2016/09/15 のログ
ご案内:「商店街」にソルヴィスさんが現れました。
ソルヴィス > 「…しまった」

学生達で賑わう商店街に誤って迷い込んだ男が放った第一声は、それであった。

食文化の調査のついでに、少しばかり散策していたら道に迷ってしまった。
その際、うっかり出会った人に普段の感覚で「商店街はどこか」と聞いてしまったため
学生街の方にある商店街への道筋を教えられてしまい
誤ってこちら側へとたどり着いてしまったのであった。

ソルヴィス > 「やたら遠いと思ったんだが、まあ、商店街とこの島で聞かれたら」

道行く学生達の視線がこちらへ向けられる。
学生達の街に突然白いスーツの亜人が現れれば、気にするなという方が無理だろうが。

「こっちだよねえ…」

珍しく困り顔の様子で、男がため息をつく。

「人の視線が嫌で異邦人街に住んでいるというのに
自分から踏み込んでいたら世話ないね…」

ソルヴィス > 異質なものを見る視線に、内心ため息をつきながらも
表向きは困ったような笑顔を向け、警戒心をもたれない様にする。

「さて、とっととここから帰りたい…ところだが」

見えるのは、学生達が経営する異邦人街とはまた異なる料理店の数々。
普段食べていた異邦人街の料理と異なる香りが
否が応にも興味を引く。

「…どうせここまで来たんだし、少し寄っていこうかな。」
そう一人呟きながら、料理屋の並ぶ通りへと足を進め始める。

ソルヴィス > 「…うまい…」
定食屋で卵かけご飯を食べながら、男が一人呟く。

「鶏の肉は好きだったが、まさか卵自体もここまで美味しいとは…」

辺りを見回すと、学生達が食事をしながら、それぞれに他愛のない話をして盛り上がっている。

それを眺めつつ、目に映る少年少女の「味」を予想しながら、同時に食べているものを見回す。

食べているものは牛丼やカツ丼、丼ものがメイン。

「故郷の料理と少し似てるなあ…食べてる肉は違うけど」

いいつつ、残りを食べながら次は何を頼もうかと品書きを眺める。

ソルヴィス > その後も、興味の沸いた店に入ってはその店の料理を食べ
まだ知らぬ未知の味を楽しみつつ、店にいる「肉」の目利きをする。

「ふう…いやあ、学生の作る料理なんてと思っていたが、中々どうして
それに…見たところ「品質」もよさそうなのが多いし
いずれはこの世界からも…ん?」

数件回り、この世界の料理と島の学生達の「質」のよさに気分を良くしていると
不意に落第街の方へ向かう、自警団のような学生達が横切っていく。

ソルヴィス > 「落第街の警邏かな…」
「嫌だよね~あそこ、本当にどうにかならないかな」
それを見ていた付近の学生達が、そんな言葉を口にする。

「…へえ、この世界…特にこの国は安全だと聞いていたが、そんな所があったなんてね…」

興味が沸いたのか、男の足が自然と落第街へ向かう


或いはそこなら、「本業」の足がかりになる何かがあるのではと期待を抱きながら。

ご案内:「商店街」からソルヴィスさんが去りました。