2016/05/15 のログ
ご案内:「商店街」に水月エニィさんが現れました。
水月エニィ > ■休日の昼下がり(乱入歓迎)

 越してきたばかりでモノが足りない事を思い出した水月エニィ。
 蒸し暑さに苛立ち制服をはたつかせながら道を往く。

 何故制服かと言えば、服が少ないからである。

「あっついわね……」

水月エニィ >  
 何が買えるか。何を買おうか。
 財布を眺めて身に余る裕福さを感じ取りながら、幾つかの店を巡って下見を済ませる。

(高い? いや、質の割りには安いわよね。高いけど。)

水月エニィ >  考え込みながら歩く。
 行きついた先は大型量販店であった。

「……ここで済ませてしまいましょう。」
 
 買うべきは多いし、贅を凝らす気分でもない。
 手堅いものを買っておこう。そう決めた。

ご案内:「商店街」にクラージュさんが現れました。
クラージュ > 大型量品店。
大量生産大量消費。コストが安い。素晴らしい。

「……とりあえず、野宿辛い……。
 貯金も大事だが毛布とかくらいは欲しい……」

水月エニィ >  建物に入り、周囲を一瞥すればとある男が目に入る。

 辛気臭そうな顔の……あの制服は風紀委員だろうか?
 そして制服こそであるが、"少々身なりが汚れている"風に見える。
 具体的には。

(制服にシワが多い気がするし、ちょっと汚れている。
 ちゃんと仕舞えないし、洗う機会も少ないとああなるのよね。)

 ……似たような経験はある。
 故に察しが付く。アレはまともに家に帰っていない、あるいは家がないタイプだと。

(……)

 今のところ何もしないが、じっとクラージュを見つめている。

クラージュ > 見られていることに気がつかずに、寝具コーナーに行ってからしまったという顔になる。

「この時期だと、暖かい毛布が少ない……そして思ったより高いな。
 くっレベルさえあれば……」

なお、今のレベルは 勇者:2

「しかーし、悔やんでいても始まらない!
 とりあえず目星の値段はついたしな!
 ……金策、どうするかなぁ」

水月エニィ > 「レベル。」

 思うところがあったのか。
 理性より先に単語を口に出して反芻する。

(まるでゲーム感覚。
 不遇そうなのに、よく拗らせないで前を向けるものね。)

 確かに量産品の毛布と言えど、"使い捨てるには高い"かもしれない。
 野外での使用を前提としたような、使い捨てや緊急用には適さない風に思えた。

 (……そういえば寝具も足りないわね。)

クラージュ > 反芻した言葉に、ピクリと反応する。
反射的に声のした方を見て……なぜだろう、総毛だった。
まるである種の世界の歪みを見たような感覚を覚えた。

「……そこのキミ」

いつになく真面目な顔で声をかける。

水月エニィ >  こちらを見た、来た、声を掛けた。
 ……少しだけ間を置いて、反応する。

「何よ。確かにみていたけど、目つき悪いのは生まれつきよ。
 それでも気に障ったなら謝るわ。風紀委員さん。」

 少々そっけなく、軽く視線を外して返事をした。

クラージュ > 「いや、そうじゃないよ。
 そんな瑣末な事じゃあない。
 風紀委員ではあるけれど、普段の職務は正直苦手だしね。
 ええと、違うなこんな事を言いたいのじゃなくて……」

話しかけたものの、うまく言葉を纏められない様子。

「何か、困るような事が長く続いたりしてないかい?
 いや根拠なんてまったくないんだけど、なんかそんな気がしてね?」

目を逸らされていても、こちらの視線は真っ直ぐに相手を見つめる。
ただひたすらに、真っ直ぐに。

水月エニィ >  
「何?ナンパなの?爽やかそうに見えて実は色男?
 ええ、その整った顔なら確かに釣れるでしょうね。」

 軽くなじるような言葉を叩きながら、
 真意を読みかねているような困り顔を浮かべた。

「精々越してきたばかりで物が要る位よ。
 ……ああそうね。風紀委員が荷物持ちまでしてくれるならお願いしようかしら。」

クラージュ > ナンパと言われてから ああこれ、ナンパの手口だなぁ と思い至って赤面する。

「あ、いや違……確かにキミは魅力的な女の子だけどそういう意味合いはなくってだね!?」

そして目に見えて狼狽した。
女性免疫:レベル1

「そうだね、荷物持ちくらいなら付き合うよ。
 僕のほうは取り立てて用事らしい用事もないからね」

水月エニィ > 「何がしたいのよ……」

 頭を抱えてため息一つ。
 誠実そうな性格は分かるが腹の底が読めない。

「………まあ良いわよ。付き合ってくれるならついて来て頂戴。」

 雑貨、消耗品、小道具に関しては割愛しよう。
 ……そして現在、服屋アンド下着屋フロア。

 水月エニィは女性なのだから、女性の服や下着のフロアだ。
 お客さんも、綺麗な女の子がいっぱいだ。

クラージュ > 「なんか、こう……僕の困っている人センサーにビビビときたような気がしたんだけどなぁ?
 ううん、気のせいだったらいいんだけど」

実に不思議そうな顔をしながら、あれやこれやの荷物を持って素直についていていた。

「思うんだけど、このフロアに関してはキミの買い物が終了してから合流するという方法はダメかな?」

顔を真っ赤にしながらせめてもの抵抗をしてみる。
場違い感が半端なく、とても居心地が悪い。
しかも着ているのは風紀の制服なのでなおのこと、変な注目を浴びている気がする。
注目されるのはクエスト後にあれやこれやあるから慣れてるけど、これは始めての注目のされかたかもしれない。

水月エニィ >  皆の風紀を守る正義の味方、風紀委員。
 誠実そうな立ち居振る舞いも相まって、
 恐らく多数には悪いものとしては映らないだろう。好奇な視線もまた真であるが。

「一人でこのフロアで待っているなんて勇気があるのね。
 いいけれど、逆ナンされたら放っておくわよ?」

 そうとだけ言って、奥へ進む。
 素朴だけど可愛らしい下着や肌着がいっぱいです。
 ……安いもの、特に白いものを選んで買い込んでいます。

クラージュ > 「確かに勇者とは勇気あるものの事だけれども!?
 いや逆ナンとかされないだろう、いくらな……んで……も……」

どんどん勢いが衰えていく勇者クラージュであった。
結果、おとなしくついていく。
せめて買い物に付き合ってますよ というポーズで己を守ろうとしているのだ。
当然、女性からはそんなことまでお見通しだろうけど。

「……その、キミは恥ずかしかったりしないのかい?」

会話がまったくないのは心がモタナイ。
うっかり付けたところを想像してしまいそうになるし。

水月エニィ > 「貴方にその気が無いのならないわよ。
 ……下着を猫の形に区切るなんて変わってるわね。ほら。」

 胸部が猫の形に繰り抜かれて下着を手に取ってクラージュに見せる。
 ブームが過ぎたセール品なのか、安売りされている。

 ……まっすぐに持って見せているので、丁度くりぬいた先にエニィの胸が見える。
 当然、見えるのは服だが。

クラージュ > 手に取ったものを見た。
くりぬいた先も見た。
イメージした。

ずっとある種の赤面状態ではあるが、今日一番で真っ赤になった。
耳まで赤いんじゃないかな。

「そ、ソウだね!? ずいぶんとカワッタ下着だネ!」

声とか裏返ってるし。

水月エニィ > (……この辺にしておきましょう。
 腹は読めないけど悪さできないタイプだわ、多分。
 役者には向かなさそうね。)

 赤い彼を見てため息。
 そうしてから、少しだけ気を抜いた。
 狼狽している内に、他の下着もきっちり買い込む。
 レジも済ませて戻ってきた。

「次行くわよ。」

 特に考えず下着の入った紙袋も先ほどまでと同じように押し付けて服屋フロアへ。
 部屋着に適しそうな安物のTシャツと、外行きの服を買い込む。
 特に熟語の書かれた謎Tシャツが安かったので、部屋着用に買い込む。

 『排撃』やら『超反撃』やら、
 一体どの層を狙ったTシャツなのか謎である。
 だから投げ売られてしまうのだが。

クラージュ > なんかため息をつかれた。

(……しまった、想像したのを気づかれた!?)

多分、割と最初から気づかれてますがそんなのこの勇者にはわかりません。
下着の袋を押し付けられると、思い出したのか少し落ち着いた顔色がまた少し赤くなりますがなんとかこらえて。

「次……あ、ああ!そうだね!」

ちょっぴり元気が復活してついていきます。

「あー……部屋着用のシャツなら、あっちに3枚1000ご……じゃない、円くらいで置いてあったのみたよ?」

水月エニィ > 「ありがと。でもこっちにしておくわ。
 少し見たけれど、アレで利益が出るように作ってあるわね。
 だから少々心許無いわ。布を見る目はあるのよ。」

 "こっちも言う程良くないけど、値段踏まえても一歩分丈夫ね。"
 と零しつつ、ほかの物も買い進める。 
 時おりあてがってサイズやデザインを見るものの、必需品として買うつもりらしく時間は掛けない。

 買い込んで持たせる。
 結構な量になってきました。

「……あとは寝具ね。
 掛けるものと、シーツと……」

クラージュ > 「なるほどなぁ……あっちのは完全に場凌ぎ用なのか」

すごいなぁと素直に感心。
結構な量を持っているけれど、そこは一応は鍛えている身。
重いと思いはするけれど武器や防具に比べたら軽いものだ。
幸いな事に大きな箱がないし。

「寝具か……そうだ、分厚いマントでも頼んでみようかな」
携帯性もあるし、かっこいいし。

水月エニィ > 「カッコよさは置いておきなさいよ……」

 ジト目でクラージュを見る。
 いや、確かにしのぐものとしてはそこそこ優れてはいるが。

 特に吟味の必要もなし。
 こんなものかと必要なものを買い揃えておく。
 ワゴンに突っ込まれていた着る毛布も買っておく。

 何もなければ、さっさと買い物を済ませてしまうだろう。

「こんなもんね……」

クラージュ > 「重要かなって思ったんだけどな……カッコよさ」

コンテスト以外には役に立たないパラメーターである。

こんなものと言われれば。
「ずいぶんと買い込んだねぇ……それで、家はここから遠いのかい?
 流石に島の反対側だなんて言われると移動手段を考えないといけないからね!」

水月エニィ > 「女子寮よ。ついてこなくてもかまわないけど。」

 淡泊に返しながら、預けた荷物を受け取ろうと手を伸ばしている。
 渡すのならば、そのまままるっと受け取るだろう。

クラージュ > 「結構な量になっているからね。女子寮の前まで持つよ」

実に自然な笑顔で返す。
目的地がわかったのなら、荷物を渡さずにそちらに向かって歩を進めた。

「最後まできちんと終わらせないと、どうもスッキリしない性分なんだ」
冗談のように笑いながら歩調を合わせて歩いている。

水月エニィ > 「……そう。」

 自然な笑顔から目をそらす。
 暫く歩けば、女子寮の前まで辿り着くか。

「ここまでで十分よ。変態になりたくないでしょう?
 助かったわ、親切な風紀委員さん。」

クラージュ > 「そうだね、変態扱いで居心地が悪いのは遠慮したいよ……割と本気で」

苦笑して荷物を渡す。

「捕まるかどうかはわからないけれど、何か困った事があったら僕を訪ねてきて欲しい。
 力になるよ。僕は勇者……じゃない、風紀委員のクラージュ=バリエンテ」

水月エニィ > 「分かったわよ。
 お風呂か洗濯機が壊れたら呼ぶことにするわ。」

 勇者、の単語が出た辺りから少しだけ視線が冷たい。
 皮肉のような冗句を叩きながら、荷物の一つを投げ渡す。
 980円の値札が張られた着る毛布だ。
 
「要らなかったら野良猫でも包んでおいて頂戴。
 ……水月エニィよ。連休明けから編入させて貰ったわ。
 それじゃあ、また学校かどこかで会いましょう。」

 軽く手を挙げてから体の向きを変える。
 荷物をまとめて抱えて、女子寮へと入っていくか。

ご案内:「商店街」から水月エニィさんが去りました。
クラージュ > 「……お風呂や洗濯機は生活委員じゃないかなぁ……」

皮肉が通じていないのかもしれない。

「ありがとう、エニィ。大事に使うよ!
 もしも野良猫を拾ったら、連絡するからね」

うん、通じてない。
こちらも手を挙げ返してから、警備に軽い会釈をしてから……今のねぐらに戻ろう。

ご案内:「商店街」からクラージュさんが去りました。