼットは動じる事無く、穏やかな表情で他の生徒となんら変わらない様子でその青年と接する。)
■カラス > 「いっしょ…? 先生は…えーっと…魔法の先生?」
柔らかな表情、そして一緒と言われれば、少しばかりの安堵だろうか、
少しどもりが減ったように感じるだろうか。
耳羽根をぴこぴこと揺らしながらそちらを見て首を傾げた。
「――う、うん。あ、あり…がと…?
うん、いろんな…っていっても、俺、そんなに混ざってるようにみえないけど。」
■コゼット > 「ええ、魔法の先生。魔術学…なんだけど、その様子だと魔術の授業は受けてないのかしらね。」
(しかし、先程感じた魔力の事もある。それならば少なくとも受ける理由はあると思うが…)
「まぁ、どれだけ混ざっているかはあまり気にしないわ。
…それより、さっきはカラスの姿をしていたけれど…散歩中だったのかしら?それだったらごめんなさいね。」
■カラス > 「…授業…そ、その…教室に入るのがまだ怖くて…。出てない授業も…あって…」
よほど臆病な性格なのだろうか。その後に、またごめんなさい、と謝ってしまった。
「えっと……うん、そんな…ところ。
え、う、ううん。別に……帰るの早いと、おとうさんが心配するから…。」
時間を潰していただけ、と。
背丈はコゼットより10cm弱程度高いだろうか。
■コゼット > (姿は兎も角この性格だ、いじめられる事でもあるのだろうか…)
「怖い?皆に何か言われそうだから?
大丈夫よ、堂々としてれば。何も、貴方みたいな姿をしてる人は貴方だけじゃないんだし。もっと胸を張っていいと思うわ?」
(と、ありきたりな励ましを送るが、それが通用すれば苦労はしない。万一何かあったら、それこそ学校にも来なくなるかもしれない。…難しい問題だ。)
「そっか。心配は掛けさせたくないものね。
…うーん、仲の良いお友達とかはいないのかしら?そうゆう子に相談してみたりとか。友達が居れば、少しは心強いかなって思うんだけど。」
■カラス > 一歩間違えばいじめられていそうな気もする。
「そ、そうじゃなくって…こんなにヒトが多い場所、初めてで…。」
コゼットの言葉をじーっと見て聞いていたが、おずおずと頷く。
「…その、まだあんまり、話したことがなくて……。」
時刻はそろそろ日が完全に落ちてしまいそうになっている。
夜が近づいている。
■コゼット > 「そっか…。うーん、少しずつ慣れていくしかないと思うけれど…。
でも、友達の一人や二人は作った方が良いと思うわよ。そうしたら学校も楽しくなると思うし。
…そうねぇ、私で良かったらお友達になりましょう!先生とお友達。」
(名案だ。そう思っていたら、辺りはすっかり夜になろうとしていた。
人通りもまだある。これから買い物や食事という人も多いだろう)
「…あ、時間大丈夫?そろそろ帰らないといけない時間かな?」
■カラス > 「先生は、俺と一緒なら、こっちにきて怖いとか、ない……?」
首を傾げて赤眼をぱちくりとさせて聞く。
耳羽根は終始猫や犬のそれのようにぺたんと下を向いている。
「……友達? …え、ぁっ。」
コゼットの言葉には、目を見開いた。
が、その後に続けられた言葉にはっとして周囲を見回した。
一番星が輝いてくる時間だろうか。しまった、という表情で。
■コゼット > (コゼットは立ち上がる。あまり遅くまで引き止めているのも悪いだろうと。)
「不安はあるけれど、でも怖くはないわ。私は教師になりたくてなったんですもの。
それに、この学園にはいい人が沢山いるわ。その人達は頼りがいのある人もいれば、面白い人もいる。
…生徒も、これからも増えていくでしょうね。」
(買い物袋を抱え直し、青年の方を振り向く)
「だから、まずは貴方も友達を作りなさい!それが難しいようなら、まずは私が友達になってあげるわ?」
■カラス > コゼットが立ち上がると、
そろそろ点灯し始めてきたであろう街灯の光を、
帽子についていたアクセサリーが反射した。
ついとそれに眼をやりつつ、彼女が立ち上がるのに追って、立ち上がる。
「う、うん、それは、おとうさんから聞いた。
お前が居ても、誰も気にしないからって……怖く、ない?
不安と怖いは、別?」
一緒じゃないのかな、と呟きはしたものの、
少しばかり普通に会話出来るようになっていた。
耳羽根はわずかばかり、下がり続けるのをやめているようだ。
「う、うん…っ…えっと、まだ、分からないから…
先生…友達……その、俺、1年の、カラス。」
■コゼット > 「ネガティブなのは変わらないわね。でも、それを怖がってちゃ前に進めないから。
どんな事でもまずはやってみなきゃ判らない。勉強だってやらなきゃ判らないし、食べ物だって食べて見なきゃ味も判らない。
失敗を恐れちゃダメよ。もっと勇気を出してやってみなさい。
…私は全然怖くないわよ、カラス君。」
(にこーっと微笑んで見せる。その笑顔は、光るアクセサリーよりも輝いていただろうか)
■カラス > 「う、うん………うん。
…先生、…その、ありがと。」
コゼットのその瞳が移す晴天が湛える太陽のように、
その微笑みは夜のようなカラスを照らしたのかもしれない。
おずおずと、彼の口元はつられて笑みを作った。
「あ、か、帰らないと…せ、先生、その…ありがと…
……さよな……えーと、……ま、また…ね?」
■コゼット > 「はい、気をつけて帰ってね。魔術の講義、興味があったら是非勉強しにいらっしゃい。」
(荷物を抱えているので手は触れない。変わりに目で見送ることにする。)
■カラス > 「う、うん………うん。」
こくこく、と頷くと、立ち上がった彼はその背にあった翼を羽ばたかせた。
身体は男性、翼もそれ相応の大きさで、
彼の身体は宙を舞う。
■カラス > そのまま―――黒い塊になった彼は、これから訪れる夜の闇に紛れるようにして
ご案内:「商店街」からカラスさんが去りました。
■コゼット > 「………。」
(その姿が見えなくなるのを見届けると、コゼットも職員寮へと帰路に付く。
…ここには色んな生徒がいる。
内気な性格も典型的な一つのパターンであるが、自分ならこれからどうやって接していけばいいか。また新たな課題だ。)
「…さて、と。帰ったら履歴書も書かないと。」
(色々と買い過ぎたな…と思いつつ、先程の青年が元気良く登校してくるのを想像しながら、商店街を後にした──)
ご案内:「商店街」からコゼットさんが去りました。
ご案内:「商店街」にチェリスさんが現れました。
■チェリス > 「へぇー結構賑わってるじゃない…」
一人の女が商店街を歩いている。今のところ立ち止まること無く横目で見ながら一通り物色しようとしているようだ。
「これって生徒?も店出していいのかしら…」
口元に人差し指を当てながらそんな事を呟く
■チェリス > 「まぁ昼前だものね」
深めのスリットに集まる視線も気にせずに適当に昼食となりそうなものを買い揃える。
「でもあたしはやっぱりあっちが気になるかなぁ~」
視線の先は歓楽街。存在を知らないはずなのに不健全な匂いを嗅ぎつけるのは彼女の天性の才能かもしれない
■チェリス > 「さって、次はどこ行こうかしら。まずは地理を覚えないとね。特にお金になりそうなとこ♪」
期待に胸を躍らせ、粗方チェックし終えたのを確認すると商店街を後にした
ご案内:「商店街」からチェリスさんが去りました。
ご案内:「商店街」に遠峯生有子さんが現れました。
■遠峯生有子 > 商店街の文具店。ノート画用紙ものさしバインダー糊ハサミ。
種々取り揃えた店先のカラーボールペンのコーナーに先ほどから張り付いて悩む少女が一人。
■遠峯生有子 > 「うーん。いっぱいあるよう。」
どうしようかなあ…と途方にくれるのは、
色味書き味太さと、同じ色でも多様なメーカーのものが取り揃えているからのようである。
とりあえず比較的色数の多そうな種類のそれを一本引っ張り出して、
くまなど試し描き。
■遠峯生有子 > 「あ、変な顔になっちゃった。」
くまの下に“へんな顔”と書き足す。
その字は意外に…というか丸くなく、端正だ。
「ちょっと、ひっかかるかなー?」
■遠峯生有子 > 手にしたペンをコーナーに戻し、今度は「滑らかな書き心地抜群!」とPOPが張ってあるところから取り出すと…戻した。
何かが思っていたのと違ったのだろう。
隣の別のメーカーのものに手を伸ばす。
さきほどの“へんな顔”の下に
“してても、心は
やさしいよ。”と書き足した。
「んー。」
しかし、悩む。
ご案内:「商店街」に音糸さんが現れました。
■音糸 > 「つか、種類ありすぎでしょこれー……」
ボールペンのコーナーで悩む少女がまた一人。
とりあえず、一本手に取り試し書きをしてみようとするとそこには……
「あ、なんか狸みたいなのが……熊?なるほど……」
サラサラっとヘビを描く少女、キシャー!
■遠峯生有子 > 悩んでいる間にこころやさしいくまさんがなんだかピンチだ。
隣にはいつの間にか同じ年頃に見える少女が。
3本目のペンで「こ、こわくないよー。」と書き足し、
くまから吹き出しを伸ばす。
■音糸 > 少女の書く文字はとても男らしく、筆圧が強いのが見て取れる。
もう一本のペンを試し書きしようとすると、おや……また新たな展開が
なるほど、たしかに怖くない、そしてこの優しそうな顔……
「ふむふむ、これで良し」
ヘビの頭にハートマークを描く少女。
下に恋に落ちてしまったヘビと書き足すと、これに決めたとばかりに手に持ったペンをレジに持って行こうとする。
「あ、どうもー」
同じ学校の生徒であろう少女に軽く挨拶をして会計に向かい精算を済ますと去っていった。
ご案内:「商店街」から音糸さんが去りました。
■遠峯生有子 > 「あはは、ばいばいー。」
去り行く少女に手を振って見送り、
「誰かなー。このへびかわいい。」
適当にピンクのペンを取り出すと、クマの頭にもハートを書き足す。
そして、あ、これいいかも、と呟いた。
■遠峯生有子 > そのペンは一旦もとの場所へ戻し、別の色を…
探す手を止めて、もういちどピンクを取り出す。
「すみませーん。これの水色ありますか?」
レジのほうへと向かった。
■遠峯生有子 > 奥へ入った店員から、目当てのペンを受け取り、会計を済ます。
そのまま見るも軽やかな足取りで、文具店をあとにした。
ご案内:「商店街」から遠峯生有子さんが去りました。
ご案内:「商店街」に矛海 遼さんが現れました。
■矛海 遼 > 商店街の一角、とある店から出て来た一人の青年が袋を片手にぶら下げて歩いている。中身はそれなりに重いようで、振り子のように揺れている
黒い髪に眼鏡の下に無表情を貼りつけた鉄仮面の様な青年は表情に似合わない鼻歌を歌いながら街中を彷徨っている。
ご案内:「商店街」にシュリクさんが現れました。
■矛海 遼 > 袋に入っているのは多くの食材。
和食も洋食も、美味しければそれに越した事は無いと考えているのは紛争地域で食べる物を選べなかったが故の答えである。
それでも今は紛争に参加している一人の兵士では無く、学園都市に教師として存在している。
嘗て地獄から天国に這いあがり、再び地の底に落ちた者にとっては、食事は十分な安らぎである。
袋に入っているのは『豆腐』。ここに売っている豆腐はどう使っても美味いのだ。
■シュリク > (街を散策しながらたい焼きを頬張る。懇意にしているたい焼き屋の新作、「ゆず抹茶味」だ。一口噛むとゆずの爽やかな香りと抹茶のまろやかな甘味が広がって、美味しいと評判である)
……おや。矛海先生じゃないですか。
(見知った教師が歩いているのを見かけ、声をかける。彼は巌のように表情が変わらないことで有名で、その冷静沈着さにはシュリクも好意を抱いていた)
……楽しそうですね。鼻歌なんて、珍しい。お買い物ですか?
■矛海 遼 > 今晩は何を夕飯にしようか、などと考えながら、珍しい光景を見せつつ、一人の青年は夜の商店街を歩いて行く。
その刹那、聞こえてきた声の主へ視線を向けて口を開く。
「ふむ………シュリク、か」
記憶の奥底を遡り、少女の名を口にする。
「少々、面白い物を見かけた物でな。あとは夕食の買い出しと言った所か。」
普段の黒いスーツでは無く、着物の上にロングコートと言う服装であるという事を考えると、今日は休日なのだろうという事がわかるだろうか
■シュリク > 覚えて頂き光栄です、先生。
(慇懃に頭を下げ、再び矛海を見上げた。185と長身の矛海と比べると、123cmのシュリクは子供そのものだ。そんな小さい彼女だが運動技能はピカイチで、記憶に残っているかもしれない)
面白いもの、ですか。「あの」矛海先生が興味を示す物とは、私も気になりますね。――ああ、矛海先生、お料理得意ですものね。見た目によらず……
(ナチュラルに失礼な事を言うが、それが失礼だとは思っていない。シュリクと話す時、時々そういった「違和感」を覚えるだろう)
しかし、先生――私服は和服なのですね、意外です。
(休日である、ということは認識しただろうが、その休日に生徒で邪魔されたくない、という発想には至らない様子だ)
■矛海 遼 > 「今は別に『先生』と呼ばなくとも問題は無い。あくまで仕事を行っている時だけだ。教師でいるのは、な」
元より人外魔境染みたこの学園に置いて、高い運動能力を持った者と言う点では上位に入っている少女故、記憶から名前を出すのが早かったのは必然か。
身長差もあって見下ろす形になるが、根本的には全く普段と同じような表情、態度である。
「何が意外かどうこうと言った物は良くわからないが、そうだな。面白い物と言うのは……あちこちで【黒い】物が見れたという所か」
違和感を感じてはいないのか、淡々と言葉を返す。彼にとってはこれが【ナチュラル】なのだ
■シュリク > 目上を呼び捨てで呼ぶわけにはいきません。そうプログラミングされていますので。
(頭ひとつ抜けた身体技能の理由を問うたなら、正直に機械人形だから、と答えただろう。シュリクにとってその情報は、隠す必要のないものだ。ので、普通の子供なら身長差により会話に難儀するだろうところを、苦もなく続ける)
いつもスーツ姿ですから。――「黒い」物? ……ゴキブリでしょうか。不衛生ですね。
(少しむすっと表情を歪ませつつ、立ち話もなんですしそこのベンチに座りませんか、と提案する。彼女なりの、荷物を持った矛海への配慮だ)
■矛海 遼 > 「ある意味でゴキブリのような物かもな。」
指していた物は文字通りの物では無く、この学園都市の闇。
それを見て【面白い】と評しているというのが伝わらなかったのはある意味で幸いであったかもしれない。
「あのスーツを使っていると気が疲れる物でな。さて、では先に失礼させてもらおう」
そう呟いて、ベンチに腰を掛けて端の方へ袋を乗せる。豆腐を初めとした食材のほかに、よく見るとさらに小さな袋を入れて、その中に一冊の本が入っているのがわかるかもしれない。
■シュリク > ? ゴキブリに比喩されるような存在を見て「面白い」とは……悪趣味ですよ、先生。
(結局のところ、ゴキブリが何を指しているのかまではわからない。太古の機械人形とはいえ、読心術を体得しているわけではない。が、「違和感」だけは感じたようだ)
……驚きました、先生でも疲れることがあるのですね。あまりに表情が変わらないのでそういったものは忘れ去ってしまったのかと。
(続いて、その隣に背を正して座る。買い物袋の中が気になるのか座る瞬間にちらりと覗けば、目ざとく本の存在に気づいた)
それだけ食材を買い込んで、尚荷物になる本も買う辺り、買い物は一度で済ませようという合理性を感じます。――差し支えなければ、どのような本を?
■矛海 遼 > 「よく言われる。趣味が悪いとはな」
無表情故、冗句か本音かはわからない。
「疲れを感じ無いのは逸れこそ機械か何かだろう。良く比喩はされるが、機械ではないぞ?足の裏から火を噴くことも無ければ腕を飛ばすことも無い」
その中、冗句を飛ばすあたり【何を考えているのかわからない】
「ふむ……本か。こういう物だが」
袋の中の本を一冊取り出し、そちらに見せる。タイトルは【特殊戦術マニュアル:翔んでる!平賀源内】と書かれている