2016/06/12 のログ
ご案内:「商店街」に高峰 士さんが現れました。
高峰 士 > 今日も今日とて人探し…… というわけでは、ない。
息抜きは何にだって必要だ。

だから今日は息抜きなのです。
とりあえず、商店街でショッピング という名の待ち合わせ。

ご案内:「商店街」に水月エニィさんが現れました。
水月エニィ >  
「ショッピングに誘ってくれるなんて、どういう風の吹き回し?
 ――まぁいいけれど。」

 と、少しだけ装いを整えた少女が士のもとへと近寄ります。
 何かがあったのか、以前の様子よりも大分柔らかいかもしれません。
 

高峰 士 > はて、機嫌が直っている。
理由に心当たりは――――まぁいい。機嫌が悪いよりははるかにマシだ。

『この間のお詫び……というわけではありませんが。
 ほら約束しましたしね。今日は思惑抜きで楽しもうと思いまして』

少し照れたようなはにかんだ笑顔を向ける。

水月エニィ > (あれ?)

 既視感。
 ――妙な引っかかりを覚えれば、一瞬、とても不思議そうに小首を傾げる。
 数秒程すると、元に戻る。

「そうね。 高峰家の事は基本放っておくつもりだもの。そうでなきゃ困る。
 ……で、どんなプランニングをしてくれたのかしら? 
 貴方の性格からして、100%ノープランではないでしょう。」

高峰 士 > 『綿密な計画を立てられるほど、詳しくもないのが悔やまれるところなのですけれどね』

苦笑して。

『そこここをプラプラ冷やかしながら、気になるものを探して……。
 貴女に似合うアクセサリーでも買おうかと。
 後、クレープは外せませんね』

まずは、適当に流してみる算段。
途中で何かが見つかれば儲けものだ。

水月エニィ > 「そう。」

 あんまり信用していない口ぶりで流す。
 口調が少々変わっているような気がするが、それはそれとして置いておく。

「そうね。奢らせるから覚悟しなさい。
 ――じゃ、行きましょうか。」

高峰 士 > 『お手柔らかにお願いします』

あちらの店舗をのぞき、こちらの店舗を冷やかして。

『この島、スゴイですよね。
 何気ない店舗に、魔法の品が置いてあったり。
 場所によっては本土よりも充実してますよ』

水月エニィ > 「でしょうね。
 ……突き詰めていけばここでやる他ないでしょう。
 最高峰・最先端が集う島のようなものよ。全く。」

 店舗を覗けば冷やかして回る。
 今の所は何か買った様子はない。
 

高峰 士 > 『この島はいいですね。
 活気があって……色々な人が来るから活気があるんでしょうか』

今日は帽子を浅く被っていた。
羨ましいものを見つめる視線。もっとも全てを覗き込むような眼もあるのだけれど。

『ああ、ちょっと待っててくださいね?』

目に付いたアクセサリーショップで大きなビーズがついたブレスレッドを二つ購入した。
色は、薄い緑と薄い紫。
購入したそれに、古めかしいナイフで内側に何かを刻む。

『はい、どうぞ。
 お呪いをかけておきました』

水月エニィ > 「そうじゃないわよ。
 "都合がいい"。だから求めにくるの。」

 斜めに構えた様な呪いめいた言葉を吐けば、
 周囲に霊が引き寄せられ、僅かながらも気温の低下として表れる。

「あら、既製品に一手加えるだなんて。ほんとよく出来た弟。
 ……今日はどうにも雰囲気が違う……ああ、帽子の被りが浅いのね。」

 軽口を叩きながらもブレスレットを受け取る。
 1つでも2つでも受け取って、見るだけ刻まれたものを確かめるだろうか。

高峰 士 > 『……そうですね。結局は“自分の都合”なのかもしれません。
 求めるものがあれば、そこに行くものですよね。
 手に入るかどうかは別の問題ですし。』

少し冷えたのか、身震いをする。

送ったブレスレットには小さいがルーン文字が刻まれている。
危険回避を意味するソーンが、薄い緑に。
やさしさ。恋愛。人類愛。人を助ける事を意味するギューフが、薄い紫に。
即席ではあるが、常時発動する程度の魔力が込められている。
効果はオマジナイ程度だろうが。

『何かの足しになればいいんですけれどね。
 自分にできることで、何かお返しを……って考えたら、こんなことくらいしかできなくて』

水月エニィ >  
「そうよ。――皆、"自分の都合"しか見ていないもの。
 そしてそれが許せるものは勝ち馬だけ。勝ち馬であればあるほど赦されて、それに恭順する者だけが認められる。
 ……神の国の到来なんて、有り得ないもの。」

 苛立たしげに呪いめいた言葉を吐く。諸々を棚に上げている事は自覚している。
 ……普段とは違った無防備さが伺えるだろう。

「それ以外は、人間扱いすらされない……って、"また"こんな話をしちゃったわ。悪いわね。……?」

 ルーンについては雰囲気程度にしか分からない。
 何となく一言言いたくなるような感じがするなどと思いながらも、右手にブレスレット2つをはめ込みんだ。

 はめ込んだあたりで、再び自分の言葉に疑問を持った。
 

高峰 士 > 「ええ、ええ。わかりますとも。
 世界は勝者が回している、負け犬の都合など誰も考えない。
 しかし負け犬がそこに居ることを貴女は知っている。
 それはとても尊い事だと思います。」

大丈夫ですよ、と肩を軽く叩いた。

『お気になさらず。僕って話すよりも聞く方が上手なんです』

水月エニィ > 「……?
 ま、だから何って話かもしれないわね。そういうものだから仕方ない。それは分かっているつもり。
 無為な愚痴を聞かせてしまったわね。全く。」

 語り口に妙なものを覚えた。
 何だったのだろうと引っかかったものの、深く考えることはしない。
 叩かれる肩も、拒みはしない。次の言葉にも少し気に掛けた素振りを見せたが、直ぐ戻す。

「本当だと良いのだけど。
 ……そろそろここも出ましょうか。」

高峰 士 > 「いいえ、貴女の気持ちが理解できて無為ではありませんでしたよ。
 陰ながら応援しますよ。ええ」

どこか懐かしいものを見るような視線になっただろうか。
ほんの一瞬だけではあったが。

『ええ、そうですね。
 そろそろクレープの店に行かないと、混んじゃいそうです。
 そういえば季節限定のフレーバーが出たそうですよ?』

水月エニィ > 「良く分かんないわね……」

 どうにも読めないと思いながらも、
 眠気の取れたような何かを覚える。
 大きく背伸びをしてみせ、気を取り直すか。

「フレーバー……ああ、あのきゅうりバニラ。」
 

高峰 士 >  
『きゅうりバニラ……ないわー』
「きゅうりバニラ……ないわー」

大きく咳払いして。

『コホン。とにかく行って見ましょう。
 ひょっとしたら誰かがチャレンジしてて反応を見れるかもしれません。
 あ、僕は食べる気ないですよ?』

水月エニィ >  
 あれ、今何かステレオめいた言葉で聞こえた様な。

(まだ寝ぼけているのかしら?)
  
 目を擦ってみるが咳ばらいをする彼の姿しかない。
 大きく息を吐いて、手を横にふって同意の意味でのNOを示す。

「私も食べる気ないから。
 ……ま、行きましょう。道は分かる?」

高峰 士 > 「ええ、まずはそこの道を……」

そういって、クレープ屋までの道案内をするでしょう。
無難にイチゴチョコを食べたそうです。

ご案内:「商店街」から高峰 士さんが去りました。
ご案内:「商店街」から水月エニィさんが去りました。