2017/03/14 のログ
■八百万 頼 >
(ちょうど食べ終わった頃に自身を呼ぶ声。
そちらを見れば少年が「アニキー!」と声を張り上げて走ってきていた。)
なんやヤスくん、どないしたん。
(ヤスと呼ばれた少年は、近くまで走ってきて膝に手を付く。
しばらくぜーはーとしていたが、すぐに息を整えて顔を上げた。
そうして仕入れについて聞いてこいと言われた、と自身に告げてくる)
――あぁ、それか。
それやったら話は付けてあるよ。
二丁目の角のヤスオカ商店さんに行ってくれればええから。
(ヤスオカ商店っすね!と元気よく返してメモを取るヤス少年。
それをニコニコと猫のような笑顔で眺めて。)
結構重いもん多いさかい、力あるヤツ連れて行き。
店長も行くやろけど、一応台車やら道具やら持ってきや。
魔術的なもん、店長ようわからんしな。
(てきぱきと指示を出し、ヤス少年はそれを逐一メモに取る。
メモを取り終えたヤス少年は「あざっした!」と元気に一礼してまた駆けていく。)
ご案内:「商店街」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > ファーストフード。
偶に無性に食べたくなる時がある。
期間限定の商品何かが出たときはそれは特に顕著にでてくる。
そんな誘惑に釣られてやって来た男が一人首に白く長いタオルを巻いた男である。
「期間限定!何て恐ろしい言葉なんだ!」
店を出るなりそう言う。
店員のセールストークが優れているのか真が誘惑に弱いのか
その手に下げられた袋の中には期間限定のハンバーガーが各一種類で三個入っていた。
どちらにしてもこのまま店の中に居れば期間限定メニューを制覇してしまいかねない為外に出てきたのだった。
外に出た以前知り合った一人の少年が駆けているのに気がつく。
相当急いでいるのだろう。こちらの姿に気づくと『ウス!』とだけ言って走り去って行った。
「頑張ってるんだなヤス君、うん。それにしてもお腹が空いたな!!」
そんな事を言いながら丁度いい食事スペースを見つけてそこに陣取る!
もちろん食べ終わったところだろう黒のベストの人に声をかけるのも忘れない!
「ここに座ってもいいかい?
もし、君が知り合いがハンバーガーを買ってくるのを待ってるとかなら僕はなるべく隅っこにいるようにするけど…」
…座らない選択肢はないようだった。
■八百万 頼 >
ん?
ああ、かまへんよ。
ボク専用ちゅう訳でもないし。
(声を掛けられてそちらを見る。
一瞬不思議そうな顔をするが、すぐに猫のような笑顔を向けよう。)
キミ、真乃クンやろ。
常世祭の時はえろう世話なったなぁ。
(ニコニコと人懐っこい笑顔を向けたまま彼の名前を口にする。
彼とは初対面だが、首に長いタオルを巻いた少年などそんなにホイホイ居るわけもない。
仮に自分が情報屋じゃなくたってわかる程度に彼はそこそこ有名人だろう。)
■真乃 真 > 「おお!ありがとう!」
早速、座って袋を開く。
さあ!どれから行こうかな!!
「うん?えーと、うーん…?」
誰だっただろう?自慢ではないが人の顔を覚えるのは得意だが思い当たらない。
何となくキツネのような顔つき、制服とは違う服見れば覚えているはずだ!
狐っぽい、常世祭…。
!!
「分かった!間違ってたら申し訳ないけどあれだ!
特撮研究部のヒーローショーの関係者の人だ!」
なんでキツネが出てきたのかは良く分からないが。
何か関係してた気がする…。
「…違うのかな?…じゃあ鋼さんの屋台の関係の人かな?
さっき、ヤス君となにか話してたしね!」
■八百万 頼 >
ヒーローショーには出たこと無いなぁ。
(へらり。
困ったように眉をハの字に。
会った事が無いのだから仕方ないのだけれど。)
せや、あの屋台、ボクが出しとったんよ。
おかげさんでよー稼がせて貰いました。
(机に手を付いて大げさに頭を下げて見せた。
彼がいたお陰でかなり回転率が上がって、その分多くの利益を出せた。
それに見合った給料はしっかり共通の友人を通して彼の手に渡っているはずだ。)
八百万頼いいます。
歓楽街の方で八百万情報商会言う店やっとってな、ヤスくんそこで働いて貰っとるんよ。
(頭を上げて名刺を差し出す。
ポケットには手を入れず、しかしその右手にはしっかりと名刺が握られていた。)
■真乃 真 > 「いやいや、僕のほうこそ!本当に儲かってんのかな?大丈夫なのかなって
思いながら給料もらってたからそれなら何よりだよ!」
いやいやと手を振って見せながら答える。
儲かってたのなら良し!また、いつか働かせてもらおう。
「!情報商会?情報屋さんか。
うーん、あまり使う予定はなさそうだな…。
何か僕でも有益な情報とかあったりするの?」
急に現れた名刺に一瞬驚くも受けとって
受け取った名刺は手の中からなくなる!
恐らく真の持つ異能でポケットかどこかに仕舞いこんだのだ!
…少しドヤ顔である!!
■八百万 頼 >
ああ、出しとった店あれだけやないし。
それにそう言う契約やからな。
(ひらりと手を振って気にするな、と。
常世祭の時はあちらこちらに店を出していたのだ。
あの屋台もその中の一つだった。)
迷子の子猫ちゃんの居場所から、嫌なアイツの弱みまで。
情報と名のつくもんならなんでも扱っとるよ。
それ以外にも飯屋とか居酒屋とかもやっとるけどな。
(渡した名刺は一瞬で無くなった。
驚きはしないが、やるな、と言う目を向けておく。
原理は違うが起こす結果は似たような異能の二人らしい。)
■真乃 真 > 「なるほど、じゃあペットとか人探しで僕の力じゃどうしようも無い事があったら聞きにいくとするよ!!」
弱みはともかくペットの捜索なんかは真も普段からやっている。
もし、自分の力だけで見つけられなかったら頼るとしよう!
でもお金、お金はどうしよう…まあ、その時考えよう!
「…ところで僕の自己紹介はいる?いや!いらないって言ってもさせてもらうね!
僕の名前は真乃真!三年生だ!」
無駄にカッコいいポーズで自分の名前を告げる!
うん、初対面ではこれをやっておかないと落ち着かない!
多分知ってるだろうけど!どこまで知っているのかは知らないけど!
「…ふう、それにしてもご飯屋さんまでやってるのか!凄いな!
凄い多才だね!機会があったら食べにいくよ!」
急に挟んだ自己紹介は無かったかのように言葉を繋げる。
…多分年齢は近いだろうのにやっていることの規模が大きい!
商才とかあるんだろうな!
■八百万 頼 >
いつでもなんでも聞きに来てや。
お安うしときまっせ。
(安くはしても金は取る。
こちとら商売人、その辺はシビアである。)
いやあ、聞いてはいたけど派手やなぁ。
三年やったらボクと同じやな。
(カッコイイポーズで自己紹介する彼に拍手。
派手で目立つと聞いてはいたが、思ったより派手だった。)
大した事あらへん。
そっちの経営はそっちのもんに任せとるしな。
ボクがしたんは人見付けることとお金出すことだけや。
(商才なんて大層なものじゃない。
ただ店を出したがっている有能な人材を見付けて、投資をしただけだ。
あとは勝手に彼らが稼いでくれる。
それだけだ。)
と、ちょいと失礼。
はいはい八百万情報商会――はあ。
そら一大事ですな。
分かりましたわ、すぐ向かわせて貰います。
(スマホの着信音。
一言断って通話を繋ぐ。
電話の先の人物と二言三言言葉を交わし、通話を切る。)
――ごめんなぁ真乃くん。
急に仕事入ってもたわ。
店の方、今度「可愛い後輩の女の子」とでも一緒にでも食べに来てな。
(机の上にもう一枚、別の名刺とクーポン券を置いて立ち上がる。
今言ったイタリアンレストランの名刺とクーポン券だ。
猫のような笑顔の前に片手を立てて謝って。
こちらから一瞬でも目を離せば、既にその姿はどこにもなく――)
ご案内:「商店街」から八百万 頼さんが去りました。
■真乃 真 > 「それはそうさ、何事も第一印象は大事だからね!!
昨日の僕より今日の僕は派手なのさ!!」
そう言って無駄にカッコいいポーズを取る!
しかも、さっきよりも少し派手になっている!
「…ああ!ありがとう行かせてもらうよ!」
彼はどこまで知っているのだろう真乃真について。
そして、あの姉妹の事について。少なくとも真よりは詳しいのだろう。
いや…情報屋怖いな!!どこまで知られてるんだろう?
「…ってあれ?」
消えた。
目の前から忽然と恐らく異能か魔術だろう。
多分、瞬間移動とか転移魔術とかだと思う。
どちらにしてもとても便利な能力だ。自分の異能も便利だと思うがそれ以上に便利そうだ!
…それにしても
「…お腹空いたな。」
そう言ってハンバーガーの包みを開くのだった。
ご案内:「商店街」から真乃 真さんが去りました。