2017/03/15 のログ
ご案内:「商店街」に八柳千歳さんが現れました。
■八柳千歳 >
お昼過ぎの商店街を和装でぶらぶらと巡る一人の女性。
足取りは非常にゆったりとしており、しばしば店先に足を運んではその様子を楽しげに見つめている。
彼女、八柳千歳は自分が経営する小料理屋が定休日のため散歩がてらここまでやってきていた。
「ここの商店街はいつも活気があって良いですね。」
誰に言うでもなくにこやかに独り言を呟く彼女の目線の先にはクレープの屋台。
メニューをじっと見つめ思案していた。
■八柳千歳 >
「それにしても悩ましいですね……」
ここは定番メニューのイチゴかバナナだろうか?
だが待って欲しい、和洋折衷のあずきとホイップも捨てがたい。
彼女は先程から10分程クレープの具材について悩み続けているのだ。
「いっそ全部とか……いえいえ、さすがにそれは」
にこやかな表情を全く変えず自分で突っ込みを入れてる辺りまだ大丈夫。
■八柳千歳 >
それからさらに十数分後。
近くのベンチに座った千歳の手には二つのクレープ。
その時、店員の微笑ましいものを見るような視線のおまけ付きで。
結局のところ甘い物の誘惑に勝てなかった訳だ。
「うう……いい歳した大人が、恥ずかしい」
そういいつつクレープを一口。
好きなものは好きなのだからしょうがない。
■八柳千歳 >
嬉しそうな表情で両手に持ったクレープを頬張る様はまるで子供のそれ。
あっという間にクレープを平らげてしまった。
そして我に返り先程の振る舞いを思い出した彼女は耳まで赤くさせた。
「(くっ……いくら甘いものが好きだからってもう少し歳相応の振る舞いというものが……)」
ふと商店街の時計を目にやる。
思った以上に時間が過ぎていた様でベンチから立ち上がり帰路につく。
少し羽目を外しすぎてしまったが良い気分転換にはなったであろう。
鼻歌交じりに足取り軽く立ち去るのであった。
ご案内:「商店街」から八柳千歳さんが去りました。
ご案内:「商店街」に七海さんが現れました。
■七海 > 商店街の一角、地図を回しながら頼りなさげに歩く白衣。
なぜか男性になってしまってから早数か月経つのに、目線の高さに慣れずにいて。
大廻をしやっと日用品の揃う店舗に到着すると、通りに面した側に並ぶ食料品とメモを見比べ、
先にこまごまとした調味料を手に取り始めた。今日は砂糖が特売のようだ。
「砂糖、は…まだあったかな…。買い置きが有ったような気がするし、やめておこうかな。」
日持ちしないものでもない。余分にあってもいいのだけれど、迷いながら小麦粉を手に取った。