2016/05/20 のログ
ご案内:「商店街」に朝宮 小春さんが現れました。
朝宮 小春 > 「ええ、そうね………ふふ、それじゃあ次の機会には、旅行の一つでも行きましょうか。
 うん、うん。 ……それじゃあまた。」

ぴ、と音がして携帯電話を切る。
商店街の路地を歩きながら、ふう、と珍しく物憂げに溜息をつく女教師。
この島に来てしばらくは経つが、この島に来る前の友人とも接点が大分少なくなった。
忙しさに追われ、島から全く出なくなったのが原因ではあるのだけれど。

時々寂しくも思うものだ。時々。

朝宮 小春 > この島まで呼んで、と思ったこともあるけれど、……まあ、非常に安全というわけでもないし。
一般人の彼女らしい、何の能力も持たぬ友人を呼び寄せる気にもなれず。

結構家で一人でいると、本当に一人になってしまうタイプ。
気分転換に商店街に来てみたのだけれど。

「………そういえばホッチキスが壊れていたんだっけ。」

お仕事に使う道具ばかり買ってしまう、ダメな大人。
気分転換は下手だった。

朝宮 小春 > ………脳内に響く、貴方はレジャー出来ない人だから、の声。
確かにここ最近レジャー的なことをしていない気がする。

学校でプールに入るとか、学園でコスプレする(させられる)とか。

……確かにレジャーではない気がする。


「……そうね、オンとオフの切り替えがしっかりデキる方が良いとも聞いたし。
 ちゃんと考えなきゃいけないわね……。」

この時期のレジャーって何だろう、考えながら商店街を歩いて。

ご案内:「商店街」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 訓練施設で久し振りに会った友人との会話の後。
一度学校に戻ってから愛用のナイフを返して貰って、
そのついでに夕飯の材料とか買って帰ろうかと訪れた商店街に、見覚えのある後ろ姿が見えて。

「あっ、朝宮せんせー!」

おーい、と軽く手を振りながら小走りで駆け寄ってみる。
人違いなら凄く恥かしいが、その時は素直に謝れば良いのだから。

朝宮 小春 > 「……?」

あら、と振り向いて微笑む。
外でも一瞬で先生に戻ることができるのが彼女の強み、といえば聞こえはいいが、つまりは常にずっとオンなだけ。
それがよくないとは分かっていても治らない。

「今日はお買い物? …そろそろ暑くなってきたから、冷たいものとかいいかもしれないわね。」

なんて声をかけながらのんびりと立ち止まって。

東雲七生 > 「そっす、帰りがけに夕飯の材料でも、って。」

頷きながら足を止めると、軽く小首を傾げて「先生は?」と訊ね返す。
見た感じ必要のあっての買い出しというわけでは無さそうだ、と見当を付けつつ。

「冷たいものかあ……冷しゃぶとか良いかもしんないっすね。」

お肉。
育ち盛りのつもりで居るので、暑かろうと寒かろうと肉食べたいのだ。
性格の方は限りなく草食に近かろうと。

朝宮 小春 > 「そうね……、ああいや、単なる散歩よ。
 この季節に休みが取れたら、レジャーって何があるかしら、と思って。
 やっぱり旅行とかになるのかしらね。」

なんて、ううん、と顎に手を当てて。

「いいかもしれないわね。ごまのドレッシング辺りを使って。
 …とはいえ、まだまだ本格的な暑さは先になりそうだけれど。」

でも、日差しは強い。夕方とはいえ空を仰ぎ見るとちょっと汗が落ちて。

東雲七生 > 「レジャー、っすか?……旅行……になるんすかね。
 俺は去年島から出なかったから、ちょっと分かんないな……。」

暇さえあれば走り回ってるか鍛えてるかしてたんで、と苦笑しつつ頭を掻く。
転移荒野で魔物相手に大立ち回りをした事もあったが、それはそっと伏せておくことにした。

「そっすねー、夏になる前に中間テストがあるし、期末テストもあるし……。
 まあ、それが終わったら夏休みっすけどね!
 先生は……ええと、暑いの苦手な方っすか?」

くりっとした瞳を先生へと向けつつ。
元気溌剌といった様相の顔には、意外にも汗一つかいていない。

朝宮 小春 > 「私も出なかったんだけれどもね。
そうそう、夏休みに何をするかって話ならわかりやすいかな?」

少しだけ考える。
走り回ったり鍛えたりは自分には難しい。

「ふふ、そういえばそうだったわね。
テストも作って準備しなきゃ。

…んん、そうね。苦手かもしれない。
強い日差しとか受けてると頭がフラフラしちゃうしね。」

苦笑を浮かべながら、若いっていいわねえ、なんて間延びした感想を抱く。

東雲七生 > 「夏休みっすか?
 ああ、それなら……去年は、釣りしてたっすね!」

それと潮干狩り。
その他は大体補習だったり、追試だったり、友人の水着選びだったりとレジャーとはかけ離れたことをしていた気がする。
唯一レジャー、行楽と呼べそうなものは海釣りくらいのものだった。

「だったら帽子かぶった方が良いっすよ。
 スーツに会うかどうか分かんないっすけど……麦わら帽子とか。」

言ってから麦わら帽子を被った先生を想像してみる。
やっぱりスーツにはちょっと、……どころじゃなく合わなかった。

朝宮 小春 > ……ああ、釣りはいいかもしれない。
ぼんやりと釣り糸を垂らして………寝ちゃうかもしれないわね、なんて一人で思う。

「なるほど、釣りね………
海や川に行くのはいいかもしれないわね。 今度買い物でもいこうかしら。

……麦わら帽子はこの格好には合わないわね。」

苦笑しながら、こちらも想像してしまって笑う。

「どんな格好なら似合うかしらね。」

なんて、のんびりと歩き始めながら想像一つ。
隣の子なら、どんな格好でも似合うのだろうけれどもね。

東雲七生 > 「釣り、良いっすよー。
 ぼーっとするのも良いし、ひたすら浮きをじーっと見つめて集中するのも良いし。
 何より釣れれば夕飯が確実に手に入るんすから。」

一時期それだけで生計立ててた事もあった。1週間くらい。
興味があるなら一緒にどうっすか、と軽い気持ちで尋ねてみつつ。

「麦わら帽子なら、やっぱ……うーん?
 Tシャツに半ズボン……?」

それは自分の場合。
どうも想像が難しいと言うか、脳内とはいえ異性を着せ替えさせるのはちょっと気が引けると言うか。
オーバーオールとかどうだろう、と思った矢先にふと思い出したのが、

「そういや、農業区の方で夏休みの間の人手募集とかありますよね。
 どうっすか、牧場生活とか。」

余裕があれば自分もやりたいんすよね、などと感想を交えつつ。

朝宮 小春 > 「そうねー、また行ってもいいかもしれないわ。
………そのあたりの浜辺とか海岸とかで出来るなら、簡単な趣味にもなりそうだしね。」

The無趣味を地で行く存在。……趣味といえば顕微鏡を覗いたりとかそういう。
だから、その言葉にはうん、うん、と軽く頷いて。


「……それは、ちょっと、ねえ。
私には似合わないとは思うし。」

苦笑交じり。うーん、と考えるけど思ったより出てこないので、知り合いに今度聞いてみるとして。


「………一日くらいなら。
 噂で聞いたのだけれど、のんびりとは程遠いらしいじゃない?」

視線を逸らした。自信が無い。 無さ過ぎる。

東雲七生 > 「結構どこでも良い訳じゃないんすよ、連中も生き物っすから。
 何だかんだでこっちの気配を察して逃げたり隠れたりするし……」

無趣味具合では五十歩百歩である。
身体を動かすのは好きだが趣味と言われればとんと思い当たるものが無い。
釣りはある意味、生活が掛かってたから始めた様な物だったし。

「一日……まあ、結構肉体労働だとは思うんすけど。
 それまでに体力付ければ、ほら……無理かなあ。」

良い思い出にはなると思うんだけど、と腕組みして少し悩む。
まあ無理強いをするものでもないか、と軽く肩を竦めた。農業生活、先生なら似合そうだけど、とぽつり。

朝宮 小春 > 「あら、そうなのね……。
生物を扱っている割に、そういう実地には弱いのよね。
今度一度やってみるのは実際、大事かもしれないわね。」

のんびりと歩きながら言葉を返す。
ああ、白のワンピースなんかがあれば麦わら帽子に似合うかも、とは思うけれど。
それは似合わぬ年かな、なんて自分で首を横に振る。

「………つくと思う?」

自分を指差して、ずずい、と迫ってみる。

東雲七生 > 「行くのは良いすけど───
 ドジって川に落ちたり海に落ちたりしないように気を付けて下さいよ。
 つーか、あれから泳げる様になったんすか?」

なってないっすよね?と念を押す様に半眼で見上げる。
自分の知らない所で練習をしたのかもしれないが、九分九厘、忙殺されて忘れていただろうと七生は疑っていた。
水辺ってのは泳げない人にとっちゃ危険極まりないんすからね、と少し説教めいた言葉を投げる。

「……や、やらなきゃ付くかもしれないもんも付かないままっすよ!」

ちょっと自信が無くなって目を逸らしつつ応える。

朝宮 小春 > 「………………」

無言。ドジって川に落ちるとか海に落ちるとか……。
………ありうる!

更に体力の無さまで指摘されて、ぽん、と手を打って。

「今年は泳げるようになることを目標にしましょう。
 そうしたら体力もつくし、釣りに行っても安全だし。

 ある意味プールや海もレジャーよね。」

自分の中で全てを解決する結論を導き出して自慢気に胸を張る。
流石私。先生の威厳は保たれた。

東雲七生 > 「いやまあ、目標を持つのは大事っすよね。」

達成できるかどうかは、別として。
それを口にしてしまえば、変な風に機嫌を損ねられてしまうかもしれないので心の中で付け足して。
やっぱり学校という括りの外側に位置する事柄に関してはどこか抜けてるんだよなあ、と思いつつも。

「そうっすね、海も川もプールも、レジャーではありますよね。
 夏場なんか海水浴場、結構繁盛しますし。
 とりあえず……泳げるようにはならないと、っすね。」

自慢げに胸を張る先生を横目で見て。
結局どこまで泳げる様になったんだろうか、と。胸の浮力に打ち勝てるようになったのだろうか、と。
確認しておきたいような、怖いような、そんな気持ちを抱えて七生は苦笑を浮かべた。

朝宮 小春 > 「そうね、………とりあえず空き時間でプールにでも出向こうかしら。
本格的な夏シーズンまでにはある程度………ね。」

目標ができたらそれを達成するためにコツコツ頑張る派。
一生懸命運動はします。

「まあ、次に見せる時にはすいすいと………
とまでは行かないかもしれないけれど、ちゃんと泳げるようにはなっておくから。

………ええ、そりゃ、うん。」

多分、という言葉をつけそうになって必死に堪える教師。
自分を追い込まないとやらないタイプ。

「……あ、夕食のものを買うんじゃなかった?」

ふと気がついて声をかける。大分二人で歩いてしまった。

東雲七生 > 「今ならあんまりプールも使われてないと思うし……
 また四季とか連れて練習したら良いんじゃないっすかね。」

俺もメニューくらいなら考えるから、と軽く胸を張る。
最初の内は泳がず歩くだけでも体力は付くらしいとか、逸れっぽい事を言いつつ。
               ・・
「じゃ、期待してるっすからね、先生?」

そこまで言うからには生徒にカッコ悪い姿を見せないでくださいね、と言葉の裏に潜めておく。
自分で自分を追い込もうとしているのは察せたので、それならばとせめてもの後押しのつもりだ。

「え?あ──そうそう。
 しゃぶしゃぶ用の豚肉とキャベツなんか良いかなって思ってたんすよ!
 ……異邦人街のお店だと、何の肉か分からないのもちょくちょくあるんで。」

お肉屋さんと八百屋さん通り過ぎちゃったか、と後ろを振り返って確認する。

朝宮 小春 > 「そうね、そうしてみようかしら……。
 生徒と練習は少し恥ずかしいのだけれどもねえ。」

頬を抑えながら苦笑をする。
先生でありたいから、あまり恥ずかしいところは見せたくないのだ。

「……え、ええ。
 任せておきなさい。 大丈夫だから。
 ま、どちらにしろテストを頑張ることが先かしら?」

言われてしまえば、もう後戻りはできない。
ええい、と啖呵を切ってしまえば、汗がたらりと一筋流れ落ちる。
特訓するしかあるまい。

「……それじゃあ、買い物にも行くのかしら?
 私は今日は余り物だから、……ふふ、それじゃあね?」

と、手をひらりと振ってみる。

東雲七生 > 「子供の頃に泳げる様になっておかなかった先生が悪いんすよー。
それに一人で居るよりはずっと良いじゃ無いすか。」

それにきっと多少は楽しい。うんうん、と頷きながらそんな事を告げて。
これはたまに進捗確認とかした方が良いかな、等と少しお節介も焼き始めながら先生へと笑顔を向ける。

「俺もテスト頑張るんで、先生も頑張ってくださいっすよ。
 そしたら海でも川でもプールでも、何処でも良いっすから行こうじゃないっすか。」

今年の夏の楽しみが増えた、なんて楽しそうに言いながら。
今通って来た道に、見事八百屋さんがあったのを見つけると、

「はいっす、買い物してきます。
 それじゃあ、先生!また学校で!」

ぺこり、と頭を下げると踵を返して八百屋さんへと歩き出した。

ご案内:「商店街」から朝宮 小春さんが去りました。
ご案内:「商店街」から東雲七生さんが去りました。