2016/10/11 のログ
ご案内:「商店街」に三谷 彰さんが現れました。
三谷 彰 >  夕方頃の商店街。そこで1人の風紀委員の青年が小さな男の子に風船を手渡していた。
 その少年の膝にはすりむいたような跡がある。幸いにも怪我はしていないようだ。

「ほら、もうこけて風船飛ばさないようにな」

 風船を受け取ると小さな男の子はありがとう! と一言言うと再び走り出す。
 その様子を少し困ったような笑みで見送りながら再び足を進めた。
 夕方頃というのは人も多いためたまにこうして見回りを担当しているのだがやはり商店街ではそんなに大きな事件など無くあったとしても今の様に子供がこけたり野良猫が商品を荒らしたりする程度だ。
 だからといって必要ないといえばそうでもない。ほぼ0とは言えないわけでもないのだ。
 といってもこうして堂々と風紀委員が見回りをしている前で何かをやらかす人もそうはいないとは思うが。
 一応自身の装備である棒の入った袋を背負いなおすと周囲を見る。

「……安売りか。っといけないいけない」

 ふとみた時に安売りをしているのを見て足を止めてしまうが今は見回り買い物ではないのだ。

三谷 彰 > 「……」

 腹がグルルとなる。
 よくよく考えればもう夜飯を造り始めてても良い時間だというのに今は作るどころか外だ。
 少し周囲をキョロキョロと見る。そして大丈夫そうかと判断をすると屋台に近寄る。
 クレープ屋の店主が挨拶をしてくれる。

「えっと……これ1つください」

 店の店主は慣れた手つきで手早く作ると手渡してくる。そしてお金を渡して再び見回りを開始。
 といっても流石に歩き回りながら食べるわけにもいかないので周囲を見ながらクレープをモグモグと頬張る。
 1人暮らしの男学生だ甘いものなど滅多に食べる機会は無い為かなり新鮮だ。

「ごちそうさま」

 あっさりと完食しゴミをゴミ箱へ捨てると再び足を進め始める。

三谷 彰 >  歩き回り見回りをすること数十分。入れ替わりの地点に赤い制服を着た人物。
 その人物に向かって手を上げると向こうも気がついたのか手を上げる。

「入れ替わりで良いんだよな」

 声をかけるとそうだと答える。
 ふぅと胸を撫で下ろすと見回りのワッペンを相手に渡した。

「んじゃ後は任せるぞ。たぶん何も無いとは思うが何かあったら連絡してくれ」

 そう良い彼は入れ替わりの風紀委員を残し商店街を後にする。

ご案内:「商店街」から三谷 彰さんが去りました。