2016/12/05 のログ
ご案内:「商店街【常世祭期間中】」に三谷 彰さんが現れました。
三谷 彰 >  祭りも終盤の夕暮れ時。まだまだいつもよりは賑わっているとは言え最も賑わっていた時よりは少し落ち着いたと言った所だろうか。
 店によっては必要な分は売りつくしセール品を出していない店や逆に売り切れていないのか大特価と言ってより安い値段で物を売りに出している店も見受けられる。
 彼も学校の帰りに学生カバンそのままに夜食を買うためにこうして商店街に訪れていたのだ。
 そんな青年はキャベツ片手に苦い顔でこう呟く。

「……親父さん。もう一声何とかならないか?」

 もう少し何とかなりそうだなどと考え値切り交渉をする風紀委員。少しどうなんだと色々と言われかねない事態だが彼だからというのもあるだろう。八百屋の親父は少し苦笑いを浮かべながらもこれでどうだいと値段を提示する。その値段は40円ほど安くなっており。

「ありがとうな! あ、んじゃこっちも買ってくぜ」

 とキャベツの他にピーマンを掴みそう答える。結局は元よりお金を使っているのだがそれでも安く買える事に違いは無く双方が納得する形で買い物は終了する。

ご案内:「商店街【常世祭期間中】」にクロノさんが現れました。
クロノ > (仕事と仕事の合間の休み時間、つかの間の休息もそこそこに、買い出しに出る…ロボ。エコバッグ片手に下げて特売のお店をハシゴするその姿はまるで主婦…のようには到底見えない、どこからどう見ても緑色のマシン。)

…んー、っと。

(自室の冷蔵庫の残りは確か…とか、顎に人差し指の先っぽ当ててふむ、と考えるロボが見つめる先に並ぶ野菜。)

三谷 彰 > 「ん、あれクロノ先生?」

 買った商品をカバンに入れたところでふと近くに居た人を見かけ声をかける。
 見間違えなどはまずは無いはずだ。この人の様なタイプの人はそうそう沢山居るものでもない……と彼は思っている。

「こんばんは。奇遇ですねこんな八百屋なんかで。クロノ先生もお買い物ですか?」

 こんなとはなんだと八百屋の親父が苦笑いで言うとアハハと申し訳無さそうに彼も笑う。

クロノ > …んー、…ぁ、…… ── … 彰。…今日も1日お疲れさま。
(冷蔵庫の中身を思い出し、足りなくなりそうな野菜を考えて選び、手にとってカゴに入れ…ていたところで掛けられた声。ガラスの眼で認識したその声の主の顔立ちと声音、おでこのインジケータランプをチカチカ点滅させながら学校のサーバにあるデータベースと通信して、彼のデータをダウンロードする。目の前の彼の名前を呼ぶまでに数秒の処理時間を要するあたり、旧式のロボットらしい。)

…ぅん、夕方の安売り狙って買い出し中。ここのお店、新鮮なお野菜が安くていいからよく来るんだ。
(彼の手にあるキャベツとピーマンに、「今夜は中華炒めかな?」とニコニコ顔の男の子。)

三谷 彰 > 「ありがとうございます。先生こそお疲れ様でした」

 相手からのねぎらいの言葉に応じこちらも労いの言葉を返す。
 一瞬あれこの言葉使ってよかったっけなどと少し頭を捻るが口に出してしまった上に他の言葉など思いつかないのでこのままにしておく事にする。

「俺もそんな感じですよ。いつも利用してるのでここの親父さんとも結構顔見知りで」

 などと言いながらクスリと笑う。
 クロノの買ったものを軽く見ながら。

「先生は今日の夜は決ってらっしゃるんですか? 俺は……どうしましょう」

 勢いでピーマン買ってしまったがメニューでは使わないのを思い出しふと考える。まぁなんとかなるかと思い直し何時もの顔にすぐに戻るのだが。

クロノ > …ふふふ。学校の時間終わってお外に出たら、敬語じゃなくてもいいよ?
(製造後120年以上経過してもなお、永遠の16歳は、きっと恐らく既に年上になっているであろう風紀委員の彼からの労いになんだか照れくさそうに頭を掻きつつ。)

…ん、今日買うのと、寮の冷蔵庫にあるもので何か作ろうと思ってる。彰は…?
(卵は昨日買ってあるしー、とか家にある材料を思い出しつつ、今まさにカゴのなかに入れている野菜を眺めながら考える。)

三谷 彰 > 「い、いやぁそれはなんというか。俺が落ち着かないって言うか」

 どんな理由あれど彼にとって先生である事に変わりは無くやはりタメ語で喋るというのはどうにも落ち着かないものがある。
 年上だけど後輩という事情が多いこの学校の場合年上にタメ語というのはそんなに珍しい事でもないのだが……やはり立場というのがどうしても大きい。同じように年下の先輩などに対してもやはり敬語になってしまうことが多い。

「うーん、俺は……このままキャベツとピーマンを炒めて終わりでもいいかなとか」

 決して料理が出来ないわけではないのだが余り得意というわけでもないし何より仕事終わりで正直作るのが面倒くさいというのが大きい。
 カップラーメンなどでは余計に高くついてしまうし。と悩んだ末こうなった。

「豆腐とかは買い置きありますし。これら炒めたのと豆腐と米で十分かななんて」

クロノ > …んふふ、大丈夫、すぐに慣れるよ、きっと。
(保健室でのお仕事中も、放課後の公務補中も、そして今のように空き時間の私生活でも。ロボなのに代わり映えなくいつものんびりほのぼのしていて、見た目はガチでロボなのに雰囲気は全然硬くも冷たくもない男の子。)

…キャベツとピーマン…豆腐…。回鍋肉…青椒肉絲…麻婆豆腐…?
(MADE IN CHINAな男の子は、和洋中なんでも作るし食べるしスイーツも大好きだけど、実のところ中華が好きらしい。彼の考える夕飯メニューを聞いて出てくる単語は中華料理いろいろ。)

三谷 彰 > 「そ、それならやってみる……ぜ……ごめんなさいやっぱりまだ違和感凄いです」

 慣れるよと言われ試してみるもやはり何処か落ち着かずガクっとなる。
 八百屋の親父さんには普通に出来ていたのにどういうことなのかという話である。

「あぁ……その辺も食べたいんですがね。肉高いですから。普通にキャベツとピーマン醤油で焼いたのと冷奴とお米だけですよ」

 遠くを眺めるような目。
 元々あまり裕福とはいえない上に今月はお祭り。どうしても出費が重なり……結果としてかなりピンチなのである。
 切り詰めれば肉くらい買えなくは無いのだがどこでどんな出費がはいるかわからないので節約志向せざるをえないのだ。

クロノ > …っぷ、っふふふ、ははは。…ぅん、無理に、とは言わないからさ。一番気持ちが楽なように、でいいよ。
(聞いている側もなんだかムズムズしそうな彼の言葉遣いに、男の子は目尻に僅かに滴滲ませつつ幸せそうに笑う。)

…ぁ、じゃあ、よかったら一緒に作る?僕、昨日卵買ったばかりだし、お肉も少しなら残ってると思う。
(男の子の買い物カゴにはモヤシとか長ネギ玉ねぎにニンジン、大根、きのこ。いずれも小ぶりな独り暮らし食べきりサイズのものが一個ずつ。)