2016/06/16 のログ
ご案内:「商店街」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > ──そうだ、水着 買おう。

七生がそう思い立ったのは午後の授業が半分過ぎた辺り。
帰る途中で買う事を決意して迎えた放課後、七生は決意のままに商店街を訪れていた。
確か、去年買った店がまだ残っているはず、と見当をつけて道を進む。

去年買ったものが、もう穿けなくなってしまった訳ではないのだが。
一着しか持ってないので、連日泳ぎに行くとなると少し心許無いのだ。
去年と違って、今年の夏休みは補習補習で目が回る事もないだろうし。

東雲七生 > イヤホンから流れる、昔に流行ったと謂われるゲームのBGMを鼻歌に。
少しどんよりした、今にも一雨来そうな空の下を歩いていく。

「んー、良い匂いしてきた。
 焼き鳥でも帰りに食ってこっかな……。」

すん、と鼻を鳴らしてから買い物後の予定も立てつつ。
るんるん気分で歩を進めていく。
タイムセールが戦場のスーパーを通り過ぎて、
いつも寝てる猫が店番してるタバコ屋さんの角を曲がって、
アーケード街を横目に少し路地の奥へと進めば。

「おー、潰れてなかった。
 てことは、それなりにお客さんも入るんだろうなあ。」

目的の店を見つけ、感嘆の声を上げる。

東雲七生 > 店内へと入れば、様々な水着が陳列されていた。
入り口を中央に、右に女性用、左に男性用。両サイドに同じ数だけ会計が設けられている。
七生は迷わず左へ進み、男子用、トランクスタイプの水着を物色し始めた。

「んーと、持ってんのが黒赤だから、青とか緑とか、その辺のが欲しいな……」

出来れば腿回りが苦しくない奴、と独りごちながら、
並べられた色とりどりの水着を眺めていく。