2016/09/15 のログ
ご案内:「商店街」にソルヴィスさんが現れました。
■ソルヴィス > 「…しまった」
学生達で賑わう商店街に誤って迷い込んだ男が放った第一声は、それであった。
食文化の調査のついでに、少しばかり散策していたら道に迷ってしまった。
その際、うっかり出会った人に普段の感覚で「商店街はどこか」と聞いてしまったため
学生街の方にある商店街への道筋を教えられてしまい
誤ってこちら側へとたどり着いてしまったのであった。
■ソルヴィス > 「やたら遠いと思ったんだが、まあ、商店街とこの島で聞かれたら」
道行く学生達の視線がこちらへ向けられる。
学生達の街に突然白いスーツの亜人が現れれば、気にするなという方が無理だろうが。
「こっちだよねえ…」
珍しく困り顔の様子で、男がため息をつく。
「人の視線が嫌で異邦人街に住んでいるというのに
自分から踏み込んでいたら世話ないね…」
■ソルヴィス > 異質なものを見る視線に、内心ため息をつきながらも
表向きは困ったような笑顔を向け、警戒心をもたれない様にする。
「さて、とっととここから帰りたい…ところだが」
見えるのは、学生達が経営する異邦人街とはまた異なる料理店の数々。
普段食べていた異邦人街の料理と異なる香りが
否が応にも興味を引く。
「…どうせここまで来たんだし、少し寄っていこうかな。」
そう一人呟きながら、料理屋の並ぶ通りへと足を進め始める。
■ソルヴィス > 「…うまい…」
定食屋で卵かけご飯を食べながら、男が一人呟く。
「鶏の肉は好きだったが、まさか卵自体もここまで美味しいとは…」
辺りを見回すと、学生達が食事をしながら、それぞれに他愛のない話をして盛り上がっている。
それを眺めつつ、目に映る少年少女の「味」を予想しながら、同時に食べているものを見回す。
食べているものは牛丼やカツ丼、丼ものがメイン。
「故郷の料理と少し似てるなあ…食べてる肉は違うけど」
いいつつ、残りを食べながら次は何を頼もうかと品書きを眺める。
■ソルヴィス > その後も、興味の沸いた店に入ってはその店の料理を食べ
まだ知らぬ未知の味を楽しみつつ、店にいる「肉」の目利きをする。
「ふう…いやあ、学生の作る料理なんてと思っていたが、中々どうして
それに…見たところ「品質」もよさそうなのが多いし
いずれはこの世界からも…ん?」
数件回り、この世界の料理と島の学生達の「質」のよさに気分を良くしていると
不意に落第街の方へ向かう、自警団のような学生達が横切っていく。
■ソルヴィス > 「落第街の警邏かな…」
「嫌だよね~あそこ、本当にどうにかならないかな」
それを見ていた付近の学生達が、そんな言葉を口にする。
「…へえ、この世界…特にこの国は安全だと聞いていたが、そんな所があったなんてね…」
興味が沸いたのか、男の足が自然と落第街へ向かう
或いはそこなら、「本業」の足がかりになる何かがあるのではと期待を抱きながら。
ご案内:「商店街」からソルヴィスさんが去りました。